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化け物たちとの遭遇編
添い寝の夜
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【ヨシュアの寝室】
ヨシュアは元魔王の息子だからか?良い部屋が与えられている。ベッドもキングサイズの大きさで、少年と少女の2人が寝ても十分な広さがある
「あの…ごめんねぇ…」
「なんで、お前が謝るんだよ?」
「アタシがお兄ちゃんの事ですぐにカッ!となったからぁ、勝負する事になってぇ…流されたみたいにこんな事になってぇ…迷惑だよねぇ?」
約束事とは言え、男の部屋の同じベッドで一緒に寝る事ができるアリスに、文句のひとつでも言おう。と考えていたヨシュアは、アリスからの意外な謝罪に少し戸惑っていた
「別に、そんな事は…思ってねーよ。その…お前、けっこう可愛いしな…」
「えっ?えぇ!?」
彼の態度から自分は嫌われているのでは?と考えていたアリスは、不意に「可愛い」と言われヨシュアの事を意識してしまう
「まぁ、アレだ…ウチのモニカに煽てられる流れでこんな関係になっちまったけどよ、せっ、せっかくなんだから…お互いを知る為によ
ちょっと自己紹介とかしねーか?」
(くっそー!コイツなんで無防備に、こんな至近距離まで詰めてくるんだよ…あっ!…まただ、また良い匂いがするから雑談でもしねーと寝れねーじゃねーか!)
一緒の布団の中、あと数センチで肌が触れ合う距離に居るアリスに、ドキドキして落ち着かないヨシュア
「アタシ達、三姉妹とヒイロお兄ちゃんはねぇ、同じ日に育てくれていた義理の親の冒険者パーティが全滅しちゃってねぇ……」
思春期のヨシュアは、初めて会ったその日に同じ布団の中に居る異性のアリスにドキドキしているが…アリスは自分を理解してもらおうと身の上話しを始めた
【1階のロビー】
「ムフフ。ヨシュア様、アリスちゃんと仲良くしてっかなぁ(笑)」
「そうですの!今度こそアリスお姉様の良い人になってくれたら、サーシャも嬉しいですの(笑)」
アリスとヨシュアを焚き付けた2人、モニカとサーシャは2人がどうんな感じかを妄想し、ニヤニヤ笑っている
「こらモニカ、人の恋愛を興味本位でアレコレ言うのは良くないぞ!」
「キミ達2人って、なんだか姉妹のように息がピッタリだねw」
キウとカルーアは、モニカとサーシャの悪ノリにやや呆れていた
「すみません。キウさんは元魔王のザッドさんなんですよね?」
「うむ、そうだが?」
今まで発言を控えていたヒイロが、真面目な顔をしてキウに質問した
「今のアレクス城には次期魔王の女の子の赤子が魔女達に育てられているハズですが…息子さんが成人したら次期魔王を名乗らせる予定なのですか?」
「あぁ、そういう事か…そうだな…俺からはヨシュアにソレを強要するつもりは無いが…息子がどうしても!と、言うのなら手助けくらいはするかも知れんな。やはり、人間側の貴様としては次期魔王の動向が気になるか?」
キウはイチ人間として、ヒイロが次期魔王の動向を気にしているのだと考えているのだが、キウは知らない。アレクス城で次期魔王として育てられている娘がヒイロの実の娘であることを…
【ヨシュアの部屋】
「へー、ソレから赤の他人4人で一緒の家で暮らし始めたのか…やっぱり大変だったのか?突然、見知らぬ他人と共同生活が始まったんだからよ」
「ん~、色々とあったけどぉ…それでも楽しかったよぉ。それよりもぉ、獣神マルバァスと戦った時とか【賢者の石】のチカラで地球に転移しちゃった時は、本当に大変だったよぉw」
アリスはヒイロの家で世話になり始めてから、今日に至るまでの日々をザックリとヨシュアに話していた。聞かされていた彼が、突然ある事に気が付いた
「んっ!?待てよ…確か【消去の魔女】が言っていた自分と同じ名前の三姉妹の長女の剣士って…」
「あ!それたぶんアタシの事だぁ」
どうやらヨシュアは、アリスが地球に転移した話を【消去の魔女】から聞いていた様だ
実はアリスが転移する時に開いた【転移の門】が放っていた膨大なエネルギーをエルデスが感知していたようで、その事でキウに呼ばれた【徳川 有栖】が転移門の件を説明しに、この村に久しぶりにやって来ていたようだ
「消去の魔女が言ってた三姉妹って、お前達の事だったんだな…世間知らずな女かと思ってたぜ…うん?」
「…………………………」
「眠っちまったのか?」
地球から帰ってスグに獣神ファルバァスとの戦いに巻き込まれ、その後にエリエスと本気の対決をしたアリスは、かなりの疲労が溜まっていたみたいで、ヨシュアと話しているウチに眠っていた
「コイツ…可愛いじゃねーか…無防備過ぎるから、コッチが心配になるけどな…
ふぅ…疲れてたとはいえよ、今日初めて会った俺とイキナリ同じ布団で寝れるなんて…良い神経してるぜ。全くよ……うおっ!?」
「お兄ちゃん…」
寝ぼけているアリスは、ヒイロなのか?佐々木なのか?分からないがヨシュアをどちらかと勘違いして身体を擦り寄せ、彼の腕を掴んだ
「なんでコイツは、こんな距離感ちけーんだよ!おい!……くっ、寝てやがるw離せってば!…ぐぬぬ…チカラ強えーなオイ!」
獣人族の剣士アリスのチカラは、かなり強くヨシュアも簡単には振り解けない
「うあっ!またこいつの匂いがたっぷり香って来やがる……うっ!?何だ!?股が熱い?」
まだ自慰行為をした事が無いヨシュアは、アリスの柔らかい身体と匂いに反応したキカン棒の硬直化の理由が分からなかった
「だ、大丈夫!俺は魔王ザッドの息子なんだ…こんな誘惑に負ける筈が…筈がぁっ!うわおぅっ!脚を挟み込むんじゃねーよ!…股を擦り付けるなー!」
寝ているアリスの無意識下の甘い誘惑に襲われるヨシュアだった
続く
ヨシュアは元魔王の息子だからか?良い部屋が与えられている。ベッドもキングサイズの大きさで、少年と少女の2人が寝ても十分な広さがある
「あの…ごめんねぇ…」
「なんで、お前が謝るんだよ?」
「アタシがお兄ちゃんの事ですぐにカッ!となったからぁ、勝負する事になってぇ…流されたみたいにこんな事になってぇ…迷惑だよねぇ?」
約束事とは言え、男の部屋の同じベッドで一緒に寝る事ができるアリスに、文句のひとつでも言おう。と考えていたヨシュアは、アリスからの意外な謝罪に少し戸惑っていた
「別に、そんな事は…思ってねーよ。その…お前、けっこう可愛いしな…」
「えっ?えぇ!?」
彼の態度から自分は嫌われているのでは?と考えていたアリスは、不意に「可愛い」と言われヨシュアの事を意識してしまう
「まぁ、アレだ…ウチのモニカに煽てられる流れでこんな関係になっちまったけどよ、せっ、せっかくなんだから…お互いを知る為によ
ちょっと自己紹介とかしねーか?」
(くっそー!コイツなんで無防備に、こんな至近距離まで詰めてくるんだよ…あっ!…まただ、また良い匂いがするから雑談でもしねーと寝れねーじゃねーか!)
一緒の布団の中、あと数センチで肌が触れ合う距離に居るアリスに、ドキドキして落ち着かないヨシュア
「アタシ達、三姉妹とヒイロお兄ちゃんはねぇ、同じ日に育てくれていた義理の親の冒険者パーティが全滅しちゃってねぇ……」
思春期のヨシュアは、初めて会ったその日に同じ布団の中に居る異性のアリスにドキドキしているが…アリスは自分を理解してもらおうと身の上話しを始めた
【1階のロビー】
「ムフフ。ヨシュア様、アリスちゃんと仲良くしてっかなぁ(笑)」
「そうですの!今度こそアリスお姉様の良い人になってくれたら、サーシャも嬉しいですの(笑)」
アリスとヨシュアを焚き付けた2人、モニカとサーシャは2人がどうんな感じかを妄想し、ニヤニヤ笑っている
「こらモニカ、人の恋愛を興味本位でアレコレ言うのは良くないぞ!」
「キミ達2人って、なんだか姉妹のように息がピッタリだねw」
キウとカルーアは、モニカとサーシャの悪ノリにやや呆れていた
「すみません。キウさんは元魔王のザッドさんなんですよね?」
「うむ、そうだが?」
今まで発言を控えていたヒイロが、真面目な顔をしてキウに質問した
「今のアレクス城には次期魔王の女の子の赤子が魔女達に育てられているハズですが…息子さんが成人したら次期魔王を名乗らせる予定なのですか?」
「あぁ、そういう事か…そうだな…俺からはヨシュアにソレを強要するつもりは無いが…息子がどうしても!と、言うのなら手助けくらいはするかも知れんな。やはり、人間側の貴様としては次期魔王の動向が気になるか?」
キウはイチ人間として、ヒイロが次期魔王の動向を気にしているのだと考えているのだが、キウは知らない。アレクス城で次期魔王として育てられている娘がヒイロの実の娘であることを…
【ヨシュアの部屋】
「へー、ソレから赤の他人4人で一緒の家で暮らし始めたのか…やっぱり大変だったのか?突然、見知らぬ他人と共同生活が始まったんだからよ」
「ん~、色々とあったけどぉ…それでも楽しかったよぉ。それよりもぉ、獣神マルバァスと戦った時とか【賢者の石】のチカラで地球に転移しちゃった時は、本当に大変だったよぉw」
アリスはヒイロの家で世話になり始めてから、今日に至るまでの日々をザックリとヨシュアに話していた。聞かされていた彼が、突然ある事に気が付いた
「んっ!?待てよ…確か【消去の魔女】が言っていた自分と同じ名前の三姉妹の長女の剣士って…」
「あ!それたぶんアタシの事だぁ」
どうやらヨシュアは、アリスが地球に転移した話を【消去の魔女】から聞いていた様だ
実はアリスが転移する時に開いた【転移の門】が放っていた膨大なエネルギーをエルデスが感知していたようで、その事でキウに呼ばれた【徳川 有栖】が転移門の件を説明しに、この村に久しぶりにやって来ていたようだ
「消去の魔女が言ってた三姉妹って、お前達の事だったんだな…世間知らずな女かと思ってたぜ…うん?」
「…………………………」
「眠っちまったのか?」
地球から帰ってスグに獣神ファルバァスとの戦いに巻き込まれ、その後にエリエスと本気の対決をしたアリスは、かなりの疲労が溜まっていたみたいで、ヨシュアと話しているウチに眠っていた
「コイツ…可愛いじゃねーか…無防備過ぎるから、コッチが心配になるけどな…
ふぅ…疲れてたとはいえよ、今日初めて会った俺とイキナリ同じ布団で寝れるなんて…良い神経してるぜ。全くよ……うおっ!?」
「お兄ちゃん…」
寝ぼけているアリスは、ヒイロなのか?佐々木なのか?分からないがヨシュアをどちらかと勘違いして身体を擦り寄せ、彼の腕を掴んだ
「なんでコイツは、こんな距離感ちけーんだよ!おい!……くっ、寝てやがるw離せってば!…ぐぬぬ…チカラ強えーなオイ!」
獣人族の剣士アリスのチカラは、かなり強くヨシュアも簡単には振り解けない
「うあっ!またこいつの匂いがたっぷり香って来やがる……うっ!?何だ!?股が熱い?」
まだ自慰行為をした事が無いヨシュアは、アリスの柔らかい身体と匂いに反応したキカン棒の硬直化の理由が分からなかった
「だ、大丈夫!俺は魔王ザッドの息子なんだ…こんな誘惑に負ける筈が…筈がぁっ!うわおぅっ!脚を挟み込むんじゃねーよ!…股を擦り付けるなー!」
寝ているアリスの無意識下の甘い誘惑に襲われるヨシュアだった
続く
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