宇宙(そら)きゃんっ! 私、ぼっち女子高生だったんだけど、転校先で惑星降下アウトドア始めたら、女の子にモテモテになりました!

MITT

文字の大きさ
12 / 42

第三話「宇宙活動部っ!」④

しおりを挟む
 と言うか、こんなのを学校の部活動で所有してるって……むしろ、そっちが気になる。
 航宙艦って、コンディションを維持するだけで、維持費とか結構掛かるし、運航コストとかも馬鹿にならないと思うんだけど……補助金とか出てたりするのかな?
 
「な、なんや……ユリコちゃん、いきなり普通に喋っとるやないけ。……そんな風にも話せるんやな」

 ……独り言の感じで話してたからだと思うんだけど。
 言われてみれば、スラスラ喋ってた。
 
「……あ、あの……わ、私……夢中になると……その」

「何となく解ってきましたわ。自分の好きなことや得意分野になると、饒舌になるとかそう言うのですわね。わたくしのお兄様もそんな感じなので解りますわ」

「せやな。エリーのお兄ちゃんドン太君もそんな感じやね。アイツ、普段は目も合わせないのに、アニメやゲームの話になると、めっちゃ饒舌になるもんな」

「……人の肉親に妙な呼び名を付けないでくださる? ちゃんとドルニエお兄様とお呼びください」

 エリーさん、お兄さんがいるんだ……。
 ユリもお兄ちゃんとか、欲しかったなぁ……。

「ええやん、ドン太君で……。つーか、アイツ人の胸ガン見して、息荒げたりするんで、ちょっとなぁ……」
 
 ……あーうん。
 殿方には、そう言う人もいるんだよねっ!
 
 とは言っても、私は人付き合いが苦手な上に、男の子なんて縁がない。
 
 エスクロンじゃ、そう言う機会全然なかったし、こっちは女子高。
 周りには、女の子しかいない……。
 
 そもそも、性的な目で見られるより以前に、好奇の目で見られる方が先だから、私としては、そのドルニエお兄様って人の反応が異常なのかどうかも解らない。
 
 調整技官の人とか、お医者様は私のことは女の子と言うより、研究対象として見るので、そう言う目で見られた事って、全然ない……。
 
 ……でも確かに、このみかんのお姉さん。
 胸も立派……男性なら、思わず見ちゃうもんなのかもしれない。
 
 良く解んないけど……私は……みかん先輩に比べたら、全然控えめ。
 むしろ、こっちのちっちゃい人の方が近いかも……。
 
 チラッチラッと二人の胸を見比べてしまう。
 ……うん、それでも私はちゃんと胸の形が解る……ちっちゃい人よりは、むしろみかん先輩に近いと思う。
 
「……アヤメが悪いと思いますの。そんな胸元をガバっと開けて、アピールしてる方が悪いのです。わたくし達のように慎ましい方が淑女としては望ましい……ですわよね。クスノキさん」

 ……わたくし達って言った!
 
 えっと、多分私のほうがあると思うから、一緒にされるのは……。
 
 思わず、自分のを手のひらで、モニョっと掴んで見る。
 うん、手に収まる程度にはあるっ! ちっちゃい人のは……限りなく真っ平ら。

 これでは、何処を掴んで良いかも解らない……。
 
「……ユリちゃんは、一緒にするなって思っとるみたいやで。まぁ、エリーはAAのど貧乳やからな。どや、Fカップのビッグバスト……羨ましかろう?」

 言いながら、アヤメ先輩が両腕を組んで、そのご立派な双丘を腕に乗っけてみせる……。
 うわっ! それって腕に乗るものなのか……それにすっごいユッサユサしてるよっ!
 
 うん、アヤメ先輩……ちっちゃい人が名前呼んでたのを聞き逃さなかったよ。

 うん、思い出した。
 名字は知らない……なんとかアヤメさん。
 
 アヤメ、アヤメ……確か水辺に咲く青っぽいお花だったと思った。
 日本語ってことは、漢字の名前もあったりするのかなー。
 
 私の場合は「百合子」……百合の花言葉は「純粋」「無垢」
 どっちも当てはまるかどうかは良く解らないけど、悪い意味じゃないのは確かだ。
 
 でも、アヤメさん……名前忘れちゃってた上に、聞きそびれて密かにどう呼ぶべきか困ってたから、助かった。
 
 もうひとりのちっこい人は、エリーさん?
 愛称っぽいけど、ひとまずそう呼んでおこう……。
 
 けど、腕に乗るほどの胸ってのは……。
 真似して腕組みして持ち上げてみようとしたのだけど、スカッと空振る。
 
「…………」

 アヤメさんが無言でユリのことを見ている。
 
 ちょっとまって、今のナシ。

「…………」

 も、もう一回……やっぱり、スカる。
 
 一瞬乗っかったと思ったら、スルッと抜ける。
 ブ、ブラジャー付けてると出来ないのかな? は、恥ずかしいけど、ノーブラになってリトライ……。
 
 背中に手を回して、ブラのホックを外そうとして、二人の視線に気づいて思いとどまる。
 いや、これは……そもそも、そう言う問題じゃない……圧倒的、ボリューム不足っ!
 
 ちょっと気まずい……アヤメさん、なんでそこですっと目線を反らすの?
 
 ……エリーさんが隣に来ると、ポムっと頭に手を乗せられて、コクコクと頷かれる。
 
 お互い無言だけど、なんか気持ちが通じ合った……なかーまっ!
 
 一緒にするなとか思ってごめんなさいっ! ……私、そっちでした。
 
「ユリコさん、今度、一緒にランジェリーショップ行きません? 小さい方が可愛いのが多いんですのよ」

 実に穏やかな笑顔を浮かべたエリーさんに、力強く頷く!
 
 女の子同士でランジェリーショップとか、実は憧れだった……。
 
 自慢じゃないけど、下着とかお母さんチョイスしか持ってない。
 エリコお姉さまは、機能重視で野暮ったいのばっかりだし、キリコ姉は黒くてキワどいのばっかりだから、どっちも参考にならない。
 
 ついでに言うと、二人共、胸もお尻もおっきい……間違いなく、あっち側の住民。
 そこには、手を伸ばしても届かない、広くてふかーい境界線があった……。
 
 ……でも、サイズはいいんだよ……ユリの場合、これからだと思うし。
 けれど、運動の授業の前のお着替えの時に知った事実。
 
 クラスの皆は、なんだか、とってもオシャレだった。
 
 女子高だから、皆、扉とカーテン閉めた程度で、教室で一斉に着替えだしたんだけど、皆フリフリだったり、カラフルだったり、すっごい可愛くて、オシャレ……中には、スケスケの子もいたり……。
 
 とにかく、カルチャーショックッ!
 
 私は……なんだか、とっても安っぽい白一色で、フリフリも飾りっ気もなんも無いヤツ。
 ……あれだ、アニメや漫画で、背景で見切れてるモブキャラ女子とかが履いてそうなヤツ。
 
 下着なんて、他人に見られることなんてないから、なんでもいい……そう思ってたんだけど、ここは女子高。
 こんな風に皆で、お着替えとかあるし、教室の隅っこでお互いのを見せっこなんかもやってたりする……。
 
 制服は皆、一緒である以上、差異が許される下着にこそ、こだわるべし!
 下着こそ、女子高生のオシャレの真骨頂。
 
 それに気付かなかったユリは、まさにモブキャラっ!
 
 名誉あるエスクロンのエリート候補、スペシャルオーダーズ……それが……モブだなんて……。
 ……なんと言うか、自分の女子としてのポンコツさを思い知らされて、ちょっと絶望したのです。
 
 ああ言う、可愛いのってどこで買うんだろうなぁ……って思ってたら、下着専門店ってのがあってそこで買ってるような事を話してた。
 
 じょ、情報収集は完璧なのですっ!
 耳ダンボ状態で、他の子達の話、盗み聞きとかしてないしっ!

 けど……ユリに出来たのは、そこまでだったのです。
 実際、行ってみたら、一人でってのは、すっごく敷居が高かった。
 
 ネット通販も……実物のサイズとか実際着たらどうなるか、物が届くまで解らないって難点は昔から変わってない……キリコ姉と同居してるから、頼んだのがバレたら、また変なのを着せられる……そう思ったら、この選択肢も微妙。 
 
 もう、モブキャラでいいやって、半ば諦めてたんだけど……お仲間のエリーさんと一緒ならっ!
 モブ下着から卒業っ! したいっ! まさに女の見栄って奴なのです。
 
「エリーさんっ! 行きましょうっ! 今からでもっ!」

 思わずその手を握って、ブンブンと振り回す。
 
「お、思った以上の食い付きね……。いいわ、わたくしが最高に素敵なのを選んで差し上げますわ!」

 はいっ! ユリは……エリーさんの事、大好きになれそうですっ!
 思わず、その手を握りしめたまま、キュッと抱き寄せる……。
 
「エリーさん、お手々……ちっちゃっ! それにすべすべっ!」

 胸の間にガッツリ抱え込む……もう離さないんだからっ! お友達ーっ!
 
「……い、意外と……人懐っこい子なんですのね。うふふ……イイコ、イイコですわぁ」

 なんだか、頭ナデナデされてるけど……悪くない。

 えへへ……ちょっと嬉しい。
 
「せやな、仲良くなれたようで、ええ感じやな。どうや? ユリちゃん、下着買いに行くのはいつでも付き合ったるから、良かったら、今からこの「エトランゼ号」見に行かへんか? ユリちゃん航宙艦免許持ちって聞いてるで? それもあって、うちの部に誘ってみたんやけど……」

「そ、そうね。その事をすっかり忘れかけてましたわ……。実を言うと、この航宙艦……わたくし達には、宝の持ち腐れ状態なんですよ……」

 エリーさんの手を抱きかかえたままだった事に気づいて、慌てて離す。
 それにめちゃくちゃ近かった……もうちょっとで顔と顔がくっつくくらい。
 
 エリーさん、何故かちょっと顔が赤い……。

「宝……持ち腐れ?」

 その言葉に思わず、小首をかしげてしまう。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について

おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。 なんと、彼女は学園のマドンナだった……! こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。 彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。 そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。 そして助けられた少女もまた……。 二人の青春、そして成長物語をご覧ください。 ※中盤から甘々にご注意を。 ※性描写ありは保険です。 他サイトにも掲載しております。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。 ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。 そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。 問題は一つ。 兄様との関係が、どうしようもなく悪い。 僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。 このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない! 追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。 それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!! それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります! 5/9から小説になろうでも掲載中

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

処理中です...