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化け物たちとの遭遇編
捨てる神あれば…
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【クラウン東領域平野】
「エリエスさん?」
「嫌ですわアリスお姉さまったら。(さん)付けなんて他人行儀な呼び方しないでくださいませ。私(わたくし)はお姉さまをお慕いしておりますの♪」
勝率100%を疑わず勝負した結果…アリスに2度目の敗北をしたエリエスは、アリスを心の底から慕い身体を密着させて愛情表現していた
「ふふ♪姉さんはモテモテだね(笑)」
「ε٩(๑>ω<)۶зもう!カルーアったらぁ…じゃ、じゃあ【エリエスちゃん】で良い?」
「はい!お姉さまがそう呼びたいなら私(わたくし)は全然構いませんわ♪」
なかなか1人の相手と結ばれない結果が続いているアリスではあるが、別れたとしてもスグに別の者から愛されるアリスだった
【クラウン東領域 渓谷地帯】
に身を潜めていた魔界から迷い込んだ4人の目の前に現れた台車を引く人間を、空腹を満たす為に襲う事に決めたグルドル
「ゴワアァッ!!」
台車を引く男の前に突如現れた、身長約190cmで肌の色がエメラルドグリーン姿のグルドル
「うわあああっ!?怪物だぁ!」
明らかに人間ではない姿に驚き、男は台車を捨てて村へ逃げて行った
「ロロルカ!物を見てくれ!」
…………………………………………
「はぁ、まさか…こんな事って…」
台車に積まれた食材を調べてため息をつくロロルカ
「どうしたんだ?食い物じゃないのか?」
「いえ、たぶん食べ物を運んでいたのだと思うのだけれど…おそらくコレ…廃棄処分品だわ」
「何っ?マジかよ?…じゃあ何か?俺は食えない物を奪う為に人間に襲いかかってしまったのか…」
今後、狙われる事になるであろう事を覚悟して台車を襲ったにも関わらず、人間の男は腐ったり虫が湧いたりして食えなくなった物を捨てる為に、台車を引いていた様だ
「そんなぁ…俺もぉ、腹が減ったよぉ…」
ガッカリしたら余計にお腹が空いてしまったエイナス。するとシェルハも近寄って台車の食材を見た
「ねぇ、あの黒い実。マンゴスの実じゃないかな?」
「えっ?」
【マンゴスの実】
マンゴスの木に1年に4回(約3ヶ月に1回)ソフトボールサイズの実をつけるのだが、とにかく匂いがキツくてニガい
しかし、マンゴスの木の周りに生えた木は、他の場所で生えるよりも成長が良く実も沢山つけるので、あえてマンゴスの木を植えるのだ
ただ、そのまま食べても焼いても…臭くてニガいのだが…
「確か、蒸すと臭みも苦味も消えて食べられるヤツだよね?」
「仕方ない。それだけを持っていこう。後は腐ったりして食えないのだろう?」
「うん、そうよ」
グルドルに聞かれ、間違いなくマンゴスの実である事を確認したロロルカ
4人は台車の籠をひとつもらい、ソレにマンゴスの実20個を入れその場を立ち去った
【絶壁の海岸線】
に4人は移動した
マンゴスの実を蒸して食べる為だ。ロロルカは護衛・防御・回復系の精霊魔法が使える
コチラの世界の物とは違い、岩や植物などの精霊からチカラを借りて魔法を使う
その魔法でロロルカは【認識阻害】の魔法を張った
「私は魔法使いが職業じゃないから、効果はもって1時間て感じかな?食べれるまで蒸したら素早く食べて、ここから離れましょう」
「そうだな。長居して人間に見つかると何をされるか?分からないからな…」
30分程蒸してから彼らはマンゴスの実を食べ始めた
「何だこれ?全く味がしないな…」
「マンゴスの実は、本当は2時間くらい蒸して食べるの。そうしたら、ほんのり甘い味と香りがするんだよ」
村では自分から、母親の手伝いをしていたシェルハは調理に関して少し知識があった
「味が無いのは残念だけど、とりあえずお腹がふくれるから良いよ」
育ち盛りのエイナスだが、彼なりに今の自分達の境遇を理解しているようで、食べられただけ良かった。と理解している様だ
「人間が持ってた容器に湧き水を入れてきたよ」
食事を終えたエイナスは、軽い身のこなしを活かして近くを歩き回り湧き水を見付け、いわゆる水筒に湧き水を入れてきた
「残り半分のマンゴスの実は、明日の夜くらいまでは食べられるから、籠に入れて持って行きましょう」
「ねぇ、エイナス兄ちゃん。私たち、これからどうなるの?」
「………大丈夫だよ。お兄ちゃん達が居るから、何とかなるよ!」
何も見通しが無いのは、グルドルとロロルカの眼を見れば一目瞭然だった
残り10個のマンゴスの実。ソレと約1リットルの湧き水。ソレが彼ら4人の生命線だった
【森林地帯】
翌日は分厚い雲が空を覆い、日中でも薄暗く雨も少量だが降り続いていた
夕方になった頃、雨が止んだので彼らは食料も尽きてしまったので、食べ物を求めて森林地帯にやって来ていた
「素手で捕まえられそうな動物も、食べられそうな実もなってないな」
彼らは水筒と籠と短剣(台車から拝借した物)以外なにも持っていないので、遭遇したラビットや鳥などを仕留める術が無かった
チカラ仕事が得意な農夫グルドルと、回復と防御系のみが僅かに使えるロロルカ。元気が取り柄の剣士志望の10歳のエイナスに、家庭的な8歳のシェルハ
ファルバァスの開けたゲートで、地上に突然迷い込んだ彼ら4人では、生き延びる為のスキルが足りていない
この森林地帯には素早い動物が多く、彼らは食料確保に悩んでいた
「ふぅ、困ったわね。何とかしないと…」
「あぁ、何とかしねーとな…」
明日以降の事を考えると、不安に押し潰されそうなグルドルとロロルカ
台車を襲った以降、何も得られないまま彼らはひたすらに歩き続けていた
「おい、アイツらじゃねーのか?」
「あの身体の色、間違いない。王都クラウンで見た魔獣の色と、ほぼ同じ色だ」
「廃棄処分に行った若い奴が、あの連中に襲われたらしいな」
「化け物め。人間の土地で好きにはさせねーぞ…」
少し離れた崖の上から、彼ら4人を見つめる人間達の姿。4人はこの先、無事に生き延びられるのか?
【王都クラウン客間】
「キウ様、お話があります」
「また何かあったのか?」
客間の1部屋を与えられているキウとミアナ。ベッドに寝ていたキウだが、入室時に周囲の警戒をしながらミアナが入って来た
「どうやら私達の【ブルージュ村】の入り口にあたる渓谷地帯で目撃された人型の魔物ですが…どうやら地下の世界である魔界の住人の可能性が高いようです…」
「ふむ…ファルバァスが召喚された時の衝撃で、魔界との道が幾つか出来てしまったか…くっ!?ゲホゲホ…どうやら村から長く離れ過ぎた様だな…大会とファルバァス迎撃戦で能力(チカラ)を使い過ぎたか?」
大会やファルバァス戦で圧倒的な実力(チカラ)を魅せていたキウだが…昼間からベッドに横たわり咳き込んでいた
「大丈夫ですか?ザッ…いえ、キウ様。お身体の事もありますし…そろそろ帰宅致しましょうか?」
「そうだな…1回戦のアサシンも強敵だったしファルバァスも伝え聞いていた以上だったからな…予定より張り切り過ぎたな」
大陸北東の小さな村の村長であるキウと村唯一の魔道士。と言うにはあまりにも強過ぎる2人には大きな秘密があるようだ
ともあれ2人は村への帰還を決意した
続く
「エリエスさん?」
「嫌ですわアリスお姉さまったら。(さん)付けなんて他人行儀な呼び方しないでくださいませ。私(わたくし)はお姉さまをお慕いしておりますの♪」
勝率100%を疑わず勝負した結果…アリスに2度目の敗北をしたエリエスは、アリスを心の底から慕い身体を密着させて愛情表現していた
「ふふ♪姉さんはモテモテだね(笑)」
「ε٩(๑>ω<)۶зもう!カルーアったらぁ…じゃ、じゃあ【エリエスちゃん】で良い?」
「はい!お姉さまがそう呼びたいなら私(わたくし)は全然構いませんわ♪」
なかなか1人の相手と結ばれない結果が続いているアリスではあるが、別れたとしてもスグに別の者から愛されるアリスだった
【クラウン東領域 渓谷地帯】
に身を潜めていた魔界から迷い込んだ4人の目の前に現れた台車を引く人間を、空腹を満たす為に襲う事に決めたグルドル
「ゴワアァッ!!」
台車を引く男の前に突如現れた、身長約190cmで肌の色がエメラルドグリーン姿のグルドル
「うわあああっ!?怪物だぁ!」
明らかに人間ではない姿に驚き、男は台車を捨てて村へ逃げて行った
「ロロルカ!物を見てくれ!」
…………………………………………
「はぁ、まさか…こんな事って…」
台車に積まれた食材を調べてため息をつくロロルカ
「どうしたんだ?食い物じゃないのか?」
「いえ、たぶん食べ物を運んでいたのだと思うのだけれど…おそらくコレ…廃棄処分品だわ」
「何っ?マジかよ?…じゃあ何か?俺は食えない物を奪う為に人間に襲いかかってしまったのか…」
今後、狙われる事になるであろう事を覚悟して台車を襲ったにも関わらず、人間の男は腐ったり虫が湧いたりして食えなくなった物を捨てる為に、台車を引いていた様だ
「そんなぁ…俺もぉ、腹が減ったよぉ…」
ガッカリしたら余計にお腹が空いてしまったエイナス。するとシェルハも近寄って台車の食材を見た
「ねぇ、あの黒い実。マンゴスの実じゃないかな?」
「えっ?」
【マンゴスの実】
マンゴスの木に1年に4回(約3ヶ月に1回)ソフトボールサイズの実をつけるのだが、とにかく匂いがキツくてニガい
しかし、マンゴスの木の周りに生えた木は、他の場所で生えるよりも成長が良く実も沢山つけるので、あえてマンゴスの木を植えるのだ
ただ、そのまま食べても焼いても…臭くてニガいのだが…
「確か、蒸すと臭みも苦味も消えて食べられるヤツだよね?」
「仕方ない。それだけを持っていこう。後は腐ったりして食えないのだろう?」
「うん、そうよ」
グルドルに聞かれ、間違いなくマンゴスの実である事を確認したロロルカ
4人は台車の籠をひとつもらい、ソレにマンゴスの実20個を入れその場を立ち去った
【絶壁の海岸線】
に4人は移動した
マンゴスの実を蒸して食べる為だ。ロロルカは護衛・防御・回復系の精霊魔法が使える
コチラの世界の物とは違い、岩や植物などの精霊からチカラを借りて魔法を使う
その魔法でロロルカは【認識阻害】の魔法を張った
「私は魔法使いが職業じゃないから、効果はもって1時間て感じかな?食べれるまで蒸したら素早く食べて、ここから離れましょう」
「そうだな。長居して人間に見つかると何をされるか?分からないからな…」
30分程蒸してから彼らはマンゴスの実を食べ始めた
「何だこれ?全く味がしないな…」
「マンゴスの実は、本当は2時間くらい蒸して食べるの。そうしたら、ほんのり甘い味と香りがするんだよ」
村では自分から、母親の手伝いをしていたシェルハは調理に関して少し知識があった
「味が無いのは残念だけど、とりあえずお腹がふくれるから良いよ」
育ち盛りのエイナスだが、彼なりに今の自分達の境遇を理解しているようで、食べられただけ良かった。と理解している様だ
「人間が持ってた容器に湧き水を入れてきたよ」
食事を終えたエイナスは、軽い身のこなしを活かして近くを歩き回り湧き水を見付け、いわゆる水筒に湧き水を入れてきた
「残り半分のマンゴスの実は、明日の夜くらいまでは食べられるから、籠に入れて持って行きましょう」
「ねぇ、エイナス兄ちゃん。私たち、これからどうなるの?」
「………大丈夫だよ。お兄ちゃん達が居るから、何とかなるよ!」
何も見通しが無いのは、グルドルとロロルカの眼を見れば一目瞭然だった
残り10個のマンゴスの実。ソレと約1リットルの湧き水。ソレが彼ら4人の生命線だった
【森林地帯】
翌日は分厚い雲が空を覆い、日中でも薄暗く雨も少量だが降り続いていた
夕方になった頃、雨が止んだので彼らは食料も尽きてしまったので、食べ物を求めて森林地帯にやって来ていた
「素手で捕まえられそうな動物も、食べられそうな実もなってないな」
彼らは水筒と籠と短剣(台車から拝借した物)以外なにも持っていないので、遭遇したラビットや鳥などを仕留める術が無かった
チカラ仕事が得意な農夫グルドルと、回復と防御系のみが僅かに使えるロロルカ。元気が取り柄の剣士志望の10歳のエイナスに、家庭的な8歳のシェルハ
ファルバァスの開けたゲートで、地上に突然迷い込んだ彼ら4人では、生き延びる為のスキルが足りていない
この森林地帯には素早い動物が多く、彼らは食料確保に悩んでいた
「ふぅ、困ったわね。何とかしないと…」
「あぁ、何とかしねーとな…」
明日以降の事を考えると、不安に押し潰されそうなグルドルとロロルカ
台車を襲った以降、何も得られないまま彼らはひたすらに歩き続けていた
「おい、アイツらじゃねーのか?」
「あの身体の色、間違いない。王都クラウンで見た魔獣の色と、ほぼ同じ色だ」
「廃棄処分に行った若い奴が、あの連中に襲われたらしいな」
「化け物め。人間の土地で好きにはさせねーぞ…」
少し離れた崖の上から、彼ら4人を見つめる人間達の姿。4人はこの先、無事に生き延びられるのか?
【王都クラウン客間】
「キウ様、お話があります」
「また何かあったのか?」
客間の1部屋を与えられているキウとミアナ。ベッドに寝ていたキウだが、入室時に周囲の警戒をしながらミアナが入って来た
「どうやら私達の【ブルージュ村】の入り口にあたる渓谷地帯で目撃された人型の魔物ですが…どうやら地下の世界である魔界の住人の可能性が高いようです…」
「ふむ…ファルバァスが召喚された時の衝撃で、魔界との道が幾つか出来てしまったか…くっ!?ゲホゲホ…どうやら村から長く離れ過ぎた様だな…大会とファルバァス迎撃戦で能力(チカラ)を使い過ぎたか?」
大会やファルバァス戦で圧倒的な実力(チカラ)を魅せていたキウだが…昼間からベッドに横たわり咳き込んでいた
「大丈夫ですか?ザッ…いえ、キウ様。お身体の事もありますし…そろそろ帰宅致しましょうか?」
「そうだな…1回戦のアサシンも強敵だったしファルバァスも伝え聞いていた以上だったからな…予定より張り切り過ぎたな」
大陸北東の小さな村の村長であるキウと村唯一の魔道士。と言うにはあまりにも強過ぎる2人には大きな秘密があるようだ
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