26 / 44
第1章
第25話 名前
しおりを挟む
『クラリス雑貨店』を出てから、俺たちは自警団の訓練場へと案内された。
アヤメさんについてのんびり歩いていると、ノバラが駆け寄ってきた。
「あの、ちょっと聞いてもいいですか?」
「ん? 何だ?」
「ノバラって、どんな花かわかりますか? 植物ならユウスケさんが一番詳しいって聞いたんですけど…」
ああ、自分の名前になってる花だから、そりゃあ気になるよな。
「そうだな、だいたい大人の身長くらいの木に咲く花だ。花びらは5枚で白とか薄いピンク色の可愛らしい花だったな。結構逞しい、というかしぶとくて、茎には棘が多いんだ」
可愛らしい花と聞いて「おお!」と喜んでいたので、後半は横目でニヤリとして言ってやった。
「しぶといって言い換えなくても…」
口を尖らせて抗議してくる。アヤメさんは「ふふっ」と笑いをこらえているようだ。
「あとは、そうだな…赤い実ができるんだが、ローズヒップと言って、すごく香りがいいんだ。紅茶とかジャムなんかに使われたり、薬効もあるらしい。うろ覚えだが、花言葉は才能とかだった気がするな。」
「花言葉? ってよくわからないけど、才能って私にぴったりじゃないですかぁ~!」
ノバラの機嫌が急浮上した。後ろでは口々に「へ~、よく見るバラとは違うんだな」とか「知らなかった。ローズヒップって野バラの実なんだ~。 でも花言葉まで知ってるなんて、キモイかも」「さすが優介さん」などという声が聞こえる。ミーコの発言は聞かなかったことにしよう。
「あ、じゃあ、アヤメはどんな花ですか?」
ノバラが続けて聞いてくる。
「菖蒲は濃い紫色で綺麗な花だな。地面からスッとまっすぐ上に茎や葉が伸びて、膝上くらいの高さになる。その先に15cmくらいの花が咲くんだ。葉っぱも細長い剣のような形で、凛とした雰囲気がある。花言葉は、良い便りとか希望だったかな。」
「なんか、褒め言葉ばっかり。お母さんズルイ」
ノバラがボソっと呟く。
実は菖蒲には毒成分がある。先ほどの『クラリス雑貨店』での様子を見た今、アヤメさんには実にピッタリな花だと思うんだが、彼女を敵に回したくはないので黙っておこう。
後ろではまた3人が何か言っている。
「菖蒲とかショウブとか、あとなんだっけ? あのへんどれがどれだかわかんないや」
「カキツバタのこと? 私も違いはよくわからないかな」
「え? 全部一緒じゃないんすか?」
「全部別々だ、コータ。花の模様や生息場所が少しずつ違うんだよ。まあ、『いずれ菖蒲か杜若』って言葉があるように見分けづらいのは確かだが」
「それってどういう意味ですか?」
ノバラが頭にハテナを浮かべて聞いてくる。ミーコとコータの頭上にもハテナマークの幻覚が見える…。
「どれも優れていて見分けが付かないってことだ」
「へ~、ユウスケさんって物知りなんですね! 凄いです!」
「ええ、本当に。祖父はアヤメの花は紫だってことくらいしか教えてくれませんでしたもの」
ノバラとアヤメさんが口々に褒めてくる。2人とも嬉しそうだし、色々教えてくれる事へのお返しが少しはできただろうか?
「ふーん。まあ、アリアじゃそんなの無駄知識だけどね!」
ミーコがまた何かいらん事を言っているので、ゲンコツで返しておいた。
その後もノバラから、「自分が子どもを生んだときの参考にしたいから」と他の名前候補になっている花についても聞かれたので、分かる範囲で答えておいた。
ーーーーーーーーーー
訓練場は村の西の端と聞いていたが、中心部の雑貨店や宿から徒歩で10分もかからなかった。さすがに村の端だけあって、周囲は畑ばかりだ。
このフォンド村は周囲を低い木の柵で囲っており、建物だけでなく畑もほとんどが柵の内側にあるのだ。
「こんな柵だけじゃ、モンスターとか入りたい放題じゃないですか? 大丈夫なんですか?」
村に来てからずっと疑問に思っていたことを聞いてみた。
「この柵には一定間隔でモンスター除けの魔方陣が刻まれているんです。それによって村全体が守られているんですよ。」
「村全体! それはすごいですね。でも、それだとかなり魔石を消費するのでは?」
「あ、いえ、魔方陣は周囲の空間に漂っている魔素を使うので、魔石も必要がない優れものなんですよ」
「へぇ、それは便利ですね。その魔方陣を応用した魔道具とか他にないんですか?」
「魔方陣を使ったものはとても大規模なものになるんです。この柵の魔方陣も、単体では発動しません。いくつもバランスよく配置することで初めて効果を発揮するそうです。私も昔冒険者の方に聞いただけで、他の魔方陣は見たことがありませんね」
「なるほど、なかなか高度な技術のようですね」
「そうですね。なのでその技術の多くは国が管理していて門外不出らしいです。村や街はそこを治める領主様が国にお願いをして、こうした魔方陣を施していただいてるんですよ。」
なるほどな。これだけ大規模なら、確かに個人で扱えるようなものではないんだろう。
そういった説明をしてもらいつつ、訓練場に入っていく。
訓練場はバレーボールのコート1面くらいの広さで、芝生のような青々とした草が一面に広がっていた。
「思ったより狭いんだねー」
「そうっすね。でも裏庭よりは全然広いっすよ」
「ここなら風魔法でも土が舞い上がらないし、草も水分たっぷりで簡単には燃え広がることもなさそうですね」
3者3様の感想を漏らす。確かに少し狭いが、俺たちが使うには充分だろう。
隅っこには小さな小屋があって、中には木製の盾や木刀のようなもの、槍の練習に使えそうな2mくらいの長さの棒もあった。古そうだが練習には充分だ。
また別の隅には、直径40cm、高さ2mくらいの丸太がいくつか立てられていて、その傍には同じくらいの丸太がいくつか転がっている。魔法を打つ際はそれを的にするそうで、よく見ると立てられている丸太には焦げ痕や傷がたくさん付いていた。
「そっか、魔法はこっちの的で練習して、広いところでは戦闘の訓練をするんだね」
「個人練習とかではそうですね。でも模擬戦の方が効率よくレベルが上がるので、魔法も刃引きした武器もアリの模擬戦もよくやっていたようですよ」
アヤメさんが、自警団の訓練場として使われていた頃の様子を話してくれた。
アヤメさんが小さい頃は、一郎さんの元に弟子入りしてきた料理人や食べに来る人もそこそこいて、フォンド村も人が多かったらしい。食材確保のために柵の外にも畑を広げたし、人が多いとトラブルも起きやすい。そこで自警団の出番が多かったようだ。
その頃は若者も多くて自警団以外にも訓練だけ参加する人もいて活気のある場所だったらしい。
そうして一通り設備を確認した後、的の丸太の近くに行って、早速魔法についてアヤメさんのレクチャーを受ける。俺とサーヤはまだその段階ではなかったが、何度も説明をしてもらうのは忍びないので一緒に説明を受けることにした。
アヤメさんについてのんびり歩いていると、ノバラが駆け寄ってきた。
「あの、ちょっと聞いてもいいですか?」
「ん? 何だ?」
「ノバラって、どんな花かわかりますか? 植物ならユウスケさんが一番詳しいって聞いたんですけど…」
ああ、自分の名前になってる花だから、そりゃあ気になるよな。
「そうだな、だいたい大人の身長くらいの木に咲く花だ。花びらは5枚で白とか薄いピンク色の可愛らしい花だったな。結構逞しい、というかしぶとくて、茎には棘が多いんだ」
可愛らしい花と聞いて「おお!」と喜んでいたので、後半は横目でニヤリとして言ってやった。
「しぶといって言い換えなくても…」
口を尖らせて抗議してくる。アヤメさんは「ふふっ」と笑いをこらえているようだ。
「あとは、そうだな…赤い実ができるんだが、ローズヒップと言って、すごく香りがいいんだ。紅茶とかジャムなんかに使われたり、薬効もあるらしい。うろ覚えだが、花言葉は才能とかだった気がするな。」
「花言葉? ってよくわからないけど、才能って私にぴったりじゃないですかぁ~!」
ノバラの機嫌が急浮上した。後ろでは口々に「へ~、よく見るバラとは違うんだな」とか「知らなかった。ローズヒップって野バラの実なんだ~。 でも花言葉まで知ってるなんて、キモイかも」「さすが優介さん」などという声が聞こえる。ミーコの発言は聞かなかったことにしよう。
「あ、じゃあ、アヤメはどんな花ですか?」
ノバラが続けて聞いてくる。
「菖蒲は濃い紫色で綺麗な花だな。地面からスッとまっすぐ上に茎や葉が伸びて、膝上くらいの高さになる。その先に15cmくらいの花が咲くんだ。葉っぱも細長い剣のような形で、凛とした雰囲気がある。花言葉は、良い便りとか希望だったかな。」
「なんか、褒め言葉ばっかり。お母さんズルイ」
ノバラがボソっと呟く。
実は菖蒲には毒成分がある。先ほどの『クラリス雑貨店』での様子を見た今、アヤメさんには実にピッタリな花だと思うんだが、彼女を敵に回したくはないので黙っておこう。
後ろではまた3人が何か言っている。
「菖蒲とかショウブとか、あとなんだっけ? あのへんどれがどれだかわかんないや」
「カキツバタのこと? 私も違いはよくわからないかな」
「え? 全部一緒じゃないんすか?」
「全部別々だ、コータ。花の模様や生息場所が少しずつ違うんだよ。まあ、『いずれ菖蒲か杜若』って言葉があるように見分けづらいのは確かだが」
「それってどういう意味ですか?」
ノバラが頭にハテナを浮かべて聞いてくる。ミーコとコータの頭上にもハテナマークの幻覚が見える…。
「どれも優れていて見分けが付かないってことだ」
「へ~、ユウスケさんって物知りなんですね! 凄いです!」
「ええ、本当に。祖父はアヤメの花は紫だってことくらいしか教えてくれませんでしたもの」
ノバラとアヤメさんが口々に褒めてくる。2人とも嬉しそうだし、色々教えてくれる事へのお返しが少しはできただろうか?
「ふーん。まあ、アリアじゃそんなの無駄知識だけどね!」
ミーコがまた何かいらん事を言っているので、ゲンコツで返しておいた。
その後もノバラから、「自分が子どもを生んだときの参考にしたいから」と他の名前候補になっている花についても聞かれたので、分かる範囲で答えておいた。
ーーーーーーーーーー
訓練場は村の西の端と聞いていたが、中心部の雑貨店や宿から徒歩で10分もかからなかった。さすがに村の端だけあって、周囲は畑ばかりだ。
このフォンド村は周囲を低い木の柵で囲っており、建物だけでなく畑もほとんどが柵の内側にあるのだ。
「こんな柵だけじゃ、モンスターとか入りたい放題じゃないですか? 大丈夫なんですか?」
村に来てからずっと疑問に思っていたことを聞いてみた。
「この柵には一定間隔でモンスター除けの魔方陣が刻まれているんです。それによって村全体が守られているんですよ。」
「村全体! それはすごいですね。でも、それだとかなり魔石を消費するのでは?」
「あ、いえ、魔方陣は周囲の空間に漂っている魔素を使うので、魔石も必要がない優れものなんですよ」
「へぇ、それは便利ですね。その魔方陣を応用した魔道具とか他にないんですか?」
「魔方陣を使ったものはとても大規模なものになるんです。この柵の魔方陣も、単体では発動しません。いくつもバランスよく配置することで初めて効果を発揮するそうです。私も昔冒険者の方に聞いただけで、他の魔方陣は見たことがありませんね」
「なるほど、なかなか高度な技術のようですね」
「そうですね。なのでその技術の多くは国が管理していて門外不出らしいです。村や街はそこを治める領主様が国にお願いをして、こうした魔方陣を施していただいてるんですよ。」
なるほどな。これだけ大規模なら、確かに個人で扱えるようなものではないんだろう。
そういった説明をしてもらいつつ、訓練場に入っていく。
訓練場はバレーボールのコート1面くらいの広さで、芝生のような青々とした草が一面に広がっていた。
「思ったより狭いんだねー」
「そうっすね。でも裏庭よりは全然広いっすよ」
「ここなら風魔法でも土が舞い上がらないし、草も水分たっぷりで簡単には燃え広がることもなさそうですね」
3者3様の感想を漏らす。確かに少し狭いが、俺たちが使うには充分だろう。
隅っこには小さな小屋があって、中には木製の盾や木刀のようなもの、槍の練習に使えそうな2mくらいの長さの棒もあった。古そうだが練習には充分だ。
また別の隅には、直径40cm、高さ2mくらいの丸太がいくつか立てられていて、その傍には同じくらいの丸太がいくつか転がっている。魔法を打つ際はそれを的にするそうで、よく見ると立てられている丸太には焦げ痕や傷がたくさん付いていた。
「そっか、魔法はこっちの的で練習して、広いところでは戦闘の訓練をするんだね」
「個人練習とかではそうですね。でも模擬戦の方が効率よくレベルが上がるので、魔法も刃引きした武器もアリの模擬戦もよくやっていたようですよ」
アヤメさんが、自警団の訓練場として使われていた頃の様子を話してくれた。
アヤメさんが小さい頃は、一郎さんの元に弟子入りしてきた料理人や食べに来る人もそこそこいて、フォンド村も人が多かったらしい。食材確保のために柵の外にも畑を広げたし、人が多いとトラブルも起きやすい。そこで自警団の出番が多かったようだ。
その頃は若者も多くて自警団以外にも訓練だけ参加する人もいて活気のある場所だったらしい。
そうして一通り設備を確認した後、的の丸太の近くに行って、早速魔法についてアヤメさんのレクチャーを受ける。俺とサーヤはまだその段階ではなかったが、何度も説明をしてもらうのは忍びないので一緒に説明を受けることにした。
0
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【第一章改稿中】転生したヒロインと、人と魔の物語 ~召喚された勇者は前世の夫と息子でした~
田尾風香
ファンタジー
ある日、リィカの住む村が大量の魔物に襲われた。恐怖から魔力を暴走させそうになったとき前世の記憶が蘇り、奇跡的に暴走を制御する。その後、国立の学園へと入学。王族や貴族と遭遇しつつも無事に一年が過ぎたとき、魔王が誕生した。そして、召喚された勇者が、前世の夫と息子であったことに驚くことになる。
【改稿】2026/02/20、第一章の40話までを大幅改稿しました。
これまで一人称だった第一章を三人称へと改稿。その後の話も徐々に三人称へ改稿していきます。話の展開など色々変わっていますが、大きな話の流れは変更ありません。
・都合により、リィカの前世「凪沙」を「渚沙」へ変更していきます(徐々に変更予定)。
・12から16話までにあったレーナニアの過去編は、第十六章(第二部)へ移動となりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる