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第41話:白い繭の独占と、プリズムの輝き
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「綿、綿、綿! どいつもこいつも貧乏くさい雑巾のような服を着て!」
王都の舞踏会場。
冷夏の影響で窓は閉め切られているが、私の広めたフランネル(起毛綿)のおかげで、会場内の空気は以前のような悪臭(生乾きのウール臭)からは解放されていた。
しかし、その快適な空間で一人、ヒステリックに叫んでいる人物がいた。
リリーナ様だ。
「見てご覧なさい、この光沢を! これぞ王族の証、東方大陸から輸入した最高級の絹よ!」
彼女は、金糸銀糸をふんだんに刺繍した、重厚なドレスを身にまとっていた。
確かに高価そうだ。
隣にいるジェラルド殿下も、同じく光沢のあるシルクのベストを着て、勝ち誇った顔をしている。
「ふん。マリアンヌの作った綿など、所詮は下着か野良着の素材だ。真の貴族は、この滑らかな絹を纏うものだ!」
殿下が胸を張る。
貴族たちの一部――特に保守的な年配者たち――は、羨ましそうに彼らのドレスを見ている。
「やはり絹は格が違うな」
「綿は便利だが、夜会には少しカジュアルすぎるか」
という声が漏れる。
「……やれやれ。懲りない方々ですな」
セバスチャンが呆れてグラスを磨く。
私は彼らのドレスを遠目に見ながら、小さく首を横に振った。
「素材は悪くないわ。でも、あのシルク……、精練が甘いわね。それに、糸が太すぎて光が鈍い」
「精練、ですか?」
「ええ。絹糸の表面を覆っているセリシンというタンパク質を取り除く工程よ。あれが残っていると、手触りがゴワゴワするし、染色も濁る。……リリーナ様のドレス、動くたびにギシギシと音がするでしょう? あれは絹鳴りではなく、ただの摩擦音よ」
私は自分のドレスの裾を摘んだ。
今夜の私が着ているのは、アースガルド領で極秘に生産を始めた、ある特別な絹で仕立てたシンプルなイブニングドレスだ。
一見すると無地だが、照明の角度によって水面のように揺らめき、オーロラのような光沢を放つ。
「行きましょう、セバス。本物の輝きを教えて差し上げないと」
「ごきげんよう、殿下、リリーナ様」
私が歩み寄ると、リリーナ様は鼻で笑った。
「あら、マリアンヌ。今日は随分と地味な格好ね。綿のドレスかしら? それとも、売れ残りのカーテン生地?」
「いいえ。これも絹ですわ。……ただし、貴女が着ている外国産の野蚕の絹とは、遺伝子レベルで品質が違いますが」
「なっ……! 私のドレスが野蚕だと!? 最高級品よ!」
「ええ、値段は最高級でしょうね。……でも、光沢を見てご覧なさい」
私はリリーナ様の隣に並んだ。
シャンデリアの光が私たちを照らす。
その差は歴然だった。
リリーナ様のドレスは、ギラギラと脂っぽく光っている。
対して、私のドレスは、内側から発光するように、透明感のある真珠色の輝きを放っていた。
「な、なによこれ……! なんで貴女のドレスだけ、そんなにキラキラしているのよ! まさか妖精の粉を塗ったの!?」
「いいえ。何も塗っていません。これは純粋な構造色です」
私は自分のドレスの袖を光にかざした。
「絹の繊維はね、断面が三角形をしているの。プリズムと同じよ。光が入ると内部で乱反射して、美しい光沢を生む。……でも、その輝きを引き出すには、繊維が極限まで細く、かつ均一でなければならない」
私はリリーナ様のドレスを指差した。
「貴女の絹は、太さがバラバラで節がある。だから光が散乱して、鈍く見える。……私の絹は、髪の毛の十分の一の細さで、完璧な三角形を保っているわ。だから、プリズムのように光を操れる」
「そ、そんな絹、見たことないわ! どこから輸入したの!?」
「輸入? いいえ。……アースガルド領で作りましたの」
「はぁ!? あの荒野で!? 嘘をおっしゃい!」
殿下が割り込んできた。
「養蚕には桑の木が必要だ! あんな岩だらけの土地に、繊細な桑が育つものか!」
「お忘れですか、殿下。……アースガルドには火山灰土があることを」
私はニッコリと微笑んだ。
「桑はね、根を深く張る植物です。……あのフカフカの黒ボク土は、根菜だけでなく、桑の木にとっても最高のベッドなのですよ。根が深く伸びれば、地下のミネラルをたっぷり吸い上げることができる」
私はガストンに合図した。
彼が恭しく差し出したのは、一本の枝だった。
艶やかな緑色の葉が茂っている。
「これが、私が品種改良したアースガルド桑。……普通の桑よりも葉が肉厚で、栄養価が高い。これを食べて育った蚕は、最高品質のプラチナ・シルクを吐き出すのです」
「くっ……! ま、また土か! また泥の恩恵か!」
殿下が悔しげに唸る。
「しかも、私はこの桑の苗木を、領内の山間部に数万本植林しました。……つまり、この最高級の輝きを持つ絹を生産できるのは、世界中でアースガルド領だけ。私が繭の供給を独占したということです」
私は絹の扇子を開いた。
シュッ、という涼やかな音が響く。
これぞ本物の絹鳴りだ。
「リリーナ様。貴女が着ているその重たい外国産の絹は、もう時代遅れですわ。……これからの社交界のトレンドは、アースガルド産の空気のように軽く、宝石のように輝く絹。綿で普段着を、絹でドレスを。……王都のファッションは、すべて私がコーディネートさせていただきます」
周囲の貴婦人たちが、ため息をついて私のドレスを見つめているのが分かった。
「あの方のドレス、欲しいわ……」
「あの輝き、どうすれば手に入るの?」
勝負ありだ。
リリーナ様は、自分が一番の武器だと思っていた美と流行の分野で、完膚なきまでに敗北した。
「……く、くそっ……! 帰るわよジェラルド様! こんな眩しい場所、いられないわ!」
リリーナ様は、ギシギシと音を立てる重いドレスを引きずって会場を出て行った。
その後ろ姿は、かつてのファッションリーダーの落日そのものだった。
「お嬢様。……また一つ、アースガルドの名産品が増えましたな」
セバスチャンが満足げに頷く。
「ええ。芋で胃袋を掴み、綿で体を温め、絹で虚栄心を満たす。……これで、貴族も平民も、アースガルドなしでは生きられない体になったわ」
私はグラスを掲げた。
その中では、赤いワインが揺れている。
かつて捨てられたブドウから作った貴腐ワインだ。
全ての歯車が噛み合い、アースガルド領は王都を飲み込む巨大な経済圏となった。
さあ、そろそろ政治の話をしましょうか。
土台(経済)が固まれば、次は上の建物(国家)を揺らす番だ。
王都の舞踏会場。
冷夏の影響で窓は閉め切られているが、私の広めたフランネル(起毛綿)のおかげで、会場内の空気は以前のような悪臭(生乾きのウール臭)からは解放されていた。
しかし、その快適な空間で一人、ヒステリックに叫んでいる人物がいた。
リリーナ様だ。
「見てご覧なさい、この光沢を! これぞ王族の証、東方大陸から輸入した最高級の絹よ!」
彼女は、金糸銀糸をふんだんに刺繍した、重厚なドレスを身にまとっていた。
確かに高価そうだ。
隣にいるジェラルド殿下も、同じく光沢のあるシルクのベストを着て、勝ち誇った顔をしている。
「ふん。マリアンヌの作った綿など、所詮は下着か野良着の素材だ。真の貴族は、この滑らかな絹を纏うものだ!」
殿下が胸を張る。
貴族たちの一部――特に保守的な年配者たち――は、羨ましそうに彼らのドレスを見ている。
「やはり絹は格が違うな」
「綿は便利だが、夜会には少しカジュアルすぎるか」
という声が漏れる。
「……やれやれ。懲りない方々ですな」
セバスチャンが呆れてグラスを磨く。
私は彼らのドレスを遠目に見ながら、小さく首を横に振った。
「素材は悪くないわ。でも、あのシルク……、精練が甘いわね。それに、糸が太すぎて光が鈍い」
「精練、ですか?」
「ええ。絹糸の表面を覆っているセリシンというタンパク質を取り除く工程よ。あれが残っていると、手触りがゴワゴワするし、染色も濁る。……リリーナ様のドレス、動くたびにギシギシと音がするでしょう? あれは絹鳴りではなく、ただの摩擦音よ」
私は自分のドレスの裾を摘んだ。
今夜の私が着ているのは、アースガルド領で極秘に生産を始めた、ある特別な絹で仕立てたシンプルなイブニングドレスだ。
一見すると無地だが、照明の角度によって水面のように揺らめき、オーロラのような光沢を放つ。
「行きましょう、セバス。本物の輝きを教えて差し上げないと」
「ごきげんよう、殿下、リリーナ様」
私が歩み寄ると、リリーナ様は鼻で笑った。
「あら、マリアンヌ。今日は随分と地味な格好ね。綿のドレスかしら? それとも、売れ残りのカーテン生地?」
「いいえ。これも絹ですわ。……ただし、貴女が着ている外国産の野蚕の絹とは、遺伝子レベルで品質が違いますが」
「なっ……! 私のドレスが野蚕だと!? 最高級品よ!」
「ええ、値段は最高級でしょうね。……でも、光沢を見てご覧なさい」
私はリリーナ様の隣に並んだ。
シャンデリアの光が私たちを照らす。
その差は歴然だった。
リリーナ様のドレスは、ギラギラと脂っぽく光っている。
対して、私のドレスは、内側から発光するように、透明感のある真珠色の輝きを放っていた。
「な、なによこれ……! なんで貴女のドレスだけ、そんなにキラキラしているのよ! まさか妖精の粉を塗ったの!?」
「いいえ。何も塗っていません。これは純粋な構造色です」
私は自分のドレスの袖を光にかざした。
「絹の繊維はね、断面が三角形をしているの。プリズムと同じよ。光が入ると内部で乱反射して、美しい光沢を生む。……でも、その輝きを引き出すには、繊維が極限まで細く、かつ均一でなければならない」
私はリリーナ様のドレスを指差した。
「貴女の絹は、太さがバラバラで節がある。だから光が散乱して、鈍く見える。……私の絹は、髪の毛の十分の一の細さで、完璧な三角形を保っているわ。だから、プリズムのように光を操れる」
「そ、そんな絹、見たことないわ! どこから輸入したの!?」
「輸入? いいえ。……アースガルド領で作りましたの」
「はぁ!? あの荒野で!? 嘘をおっしゃい!」
殿下が割り込んできた。
「養蚕には桑の木が必要だ! あんな岩だらけの土地に、繊細な桑が育つものか!」
「お忘れですか、殿下。……アースガルドには火山灰土があることを」
私はニッコリと微笑んだ。
「桑はね、根を深く張る植物です。……あのフカフカの黒ボク土は、根菜だけでなく、桑の木にとっても最高のベッドなのですよ。根が深く伸びれば、地下のミネラルをたっぷり吸い上げることができる」
私はガストンに合図した。
彼が恭しく差し出したのは、一本の枝だった。
艶やかな緑色の葉が茂っている。
「これが、私が品種改良したアースガルド桑。……普通の桑よりも葉が肉厚で、栄養価が高い。これを食べて育った蚕は、最高品質のプラチナ・シルクを吐き出すのです」
「くっ……! ま、また土か! また泥の恩恵か!」
殿下が悔しげに唸る。
「しかも、私はこの桑の苗木を、領内の山間部に数万本植林しました。……つまり、この最高級の輝きを持つ絹を生産できるのは、世界中でアースガルド領だけ。私が繭の供給を独占したということです」
私は絹の扇子を開いた。
シュッ、という涼やかな音が響く。
これぞ本物の絹鳴りだ。
「リリーナ様。貴女が着ているその重たい外国産の絹は、もう時代遅れですわ。……これからの社交界のトレンドは、アースガルド産の空気のように軽く、宝石のように輝く絹。綿で普段着を、絹でドレスを。……王都のファッションは、すべて私がコーディネートさせていただきます」
周囲の貴婦人たちが、ため息をついて私のドレスを見つめているのが分かった。
「あの方のドレス、欲しいわ……」
「あの輝き、どうすれば手に入るの?」
勝負ありだ。
リリーナ様は、自分が一番の武器だと思っていた美と流行の分野で、完膚なきまでに敗北した。
「……く、くそっ……! 帰るわよジェラルド様! こんな眩しい場所、いられないわ!」
リリーナ様は、ギシギシと音を立てる重いドレスを引きずって会場を出て行った。
その後ろ姿は、かつてのファッションリーダーの落日そのものだった。
「お嬢様。……また一つ、アースガルドの名産品が増えましたな」
セバスチャンが満足げに頷く。
「ええ。芋で胃袋を掴み、綿で体を温め、絹で虚栄心を満たす。……これで、貴族も平民も、アースガルドなしでは生きられない体になったわ」
私はグラスを掲げた。
その中では、赤いワインが揺れている。
かつて捨てられたブドウから作った貴腐ワインだ。
全ての歯車が噛み合い、アースガルド領は王都を飲み込む巨大な経済圏となった。
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