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84話
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「す、すごいですわね…」
「お姉さまがお越しになられるので張り切ってもらいましたわ!」
歓迎のパーティーがホルマトロ家で行われ並べられた料理を前にアメリアは嬉しそうにしエヴァは驚き絶句した。
「エヴァ様、お初にお目にかかります。セイジュ様の婚約者メリダ=ホーネットと申します」
「エヴァ様おひさしぶりです。同じくセイジュ様の婚約者のマーリンです、あらためましてよろしくお願い致します」
「お初にお目にかかります。セイジュ様の婚約者カリン=ホマスにございます」
「お初におめにかかります。セイジュ様の婚約者、マチルダ=グラドスにございます!」
「エヴァ=オリフィスです、皆さまよろしくお願い致します。改めまして本日は私のためにこのように盛大な歓迎をして下さりホルマトロ家ならびに足を運んでくださった皆様に心より感謝申し上げます」
優雅にカーテシーをし次々と挨拶をしてくるセイジュの婚約者に驚きながらもエヴァはなんとか感謝の言葉をのべた。
「エヴァ様、お気にすむまでごゆっくりご滞在してくだされ」
「ええ、ご実家にいるようにくつろぎ色々たのしんでくださいませ」
「ハスク様、カリーナ様お心遣いありがとうございます」
にこやかに言ってくれたハスクとカリーナに礼をしハスクの乾杯の音頭でパーティーがはじまった。
「はぁ~…やはりアメリア様のお姉さまもお綺麗なんですねぇ」
「ええ、そうですわね」
優雅に柔らかく笑い談笑しているエヴァとアメリアをみてマチルダがうっとりしながらいいカリンも納得するように頷いていた。
「疲れているところ申し訳ありませんが明日の夜は城で歓迎させていただきたい」
「お気を使っていただきありがとうございます。是非参加させていただきますわ」
エヴァも他国の王族なため明日、城へいきリカルドたちに挨拶をすることになっていた。
「エヴァ様、ご料理はお口におあいになられておりますか?」
「ええ、アンジェリーナ様ありがとうございます。みたこともない豪華な料理でおどろいておりますがどれも大変美味ですわ」
「アンジェちゃん、エヴァお姉さまは私の姉ですのでアンジェちゃんもお姉さまとお呼びして差し上げて?エヴァお姉さまもアンジェちゃんと呼んで差し上げてね」
「ええ?よ、よろしいのですか?」
「え、ええ、アンジェリーナ様さえよろしければ是非呼んでほしいですわ」
「ありがとうございます。あらためましてよろしくおねがいいたしますわエヴァお姉さま!」
「こちらこそよろしくお願いしますア、アンジェちゃん」
アメリアの言葉を受け恐縮しながらも嬉しそうに自身を姉と呼んでくれたアンジェリーナに戸惑いながらも愛称でよぶと不思議と幸せな気持ちがあふれエヴァは自身がおもっているよりもずっと嬉しそうな笑顔をしていた。
「皆さんもよろしかったら是非姉として接して欲しいですわ!ね?お姉さま!」
「え?ええ、そうですわね。是非気軽に呼んでほしいですわ」
「ありがとうございます!私のことはメリダとお呼びください!エヴァお姉さま!」
「心から嬉しく思いますエヴァお姉さま」
「私などがそのように呼ぶのははばかられますが…お心遣いありがとうございます。カリンとお呼びくださいませエヴァお姉さま」
「うわぁ~!とても嬉しいです!ありがとうござます!!マチルダとお呼びくださいエヴァお姉さま!!」
アメリアの言葉に困惑しながらも頷くとセイジュの婚約者たちは嬉しそうにエヴァとアメリアの元にあつまりニコニコとエヴァを慕うように声をかけエヴァは驚きすぎてどう対処していいのか分からず少しおどおどした。
「そういえば…セイジュ様はどちらに?」
「くっくっく、遅れて申し訳ございません。彼は厨房におりますよ」
「え?ハンス様それは……」
話題を変えようとあたりを見渡し丁度、遅れて現れたハンスに尋ねると予想もしなかった答えでエヴァはさらに困惑した。
「エヴァお姉さま、こちらの料理はホルマトロ家の料理長とセイが中心となりおつくりしておりますの」
「へ?ええ!?」
「驚かれるのは当然ですし、私どもも何度か進言しましたが…」
「くっくっく!セイはこのような場が苦手なのとなにより昔からだからね、もう好きなようにやらせるのがいいのさ」
「夫がせっせと作ったものを会場でたのしむだけというのはいかがなものかと思いますが、セイが嬉しそうにしているのを見ると止めることができませんわ…」
「くっくっく!アンジェはセイに甘々だからねぇ…それに身内の時だけですからね、さすがに他ではしっかり参加してもらっておりますからご安心を」
「そ、そうですか…驚きすぎてもうなにをしてよいのやら…」
「美味しい料理と飲物を堪能して楽しんでいただければいいのですわ」
「ええ!アンジェちゃんのおっしゃるとおりですわ!」
特別賢者であり5か国から最上級国賓錬金術師のセイジュが厨房でもてなしの料理をつくっていて、それが当然のようになっていることに驚きを隠せなかったエヴァにアメリアとアンジェだけではなく他の婚約者たちも次々と料理や飲み物をすすめ全員が楽しそうにしていることにさらにおどろいた。
「頃合いを見て彼のメイドが呼びに行くから大丈夫ですよ」
「そうですわね!リコーったらもうセイちゃん専属メイドになってしまってますわよね!」
「困ったものですわ!」
おろおろ困惑しているエヴァを気遣いハンスが冗談めかしていうとそれをくみ取ったアンジェリーナはわざとらしく憤慨してみせた。
「セイ様!お疲れ様です!」
「おっと!ありがとうございますメリダ様お口にあいましたでしょうか?」
「はい!とても!!」
ハンスの言葉のとおりリコーに連れられセイジュがあらわれるとメリダが待ちきれなかったかのようにセイジュの右腕に飛びつきセイジュは慣れた感じでうけとめ笑顔でたずねた。
「エヴァ様お楽しみいただけておりますでしょうか」
「え?ええ、お心遣いありがとうございます。正直楽しむより驚きの方が色々多いですわ」
「エヴァお姉さまそれは他国から来た私たち誰しもが通る道ですわ!」
「そうですね」
アメリアの言葉にマーリンが心から同意し頷いた。
「セイ様、エヴァお姉様は明日城にご挨拶に向かうそうです」
「はい、お聞きいたしております。なので明日は城で手伝いを申し出て許可をいただいてあります」
「え?」
「お疲れでしょうけどよろしくお願い致します」
「できる限りご満足いただけるようにがんばります」
「セイ?本日は夜更かしせずゆっくりお休みになられてくださいね?」
「…はい!」
「……リコー…よろしく頼みますわ」
「お嬢様おまかせを」
セイジュの反応を見て疑いの目をしたアンジェリーナはセイジュの後ろに控えていたリコーに一言いうと心得ているリコーがうなずいた。
「ねぇ、ハンス様?セイちゃんのおうちにエヴァお姉さまをお連れしてはいけませんか?」
「ん?んー……あまり許可はしたくはないが、ぶっちゃけ土地勘のあるものでもアレでしか行けない場所でほぼ地下だからね。セイたちが許可したらいいんじゃないかな」
「セイちゃん、アンジェちゃん…皆さんもよろしいでしょうか」
「もちろんですわ!お姉さまがた皆様をご招待いたしますわ!ね?セイよろしいでしょう?」
「はい、もちろんです」
「エヴァお姉さま!是非おこしください!!」
「エヴァお姉さま、私の部屋に空き部屋がまだあるのでそちらに是非お泊りになられてください」
「え?お部屋?」
「マーリン様、エヴァお姉さまは私のお部屋に専用のお部屋を用意いたしますわ!」
「ええ?私のお部屋にもきてほしいです!」
「エヴァお姉さま、不敬を承知で私のお部屋にお誘いさせてください!」
「私のお部屋もお花が綺麗に咲いてますので是非!!」
「え?ええ、皆様ありがとうございますがお部屋とは…」
「エヴァお姉さま、いけばきっと驚きますわ」
「くっくっく!そうだね、いかんせん幼少のころから慣れていた私たちでも驚いたからね」
「ええ!?」
全員からねだられるように誘われ困惑しっぱなしだったがハンスとアメリアの言葉にエヴァはもはや何に驚いていいのか、どのような家なのか想像もつかずひたすら困惑した。
「お気に召していただけたら滞在中ずっと当家にいてほしいですわ!」
「ふふ、アンジェちゃんエヴァお姉さまにお優しくして頂きありがとうございます」
「当然ですわ!エヴァお姉さまは私にとってももはや本当のお姉さまなのですから!幼少のころから私をからかって楽しむお兄さましかいらっしゃらなかったのですもの!お優しいアメリアお姉さまやエヴァお姉さまがきてくださって私ほんとうにうれしいのですわ!」
「ひどい言われようだなぁ」
「アンジェちゃんありがとうございます、私もアンジェちゃんのように可愛らしい妹ができて本当に嬉しいですわ」
「ふふ…ふふふふふっ、そうね。アンジェちゃんは小さなころのアメリアによく似て可愛らしく皆を元気にしてくれるやさしく素敵で素晴らしい妹ですわ」
あまりにも堂々と胸を張りいいきったアンジェリーナをみて色々考え悩んでいたことがバカバカしく思いついわらってしまったエヴァがアメリアに同意した。
「ふぇ?あ、ありがとうございます」
「アメリアありがとう。こちらにきて私ほんとうによかったわ…こんなに可愛い妹たちもできましたしこのように素直に笑えたのは久しぶりでほんとうに楽しいですわ」
「…エヴァお姉さま」
「…なにをおっしゃっておられるんですか?今日からずっと楽しくお過ごしいただくんですからお覚悟してくださいませ!」
「そうですね!」
「アンジェリーナ様…そのようにまるで戦でもするかのようにおっしゃられずとも…」
「え?…お、おなじですわ!私はエヴァお姉さまが参ったというほど必ず楽しませてみせますわ!」
「僕もお手伝いできることさせてくださいね?」
「もちろんですわ!」
「では、エヴァお姉さまのお疲れがとれるよう当家でおくつろぎしていただきましょう」
「そうですね!楽しみです!」
「ありがとう皆さん」
力が抜けたエヴァがみんなに柔らかく笑い礼をいいそれを見ていたハスクやカリーナもセイジュやアンジェに何もしなさそうだとやっと息を吐いていた。
「お姉さまがお越しになられるので張り切ってもらいましたわ!」
歓迎のパーティーがホルマトロ家で行われ並べられた料理を前にアメリアは嬉しそうにしエヴァは驚き絶句した。
「エヴァ様、お初にお目にかかります。セイジュ様の婚約者メリダ=ホーネットと申します」
「エヴァ様おひさしぶりです。同じくセイジュ様の婚約者のマーリンです、あらためましてよろしくお願い致します」
「お初にお目にかかります。セイジュ様の婚約者カリン=ホマスにございます」
「お初におめにかかります。セイジュ様の婚約者、マチルダ=グラドスにございます!」
「エヴァ=オリフィスです、皆さまよろしくお願い致します。改めまして本日は私のためにこのように盛大な歓迎をして下さりホルマトロ家ならびに足を運んでくださった皆様に心より感謝申し上げます」
優雅にカーテシーをし次々と挨拶をしてくるセイジュの婚約者に驚きながらもエヴァはなんとか感謝の言葉をのべた。
「エヴァ様、お気にすむまでごゆっくりご滞在してくだされ」
「ええ、ご実家にいるようにくつろぎ色々たのしんでくださいませ」
「ハスク様、カリーナ様お心遣いありがとうございます」
にこやかに言ってくれたハスクとカリーナに礼をしハスクの乾杯の音頭でパーティーがはじまった。
「はぁ~…やはりアメリア様のお姉さまもお綺麗なんですねぇ」
「ええ、そうですわね」
優雅に柔らかく笑い談笑しているエヴァとアメリアをみてマチルダがうっとりしながらいいカリンも納得するように頷いていた。
「疲れているところ申し訳ありませんが明日の夜は城で歓迎させていただきたい」
「お気を使っていただきありがとうございます。是非参加させていただきますわ」
エヴァも他国の王族なため明日、城へいきリカルドたちに挨拶をすることになっていた。
「エヴァ様、ご料理はお口におあいになられておりますか?」
「ええ、アンジェリーナ様ありがとうございます。みたこともない豪華な料理でおどろいておりますがどれも大変美味ですわ」
「アンジェちゃん、エヴァお姉さまは私の姉ですのでアンジェちゃんもお姉さまとお呼びして差し上げて?エヴァお姉さまもアンジェちゃんと呼んで差し上げてね」
「ええ?よ、よろしいのですか?」
「え、ええ、アンジェリーナ様さえよろしければ是非呼んでほしいですわ」
「ありがとうございます。あらためましてよろしくおねがいいたしますわエヴァお姉さま!」
「こちらこそよろしくお願いしますア、アンジェちゃん」
アメリアの言葉を受け恐縮しながらも嬉しそうに自身を姉と呼んでくれたアンジェリーナに戸惑いながらも愛称でよぶと不思議と幸せな気持ちがあふれエヴァは自身がおもっているよりもずっと嬉しそうな笑顔をしていた。
「皆さんもよろしかったら是非姉として接して欲しいですわ!ね?お姉さま!」
「え?ええ、そうですわね。是非気軽に呼んでほしいですわ」
「ありがとうございます!私のことはメリダとお呼びください!エヴァお姉さま!」
「心から嬉しく思いますエヴァお姉さま」
「私などがそのように呼ぶのははばかられますが…お心遣いありがとうございます。カリンとお呼びくださいませエヴァお姉さま」
「うわぁ~!とても嬉しいです!ありがとうござます!!マチルダとお呼びくださいエヴァお姉さま!!」
アメリアの言葉に困惑しながらも頷くとセイジュの婚約者たちは嬉しそうにエヴァとアメリアの元にあつまりニコニコとエヴァを慕うように声をかけエヴァは驚きすぎてどう対処していいのか分からず少しおどおどした。
「そういえば…セイジュ様はどちらに?」
「くっくっく、遅れて申し訳ございません。彼は厨房におりますよ」
「え?ハンス様それは……」
話題を変えようとあたりを見渡し丁度、遅れて現れたハンスに尋ねると予想もしなかった答えでエヴァはさらに困惑した。
「エヴァお姉さま、こちらの料理はホルマトロ家の料理長とセイが中心となりおつくりしておりますの」
「へ?ええ!?」
「驚かれるのは当然ですし、私どもも何度か進言しましたが…」
「くっくっく!セイはこのような場が苦手なのとなにより昔からだからね、もう好きなようにやらせるのがいいのさ」
「夫がせっせと作ったものを会場でたのしむだけというのはいかがなものかと思いますが、セイが嬉しそうにしているのを見ると止めることができませんわ…」
「くっくっく!アンジェはセイに甘々だからねぇ…それに身内の時だけですからね、さすがに他ではしっかり参加してもらっておりますからご安心を」
「そ、そうですか…驚きすぎてもうなにをしてよいのやら…」
「美味しい料理と飲物を堪能して楽しんでいただければいいのですわ」
「ええ!アンジェちゃんのおっしゃるとおりですわ!」
特別賢者であり5か国から最上級国賓錬金術師のセイジュが厨房でもてなしの料理をつくっていて、それが当然のようになっていることに驚きを隠せなかったエヴァにアメリアとアンジェだけではなく他の婚約者たちも次々と料理や飲み物をすすめ全員が楽しそうにしていることにさらにおどろいた。
「頃合いを見て彼のメイドが呼びに行くから大丈夫ですよ」
「そうですわね!リコーったらもうセイちゃん専属メイドになってしまってますわよね!」
「困ったものですわ!」
おろおろ困惑しているエヴァを気遣いハンスが冗談めかしていうとそれをくみ取ったアンジェリーナはわざとらしく憤慨してみせた。
「セイ様!お疲れ様です!」
「おっと!ありがとうございますメリダ様お口にあいましたでしょうか?」
「はい!とても!!」
ハンスの言葉のとおりリコーに連れられセイジュがあらわれるとメリダが待ちきれなかったかのようにセイジュの右腕に飛びつきセイジュは慣れた感じでうけとめ笑顔でたずねた。
「エヴァ様お楽しみいただけておりますでしょうか」
「え?ええ、お心遣いありがとうございます。正直楽しむより驚きの方が色々多いですわ」
「エヴァお姉さまそれは他国から来た私たち誰しもが通る道ですわ!」
「そうですね」
アメリアの言葉にマーリンが心から同意し頷いた。
「セイ様、エヴァお姉様は明日城にご挨拶に向かうそうです」
「はい、お聞きいたしております。なので明日は城で手伝いを申し出て許可をいただいてあります」
「え?」
「お疲れでしょうけどよろしくお願い致します」
「できる限りご満足いただけるようにがんばります」
「セイ?本日は夜更かしせずゆっくりお休みになられてくださいね?」
「…はい!」
「……リコー…よろしく頼みますわ」
「お嬢様おまかせを」
セイジュの反応を見て疑いの目をしたアンジェリーナはセイジュの後ろに控えていたリコーに一言いうと心得ているリコーがうなずいた。
「ねぇ、ハンス様?セイちゃんのおうちにエヴァお姉さまをお連れしてはいけませんか?」
「ん?んー……あまり許可はしたくはないが、ぶっちゃけ土地勘のあるものでもアレでしか行けない場所でほぼ地下だからね。セイたちが許可したらいいんじゃないかな」
「セイちゃん、アンジェちゃん…皆さんもよろしいでしょうか」
「もちろんですわ!お姉さまがた皆様をご招待いたしますわ!ね?セイよろしいでしょう?」
「はい、もちろんです」
「エヴァお姉さま!是非おこしください!!」
「エヴァお姉さま、私の部屋に空き部屋がまだあるのでそちらに是非お泊りになられてください」
「え?お部屋?」
「マーリン様、エヴァお姉さまは私のお部屋に専用のお部屋を用意いたしますわ!」
「ええ?私のお部屋にもきてほしいです!」
「エヴァお姉さま、不敬を承知で私のお部屋にお誘いさせてください!」
「私のお部屋もお花が綺麗に咲いてますので是非!!」
「え?ええ、皆様ありがとうございますがお部屋とは…」
「エヴァお姉さま、いけばきっと驚きますわ」
「くっくっく!そうだね、いかんせん幼少のころから慣れていた私たちでも驚いたからね」
「ええ!?」
全員からねだられるように誘われ困惑しっぱなしだったがハンスとアメリアの言葉にエヴァはもはや何に驚いていいのか、どのような家なのか想像もつかずひたすら困惑した。
「お気に召していただけたら滞在中ずっと当家にいてほしいですわ!」
「ふふ、アンジェちゃんエヴァお姉さまにお優しくして頂きありがとうございます」
「当然ですわ!エヴァお姉さまは私にとってももはや本当のお姉さまなのですから!幼少のころから私をからかって楽しむお兄さましかいらっしゃらなかったのですもの!お優しいアメリアお姉さまやエヴァお姉さまがきてくださって私ほんとうにうれしいのですわ!」
「ひどい言われようだなぁ」
「アンジェちゃんありがとうございます、私もアンジェちゃんのように可愛らしい妹ができて本当に嬉しいですわ」
「ふふ…ふふふふふっ、そうね。アンジェちゃんは小さなころのアメリアによく似て可愛らしく皆を元気にしてくれるやさしく素敵で素晴らしい妹ですわ」
あまりにも堂々と胸を張りいいきったアンジェリーナをみて色々考え悩んでいたことがバカバカしく思いついわらってしまったエヴァがアメリアに同意した。
「ふぇ?あ、ありがとうございます」
「アメリアありがとう。こちらにきて私ほんとうによかったわ…こんなに可愛い妹たちもできましたしこのように素直に笑えたのは久しぶりでほんとうに楽しいですわ」
「…エヴァお姉さま」
「…なにをおっしゃっておられるんですか?今日からずっと楽しくお過ごしいただくんですからお覚悟してくださいませ!」
「そうですね!」
「アンジェリーナ様…そのようにまるで戦でもするかのようにおっしゃられずとも…」
「え?…お、おなじですわ!私はエヴァお姉さまが参ったというほど必ず楽しませてみせますわ!」
「僕もお手伝いできることさせてくださいね?」
「もちろんですわ!」
「では、エヴァお姉さまのお疲れがとれるよう当家でおくつろぎしていただきましょう」
「そうですね!楽しみです!」
「ありがとう皆さん」
力が抜けたエヴァがみんなに柔らかく笑い礼をいいそれを見ていたハスクやカリーナもセイジュやアンジェに何もしなさそうだとやっと息を吐いていた。
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