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化け物たちとの遭遇編
リキュールの初体験
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【ヒイロの部屋】
今、愛に興味を持ったリキュールがベッドの上で下着姿になり、ヒイロに愛の行為をして欲しいと要求していた
「お願いです。私に愛というものを教えてください。超人類は単に強くなるだけでは、目的は達成されない事をリキュールは知っています。超人類は、この星に生きる至上の存在でなければならないのです。それには、愛を知る事は必須であるとメモリーに刻まれているのです」
「いや、しかし…こういった事は本来そういう目的でするものではないんだよ…」
本来、生物において性行為とは子供を作り種の存続の為に生まれた行為のハズだが…人は進化し心を持ち、それを複雑に発展させてきた
その事が幸か不幸かなのか?余計な争いや憎しみも生み出していた。更には単なる種の存続。という目的だけでは行為に至るのは難しい事になっている
しかし、それでも尚…いや!だからこそ乗り越える事で最強の存在になれるのだと、彼女の先輩(先に生み出された何体もの超人類)の歴史が、DNAとして受け継がれ彼女に物語っている
「ヒイロさん。私に貴方をその行為に至らしめる為の、ナニかが不足しているのですか?
ナニが私に有れば貴方は、お姉さんに対してする行為を私にも致してもらえるのでしょうか?」
リキュールが古代遺跡で暇潰しの為に、そこで生きる生物達の生活を観察していた時、それらの種の存続の為の行為を何度も見てきた。だが、野生生物の種の存続行為を観察していただけでは、愛というものを知るには至れなかったのだ
「分かりません。私はお姉さんと同じ進化型超人類です。更に言えば、見た目もお姉さんと変わりません…つまり、ほぼ同じDNAを持った子供を産む可能性は高いはず。なのに、お姉さんには致して私には致さないのか?その理由が理解しかねます」
リキュールが性行為の先に見ているのは、あくまでも種の存続である
「確かにソレも目的ではあるんだけどな…その、愛してるんだよカルーアの事を。彼女と出会ってから、今日までの付き合いで彼女に心を奪われて愛するようになった過程がさ」
「..............」
リキュールは悩んでいた。性行為が子作り目的だけではないのだ!という事は少し理解した。では、カルーアに有って自分に無いものとは何か?
「…共に過ごした時間でしょうか?お姉さんは、アリスさん、サーシャさんと生活を共にしていた。共に過ごすうちに、お姉さんが良い子供を産んでくれそうだと判断された。という事でしょうか?」
まだ人の形を成してから時間の少ないリキュールには、愛とは何なのか?理解が到達できていなかった
今の彼女は、母体としての性能としてカルーアを選んだのかな?という憶測が限界のようだ
「人を好きになるって言うのはさ、そういう打算的な事だけが要因ではないんだ。…キッカケは確かに能力(スペック)や見た目が大事かも知れない。しかし、永く続く愛にはそれだけではない…言葉にするのは難しいモノが有るんだよ」
「…ふむ…愛とは難しいモノなのですね…ですが!私も生まれて間もないのでまだ、長時間の認識阻害の維持は難しく、あまり時間がありません
それに、三姉妹揃って留守にしている機会もこの先得られるかも分かりません。よって、不本意ではありますが…ヒイロさんの意見を受け入れさせていただきます」
「そうか…ま、焦ってするもんじゃないし、時間をかけてまた次の機会を探そう、な?リキュールにとって愛を育む本当の相手が、いつか見つかるかも知れないだろ?」
ヒイロはリキュールが、一応の理解してくれたものだと勘違いした
「何を言っているのです?愛ある性行為を諦めた。というだけの話ですよ。性行為というモノを知る事まで保留にした訳ではありません」
「どういう事だ!?…あっ!?」
「魅了(チャーム).......んー、んっんっ…ヒイロ、カルーアだよ。キミと重なりたいんだ。いつもの様に、わたしを抱いておくれよ」
「…リキュール…あっ、カルーア…ふぅ、仕方ないやつだな、お前は…」
迂闊にもヒイロは魅了(チャーム)の魔法に掛かってしまった!いや、迂闊とは呼べないか?リキュールの魔法はカルーアのモノをコピーしている
今のカルーアは【不死の魔女】に勝利し、【渇望の魔女】更には【消去の魔女】を追い掛ける勢いでレベルアップしている。その高性能の魔法を、鍛冶師であるヒイロに対処しろ!と言うのは無理というものだ
「カルーア、可愛いヤツだ…」
「ヒイロ、さぁ、わたしを…」
「ギシッ、ミシッ…」
ヒイロにはリキュールではなくカルーアに見えていた。彼女も声や仕草を脳内のデータから、カルーアに寄せていた。とは言え、元々彼女のデータから固体化しているのだから、普通にしててもカルーアと変わらない。ヒイロはカルーアに対してする様に、リキュールを抱いた。強く、優しく、そして、ベッドがきしむほど激しく…
「うあぁ!ヒイロ!…はぁはぁ、凄い!これが愛ですね…くぅ…コレが子作りなんですね!」
(これが愛のある行為…カルーアお姉さんへのヒイロの愛なんですね…凄い!)
現役鍛冶師の逞しい肉体を誇るヒイロから、全力の激しい合体行為を受け止めたリキュールは、全身の震えが止まらないほどの愛を感じていた
【2時間後】
「んっ!…カルー…あ!リキュールか…あれ?俺は寝ていたのか?」
「おはようございますヒイロさん。疲れていたみたいですね。ぐっすり寝ていましたよ(笑)」
静かに身体を起こし、ベッドから起き上がったヒイロ。リキュールはひと足先に起きており、ベッドの横で服を着直していた
リキュールは性行為が終わった後、魔法を使いヒイロの記憶を書き換えておいた。なので、ヒイロにはリキュールを抱いた記憶が一切残っていなかった
「んっ!?どうしたリキュール?顔が少し赤い様に見えるぞ」
「えっ?そうでしょうか?.....気持ち良さそうに寝ている貴方を見ていたら、眠気が移ったようで私も少しウトウトしたから…そのせいかもしれませんね(笑)」
リキュールにとっては初めての性行為だった。全身を激しく愛されたので大量の汗をかいていたので、強い疲労感と喉の渇きが凄かった
「喉が乾きませんか?紅茶を用意しますので…起きましょうか?」
「そうだな…顔を洗ったら、俺もキッチンに向かうよ」
部屋を出た2人。ヒイロは洗面所に向かい、リキュールはキッチンに立った
(あれが性行為…動物達の行為を見ているだけでは想像も出来ませんでしたが…アレほど身体に負担を強いる激しいモノだったなんて…
お姉さんはヒイロに抱かれる度に、あんな強い刺激をこの小さな身体で受け止めているのですね…ソレを乗り越えられるのも、愛が有ればこそ。という事なのでしょうか?)
生まれて間もなくに、初めての性行為に及んだリキュールにとって、ソレはかなり強い刺激だったようだ
性行為を体験した今、リキュールが次に興味を持つモノは?また、次に望むモノは……
続く
今、愛に興味を持ったリキュールがベッドの上で下着姿になり、ヒイロに愛の行為をして欲しいと要求していた
「お願いです。私に愛というものを教えてください。超人類は単に強くなるだけでは、目的は達成されない事をリキュールは知っています。超人類は、この星に生きる至上の存在でなければならないのです。それには、愛を知る事は必須であるとメモリーに刻まれているのです」
「いや、しかし…こういった事は本来そういう目的でするものではないんだよ…」
本来、生物において性行為とは子供を作り種の存続の為に生まれた行為のハズだが…人は進化し心を持ち、それを複雑に発展させてきた
その事が幸か不幸かなのか?余計な争いや憎しみも生み出していた。更には単なる種の存続。という目的だけでは行為に至るのは難しい事になっている
しかし、それでも尚…いや!だからこそ乗り越える事で最強の存在になれるのだと、彼女の先輩(先に生み出された何体もの超人類)の歴史が、DNAとして受け継がれ彼女に物語っている
「ヒイロさん。私に貴方をその行為に至らしめる為の、ナニかが不足しているのですか?
ナニが私に有れば貴方は、お姉さんに対してする行為を私にも致してもらえるのでしょうか?」
リキュールが古代遺跡で暇潰しの為に、そこで生きる生物達の生活を観察していた時、それらの種の存続の為の行為を何度も見てきた。だが、野生生物の種の存続行為を観察していただけでは、愛というものを知るには至れなかったのだ
「分かりません。私はお姉さんと同じ進化型超人類です。更に言えば、見た目もお姉さんと変わりません…つまり、ほぼ同じDNAを持った子供を産む可能性は高いはず。なのに、お姉さんには致して私には致さないのか?その理由が理解しかねます」
リキュールが性行為の先に見ているのは、あくまでも種の存続である
「確かにソレも目的ではあるんだけどな…その、愛してるんだよカルーアの事を。彼女と出会ってから、今日までの付き合いで彼女に心を奪われて愛するようになった過程がさ」
「..............」
リキュールは悩んでいた。性行為が子作り目的だけではないのだ!という事は少し理解した。では、カルーアに有って自分に無いものとは何か?
「…共に過ごした時間でしょうか?お姉さんは、アリスさん、サーシャさんと生活を共にしていた。共に過ごすうちに、お姉さんが良い子供を産んでくれそうだと判断された。という事でしょうか?」
まだ人の形を成してから時間の少ないリキュールには、愛とは何なのか?理解が到達できていなかった
今の彼女は、母体としての性能としてカルーアを選んだのかな?という憶測が限界のようだ
「人を好きになるって言うのはさ、そういう打算的な事だけが要因ではないんだ。…キッカケは確かに能力(スペック)や見た目が大事かも知れない。しかし、永く続く愛にはそれだけではない…言葉にするのは難しいモノが有るんだよ」
「…ふむ…愛とは難しいモノなのですね…ですが!私も生まれて間もないのでまだ、長時間の認識阻害の維持は難しく、あまり時間がありません
それに、三姉妹揃って留守にしている機会もこの先得られるかも分かりません。よって、不本意ではありますが…ヒイロさんの意見を受け入れさせていただきます」
「そうか…ま、焦ってするもんじゃないし、時間をかけてまた次の機会を探そう、な?リキュールにとって愛を育む本当の相手が、いつか見つかるかも知れないだろ?」
ヒイロはリキュールが、一応の理解してくれたものだと勘違いした
「何を言っているのです?愛ある性行為を諦めた。というだけの話ですよ。性行為というモノを知る事まで保留にした訳ではありません」
「どういう事だ!?…あっ!?」
「魅了(チャーム).......んー、んっんっ…ヒイロ、カルーアだよ。キミと重なりたいんだ。いつもの様に、わたしを抱いておくれよ」
「…リキュール…あっ、カルーア…ふぅ、仕方ないやつだな、お前は…」
迂闊にもヒイロは魅了(チャーム)の魔法に掛かってしまった!いや、迂闊とは呼べないか?リキュールの魔法はカルーアのモノをコピーしている
今のカルーアは【不死の魔女】に勝利し、【渇望の魔女】更には【消去の魔女】を追い掛ける勢いでレベルアップしている。その高性能の魔法を、鍛冶師であるヒイロに対処しろ!と言うのは無理というものだ
「カルーア、可愛いヤツだ…」
「ヒイロ、さぁ、わたしを…」
「ギシッ、ミシッ…」
ヒイロにはリキュールではなくカルーアに見えていた。彼女も声や仕草を脳内のデータから、カルーアに寄せていた。とは言え、元々彼女のデータから固体化しているのだから、普通にしててもカルーアと変わらない。ヒイロはカルーアに対してする様に、リキュールを抱いた。強く、優しく、そして、ベッドがきしむほど激しく…
「うあぁ!ヒイロ!…はぁはぁ、凄い!これが愛ですね…くぅ…コレが子作りなんですね!」
(これが愛のある行為…カルーアお姉さんへのヒイロの愛なんですね…凄い!)
現役鍛冶師の逞しい肉体を誇るヒイロから、全力の激しい合体行為を受け止めたリキュールは、全身の震えが止まらないほどの愛を感じていた
【2時間後】
「んっ!…カルー…あ!リキュールか…あれ?俺は寝ていたのか?」
「おはようございますヒイロさん。疲れていたみたいですね。ぐっすり寝ていましたよ(笑)」
静かに身体を起こし、ベッドから起き上がったヒイロ。リキュールはひと足先に起きており、ベッドの横で服を着直していた
リキュールは性行為が終わった後、魔法を使いヒイロの記憶を書き換えておいた。なので、ヒイロにはリキュールを抱いた記憶が一切残っていなかった
「んっ!?どうしたリキュール?顔が少し赤い様に見えるぞ」
「えっ?そうでしょうか?.....気持ち良さそうに寝ている貴方を見ていたら、眠気が移ったようで私も少しウトウトしたから…そのせいかもしれませんね(笑)」
リキュールにとっては初めての性行為だった。全身を激しく愛されたので大量の汗をかいていたので、強い疲労感と喉の渇きが凄かった
「喉が乾きませんか?紅茶を用意しますので…起きましょうか?」
「そうだな…顔を洗ったら、俺もキッチンに向かうよ」
部屋を出た2人。ヒイロは洗面所に向かい、リキュールはキッチンに立った
(あれが性行為…動物達の行為を見ているだけでは想像も出来ませんでしたが…アレほど身体に負担を強いる激しいモノだったなんて…
お姉さんはヒイロに抱かれる度に、あんな強い刺激をこの小さな身体で受け止めているのですね…ソレを乗り越えられるのも、愛が有ればこそ。という事なのでしょうか?)
生まれて間もなくに、初めての性行為に及んだリキュールにとって、ソレはかなり強い刺激だったようだ
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続く
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