97 / 170
化け物たちとの遭遇編
予想外の大ピンチ
しおりを挟む
【古代遺跡地下1階層】
圧倒的な高ランクメンバーで組織された調査隊は4チームに別れて、2階層に降りる道を目指す形で進行したのだが…敵の組織的な待ち伏せに会い1階層から早くも大ピンチを迎えていた
【後方部隊】
「双頭龍(ヒュドラ)なんて空想上の生物じゃなかったピョン?何で目の前に居るピョン!?」
AランクひとりとBランクふたりの【ホロワーズ】の3人は、伝説級の魔物にパニック寸前だった。唯一の救いであるSランクのエリエスが、この部隊に居なければ大変な事になっていただろう
「先手必勝ですね!」
ハイスペックな超人類エリエスが、双頭龍(ヒュドラ)相手に先制攻撃を仕掛けた
「ガキィン!」
「つっ!何て硬さなの…」
エクスカリバーを持ってしても、双頭龍(ヒュドラ)の顔に切り傷を付けた程度だった
「来るぞっ!」
ジュリアンは秘蔵の短剣を構えた。エリエスの一撃でふらついた双頭龍(ヒュドラ)の頭だが、奴は2つの頭を持っている。もう片方の頭が【ホロワーズ】目掛けて火球を吐いた
「僕に任せてください。どっせーいっ!」
カナタンがミスリルのハンマーで、飛んで来た火球をはじき飛ばした!
「さっすが!握力56kgの女!やるねー!」
「ゴバッン!」ピンチを救ったカナタンを賞賛したマリリンだったが…双頭龍(ヒュドラ)の火球を1回弾き返した代償に、ミスリル製のハンマーは砕け散ってしまった
「ひいぃっ!10万ゼニーも出して買った僕のミスリルハンマーがぁっ!?」
同じ材質の武器防具であっても、造った鍛冶師の腕によって性能はピンキリの差がある。ヘパイトスか?ヒイロに造ってもらっていたら、結果は違ったかもしれない
【右翼部隊】
後方部隊だけでなく右翼部隊も大ピンチを迎えていた。Sランク揃いの3人だが、難易度S級の魔装機兵(ガーディアン)が相手、しかも言葉を話す高性能な奴が5体も対峙している
「魔装機兵(ガーディアン)は水に漬かると動けなくなると聞きましたえ、【圧水大球(アクール・プルトゥーン)】!」
メリーズが持つ杖は、その先端に丸い黒水晶が装着されていて、その背面からチェーンロッドが伸びている
その杖を振りかざすと、魔装機兵(ガーディアン)の1体が水球に包み込まれた!機械は浸水に弱い!と言う事が、既にこの星でも判明しているようだ
「カシュン、ガシュン…」しかし、高性能タイプの魔装機兵(ガーディアン)はノーダメージの様に何事もなく歩いてくる。どうやら防水加工もバッチリのようである
「魔装機兵(ガーディアン)は水に弱いんじゃないんですの!?…仕方ないどすな…魔力消費が大きくて嫌やけど、やるしかありまへんな【極寒極致(アブュリードーン)】!」
今度は杖の黒水晶だけでなく、チェーンロッドが先端まで蒼く輝く!
「ビキッバキ!」魔装兵器(ガーディアン)を包んだ水球が絶対零度で氷りついた
「はぁ…はぁ…かなわんなぁ…1体倒すのに…こんなに魔法力を消費してたら…身が持ちませんえ…」
明らかにメリーズは総魔力が大きく低下していた。ソレを見て、覚悟を決めたミャンジャムが【ベイオネット】(マシンガンモード)に魔力を流し込む。撃ち出す弾は彼女の魔力から形成されるからだ
「うっらぁー!砕け散れーっ!」
クラウン城認定の聖騎士である彼女は、普段はその名前が示す通りの上品な女性なのだが…戦闘に入ると口調が一変する
「バキバキっ!!」数百発の魔法弾を撃ち込まれた魔装兵器(ガーディアン)が痙攣している
「コロス…」
間合いを詰めたのか?残りの3体が一気に距離を縮めて攻撃してきた!
「ヤラセないよ!」
アドルはクレリアソードに魔力を流して切れ味を増幅させ、その内の1体に斬り掛かった!そして、素早く残り2体のどちらかに攻撃する算段だった
「ひらっ!」かなりの速さのアドルの斬撃を、魔装機兵(ガーディアン)は無表情で避けた。その後、腕を振り上げアドルに狙いを定める
「くそっ!」
「ゲシッ!」避けた魔装機兵(ガーディアン)を蹴り飛ばしたアドル
「だーらっしゃーっ!」
ベイオネットをランスモードに切り替えたミャンジャムが、フリーの魔装機兵(ガーディアン)を貫いた
「ズガアッ!」ミャンジャムのランスも回避されそうになったが…彼女は回避して逃げる方向にランスの矛先を調整し、確実に胴体を貫いた
「ズドンッ!」
「グアァッ!!」残りの1体が、背後からアドルの胴体をサーベルで貫いた
「アドル!?…こいつ!アドルを離しやがれよおっ!」
ミャンジャムはアドルを貫いている魔装機兵(ガーディアン)に、ランスで襲い掛かるが今度は回避されてしまう
「【極寒間欠泉(アブュリードゲイザー)】!!」
ミャンジャムのマシンガンモードで吹き飛ばされていた魔装兵器(ガーディアン)が起き上がり、ミャンジャムを側面から襲おうと近寄っていたが…メリーズの極大氷系呪文で、足元から湧き上がる絶対零度の氷柱に閉じ込められた
「あかん…魔力切れどすわ…」
「バタン…」氷系の極大呪文を2つ立て続けに使ったメリーズは、魔力が枯渇しその場に倒れる様に気絶した
メリーズが倒れ、アドルも胴体を刺し貫かれてミャンジャムの目の前で倒れている。しかも、傷口から勢いよく血が溢れている
「邪魔なんだよ!お前はさぁ!」
回復魔法もS級のミャンジャムが、今すぐ治療に入れば間違いなくアドルを助けられるのだが…無傷の魔装機兵(ガーディアン)が2体、じーっとミャンジャムと向かい合っていて、アドルを治療する時間を与えてくれない
3体の新型魔装機兵(ガーディアン)を倒したものの、アドルが大怪我をしメリーズが魔力枯渇で倒れてしまい大ピンチの右翼部隊だが、アリスたちが居る本陣の目の前のブラックドラゴンが、その壮絶なチカラを発揮する
更に左翼のカルーアに狙いを付け潜む者。精鋭部隊の筈の彼らは地下1階層から、全滅のピンチを迎えていた
続く
圧倒的な高ランクメンバーで組織された調査隊は4チームに別れて、2階層に降りる道を目指す形で進行したのだが…敵の組織的な待ち伏せに会い1階層から早くも大ピンチを迎えていた
【後方部隊】
「双頭龍(ヒュドラ)なんて空想上の生物じゃなかったピョン?何で目の前に居るピョン!?」
AランクひとりとBランクふたりの【ホロワーズ】の3人は、伝説級の魔物にパニック寸前だった。唯一の救いであるSランクのエリエスが、この部隊に居なければ大変な事になっていただろう
「先手必勝ですね!」
ハイスペックな超人類エリエスが、双頭龍(ヒュドラ)相手に先制攻撃を仕掛けた
「ガキィン!」
「つっ!何て硬さなの…」
エクスカリバーを持ってしても、双頭龍(ヒュドラ)の顔に切り傷を付けた程度だった
「来るぞっ!」
ジュリアンは秘蔵の短剣を構えた。エリエスの一撃でふらついた双頭龍(ヒュドラ)の頭だが、奴は2つの頭を持っている。もう片方の頭が【ホロワーズ】目掛けて火球を吐いた
「僕に任せてください。どっせーいっ!」
カナタンがミスリルのハンマーで、飛んで来た火球をはじき飛ばした!
「さっすが!握力56kgの女!やるねー!」
「ゴバッン!」ピンチを救ったカナタンを賞賛したマリリンだったが…双頭龍(ヒュドラ)の火球を1回弾き返した代償に、ミスリル製のハンマーは砕け散ってしまった
「ひいぃっ!10万ゼニーも出して買った僕のミスリルハンマーがぁっ!?」
同じ材質の武器防具であっても、造った鍛冶師の腕によって性能はピンキリの差がある。ヘパイトスか?ヒイロに造ってもらっていたら、結果は違ったかもしれない
【右翼部隊】
後方部隊だけでなく右翼部隊も大ピンチを迎えていた。Sランク揃いの3人だが、難易度S級の魔装機兵(ガーディアン)が相手、しかも言葉を話す高性能な奴が5体も対峙している
「魔装機兵(ガーディアン)は水に漬かると動けなくなると聞きましたえ、【圧水大球(アクール・プルトゥーン)】!」
メリーズが持つ杖は、その先端に丸い黒水晶が装着されていて、その背面からチェーンロッドが伸びている
その杖を振りかざすと、魔装機兵(ガーディアン)の1体が水球に包み込まれた!機械は浸水に弱い!と言う事が、既にこの星でも判明しているようだ
「カシュン、ガシュン…」しかし、高性能タイプの魔装機兵(ガーディアン)はノーダメージの様に何事もなく歩いてくる。どうやら防水加工もバッチリのようである
「魔装機兵(ガーディアン)は水に弱いんじゃないんですの!?…仕方ないどすな…魔力消費が大きくて嫌やけど、やるしかありまへんな【極寒極致(アブュリードーン)】!」
今度は杖の黒水晶だけでなく、チェーンロッドが先端まで蒼く輝く!
「ビキッバキ!」魔装兵器(ガーディアン)を包んだ水球が絶対零度で氷りついた
「はぁ…はぁ…かなわんなぁ…1体倒すのに…こんなに魔法力を消費してたら…身が持ちませんえ…」
明らかにメリーズは総魔力が大きく低下していた。ソレを見て、覚悟を決めたミャンジャムが【ベイオネット】(マシンガンモード)に魔力を流し込む。撃ち出す弾は彼女の魔力から形成されるからだ
「うっらぁー!砕け散れーっ!」
クラウン城認定の聖騎士である彼女は、普段はその名前が示す通りの上品な女性なのだが…戦闘に入ると口調が一変する
「バキバキっ!!」数百発の魔法弾を撃ち込まれた魔装兵器(ガーディアン)が痙攣している
「コロス…」
間合いを詰めたのか?残りの3体が一気に距離を縮めて攻撃してきた!
「ヤラセないよ!」
アドルはクレリアソードに魔力を流して切れ味を増幅させ、その内の1体に斬り掛かった!そして、素早く残り2体のどちらかに攻撃する算段だった
「ひらっ!」かなりの速さのアドルの斬撃を、魔装機兵(ガーディアン)は無表情で避けた。その後、腕を振り上げアドルに狙いを定める
「くそっ!」
「ゲシッ!」避けた魔装機兵(ガーディアン)を蹴り飛ばしたアドル
「だーらっしゃーっ!」
ベイオネットをランスモードに切り替えたミャンジャムが、フリーの魔装機兵(ガーディアン)を貫いた
「ズガアッ!」ミャンジャムのランスも回避されそうになったが…彼女は回避して逃げる方向にランスの矛先を調整し、確実に胴体を貫いた
「ズドンッ!」
「グアァッ!!」残りの1体が、背後からアドルの胴体をサーベルで貫いた
「アドル!?…こいつ!アドルを離しやがれよおっ!」
ミャンジャムはアドルを貫いている魔装機兵(ガーディアン)に、ランスで襲い掛かるが今度は回避されてしまう
「【極寒間欠泉(アブュリードゲイザー)】!!」
ミャンジャムのマシンガンモードで吹き飛ばされていた魔装兵器(ガーディアン)が起き上がり、ミャンジャムを側面から襲おうと近寄っていたが…メリーズの極大氷系呪文で、足元から湧き上がる絶対零度の氷柱に閉じ込められた
「あかん…魔力切れどすわ…」
「バタン…」氷系の極大呪文を2つ立て続けに使ったメリーズは、魔力が枯渇しその場に倒れる様に気絶した
メリーズが倒れ、アドルも胴体を刺し貫かれてミャンジャムの目の前で倒れている。しかも、傷口から勢いよく血が溢れている
「邪魔なんだよ!お前はさぁ!」
回復魔法もS級のミャンジャムが、今すぐ治療に入れば間違いなくアドルを助けられるのだが…無傷の魔装機兵(ガーディアン)が2体、じーっとミャンジャムと向かい合っていて、アドルを治療する時間を与えてくれない
3体の新型魔装機兵(ガーディアン)を倒したものの、アドルが大怪我をしメリーズが魔力枯渇で倒れてしまい大ピンチの右翼部隊だが、アリスたちが居る本陣の目の前のブラックドラゴンが、その壮絶なチカラを発揮する
更に左翼のカルーアに狙いを付け潜む者。精鋭部隊の筈の彼らは地下1階層から、全滅のピンチを迎えていた
続く
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

