148 / 170
化け物たちとの遭遇編
ポンコツ勇者の嫁として
しおりを挟む
【ベイ城 地下室】
「やぁ、元気にしてるかい?」
15歳ながら40歳の有栖と早々に身を固めたものの、まだまだ少年心が抜けない一条優輝
あまりにも過保護にされ過ぎたことに反発した彼は、嫁の有栖の静止を振り切りたった1人で、地下牢のフランクリンの様子を見に来ていた
「なんだソレは?まさか…そのパンに毒でも入ってるんじゃねーよな~?」
「そんな事するはずが無いだろ!この2日間ろくに飲食していないんだろ?水とパンだけど、食べといた方が良いよ?」
フランクリンは優輝を品定めしている
彼はその能力の方向性から情報収集系の任務に着くことが多かったので、余程メンタル修行を積んだ者以外なら少しの会話で、相手の人間性を読み取るのは朝飯前だ
「疑って悪かったな。けどよ、捕まった時に殴る蹴るされてよ、腕が上手く動かねーんだわ。そのパン、食べやすいようにチギってくれねーか?」
「そんなことか?良いよ」
(しめた!コイツはとんでもない甘ちゃんだぜ!コイツを利用して、今度こそ消去の魔女でも探知不可能な所まで逃げてやるぜ!)
優輝は檻の中に入れたパンを、檻の外から手を伸ばしそのパンを手で握って千切る
「兄さんよ。聞いたが、アンタあの魔女の旦那なんだって?若いのに大した度胸だな、尊敬するぜ!」
(そのクセ、そんな甘い性格にもな(笑))
「えっ!?別にそんな大した事じゃ…うあっ!?」
フランクリンに話し掛けられた優輝は、彼と一瞬目が合った。その時、彼の視界が一瞬「グニャリ」と歪んだが…
「優輝!何してる!迂闊に近付くなって言われたろっ!」
有栖に優輝を任されたミクイが猛ダッシュで地下牢まで移動してきて、フランクリンに近付く優輝を牽制した
「べ、別に大したことはしてないさ。彼に水とパンを与えただけだって。ミクイまで心配し過ぎなんだって!」
「本当か!?お前は単純馬鹿だから心配になっちゃうんだよ。お前に何かあったらミクイも悲しいんだ、気を付けてくれよ…」
「……ごめん。少し意地張ってたかも知れないな…」
「ちっ、愛人まで居やがるのかよ!モテる男はツライね、兄さん。俺は寝るぜ…ったく、手加減無しに殴る蹴るしやがってよ…」
水とパンを手短かに消化したフランクリンは、彼らに背を向けて眠りに着いたが…
(このアサシンの女も消去の魔女に近い素質を持ってそうだが…2人揃ってこの甘ちゃんにご執心か…脱出するにはソコを突くのが効果的だな…)
抜け目なく脱出する為の最良の策を考えていた
【庭内訓練所】
「有栖様、こちらです!」
魔道士に呼ばれた有栖とミントスが、アナンナ達の元へ駆けつけて来た。見てみると、アナンナの右手首が今にも千切れ落ちそうになっている
「コレは…魔界のマグマの熱による切断ね…ホーネット。コレはどういう事なの?ベイが来るまでにちゃんと説明出来ないと、アンタの生命が散ることになるかもよ?」
アナンナの手首の炎焼(えんしょう)を魔界のマグマによるモノと判断した有栖。当然ソレを使えるのは昨日、対有栖戦でソレを使用したホーネットしか居ない(直接見た事の無いものは召喚出来ないのが大前提だからだ)
「魔人タイコンデロガに誓って言います。コレはアナンナ様から「魔界のマグマを私も使えるように教えて欲しい」と言われたからです。特に召喚系の魔法は、1度目にするのが習得の早道ですから…決して私から攻撃したのではありません!」
「…なるほどね。理解したわ、少し下がっててくれる?…【生命救雫(エリクシール)】」
魔界のマグマを消去した有栖は、スグにアナンナの傷を回復系の極大魔法で回復し始めた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「すみませんでした有栖様。私のことで手を煩わせてしまいました」
「貴女にはまだ、魔界のマグマほどの熱量をコントロールするのは早いわ。何故こんな無茶をしたのよ?ベイに心配掛けちゃうでしょ?」
有栖の回復魔法での治療が進み意識を取り戻したアナンナは、すぐさま有栖に謝罪していた
「あの…有栖様が留守の間、私はこの城で1番の魔法使いとして頑張ってきました…有栖様が戻られて、ようやく一番手(プレッシャー)から解放されて城内2番手の魔法使いになり、気が楽になったのですが…
ホーネットさんの魔法は凄まじく、私では3番手に降格してしまう。そうなればあの人(ベイ)に愛想をつかされのではないかと、焦ってしまいました」
アナンナは素直に胸の内を語った
「バカね。何番手だろうと、そんな事ベイは全く気にしないわよ。今日の式で奥さんになるんでしょ?些細な事に囚われてちゃダメよ。アナンナはあの戦闘狂に愛情を芽生えさせたのだから、自信を持って奥さんになりなさい♪」
「はい、分かりました!有栖様の言葉しっかりと胸に刻み込んでおきます!」
アナンナは本気の眼を有栖に向けることで、彼女への誓い、とした。その2人に近付いてきた優輝
「なんともなかった?」
「あら優輝、来てたの?えぇ問題無かったわ。ところでミクイは見なかった?…ん?なに?」
魔道士が数人取り囲んでいて、アナンナ、ホーネットらがいる中で優輝は有栖に歩み寄り、人目を気にせずに有栖を抱き寄せた
「ちょ、ちょっと優輝どうしたのよ?みんなが見てるのよ?こんな場所じゃ…」
優輝は有栖を抱き締めてKissをしようと顔を近付けた時…
「ガシッ!」
有栖は優輝の右手を掴んで笑う。優輝の右手にはアナンナ殺害の時に発見されたのと同じナイフが握られていた
「お生憎様、そういう手は経験済みなの。同じ手は喰わないわ……優輝、痛いけど許してね。今夜また楽しませてあげるからね……【激芯攻(ゲキシンコウ)】!」
「ウッぎゃあぁぁぁ!!」
「バタッ!」
優輝は大きな声をあげてその場にうつ伏せに倒れた。優輝の痛覚を直接刺激する魔法を使った有栖。そこへ、ようやく駆けつけて来たベイ・ガウザー
「有栖よ、これはどういう事だ説明せよ!」
「アナンナとホーネットの件は単なる事故よ。それと…おそらくだけど、誰かが優輝を乗っ取って城内を混乱させようとした者がいるわね」
「ぬわにぃ…そんな事をするのは奴だなぁ、有栖!広域拡張だ!」
有栖はベイに命じられた通り広域拡張(ワードヴォイス)の魔法を展開した
「城内の者全員に告ぐ!地下牢のフランクリンによる反逆だ!奴を発見した者は躊躇なく殺せっ!成功した者には恩賞を出す!良いな、必ずだっ!逃がすなよっ!!」
2度までも姑息な策で自分の城内の大切な女の生命を狙おうとしたフランクリンに対し、ベイ・ガウザーは即殺の命令を出した
元々血の気の多いベイ・ガウザーなので、2度目に対する慈悲などあるハズが無い!
【地下牢】
「ぐおぉぉ…痛ってぇ!あの魔女め…男を使っても付け入る隙無しかよ…もぅ、自力で逃げるしかねーな!」
優輝を遠隔操作していたフランクリンは、彼が受けた痛覚ダメージも共有してしまっていた
タイコンデロガ達にも内緒にしていた取り憑きのスキルも通じなかったフランクリンは、自力での脱出を決意するのだった
続く
「やぁ、元気にしてるかい?」
15歳ながら40歳の有栖と早々に身を固めたものの、まだまだ少年心が抜けない一条優輝
あまりにも過保護にされ過ぎたことに反発した彼は、嫁の有栖の静止を振り切りたった1人で、地下牢のフランクリンの様子を見に来ていた
「なんだソレは?まさか…そのパンに毒でも入ってるんじゃねーよな~?」
「そんな事するはずが無いだろ!この2日間ろくに飲食していないんだろ?水とパンだけど、食べといた方が良いよ?」
フランクリンは優輝を品定めしている
彼はその能力の方向性から情報収集系の任務に着くことが多かったので、余程メンタル修行を積んだ者以外なら少しの会話で、相手の人間性を読み取るのは朝飯前だ
「疑って悪かったな。けどよ、捕まった時に殴る蹴るされてよ、腕が上手く動かねーんだわ。そのパン、食べやすいようにチギってくれねーか?」
「そんなことか?良いよ」
(しめた!コイツはとんでもない甘ちゃんだぜ!コイツを利用して、今度こそ消去の魔女でも探知不可能な所まで逃げてやるぜ!)
優輝は檻の中に入れたパンを、檻の外から手を伸ばしそのパンを手で握って千切る
「兄さんよ。聞いたが、アンタあの魔女の旦那なんだって?若いのに大した度胸だな、尊敬するぜ!」
(そのクセ、そんな甘い性格にもな(笑))
「えっ!?別にそんな大した事じゃ…うあっ!?」
フランクリンに話し掛けられた優輝は、彼と一瞬目が合った。その時、彼の視界が一瞬「グニャリ」と歪んだが…
「優輝!何してる!迂闊に近付くなって言われたろっ!」
有栖に優輝を任されたミクイが猛ダッシュで地下牢まで移動してきて、フランクリンに近付く優輝を牽制した
「べ、別に大したことはしてないさ。彼に水とパンを与えただけだって。ミクイまで心配し過ぎなんだって!」
「本当か!?お前は単純馬鹿だから心配になっちゃうんだよ。お前に何かあったらミクイも悲しいんだ、気を付けてくれよ…」
「……ごめん。少し意地張ってたかも知れないな…」
「ちっ、愛人まで居やがるのかよ!モテる男はツライね、兄さん。俺は寝るぜ…ったく、手加減無しに殴る蹴るしやがってよ…」
水とパンを手短かに消化したフランクリンは、彼らに背を向けて眠りに着いたが…
(このアサシンの女も消去の魔女に近い素質を持ってそうだが…2人揃ってこの甘ちゃんにご執心か…脱出するにはソコを突くのが効果的だな…)
抜け目なく脱出する為の最良の策を考えていた
【庭内訓練所】
「有栖様、こちらです!」
魔道士に呼ばれた有栖とミントスが、アナンナ達の元へ駆けつけて来た。見てみると、アナンナの右手首が今にも千切れ落ちそうになっている
「コレは…魔界のマグマの熱による切断ね…ホーネット。コレはどういう事なの?ベイが来るまでにちゃんと説明出来ないと、アンタの生命が散ることになるかもよ?」
アナンナの手首の炎焼(えんしょう)を魔界のマグマによるモノと判断した有栖。当然ソレを使えるのは昨日、対有栖戦でソレを使用したホーネットしか居ない(直接見た事の無いものは召喚出来ないのが大前提だからだ)
「魔人タイコンデロガに誓って言います。コレはアナンナ様から「魔界のマグマを私も使えるように教えて欲しい」と言われたからです。特に召喚系の魔法は、1度目にするのが習得の早道ですから…決して私から攻撃したのではありません!」
「…なるほどね。理解したわ、少し下がっててくれる?…【生命救雫(エリクシール)】」
魔界のマグマを消去した有栖は、スグにアナンナの傷を回復系の極大魔法で回復し始めた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「すみませんでした有栖様。私のことで手を煩わせてしまいました」
「貴女にはまだ、魔界のマグマほどの熱量をコントロールするのは早いわ。何故こんな無茶をしたのよ?ベイに心配掛けちゃうでしょ?」
有栖の回復魔法での治療が進み意識を取り戻したアナンナは、すぐさま有栖に謝罪していた
「あの…有栖様が留守の間、私はこの城で1番の魔法使いとして頑張ってきました…有栖様が戻られて、ようやく一番手(プレッシャー)から解放されて城内2番手の魔法使いになり、気が楽になったのですが…
ホーネットさんの魔法は凄まじく、私では3番手に降格してしまう。そうなればあの人(ベイ)に愛想をつかされのではないかと、焦ってしまいました」
アナンナは素直に胸の内を語った
「バカね。何番手だろうと、そんな事ベイは全く気にしないわよ。今日の式で奥さんになるんでしょ?些細な事に囚われてちゃダメよ。アナンナはあの戦闘狂に愛情を芽生えさせたのだから、自信を持って奥さんになりなさい♪」
「はい、分かりました!有栖様の言葉しっかりと胸に刻み込んでおきます!」
アナンナは本気の眼を有栖に向けることで、彼女への誓い、とした。その2人に近付いてきた優輝
「なんともなかった?」
「あら優輝、来てたの?えぇ問題無かったわ。ところでミクイは見なかった?…ん?なに?」
魔道士が数人取り囲んでいて、アナンナ、ホーネットらがいる中で優輝は有栖に歩み寄り、人目を気にせずに有栖を抱き寄せた
「ちょ、ちょっと優輝どうしたのよ?みんなが見てるのよ?こんな場所じゃ…」
優輝は有栖を抱き締めてKissをしようと顔を近付けた時…
「ガシッ!」
有栖は優輝の右手を掴んで笑う。優輝の右手にはアナンナ殺害の時に発見されたのと同じナイフが握られていた
「お生憎様、そういう手は経験済みなの。同じ手は喰わないわ……優輝、痛いけど許してね。今夜また楽しませてあげるからね……【激芯攻(ゲキシンコウ)】!」
「ウッぎゃあぁぁぁ!!」
「バタッ!」
優輝は大きな声をあげてその場にうつ伏せに倒れた。優輝の痛覚を直接刺激する魔法を使った有栖。そこへ、ようやく駆けつけて来たベイ・ガウザー
「有栖よ、これはどういう事だ説明せよ!」
「アナンナとホーネットの件は単なる事故よ。それと…おそらくだけど、誰かが優輝を乗っ取って城内を混乱させようとした者がいるわね」
「ぬわにぃ…そんな事をするのは奴だなぁ、有栖!広域拡張だ!」
有栖はベイに命じられた通り広域拡張(ワードヴォイス)の魔法を展開した
「城内の者全員に告ぐ!地下牢のフランクリンによる反逆だ!奴を発見した者は躊躇なく殺せっ!成功した者には恩賞を出す!良いな、必ずだっ!逃がすなよっ!!」
2度までも姑息な策で自分の城内の大切な女の生命を狙おうとしたフランクリンに対し、ベイ・ガウザーは即殺の命令を出した
元々血の気の多いベイ・ガウザーなので、2度目に対する慈悲などあるハズが無い!
【地下牢】
「ぐおぉぉ…痛ってぇ!あの魔女め…男を使っても付け入る隙無しかよ…もぅ、自力で逃げるしかねーな!」
優輝を遠隔操作していたフランクリンは、彼が受けた痛覚ダメージも共有してしまっていた
タイコンデロガ達にも内緒にしていた取り憑きのスキルも通じなかったフランクリンは、自力での脱出を決意するのだった
続く
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる


