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アリス IN 異世界地球
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【1回戦第4試合】
愛するミンクを傷付けられた怒りで、持てるパワーを振り絞り強い剣戟を乱打するドレイク。そのドレイクの大剣が、オテイゥスの左胸に突き刺さった!
その間もアンナローザの操る植物のツタが、ミンクの細い身体を締め上げていた
「爆ぜな!火薬草!」
アンナローザが魔力を流すと…ミンクの締め上げている辺りのツタから、赤紫色の蕾が無数に現れソレが花開くと同時に、その花は爆発した!
「きゃあうぅっ!」
全身で起こる爆発の痛みに苦しみ叫ぶミンク
「てめぇ!俺の女に何してやがるっ!?それ以上ミンクに傷を付けやがったら、ぶち殺すぞぉ!!」
その様子を見たドレイクは怒りに震え、ドラゴンの血を引く臥龍族ならではの…大気を吸い込み口から炎のブレスを吐き、アンナローザを攻撃した
「うおっと!」
アンナローザは闇の波動で生成した黒い盾で、ドレイクのブレスを防御したが…闇の盾で防いだもののブレスの威力は凄まじく、数メートル吹き飛ばされたアンナローザ。更に彼女が出していた、ミンクを締め上げていたツタも焼き切られた
「はぁはぁ…手こずらせやがって…待ってろミンク。今助けて…ガハッ!?」
ミンクを助けに行こうとしたドレイクの胸の真ん中を、黒い剣が貫いていた
「余所見している場合か…と、言っただろう?」
左胸を貫かれているオテイゥスは死んでいなかった。それどころか再び動き出し、黒い剣でドレイクを刺し貫いていた
「てめぇ…ゴホッ!…生きてんのかよ?」
心臓を貫かれても動くオテイゥスに、吐血しながら驚くドレイク
「死にかけてた所を、アンナローザ様の魔界の植物を移植されて助けられたからな。もう、俺には心臓なんてものは存在しない!」
「クッソ野郎がぁ…」
「やれやれ、先程も言ったが…お前とんでもないタフさだな。もう良い、外で寝てろ!」
オテイゥスは、ドレイクを貫いている大剣を植物のツタに変化させて、彼の身体を絡め取り場外へ放り投げた
「グアッ!」
舞台の外へ放り出されたドレイク
「ど、ドレイク選手場外負け!」
「うっ…うぅ…ドレイク…」
全身を絡めていたツタごと爆発されたミンクだが、臥龍族の驚異的な回復力で再び動き出そうとしていたが…
「本当にタフな種族だねぇ、呆れちまうよ。地上最強の種族!ってのも頷けるねぇ…けど!それはそれで、いたぶり甲斐があるねぇ!」
身体のアチコチに火傷を負い服も破れ、ほぼ半裸の姿になりながらも起き上がろうとするミンクの姿に、いやらしくも冷酷な笑みを浮かべるアンナローザ
「魔界の薔薇よ、あの女を締め上げなっ!」
今度は魔界の薔薇を召喚するアンナローザ。棘(トゲ)の付いた薔薇のツタが、ミンクの全身を締め上げた!
「うあああぁぁぁーっ!?」
あまりの痛みにミンクは絶叫する
「あはは!痛いかい!?…だけどねぇ、魔界の薔薇はタダ棘が有るだけじゃないんだ…その粘液は痛覚を倍増してくれるからねぇ!」
「くひぃ!いっ、痛いー!!やめてぇ!!」
あまりの痛みに涙を流して悶絶するミンク
「フハハハハ!オテイゥス、あの女がいつまで耐えられるか試してやんな!」
「はっ!アンナ様!」
オテイゥスがミンクに歩み寄る。剣を捨て、その拳で魔界の薔薇に絡め取られているミンクを連打する
「アギッ!?…あがっ!かはっ、…た…たひゅけて…」
薔薇の棘の痛みに加えてオテイゥスの拳の連打を浴びているミンクは、あまりの苦痛に泣き叫び…もはや戦意も無い。それどころか意識も絶え絶えの状態になっていた
「アッハッハッハッハッ!良いねぇ!良い声で鳴くじゃないかっ!…そうだ!オテイゥス止めなっ!」
「はっ!」
アンナローザはオテイゥスに、ミンクを殴るのを止めさせた。そして自分からミンクの元まで歩いて来た
「ふふふ…中々酷い顔になってるじゃないか、あぁん!皮膚もアチコチ焼けちまったねぇ……そうだ!あの色男に随分好かれているみたいじゃないか!【可愛いは正義】だからねぇ…
あの色男も二度と見向きもしない魔獣の様な姿に変えてやろう!…特別に麻酔抜きで肉体変化させる植物のエキスを流し込んでやるよ!」
「はっ…あっ、いや…やめて…」
ミンクの命乞いに耳を貸さずアンナローザは、新しい植物のツタを召喚した
「口を開けさせな!」
「はい!」
オテイゥスはアンナローザに命令されるがまま、両手でミンクの口を目いっぱい拡げた
「はががっ!やめれ…」
「さぁさミンクちゃん。魔界の毒草のエキスを飲みましょうねぇ!醜いレディに生まれ変わるのよ♪」
アンナローザはエゲつない笑みを浮かべ、新しく召喚した魔界のツタを彼女の口の中へ流し込もうとする
「ひでぇ!」
「もう止めろ!止めてくれ!」
「なんて酷い事しやがるんだ!」
もはや試合と呼べる物では無かった。2対1となり、一方的にミンクをいたぶって喜ぶアンナローザの歓喜の声がコロシアムに木霊(こだま)していた
無理やり押し広げられているミンクの口の中に、アンナローザが召喚した植物が侵入して行こうとした
「おい!アンナ…お前は何をしているのよ?」
「ガシッ!」その時、アンナローザの肩を背後から掴んだのは【消去の魔女】徳川有栖だった
「ここは戦場じゃないって言ったでしょ!?こんなのはもう試合じゃないでしょうが!」
怒りに満ちた有栖が背後から、アンナローザの肩を掴み睨みつけた!
続く
愛するミンクを傷付けられた怒りで、持てるパワーを振り絞り強い剣戟を乱打するドレイク。そのドレイクの大剣が、オテイゥスの左胸に突き刺さった!
その間もアンナローザの操る植物のツタが、ミンクの細い身体を締め上げていた
「爆ぜな!火薬草!」
アンナローザが魔力を流すと…ミンクの締め上げている辺りのツタから、赤紫色の蕾が無数に現れソレが花開くと同時に、その花は爆発した!
「きゃあうぅっ!」
全身で起こる爆発の痛みに苦しみ叫ぶミンク
「てめぇ!俺の女に何してやがるっ!?それ以上ミンクに傷を付けやがったら、ぶち殺すぞぉ!!」
その様子を見たドレイクは怒りに震え、ドラゴンの血を引く臥龍族ならではの…大気を吸い込み口から炎のブレスを吐き、アンナローザを攻撃した
「うおっと!」
アンナローザは闇の波動で生成した黒い盾で、ドレイクのブレスを防御したが…闇の盾で防いだもののブレスの威力は凄まじく、数メートル吹き飛ばされたアンナローザ。更に彼女が出していた、ミンクを締め上げていたツタも焼き切られた
「はぁはぁ…手こずらせやがって…待ってろミンク。今助けて…ガハッ!?」
ミンクを助けに行こうとしたドレイクの胸の真ん中を、黒い剣が貫いていた
「余所見している場合か…と、言っただろう?」
左胸を貫かれているオテイゥスは死んでいなかった。それどころか再び動き出し、黒い剣でドレイクを刺し貫いていた
「てめぇ…ゴホッ!…生きてんのかよ?」
心臓を貫かれても動くオテイゥスに、吐血しながら驚くドレイク
「死にかけてた所を、アンナローザ様の魔界の植物を移植されて助けられたからな。もう、俺には心臓なんてものは存在しない!」
「クッソ野郎がぁ…」
「やれやれ、先程も言ったが…お前とんでもないタフさだな。もう良い、外で寝てろ!」
オテイゥスは、ドレイクを貫いている大剣を植物のツタに変化させて、彼の身体を絡め取り場外へ放り投げた
「グアッ!」
舞台の外へ放り出されたドレイク
「ど、ドレイク選手場外負け!」
「うっ…うぅ…ドレイク…」
全身を絡めていたツタごと爆発されたミンクだが、臥龍族の驚異的な回復力で再び動き出そうとしていたが…
「本当にタフな種族だねぇ、呆れちまうよ。地上最強の種族!ってのも頷けるねぇ…けど!それはそれで、いたぶり甲斐があるねぇ!」
身体のアチコチに火傷を負い服も破れ、ほぼ半裸の姿になりながらも起き上がろうとするミンクの姿に、いやらしくも冷酷な笑みを浮かべるアンナローザ
「魔界の薔薇よ、あの女を締め上げなっ!」
今度は魔界の薔薇を召喚するアンナローザ。棘(トゲ)の付いた薔薇のツタが、ミンクの全身を締め上げた!
「うあああぁぁぁーっ!?」
あまりの痛みにミンクは絶叫する
「あはは!痛いかい!?…だけどねぇ、魔界の薔薇はタダ棘が有るだけじゃないんだ…その粘液は痛覚を倍増してくれるからねぇ!」
「くひぃ!いっ、痛いー!!やめてぇ!!」
あまりの痛みに涙を流して悶絶するミンク
「フハハハハ!オテイゥス、あの女がいつまで耐えられるか試してやんな!」
「はっ!アンナ様!」
オテイゥスがミンクに歩み寄る。剣を捨て、その拳で魔界の薔薇に絡め取られているミンクを連打する
「アギッ!?…あがっ!かはっ、…た…たひゅけて…」
薔薇の棘の痛みに加えてオテイゥスの拳の連打を浴びているミンクは、あまりの苦痛に泣き叫び…もはや戦意も無い。それどころか意識も絶え絶えの状態になっていた
「アッハッハッハッハッ!良いねぇ!良い声で鳴くじゃないかっ!…そうだ!オテイゥス止めなっ!」
「はっ!」
アンナローザはオテイゥスに、ミンクを殴るのを止めさせた。そして自分からミンクの元まで歩いて来た
「ふふふ…中々酷い顔になってるじゃないか、あぁん!皮膚もアチコチ焼けちまったねぇ……そうだ!あの色男に随分好かれているみたいじゃないか!【可愛いは正義】だからねぇ…
あの色男も二度と見向きもしない魔獣の様な姿に変えてやろう!…特別に麻酔抜きで肉体変化させる植物のエキスを流し込んでやるよ!」
「はっ…あっ、いや…やめて…」
ミンクの命乞いに耳を貸さずアンナローザは、新しい植物のツタを召喚した
「口を開けさせな!」
「はい!」
オテイゥスはアンナローザに命令されるがまま、両手でミンクの口を目いっぱい拡げた
「はががっ!やめれ…」
「さぁさミンクちゃん。魔界の毒草のエキスを飲みましょうねぇ!醜いレディに生まれ変わるのよ♪」
アンナローザはエゲつない笑みを浮かべ、新しく召喚した魔界のツタを彼女の口の中へ流し込もうとする
「ひでぇ!」
「もう止めろ!止めてくれ!」
「なんて酷い事しやがるんだ!」
もはや試合と呼べる物では無かった。2対1となり、一方的にミンクをいたぶって喜ぶアンナローザの歓喜の声がコロシアムに木霊(こだま)していた
無理やり押し広げられているミンクの口の中に、アンナローザが召喚した植物が侵入して行こうとした
「おい!アンナ…お前は何をしているのよ?」
「ガシッ!」その時、アンナローザの肩を背後から掴んだのは【消去の魔女】徳川有栖だった
「ここは戦場じゃないって言ったでしょ!?こんなのはもう試合じゃないでしょうが!」
怒りに満ちた有栖が背後から、アンナローザの肩を掴み睨みつけた!
続く
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