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アリス IN 異世界地球
臥龍の炎 VS 闇の植物
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「試合開始っ!」
司会者の合図と共に飛び出した【最悪の魔女】アンナローザ。彼女は何やら詠唱しながら、ホバリングでの高速移動でミンクに迫った
「させないよっ!」
相手がどんな攻撃をして来るのか未知数なので、まずは迂闊に近付かせないべきだろうと考え、炎の魔法で迎撃しようと杖を振り上げた
「遅いねぇ!」
詠唱を終えたアンナローザが杖を下から上へスイングすると…ミンクの足元から無数の植物が勢い良く生え、細身のミンクの身体に巻き付いた
「何よ、これっ!?」
「てめぇ!ミンクに…」
植物で縛られた妹を助けに行こうとした時、オテイゥスはソレを見逃さず、黒い剣をドレイクに叩きつける!
「余所見している場合か!?」
オティウスの黒い剣での攻撃を自慢の大剣で受け止めたドレイクだったが…黒い剣からドス黒いガスが放出された
「ぐっ!何だコレは!?」
「最初に毒牙の剣と言ったハズだ。俺の身体と同じで、この剣も植物で出来ていてな。相手の神経を奪う毒を吐きかけるのさ」
「けっ!小技頼りかよっ?」
腕にチカラを込めたドレイクは大剣を大振りし、吹き付けられた毒ガスを吹き飛ばした
「オテイゥス!ソイツを足留めしときな!私がこのまま小娘を…」
「お前は…燃えろぉ!」
植物に絡み取られていたミンクだが、口から炎のブレスを吐き、巻き付いていた植物を焼き切った
「おっと!可愛い見た目に騙されてたね…そんなナリでも臥龍族だったねぇ(笑)そらっ!」
アンナローザは闇の波動をミンクに向けて撃つ
「【浮遊進行(レベテート)】!」
ミンクは空中浮遊の魔法を唱え、上空に飛び上がり攻撃を避けた
「唸れ炎よ燃え盛れ!悪しき魔女を撃て!【火球翔炎弾(ゼベラベバード)】」
バスケットボール程のサイズの火球が8個出現し、アンナローザ目掛けて襲いかかる!
アンナローザは杖の先に付いている水晶から、闇の波動を放出する。そのまま杖を左右にスイングすると鞭の様にしなり、火球を全て叩き破裂された
「甘いんだよっ!」
「どっちが!踊れ炎よ焼き尽くせ!【絶火輪舞曲(リッアンバーエンズ)】!」
ミンクが杖に魔力を集中させた後、杖を破裂させられた火球に向けて振ると…咲いた打ち上げ花火が下へ落ちながら消えるかの様だったその火花が、再び燃え上がりアンナローザを四方から取り囲み、燃え盛る炎で彼女を焼く!
「うぎゃああぁぁ!!」
「アンナ様!?」
焼かれる【最悪の魔女】を見て焦るオテイゥス
「余所見してんのはドッチだよっ!」
ドレイクからアンナローザに目線を逸らしたオテイゥスを狙い、振り上げられたドレイクの大剣がオテイゥスを襲う
「何だとっ!?」
攻撃をガードしたオテイゥスの黒い剣は、大剣の当たっている部分が【Vの字】を描いて曲がった
「剣が曲がる…だと!?」
「この剣も植物で出来ているからな!」
オテイゥスはドレイクの大剣を受け流し、その方向に合わせてクルリと回り、黒い剣で斬りかかった!
「ガシッ!」腕の手甲で何とかガードしたドレイクだが…
「ブシュッ!」黒い剣はドレイクの手甲と接触した部分から再び折れ曲がり、弧を描いた黒い剣の先端がドレイクの太い首を深さ3センチ程切り裂いた
「ぐああっ!」
首に深めの切り傷を入れられ、流石のドレイクもよろけた
「ドレイク!大丈夫っ!?」
アンナローザを炎の極大魔法で焼いて倒した。と思っていたミンクは、ドレイクの危機に思わず彼の方を見てしまう
「きゃうっ!」
焼け焦げた筈のアンナローザから、無数の植物のツタが伸びてきて、再び彼女を絡めとり細身のミンクの身体を締め上げた!
「嘘でしょ?完全に焼いたハズなのに…ぐはっ!」
「ははん!保湿力の高い植物で全身をガードして、中身の私を守らせたのよ。とは言え危なかったけどねぇ」
彼女自身の形をした植物の燃えた中から、アンナローザ自身が姿を現した
「植物でガード出来る程…私の火力は低くないのに…」
絡み付く植物を、手の平から炎を出して焼き千切ろうとするが…燃えない。ので千切れない!
「あはは!植物には水分を出すのも居るのさ。大量の水分を含んだ植物で外壁を造り、保湿力の高い植物で私の全身をガード!2重の耐火で、あんたの炎を何とか凌いだって訳さ!」
「あの魔女、半端なく強いよ」
「まさか、臥龍族の2人が押されるとはな…」
カルーアとヒイロの感想と、他の出場者も観客も同じ感想だった
イシス防衛戦では、タイマン勝負で強敵【ベイ・ガウザー】をも圧倒した臥龍族のドレイクと、天才魔道士の妹が押される事など予想外の展開だった
(良し…首の傷も塞がりつつあるな…カルーアの妹サーシャは、とんでもない回復魔法が使える様になったと言ってたな…なら、遠慮はしねぇぜ)
「うおらあっ!!」
ふらついていたドレイクが突如息を吹き返したかの様に、オテイゥス目掛けて連撃を放つ
「こいつ!なんという回復力だ」
奇襲の連撃にガードが追い付かないオテイゥス。激しく重い連打に身動きを封じられた…ソコへ
「うおらあっ!くたばりやがれっ!【天破豪塵斬(テンハゴウジンザン)】!」
「バッゴオォッ!」
「かはっ!」
ドレイクの必殺剣を受け止めたオテイゥスだが、あまりの破壊力に意識が吹き飛ばされた
「悪く思うなよっ!」
「ズバッ!!」
ドレイクの大剣が、オテイゥスの左胸(心臓の位置)を刺し貫いた!!やはり自力の強さで他種族を寄せ付けない臥龍族。勝敗はこのまま…
続く
司会者の合図と共に飛び出した【最悪の魔女】アンナローザ。彼女は何やら詠唱しながら、ホバリングでの高速移動でミンクに迫った
「させないよっ!」
相手がどんな攻撃をして来るのか未知数なので、まずは迂闊に近付かせないべきだろうと考え、炎の魔法で迎撃しようと杖を振り上げた
「遅いねぇ!」
詠唱を終えたアンナローザが杖を下から上へスイングすると…ミンクの足元から無数の植物が勢い良く生え、細身のミンクの身体に巻き付いた
「何よ、これっ!?」
「てめぇ!ミンクに…」
植物で縛られた妹を助けに行こうとした時、オテイゥスはソレを見逃さず、黒い剣をドレイクに叩きつける!
「余所見している場合か!?」
オティウスの黒い剣での攻撃を自慢の大剣で受け止めたドレイクだったが…黒い剣からドス黒いガスが放出された
「ぐっ!何だコレは!?」
「最初に毒牙の剣と言ったハズだ。俺の身体と同じで、この剣も植物で出来ていてな。相手の神経を奪う毒を吐きかけるのさ」
「けっ!小技頼りかよっ?」
腕にチカラを込めたドレイクは大剣を大振りし、吹き付けられた毒ガスを吹き飛ばした
「オテイゥス!ソイツを足留めしときな!私がこのまま小娘を…」
「お前は…燃えろぉ!」
植物に絡み取られていたミンクだが、口から炎のブレスを吐き、巻き付いていた植物を焼き切った
「おっと!可愛い見た目に騙されてたね…そんなナリでも臥龍族だったねぇ(笑)そらっ!」
アンナローザは闇の波動をミンクに向けて撃つ
「【浮遊進行(レベテート)】!」
ミンクは空中浮遊の魔法を唱え、上空に飛び上がり攻撃を避けた
「唸れ炎よ燃え盛れ!悪しき魔女を撃て!【火球翔炎弾(ゼベラベバード)】」
バスケットボール程のサイズの火球が8個出現し、アンナローザ目掛けて襲いかかる!
アンナローザは杖の先に付いている水晶から、闇の波動を放出する。そのまま杖を左右にスイングすると鞭の様にしなり、火球を全て叩き破裂された
「甘いんだよっ!」
「どっちが!踊れ炎よ焼き尽くせ!【絶火輪舞曲(リッアンバーエンズ)】!」
ミンクが杖に魔力を集中させた後、杖を破裂させられた火球に向けて振ると…咲いた打ち上げ花火が下へ落ちながら消えるかの様だったその火花が、再び燃え上がりアンナローザを四方から取り囲み、燃え盛る炎で彼女を焼く!
「うぎゃああぁぁ!!」
「アンナ様!?」
焼かれる【最悪の魔女】を見て焦るオテイゥス
「余所見してんのはドッチだよっ!」
ドレイクからアンナローザに目線を逸らしたオテイゥスを狙い、振り上げられたドレイクの大剣がオテイゥスを襲う
「何だとっ!?」
攻撃をガードしたオテイゥスの黒い剣は、大剣の当たっている部分が【Vの字】を描いて曲がった
「剣が曲がる…だと!?」
「この剣も植物で出来ているからな!」
オテイゥスはドレイクの大剣を受け流し、その方向に合わせてクルリと回り、黒い剣で斬りかかった!
「ガシッ!」腕の手甲で何とかガードしたドレイクだが…
「ブシュッ!」黒い剣はドレイクの手甲と接触した部分から再び折れ曲がり、弧を描いた黒い剣の先端がドレイクの太い首を深さ3センチ程切り裂いた
「ぐああっ!」
首に深めの切り傷を入れられ、流石のドレイクもよろけた
「ドレイク!大丈夫っ!?」
アンナローザを炎の極大魔法で焼いて倒した。と思っていたミンクは、ドレイクの危機に思わず彼の方を見てしまう
「きゃうっ!」
焼け焦げた筈のアンナローザから、無数の植物のツタが伸びてきて、再び彼女を絡めとり細身のミンクの身体を締め上げた!
「嘘でしょ?完全に焼いたハズなのに…ぐはっ!」
「ははん!保湿力の高い植物で全身をガードして、中身の私を守らせたのよ。とは言え危なかったけどねぇ」
彼女自身の形をした植物の燃えた中から、アンナローザ自身が姿を現した
「植物でガード出来る程…私の火力は低くないのに…」
絡み付く植物を、手の平から炎を出して焼き千切ろうとするが…燃えない。ので千切れない!
「あはは!植物には水分を出すのも居るのさ。大量の水分を含んだ植物で外壁を造り、保湿力の高い植物で私の全身をガード!2重の耐火で、あんたの炎を何とか凌いだって訳さ!」
「あの魔女、半端なく強いよ」
「まさか、臥龍族の2人が押されるとはな…」
カルーアとヒイロの感想と、他の出場者も観客も同じ感想だった
イシス防衛戦では、タイマン勝負で強敵【ベイ・ガウザー】をも圧倒した臥龍族のドレイクと、天才魔道士の妹が押される事など予想外の展開だった
(良し…首の傷も塞がりつつあるな…カルーアの妹サーシャは、とんでもない回復魔法が使える様になったと言ってたな…なら、遠慮はしねぇぜ)
「うおらあっ!!」
ふらついていたドレイクが突如息を吹き返したかの様に、オテイゥス目掛けて連撃を放つ
「こいつ!なんという回復力だ」
奇襲の連撃にガードが追い付かないオテイゥス。激しく重い連打に身動きを封じられた…ソコへ
「うおらあっ!くたばりやがれっ!【天破豪塵斬(テンハゴウジンザン)】!」
「バッゴオォッ!」
「かはっ!」
ドレイクの必殺剣を受け止めたオテイゥスだが、あまりの破壊力に意識が吹き飛ばされた
「悪く思うなよっ!」
「ズバッ!!」
ドレイクの大剣が、オテイゥスの左胸(心臓の位置)を刺し貫いた!!やはり自力の強さで他種族を寄せ付けない臥龍族。勝敗はこのまま…
続く
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