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異世界での一歩
閑話 小さな森
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キャスル侯爵家の王都屋敷が抱える小さな森の由来は、召喚された花嫁の鳥籠。
知られて要るようで、知られて無い存在。
キャスル侯爵家の筆頭魔術師、マーロンの本日の業務は、小さな森の調査。
相棒は魔梟の幼獣、ウリエル。
マーロンは魔梟の幼獣、ウリエルを見詰める。
ウリエルは侯爵家の託宣の花嫁、リリィーの使い魔で、リリィーの愛情と魔力を受け取り、スクスク成長している。
最近では、産毛が抜け銀色の羽毛が生えてきている。
「クウッ~クウッ~」
「寂しそうな、声を出すなよ」
マーロンは、今朝の騒ぎを思い出す。
銀色の魔梟を抱き締める少女。
「リリィー、ウリエルは連れて行かないぞ!」
「えっー、どうしてもダメ?」
「ダメ!」
「クウッ~クウッ~」
キャスル侯爵家の次男坊のサイラスとリリィーは、王都のバザール市、見物に行ったのだ。
ウリエルも連れて行って貰う気だったのだろう。
妥当な判断だ。
ウリエルが成獣なら、主のリリィーの中に入れるが、まだ幼獣だ。
白銀の魔梟を連れて歩くなんて、目立ってしかたない。
「クウッ~クウッ~」
「ハイハイ、行こうな」
寂しそうに外を見詰めるウリエルを、哀れに思い、連れ出したのだ。
本日の調査の目的は、リリィーが森にもたらした影響だ。
マーロンは小川の周辺、特に、リリィーが好んで遊んでいた場所を調べ始める。
リリィーの能力、緑の手、大地を潤す女体。
『大地を潤す女体』は初潮前は発動しない。
マーロンの臆測だ。
緑の手は、随時発動型だろう。
裏付ける様に、小川の周辺の草花は増殖し、珍しい植物も生えていた。
植物の観察をしながら、辺りを見回すと不自然な魔力を感知し、発生元の木の根本を掘り返す。
保存の魔術が、掛けられた高級菓子の包み。
「リリィーか?」
おやつでも、埋めたのだろうか。
しかし、違和感がある。
マーロンが包みを開くと、金の蝶の髪飾りが現れる。
直後、強烈な思念が彼を襲った。
「嫌!来ないで」
薄絹に、身を包む少女が森を駆け抜ける
「お姫様は、冷たいね」
「お姫様、鬼ごっこだ。はっははー」
高貴な身なりの男達が、少女を追い立て嘲笑う。
「お姫様、逃げたからお仕置きだ」
「お姫様、楽しもう」
男達は、複数に別れ少女を追いかけまわす。
逃げ惑う少女を、時にはさむ様に。
わざと逃がしは抱きしめ、薄絹を一枚、一枚剥いでいく。
愉悦を浮かべた男が、少女を背後から抱きしめ剥き出しの胸を、まさぐる。
「あっ!嫌!あっあっ」
男達は、少女に集まり愛撫を与える。
草木の中で、犯されて要る少女は男達に拘束され蜜壺にぺニスを挿入されてしまう。
「うっうっ・・・・もう、・・・・ウウウウッ・・・・」
ヅチャヅチャヅチャヅチャチャチャチャチャュ
「アッー ひゃー」
草木の中で、横たわる少女は成人間近にしか見えなく、華奢で儚げな美少女だ。
男達は、少女が泣きじゃくるのを楽しむ様に犯している。
此方を向く少女と、目が会う。
そして、『助けて』
マーロンは、少女に囁かれたのだ。
マーロンは、思念を切るように魔力を拡散させた。
「クウッ~クルック~」
どうしたの?そんな風に見詰める魔梟。
手のひらを、見詰める。
そこに在るのは、金の蝶の髪飾りのみ。
マーロンは、髪飾りに魔力を込める。
彼は髪飾りを、粉砕したのだ。
後に残るは、金の燐分のみ。
「クスクス・・・・そしたら・・・・」
「まあ・・・・うっふふ・・・・」
サロンに入ると、侯爵婦人とレイチェルが和やかに、談笑している。
「マーロン!お仕事は、終わったの?」
愛しい婚約者の、レイチェルが出迎えてくれる。
本当に癒されるよ。
「マーロン、お疲れ様。貴方も一緒に、お茶でも、いかが?」
「有り難うございます。調査の結果も報告しましたので頂きます」
マーロンが椅子に座り、テーブルの上に視線を移す。
「これは・・・・」
テーブルの上には、高価な宝飾品が並ばれている。
「今日は、宝石商を呼んだの。レイチェルに似合う物が会って良かったわ」
「本当に有り難うございます」
侯爵婦人とレイチェルは、買い物の感想等で楽しそうだがマーロンは、その中の髪飾りに見詰めてしまう。
「此が気になるの?」
侯爵婦人が髪飾りを、持ち上げる。
それは、紅珊瑚が胴体の部分に嵌められた、金の蝶の髪飾り。
「ごめんなさい、此はリリィーの物なの。気になるなら同じ様な物を注文しましょうか?」
「いえ、いえ」
マーロンは、侯爵婦人に丁寧に辞退した。
金の蝶の髪飾り。それは侯爵家の4男がリリィーの為に発注した品物。
アルフレットは、侯爵家に残されたデザイン画を見て決めたらしい。
侯爵家の何代か前の夫達が、花の乙女に好んで送ったデザイン。
蝶の髪飾りは、まるでアルフレットその者の様だ。
深淵の紅の、赤珊瑚は彼の瞳の色。
白百合に執着する、紅色の蝶は、白百合を決して離さないのだろ。
マーロンは、祈る。
白百合と、4羽の蝶の幸せを。
異世界での一歩(完)
知られて要るようで、知られて無い存在。
キャスル侯爵家の筆頭魔術師、マーロンの本日の業務は、小さな森の調査。
相棒は魔梟の幼獣、ウリエル。
マーロンは魔梟の幼獣、ウリエルを見詰める。
ウリエルは侯爵家の託宣の花嫁、リリィーの使い魔で、リリィーの愛情と魔力を受け取り、スクスク成長している。
最近では、産毛が抜け銀色の羽毛が生えてきている。
「クウッ~クウッ~」
「寂しそうな、声を出すなよ」
マーロンは、今朝の騒ぎを思い出す。
銀色の魔梟を抱き締める少女。
「リリィー、ウリエルは連れて行かないぞ!」
「えっー、どうしてもダメ?」
「ダメ!」
「クウッ~クウッ~」
キャスル侯爵家の次男坊のサイラスとリリィーは、王都のバザール市、見物に行ったのだ。
ウリエルも連れて行って貰う気だったのだろう。
妥当な判断だ。
ウリエルが成獣なら、主のリリィーの中に入れるが、まだ幼獣だ。
白銀の魔梟を連れて歩くなんて、目立ってしかたない。
「クウッ~クウッ~」
「ハイハイ、行こうな」
寂しそうに外を見詰めるウリエルを、哀れに思い、連れ出したのだ。
本日の調査の目的は、リリィーが森にもたらした影響だ。
マーロンは小川の周辺、特に、リリィーが好んで遊んでいた場所を調べ始める。
リリィーの能力、緑の手、大地を潤す女体。
『大地を潤す女体』は初潮前は発動しない。
マーロンの臆測だ。
緑の手は、随時発動型だろう。
裏付ける様に、小川の周辺の草花は増殖し、珍しい植物も生えていた。
植物の観察をしながら、辺りを見回すと不自然な魔力を感知し、発生元の木の根本を掘り返す。
保存の魔術が、掛けられた高級菓子の包み。
「リリィーか?」
おやつでも、埋めたのだろうか。
しかし、違和感がある。
マーロンが包みを開くと、金の蝶の髪飾りが現れる。
直後、強烈な思念が彼を襲った。
「嫌!来ないで」
薄絹に、身を包む少女が森を駆け抜ける
「お姫様は、冷たいね」
「お姫様、鬼ごっこだ。はっははー」
高貴な身なりの男達が、少女を追い立て嘲笑う。
「お姫様、逃げたからお仕置きだ」
「お姫様、楽しもう」
男達は、複数に別れ少女を追いかけまわす。
逃げ惑う少女を、時にはさむ様に。
わざと逃がしは抱きしめ、薄絹を一枚、一枚剥いでいく。
愉悦を浮かべた男が、少女を背後から抱きしめ剥き出しの胸を、まさぐる。
「あっ!嫌!あっあっ」
男達は、少女に集まり愛撫を与える。
草木の中で、犯されて要る少女は男達に拘束され蜜壺にぺニスを挿入されてしまう。
「うっうっ・・・・もう、・・・・ウウウウッ・・・・」
ヅチャヅチャヅチャヅチャチャチャチャチャュ
「アッー ひゃー」
草木の中で、横たわる少女は成人間近にしか見えなく、華奢で儚げな美少女だ。
男達は、少女が泣きじゃくるのを楽しむ様に犯している。
此方を向く少女と、目が会う。
そして、『助けて』
マーロンは、少女に囁かれたのだ。
マーロンは、思念を切るように魔力を拡散させた。
「クウッ~クルック~」
どうしたの?そんな風に見詰める魔梟。
手のひらを、見詰める。
そこに在るのは、金の蝶の髪飾りのみ。
マーロンは、髪飾りに魔力を込める。
彼は髪飾りを、粉砕したのだ。
後に残るは、金の燐分のみ。
「クスクス・・・・そしたら・・・・」
「まあ・・・・うっふふ・・・・」
サロンに入ると、侯爵婦人とレイチェルが和やかに、談笑している。
「マーロン!お仕事は、終わったの?」
愛しい婚約者の、レイチェルが出迎えてくれる。
本当に癒されるよ。
「マーロン、お疲れ様。貴方も一緒に、お茶でも、いかが?」
「有り難うございます。調査の結果も報告しましたので頂きます」
マーロンが椅子に座り、テーブルの上に視線を移す。
「これは・・・・」
テーブルの上には、高価な宝飾品が並ばれている。
「今日は、宝石商を呼んだの。レイチェルに似合う物が会って良かったわ」
「本当に有り難うございます」
侯爵婦人とレイチェルは、買い物の感想等で楽しそうだがマーロンは、その中の髪飾りに見詰めてしまう。
「此が気になるの?」
侯爵婦人が髪飾りを、持ち上げる。
それは、紅珊瑚が胴体の部分に嵌められた、金の蝶の髪飾り。
「ごめんなさい、此はリリィーの物なの。気になるなら同じ様な物を注文しましょうか?」
「いえ、いえ」
マーロンは、侯爵婦人に丁寧に辞退した。
金の蝶の髪飾り。それは侯爵家の4男がリリィーの為に発注した品物。
アルフレットは、侯爵家に残されたデザイン画を見て決めたらしい。
侯爵家の何代か前の夫達が、花の乙女に好んで送ったデザイン。
蝶の髪飾りは、まるでアルフレットその者の様だ。
深淵の紅の、赤珊瑚は彼の瞳の色。
白百合に執着する、紅色の蝶は、白百合を決して離さないのだろ。
マーロンは、祈る。
白百合と、4羽の蝶の幸せを。
異世界での一歩(完)
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