27 / 42
第七話「お買い物行くのですよ?」③
しおりを挟む
「せやなぁ……この道めっちゃ狭いもんな……。おっちゃん達、ごめんなぁ!」
「ああ、こっちこそ脅かしちまって、悪かったよ……けど、立ち止まって地図なんか広げて……道でも迷ったのか?」
「実はそうなんや……おっちゃん、この住所の店ってしらんか? ここら来るの初めてなんで、道に迷ってしもうてたんや」
言いながら、携帯端末の地図をおじさん達に見せるアヤメ先輩。
おじさん達も、端末を覗き込んで、どれどれとか言って、道案内でもしてくれそうな雰囲気だった。
意外と親切な人達なのです! 怖そうな見た目の割にいい人!
……そんな人達に、危うく偏見で武力行使とかするところだったのです……大いに反省。
「なぁ、ここってランドウォーカーじゃねぇか」
「そうだねぇ……この住所だと、この広場に当たると思うし、そう言う事なら間違いない。なんなら、道案内でもしようか?」
「おっちゃん達、知っとんのか? なら、頼んでもええかな? ここらナビゲーションシステムも当てにならんでなぁ」
「ここらは、管理区域外だからなぁ……。でも、ここって、クオンに降下するような奴ら向けの店なんだが……最近は女子高校生も地上降下なんてするようになったのか?」
……まさかの同好の士?
密かに流行ってるって聞いてたけど、本当っぽいのです。
「わたくし達は、部活で……なんですの。おじ様達も……地上降下されてる方なので?」
「まぁな……政府は推奨しないとか言ってるけど。やっぱ、あのどこまでも高い空……果てしない地平線。地上ってのは、最高だからなぁ……俺達、週末になると揃って降下して、キャンプってのが定番なんだ」
「そうだよねぇ……。けど、僕らとしては君達みたいな若い子達がクオンの地上世界に興味持ってくれてるなんて、それだけで嬉しいよ。こんなコロニーの調整管理された環境なんて、本来不自然なんだからね。まだまだ入植は先の話だけど、この環境に甘えてたら、いざその日が来た時に困る……僕は若い子こそ、地上世界の体験をすべきだと思うよ」
「だが、クオンの地上世界はまだまだ厳しい環境だからな……どうだ? もう降りてみたのか?」
言いながら、おじさん達が歩き始めるので、ユリ達も付いていくのです。
ごちゃごちゃややこしい作りの旧区画でも、道案内があるなら、とってもお気楽なのです。
「一応あたしらも、実際に一回降下しとってな。色々大変やったんや……そこのユリちゃんがおらんかったら、あたしらも苦労してたと思うわ」
「そうなんですわ。事前に色々調べたりとかはしてたけど、もう想定外だらけで結局一時間程度で引き上げましたの。次はもっとちゃんと準備の上で、予定もちゃんと立てていかないと……なのですわ」
「せやなー。ユリちゃん色々頼もしいけど、後輩におんぶに抱っこなんて先輩としての立場がないからなぁ」
「……なるほど。そっちの白いワンピースの子は、地上生活の経験者か……と言うか、外国人? なんだか、凄く変わった髪色してるし……銀髪なんてここらじゃ見ないもんな」
「……な、なのです。ユリ……エスクロンからの留学生なのですよ……」
「エスクロン? あの巨大海洋惑星……星間企業エスクロン社国の?」
「なのですよー。エスクロン、海底温泉一度はおいで、ヨサコイヨサコイ、ホトホト屋に決定! のCMで有名……なのです」
海の底から、海上を見上げる海底温泉ってのが密かな名物。
観光客にも大人気なのです!
もっとも、わざわざ潜水フェリーなんてを使わないと行けないので、地元民と言えども気楽には行けないのです……。
「あたしもそれ知ってるわ。あれって、エスクロンの観光CMだったんやね……」
「確かの海の底でお風呂入るみたいな温泉付きのホテルなんですよね……。素敵ですよね……けど、あれって海の中からも丸見えなんですのよね? の、覗かれたりとかしないのですか?」
「……陸から離れた水深50mの海中ホテルなのですよ。潜水艦でも使わないと、覗きなんて無理なのですよ……。そんな根性ある覗きさんとか、ある意味尊敬に値すると思うのです」
でも、実際にあったって話なのだから、男の人の欲望ってのは良く解らないのです。
軍事教練なんか参加すると、時間も場所も限られてるから、男女一緒にシャワーとかなったりするし……。
そこまでしてお風呂覗きとか……理解に苦しむ話なのです。
ユ、ユリは男の子の裸とかガン見したりはしなかったのです!
他の子はキャーキャー言って逆にのぞき見とかやってて、男の子のほうが涙目になってたりしてたんだけど……。
逆セクハラとか駄目なのですよ……。
「……なんだか、外国の話聞くと色々面白いね……言葉も普通に通じてるみたいだし、僕らも偏見持ってちゃダメだね」
太っちょメガネさんが相槌を打つ。
そう言えば、こんな年上の男の人と、自然にお話出来てるのです。
ユリ一人だったら、こんな風に打ち解けたりとか出来なかったと思うのです……先輩達はさすがなのですよ。
……やがて、ちょっと開けた広場みたいな場所にでると道にはみ出さんばかりのがらくた市……みたいなのが目に入ってくる。
看板も出てて「Land Walker」って手書きの英語で書かれた木の板が無造作に置かれている。
「ここなのですか?」
「そうそう、チョット待ってね! 女の子のお客さんって珍しいけど、ここの店長も女の子だから、紹介してあげるよ」
二人組が店の奥に入っていくと、ショートカットの女の子を連れてくる。
ショートパンツにエプロン姿、男の子みたいなカッコだけど、なんとなく見覚えある。
「いらっしゃいませーっ! って、誰かと思ったら、エリー達じゃない。何、道に迷ってたんだって?」
「ハセガワ先輩、お久しぶりっす!」
「先輩、お久しぶりですわ。と言うか、ナビゲーションシステムの圏外とか先に言っといてくださいよ。旧区画とかそもそも地図がいい加減ですし……ここなんて、思いっきり無人の廃墟ってなってますよ」
あ、解ったのです! 活動記録に映ってた人!
エトランゼに整備記録を残してくれてたOBのハセガワさんだ。
この人、こんな商売やってたのですか……まだハタチくらいだと思うのに、凄いのです。
「あはは……ホントだ。でも、おかげで家賃も安いし、ガサ入れも滅多にないから、こう言う商売やるには、むしろいいとこよ。まぁ、厳密にはお爺ちゃんの店で、私は学生バイトなんだけどね……」
「……こんな怪しげなところだなんて、聞いてないで……。ユリちゃんとかめっちゃ警戒して、索敵ドローンとかまで飛ばしてたし……なんや、スラム街ってこんな感じらしいやん」
「そうねぇ……。確かに外国の地上世界では、こんな旧区画とかって、貧困層やならず者のたまり場になるって話だもんね。まぁ、実際うちのお客もそこの二人みたいにガラ悪いのばっか」
「ぼ、僕は紳士のつもりなんだけどなぁ。あ、自己紹介がまだだったね。僕はダン・イノウエ。こっちのシャクレがシュワルスキー・コバタ」
「誰がシャクレだ……。シュ、シュワとでも呼んでくれ!」
シュワさんが、照れくさそうに手を差し出してくれるので、思わず握手。
おっきい手なのです!
そう言えば、ユリも名乗ってなかったのです。
「クスノキ・ユリコ……なのです」
「なるほど、だからユリちゃんなのか……。こうしてみるとその銀髪綺麗だな……ところどころ、赤い髪が混ざってるけど、それがいい! さ、触ったりするのはさすがに駄目だよなぁ」
「シュワッ! 何抜け駆けしてんだよ、お嬢さん……奇遇ですね。僕も日本系で祖父はエスクロン人なんですよ。まぁ、行ったことはないんで、祖父からのまた聞きばかりなんですけどね!」
シュワさんを押しのけて、今度はダンさんがユリの手を両手でしっかり握ってくれる。
一日に、二人も男の人に手を握られるなんて……ユリの人生でも記録更新なのですよ!
「なんや、おっちゃん達……うちらじゃなくて、ユリちゃんばっか行って、あたしらはどうでもいいんか? あたしはアヤメ、こっちのちっこいのはエリーや! 皆、サクラダ高校の現役女子高生なんやで!」
「ああ、なるほど……ハセガワ店長の後輩って事か。いやぁ、僕らも外国人と触れ合う機会って滅多にないからさ。ついテンション上がっちゃった! ゴメンゴメン、確かに君らも可愛いよね! あ、いかがわしい意味じゃなくて、純粋に女の子としてって意味だよ」
「そ、そうだ! 俺達はそこら辺のナンパ野郎とちがって、女の子と仲良くなりたいとか、身体目当てとかそんな事考えてないぞ! 純粋に困ってる子達に親切心で声をかけただけだからな!」
「うん、実際助かったで! おっちゃん達ありがとなー」
けど、アヤメさんの一言で、二人共露骨にしょげ返る。
あれー? なんかダメージ受けてるのですよ……?
「ああ、こっちこそ脅かしちまって、悪かったよ……けど、立ち止まって地図なんか広げて……道でも迷ったのか?」
「実はそうなんや……おっちゃん、この住所の店ってしらんか? ここら来るの初めてなんで、道に迷ってしもうてたんや」
言いながら、携帯端末の地図をおじさん達に見せるアヤメ先輩。
おじさん達も、端末を覗き込んで、どれどれとか言って、道案内でもしてくれそうな雰囲気だった。
意外と親切な人達なのです! 怖そうな見た目の割にいい人!
……そんな人達に、危うく偏見で武力行使とかするところだったのです……大いに反省。
「なぁ、ここってランドウォーカーじゃねぇか」
「そうだねぇ……この住所だと、この広場に当たると思うし、そう言う事なら間違いない。なんなら、道案内でもしようか?」
「おっちゃん達、知っとんのか? なら、頼んでもええかな? ここらナビゲーションシステムも当てにならんでなぁ」
「ここらは、管理区域外だからなぁ……。でも、ここって、クオンに降下するような奴ら向けの店なんだが……最近は女子高校生も地上降下なんてするようになったのか?」
……まさかの同好の士?
密かに流行ってるって聞いてたけど、本当っぽいのです。
「わたくし達は、部活で……なんですの。おじ様達も……地上降下されてる方なので?」
「まぁな……政府は推奨しないとか言ってるけど。やっぱ、あのどこまでも高い空……果てしない地平線。地上ってのは、最高だからなぁ……俺達、週末になると揃って降下して、キャンプってのが定番なんだ」
「そうだよねぇ……。けど、僕らとしては君達みたいな若い子達がクオンの地上世界に興味持ってくれてるなんて、それだけで嬉しいよ。こんなコロニーの調整管理された環境なんて、本来不自然なんだからね。まだまだ入植は先の話だけど、この環境に甘えてたら、いざその日が来た時に困る……僕は若い子こそ、地上世界の体験をすべきだと思うよ」
「だが、クオンの地上世界はまだまだ厳しい環境だからな……どうだ? もう降りてみたのか?」
言いながら、おじさん達が歩き始めるので、ユリ達も付いていくのです。
ごちゃごちゃややこしい作りの旧区画でも、道案内があるなら、とってもお気楽なのです。
「一応あたしらも、実際に一回降下しとってな。色々大変やったんや……そこのユリちゃんがおらんかったら、あたしらも苦労してたと思うわ」
「そうなんですわ。事前に色々調べたりとかはしてたけど、もう想定外だらけで結局一時間程度で引き上げましたの。次はもっとちゃんと準備の上で、予定もちゃんと立てていかないと……なのですわ」
「せやなー。ユリちゃん色々頼もしいけど、後輩におんぶに抱っこなんて先輩としての立場がないからなぁ」
「……なるほど。そっちの白いワンピースの子は、地上生活の経験者か……と言うか、外国人? なんだか、凄く変わった髪色してるし……銀髪なんてここらじゃ見ないもんな」
「……な、なのです。ユリ……エスクロンからの留学生なのですよ……」
「エスクロン? あの巨大海洋惑星……星間企業エスクロン社国の?」
「なのですよー。エスクロン、海底温泉一度はおいで、ヨサコイヨサコイ、ホトホト屋に決定! のCMで有名……なのです」
海の底から、海上を見上げる海底温泉ってのが密かな名物。
観光客にも大人気なのです!
もっとも、わざわざ潜水フェリーなんてを使わないと行けないので、地元民と言えども気楽には行けないのです……。
「あたしもそれ知ってるわ。あれって、エスクロンの観光CMだったんやね……」
「確かの海の底でお風呂入るみたいな温泉付きのホテルなんですよね……。素敵ですよね……けど、あれって海の中からも丸見えなんですのよね? の、覗かれたりとかしないのですか?」
「……陸から離れた水深50mの海中ホテルなのですよ。潜水艦でも使わないと、覗きなんて無理なのですよ……。そんな根性ある覗きさんとか、ある意味尊敬に値すると思うのです」
でも、実際にあったって話なのだから、男の人の欲望ってのは良く解らないのです。
軍事教練なんか参加すると、時間も場所も限られてるから、男女一緒にシャワーとかなったりするし……。
そこまでしてお風呂覗きとか……理解に苦しむ話なのです。
ユ、ユリは男の子の裸とかガン見したりはしなかったのです!
他の子はキャーキャー言って逆にのぞき見とかやってて、男の子のほうが涙目になってたりしてたんだけど……。
逆セクハラとか駄目なのですよ……。
「……なんだか、外国の話聞くと色々面白いね……言葉も普通に通じてるみたいだし、僕らも偏見持ってちゃダメだね」
太っちょメガネさんが相槌を打つ。
そう言えば、こんな年上の男の人と、自然にお話出来てるのです。
ユリ一人だったら、こんな風に打ち解けたりとか出来なかったと思うのです……先輩達はさすがなのですよ。
……やがて、ちょっと開けた広場みたいな場所にでると道にはみ出さんばかりのがらくた市……みたいなのが目に入ってくる。
看板も出てて「Land Walker」って手書きの英語で書かれた木の板が無造作に置かれている。
「ここなのですか?」
「そうそう、チョット待ってね! 女の子のお客さんって珍しいけど、ここの店長も女の子だから、紹介してあげるよ」
二人組が店の奥に入っていくと、ショートカットの女の子を連れてくる。
ショートパンツにエプロン姿、男の子みたいなカッコだけど、なんとなく見覚えある。
「いらっしゃいませーっ! って、誰かと思ったら、エリー達じゃない。何、道に迷ってたんだって?」
「ハセガワ先輩、お久しぶりっす!」
「先輩、お久しぶりですわ。と言うか、ナビゲーションシステムの圏外とか先に言っといてくださいよ。旧区画とかそもそも地図がいい加減ですし……ここなんて、思いっきり無人の廃墟ってなってますよ」
あ、解ったのです! 活動記録に映ってた人!
エトランゼに整備記録を残してくれてたOBのハセガワさんだ。
この人、こんな商売やってたのですか……まだハタチくらいだと思うのに、凄いのです。
「あはは……ホントだ。でも、おかげで家賃も安いし、ガサ入れも滅多にないから、こう言う商売やるには、むしろいいとこよ。まぁ、厳密にはお爺ちゃんの店で、私は学生バイトなんだけどね……」
「……こんな怪しげなところだなんて、聞いてないで……。ユリちゃんとかめっちゃ警戒して、索敵ドローンとかまで飛ばしてたし……なんや、スラム街ってこんな感じらしいやん」
「そうねぇ……。確かに外国の地上世界では、こんな旧区画とかって、貧困層やならず者のたまり場になるって話だもんね。まぁ、実際うちのお客もそこの二人みたいにガラ悪いのばっか」
「ぼ、僕は紳士のつもりなんだけどなぁ。あ、自己紹介がまだだったね。僕はダン・イノウエ。こっちのシャクレがシュワルスキー・コバタ」
「誰がシャクレだ……。シュ、シュワとでも呼んでくれ!」
シュワさんが、照れくさそうに手を差し出してくれるので、思わず握手。
おっきい手なのです!
そう言えば、ユリも名乗ってなかったのです。
「クスノキ・ユリコ……なのです」
「なるほど、だからユリちゃんなのか……。こうしてみるとその銀髪綺麗だな……ところどころ、赤い髪が混ざってるけど、それがいい! さ、触ったりするのはさすがに駄目だよなぁ」
「シュワッ! 何抜け駆けしてんだよ、お嬢さん……奇遇ですね。僕も日本系で祖父はエスクロン人なんですよ。まぁ、行ったことはないんで、祖父からのまた聞きばかりなんですけどね!」
シュワさんを押しのけて、今度はダンさんがユリの手を両手でしっかり握ってくれる。
一日に、二人も男の人に手を握られるなんて……ユリの人生でも記録更新なのですよ!
「なんや、おっちゃん達……うちらじゃなくて、ユリちゃんばっか行って、あたしらはどうでもいいんか? あたしはアヤメ、こっちのちっこいのはエリーや! 皆、サクラダ高校の現役女子高生なんやで!」
「ああ、なるほど……ハセガワ店長の後輩って事か。いやぁ、僕らも外国人と触れ合う機会って滅多にないからさ。ついテンション上がっちゃった! ゴメンゴメン、確かに君らも可愛いよね! あ、いかがわしい意味じゃなくて、純粋に女の子としてって意味だよ」
「そ、そうだ! 俺達はそこら辺のナンパ野郎とちがって、女の子と仲良くなりたいとか、身体目当てとかそんな事考えてないぞ! 純粋に困ってる子達に親切心で声をかけただけだからな!」
「うん、実際助かったで! おっちゃん達ありがとなー」
けど、アヤメさんの一言で、二人共露骨にしょげ返る。
あれー? なんかダメージ受けてるのですよ……?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる