「Ｒ-18」異世界で花の乙女になった少女 ～侯爵夫人への階段を昇る～

異世界での一歩

魔力測定の余波1

　《カチャリ、音と共に腕輪が固定された》


　フリーゲルと、侯爵家に帰ると最初にアルがお出迎えをしてくれました。

「リリィーお帰り！」熱烈なお出迎えですよ。
「今日は、リオン兄さん達が領地から着いたんだよ」
侯爵家の三男の方ですね。

フリーゲル、アル、私は、皆さんがいる応接室に向かう事にしました。



　「初めまして、リィ・ブロウです。お兄様？お姉さま？」

「初めまして３男のリオンだ、婚約者のレイチェル。そして、マーロン。」
リオンは、自己紹介が終わると私を抱き上げて「本当に、小さいな。何歳？」
「6歳です」
「えっ！犯罪だな」
リオンの顔立ちは端正何ですが、とても明るい気性のようです。
婚約者のレイチェルさんは、小柄で、素朴な感じがする可愛らしい印象がしますよ。
マーロンは、キャスル家の遠縁にあたる方で上位の魔術師さんだそうです。
リオンとマーロン、それと、領地に残っているもう一人の方と、レイチェルは結婚するそうです。

「レイチェルは、秋の王宮の夜会でデビューするのよ。明日からは忙しくなりそうだわ」
お母様は、優しい笑顔です。張り切ってますね。
「マーロン、リリィーの家庭教師を宜しくね」
「先生、宜しく、お願いします」
明日からは、マーロンが家庭教師です。
「先ずは、従魔契約からだね」
マーロンは毛玉を見て、苦笑いしています。
毛玉は更に、毛玉らしくなって要るからでしょう。

その日の夕食は、いつもよりも、賑やかな雰囲気で頂きましたよ。
小さい頃のクリフォード、サイラス、フリーゲルの思い出も花を添えました。








　「リリィー達は寝たのか？」久しぶりに会った従兄弟は、少し疲れた様に頷き、酒の入ったグラスを傾けている。
「今度、リリィーの部屋を見に行って見るといいよ」
悪い予感がする。予感を肯定するように、フリーゲルは薄く笑ってる。
俺の人生の汚点に、触れないで欲しい。

「結婚、おめでとう。いい子の様だな」
フリーゲルが、先程の、皮肉が混ざった視線では無く優しいく見詰めてくる。
気を許した相手にのみ向ける優しさに、ムズムズとした感覚を、思い出す。

「レイチェルを受け入れてくた事、礼を言うよ。兄さん」
「弟が選んだ嫁だ。義妹だよ」



　侯爵家当主の書斎に、大人達が集まり密談が始まる。
「先ずは、レイチェルに関する事から聞こう」
侯爵に、リオンの報告が始まる。

「秋の王宮夜会でデビューし、冬の間に式を挙げさせます。身元の隠蔽は完璧です」

「法衣貴族の伯爵家の庶子であり、婚約をもって嫡子になる手筈です。現在、伯爵家には歳を取り、病で、死に際の当主と6歳の女児で有る孫、莫大な借金のみです。借金の精算と、孫の将来の保証で爵位とレイチェルの身分を買い取ります」

「レイチェルが伯爵令嬢となり、レイチェルの元ににリオン達が婿入りする。そんな感じかな？ちなみに、孫は何処に預けるんだ？」
フリーゲルが質問する。
「婿入りという形になります。それと、孫の事に提案があります」
「聞こう」
「もし、宜しかったら、領地の叔母上の元に養女に出したいと思いました」
「孫を見てからだ」
侯爵が返答する。






　「本日、リリィーの魔力測定が行われ、その結果と対応を、報告いたします」

先ず、此方が王宮に報告した数値的です。
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　リィ・ブロウ(白百合)

資質　『聖なる母、純血、無垢、威厳』

固有能力　優れた胎　緑の手


魔力　800

体力　500


属性　水　(D)
　　　土　(D)
　　　聖　(C)

弓　　(C)

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此方が本来の、能力、数値になります。

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リィ・ブロウ(白百合)

資質　『聖なる母、純血、無垢、威厳』

固有能力　聖なる胎　緑の手　大地を潤す女体


魔力　1600

体力　500


属性　水　(B)
　　　土　(B)
　　　聖　(A)

弓　　(C)

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「聖女か？」上位魔術師のマーロンの声が、沈黙を破る。