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化け物たちとの遭遇編
消去障壁(ソロモンフィード)
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【消去の魔女】
タイコンデロガとベイ・ガウザー
ホーネットが徳川有栖
フランクリンが戦士長たちと対峙していた
「やるゾ!有栖!」
「うん、ちょっと待ってね」
「まだ何かあるのか?貴様ーっ!!」
更に待たされてベイはブチ切れる寸前だ
有栖は静かに息を吸い込むと、凄まじい魔力量が彼女に蓄積され始めた。何かヤバい事が始まる!と焦る魔界の3人
「アナンナを殺したのは誰だぁっ!!」
「ビクンッ!!」
有栖の大気を割くほどの声量の大きさに、周囲に居た者たちの全員が動きを止めた。その数秒後…アリスはある男をガン見した
(俺を見ている!?…何故だ!何故バレたんだぁ!)
「ベイ!アナンナを殺ったのは、あの細身の男みたいよ」
「ぬわにぃ!アイツかぁ!!!!」
有栖はフランクリンを見詰めている
「はっ!?まさか…今のは何かの魔法なの?それで犯人がフランクリンだと分かったと言うの?」
「そーよぉ!さてベイ、とりあえずアイツが逃げられないように捕まえておく……」
フランクリンは自分が実行犯だとバレた事を確信した直後、静かに目を閉じた。すると、彼の身体はモヤが掛かったかの様に周りの景色と同化し始めた
「カメレオンスキルなの…」
「有栖っ!ヤツを逃がすなっ!!」
姿を消したフランクリンが、気配までも消し始めた事を察知したベイは、何が何でも逃がすな!と有栖に命令する。有栖が追いかけようとしたが…
「待ちなよ、消去の魔女!……私の最大魔法の相手をしてくれよ。世界最強の魔女様なんだろう?」
「やーよ!アンタみたいな格下と遊んでてアイツを逃がしたら、ベイにド叱られちゃうもの」
「格下だって言うなら、時間は掛からないでしょう?」
「本気のようね…来なさいよ!」
「おい!有栖っ!!!」
散々焦らされた挙句に、足止め目的がミエミエの敵の挑発に乗り更に時間をかけようとしている有栖に、元々我慢が効かないベイは顔を真っ赤にして激怒している。が、当の有栖は涼しい顔で何やら準備をし始めている
「大丈夫よ。一応、手は打っているから…」
「この僅かな時間で!?…どんだけ抜け目ないのよ消去の魔女!…はあぁ…出でよ紅蓮の炎よ、我が槍と成れ!」
ホーネットは両手から激しく燃える炎を召喚した。そして、その炎を制御し紅蓮の槍を作り上げた
「それ自体は魔法じゃないわね……魔界のマグマを召喚するとは、やるじゃない!」
「マジなのっ!?見ただけで魔界のマグマって分かるなんて【消去の魔女】凄すぎでしょ!あ、貴女なら避けるのは簡単でしょーね。でも、格下と言った奴の攻撃からワザワザ逃げないわよね!」
「(ピコーン!)なるほど!安い挑発に乗ってあげるわ。さぁ来なさいな!」
ホーネットは魔界のマグマで精製した槍を有栖 目掛けて投げた!
【消去障壁(ソロモンフィード)】
有栖は500円玉より、やや大きい程度の消去の盾を出した
「ジュワッ!」紅蓮の槍はその小さな盾に触れた途端、一瞬でその姿を消した
「んなっ!?馬鹿な!そんな小さな盾で私の紅蓮の槍がっ!?」
ホーネットはその場に崩れ落ちた。槍の精製に全魔力を注ぎ込んだ為、魔力が尽きたことと、渾身の一撃が小さな盾に消されたショックでその場に崩れ落ちた
【森の奥】
「はぁ…はぁ…やっぱり消去の魔女は化け物過ぎるぞ!アイツらにゃ悪いが俺だけでも此処から逃げないと……」
「…逃げられると思ったの?そんな訳は無いよねー。くすくす」
フランクリンが逃げようとした先に【浮遊進行(レベテート)】で先回りしていた有栖が待ち構えていた
「うわぁっ!?な、何なんだよ!お前はいったい何なんだよぉ!!」
「さっきから言ってるでしょ?消去の魔女だって…アンタさぁ、やかましいばかりで大したことなさそうね」
「クソ女がぁ!舐め腐りやがってぇ!!…良いだろう、俺様の最強攻撃を披露してやるぜぇ!!」
【ベイVSタイコンデロガ】
「ガキイィンっ!」渾身のベイの一撃を弾いたタイコンデロガ
「貴様、鉱石魔神か…」
「知っていたか…俺のボディは鉱石で…出来ている…ちなみに…闘気で硬度を変化できる!」
「なるほどな…ソレは厄介だな。ならば、魔法はどうだ!」
風の魔法と相性の良いベイは、かつて臥龍族のドレイクに使ったカマイタチを繰り出した
「フォォォォォ…」
タイコンデロガは静かに息を吸い始めると、身体がエメラルドグリーンに色を変えた
「むっ!?かき消されただと?」
「硬度7と8の間に…魔界にしか無い…モルドライト鉱石…と言う…魔法を弾く物が…ある…」
「ふはは、面白いな。貴様っ!この俺と戦いたい。と言ったあのセリフ、冗談ではなかったようだな♪」
それから2人は持てるチカラをぶつけ合い、全力の戦いを楽しんでいた
...................................
「なぁに?ベイったら、まだやってんの?」
フランクリンを魔法の縄で縛り、地球でガイア様からもらったホウキに乗って、彼を引っ張って戻って来た有栖
「有栖様。ベイ様は「加勢したら殺す!」と言われまして…」
「なるほどね。アンタ達も大変ね」
アナンナの仇を絶対に果たす!と、意気込んでいたベイだったが…タイコンデロガの予想以上の強さに、その当初の目的を忘れ純粋に戦いを楽しんでいた
「どうしましょうか有栖様?」
「そうね…ホーネットとか言う女は?ふむ、魔法封じのロープで縛り上げてあるか…マイヤー師団長。酒とつまみを用意しなさい!」
「……はあっ!?」
「ここに居る全員分よ。早くして!」
「わ、分かりましたっ!」
純粋に楽しんで戦闘している2人を肴にしてアルコールを楽しめ!という有栖の命令で、宴を始める戦士長たちだった
「ほらー、頑張んなさいよベイ!万が一負けたらアナンナと一緒に笑ってあげるわよ~」
「ふざけるなっ!コイツが予想以上にやるとはいえ、この俺が負けるハズ無いだろうがっ!」
「お前強い…負けたくない…」
「あはは♪ベイったら顔面に1発もらってやんの!なっさけないわね~♪ケラケラ」
「やかましい!黙って見ていろ!」
それから約1時間もの間、ベイとタイコンデロガの戦闘は続いた。それと同じ分だけ、有栖を中心にしている師団長たちの宴も続けられた
続く
タイコンデロガとベイ・ガウザー
ホーネットが徳川有栖
フランクリンが戦士長たちと対峙していた
「やるゾ!有栖!」
「うん、ちょっと待ってね」
「まだ何かあるのか?貴様ーっ!!」
更に待たされてベイはブチ切れる寸前だ
有栖は静かに息を吸い込むと、凄まじい魔力量が彼女に蓄積され始めた。何かヤバい事が始まる!と焦る魔界の3人
「アナンナを殺したのは誰だぁっ!!」
「ビクンッ!!」
有栖の大気を割くほどの声量の大きさに、周囲に居た者たちの全員が動きを止めた。その数秒後…アリスはある男をガン見した
(俺を見ている!?…何故だ!何故バレたんだぁ!)
「ベイ!アナンナを殺ったのは、あの細身の男みたいよ」
「ぬわにぃ!アイツかぁ!!!!」
有栖はフランクリンを見詰めている
「はっ!?まさか…今のは何かの魔法なの?それで犯人がフランクリンだと分かったと言うの?」
「そーよぉ!さてベイ、とりあえずアイツが逃げられないように捕まえておく……」
フランクリンは自分が実行犯だとバレた事を確信した直後、静かに目を閉じた。すると、彼の身体はモヤが掛かったかの様に周りの景色と同化し始めた
「カメレオンスキルなの…」
「有栖っ!ヤツを逃がすなっ!!」
姿を消したフランクリンが、気配までも消し始めた事を察知したベイは、何が何でも逃がすな!と有栖に命令する。有栖が追いかけようとしたが…
「待ちなよ、消去の魔女!……私の最大魔法の相手をしてくれよ。世界最強の魔女様なんだろう?」
「やーよ!アンタみたいな格下と遊んでてアイツを逃がしたら、ベイにド叱られちゃうもの」
「格下だって言うなら、時間は掛からないでしょう?」
「本気のようね…来なさいよ!」
「おい!有栖っ!!!」
散々焦らされた挙句に、足止め目的がミエミエの敵の挑発に乗り更に時間をかけようとしている有栖に、元々我慢が効かないベイは顔を真っ赤にして激怒している。が、当の有栖は涼しい顔で何やら準備をし始めている
「大丈夫よ。一応、手は打っているから…」
「この僅かな時間で!?…どんだけ抜け目ないのよ消去の魔女!…はあぁ…出でよ紅蓮の炎よ、我が槍と成れ!」
ホーネットは両手から激しく燃える炎を召喚した。そして、その炎を制御し紅蓮の槍を作り上げた
「それ自体は魔法じゃないわね……魔界のマグマを召喚するとは、やるじゃない!」
「マジなのっ!?見ただけで魔界のマグマって分かるなんて【消去の魔女】凄すぎでしょ!あ、貴女なら避けるのは簡単でしょーね。でも、格下と言った奴の攻撃からワザワザ逃げないわよね!」
「(ピコーン!)なるほど!安い挑発に乗ってあげるわ。さぁ来なさいな!」
ホーネットは魔界のマグマで精製した槍を有栖 目掛けて投げた!
【消去障壁(ソロモンフィード)】
有栖は500円玉より、やや大きい程度の消去の盾を出した
「ジュワッ!」紅蓮の槍はその小さな盾に触れた途端、一瞬でその姿を消した
「んなっ!?馬鹿な!そんな小さな盾で私の紅蓮の槍がっ!?」
ホーネットはその場に崩れ落ちた。槍の精製に全魔力を注ぎ込んだ為、魔力が尽きたことと、渾身の一撃が小さな盾に消されたショックでその場に崩れ落ちた
【森の奥】
「はぁ…はぁ…やっぱり消去の魔女は化け物過ぎるぞ!アイツらにゃ悪いが俺だけでも此処から逃げないと……」
「…逃げられると思ったの?そんな訳は無いよねー。くすくす」
フランクリンが逃げようとした先に【浮遊進行(レベテート)】で先回りしていた有栖が待ち構えていた
「うわぁっ!?な、何なんだよ!お前はいったい何なんだよぉ!!」
「さっきから言ってるでしょ?消去の魔女だって…アンタさぁ、やかましいばかりで大したことなさそうね」
「クソ女がぁ!舐め腐りやがってぇ!!…良いだろう、俺様の最強攻撃を披露してやるぜぇ!!」
【ベイVSタイコンデロガ】
「ガキイィンっ!」渾身のベイの一撃を弾いたタイコンデロガ
「貴様、鉱石魔神か…」
「知っていたか…俺のボディは鉱石で…出来ている…ちなみに…闘気で硬度を変化できる!」
「なるほどな…ソレは厄介だな。ならば、魔法はどうだ!」
風の魔法と相性の良いベイは、かつて臥龍族のドレイクに使ったカマイタチを繰り出した
「フォォォォォ…」
タイコンデロガは静かに息を吸い始めると、身体がエメラルドグリーンに色を変えた
「むっ!?かき消されただと?」
「硬度7と8の間に…魔界にしか無い…モルドライト鉱石…と言う…魔法を弾く物が…ある…」
「ふはは、面白いな。貴様っ!この俺と戦いたい。と言ったあのセリフ、冗談ではなかったようだな♪」
それから2人は持てるチカラをぶつけ合い、全力の戦いを楽しんでいた
...................................
「なぁに?ベイったら、まだやってんの?」
フランクリンを魔法の縄で縛り、地球でガイア様からもらったホウキに乗って、彼を引っ張って戻って来た有栖
「有栖様。ベイ様は「加勢したら殺す!」と言われまして…」
「なるほどね。アンタ達も大変ね」
アナンナの仇を絶対に果たす!と、意気込んでいたベイだったが…タイコンデロガの予想以上の強さに、その当初の目的を忘れ純粋に戦いを楽しんでいた
「どうしましょうか有栖様?」
「そうね…ホーネットとか言う女は?ふむ、魔法封じのロープで縛り上げてあるか…マイヤー師団長。酒とつまみを用意しなさい!」
「……はあっ!?」
「ここに居る全員分よ。早くして!」
「わ、分かりましたっ!」
純粋に楽しんで戦闘している2人を肴にしてアルコールを楽しめ!という有栖の命令で、宴を始める戦士長たちだった
「ほらー、頑張んなさいよベイ!万が一負けたらアナンナと一緒に笑ってあげるわよ~」
「ふざけるなっ!コイツが予想以上にやるとはいえ、この俺が負けるハズ無いだろうがっ!」
「お前強い…負けたくない…」
「あはは♪ベイったら顔面に1発もらってやんの!なっさけないわね~♪ケラケラ」
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それから約1時間もの間、ベイとタイコンデロガの戦闘は続いた。それと同じ分だけ、有栖を中心にしている師団長たちの宴も続けられた
続く
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