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憎奪戦争編
古代遺跡ダンジョン再び
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【ベイ城大会議室】
「………と、言う訳で約1時間前にイシス王国から、【消去の魔女様】に匹敵するかの様な超極大魔法を感知しました。コレは、先日魔界から来て新たな仲間となってくれたホーネットさんも感知していました」
アナンナがリキュールの放った【七精守護霊(ハーロウィーン)】を感知してから約1時間後に、師団長クラスを集めて行われた大会議でイシス王国に警戒の必要有り!との報告がなされた
「超極大魔法とは…1部の魔女だけが使うという禁呪級を除けば最強と言われる極大魔法を、世界に現存する七種類の属性魔法を全て集約して放つという、まさしく規格外の威力を誇る魔法です
万が一にも【消去の魔女 】である有栖様の驚異になるほどの魔法使いが居るとは思えませんが…その魔法の威力は、全ての魔法に打ち勝つほど強力だと聞いています。そんな魔法の使い手が居る敵と戦えば、我が軍の被害は甚大なモノになるでしょう」
「有栖様に匹敵する魔法使いがイシスに?」
「有栖様より強いとは思えんが…」
「2ヶ月前に散った先輩の仇を討つ機会が…」
「有栖様のチカラで今度こそ!と思ったのに…」
ベイの招集で集められた者の中には、ベイが危惧していた様に…【消去の魔女】の20年ぶりの帰還に、イシスに攻め込むべきだ!という声がかなり多く有る事が判明した
「次回は元勇者アイザーや、三賢者を排除して戦うことは不可能だろう。ソコに有栖に立ち向かえる魔法使いが加わったとあっては、迂闊に攻め込むべきではない!
幸い前回の戦いの時に停戦協定を結んであるので今は、はやる気持ちを抑えて各自来るべき日の為に鍛錬に励むのだ!以上、解散!!」
ベイはこの城でNo.2の魔道士アナンナの説明の後で、当分イシス王国との戦(イクサ)は避けるべきである!と配下の者たちに伝え、徳川有栖の非戦争行為の意図を汲み取った
【イシス王国】
「チェイム!リキュールさんとケチュアさんに、用意しておいた部屋まで案内してくれ」
リキュールの強さに圧倒されたアイザーは、娘のチェイムにふたり(特にリキュール)を、高待遇で接する様に指示した
「ケチュアさん。今日は道中の疲れを癒し、明日は1日稽古をしましょう。そして明後日からマリニウム地方に向けて出発する。この日程で如何(いかが)でしょうか?」
「はい。これほどの手厚い待遇、身に余る光栄です。その判断に従いますので、よろしくお願いします!」
ケチュアはスカートの端をつまみ、公爵令嬢らしく会釈をするとリキュールと共にチェイムの案内について行った
「さぁ、コチラです。案内しますっ!」
チェイムは2人を連れて、彼女たちの為に用意した部屋へと案内する
「アンネット。大丈夫だった?」
「姫様……正直なところ…判断を間違えたら、わたくし死んでいたと思います。それだけ彼女(リキュール)の魔法力(チカラ)は、凄まじいモノです」
「そうか、それ程か…何とかして我が国に腰を据えて欲しいものですな」
「えぇ、本当に。1日でも早く、戦争の憂いなしで国力回復に全力を注ぎたいわ。さてアイザー様、ケチュアから持ち込まれたマリニウム地方の件、対策を考えましょうか?」
国民たちの幸せな生活を第一に考える若き王女ユーカ・レアは、リキュールの動向が非常に気になっていた。アイザーと同じくリキュールに、この城の一員になって欲しいと強く願った
【アルバート家】
「もぉ!サーシャってば、いつまでヒイロとベタベタしてるのさっ!!今日はミャンジャムさんや、マリリンさん達と約束した、古代遺跡に再突入する日なんだよっ!?」
マリニウム地方で起ころうとしている騒動とは縁のない【ヘルメスの街】。その領内のアルバート家では、今日も三姉妹が仲良く騒いでいた。惑星神エリスアから言われた
「素肌のコミュニケーションが、ヒイロやアリスの寿命を効果的に伸ばすので仲良くしなさいね」
その言葉通り?……いや、それ以上にサーシャはヒイロとアリスへスキンシップを強要していた
「も~、アタシそんなベタベタされるとぉ、困っちゃうよぉ!(汗)」
普段はサーシャのスキンシップも姉妹の触れ合いと思い、かなり許容してくれるアリスでさえも、ここ2日間の食事中も入浴中も、就寝中も必要以上にサーシャにベタベタされ疲労が積もっていた。それはヒイロも同様だった
「そうだぞサーシャ。俺はまだ良いけど、お前たちは今日から再び古代遺跡に挑むんだから、これ以上の疲労は危険だろ?」
「そ、そうですわね。この辺にしておきます。ごめんなさいですの(汗)」
人並み外れた深い優しさを持つサーシャだが、好きな人とのエッチぃコミュニケーションには、まるで遠慮が無くなるのが問題だ
「全く…サーシャに大義名分を与えちゃったら、本当に収拾がつかなくなっちゃうよねwおかげで昨夜は…わたしも散々ヒイロに迫られて大変だったんだよ?」
「あらら~それは良かったんじゃありませんの?ヒイロお兄さまとイチャイチャ出来たのなら、サーシャに感謝してくれても良いと思いますの!」
「何言ってんのさ!サーシャがヒイロを誘惑し過ぎるから、我慢して溜まった欲情をマックスにするもんだから、わたしへぶつけられたのは凄かったんだよ!」
サーシャからの素肌コミュニケーションを必死に耐えたヒイロは、その反動を処理するため昨夜は溜め込まされた欲情を、カルーアにこれでもか!と吐き出していたのだ
「ピンポーン!」
その時チャイムが鳴りコハラコが応対に出ると…【聖騎士勇者隊】の3人が三姉妹たちを迎えに来たようだ
「やっほーヒイロくん!カルーアちゃん、約束通り来たわよ。古代遺跡への再突入、腕が鳴るわ!今回は突破出来る自信があるのよね?」
ミャンジャムの問い掛けはもっともだ!なにせ初回の突入した時には、文字通り生命カラガラ逃げ延びた!というのが正しい状況だったのだから…
「うーん、100%絶対に!とは言えないけどね。でも今回は、前回よりかは良い展開になると思ってるよ」
過去の世界のエルドラド王国跡で出逢ったミオランダの脅威を乗り越えたい気持ちは強いが、勝機も無しの無謀な再突入では無いようだ
「頼むぞカルーア。行くことには反対しないが、必ず生きて帰ってきてくれよ…」
「分かってるさヒイロ」
エリスア様の粋な計らいで寿命が伸びることになったヒイロとアリス。共有できる時間が伸びたのだから尚のこと、いつかは直面する驚異に打ち勝てるように鍛えておきたい!と言うカルーアの意志を尊重することにしたヒイロだが、彼女たちの無事を願わずにはいられなかった
続く
「………と、言う訳で約1時間前にイシス王国から、【消去の魔女様】に匹敵するかの様な超極大魔法を感知しました。コレは、先日魔界から来て新たな仲間となってくれたホーネットさんも感知していました」
アナンナがリキュールの放った【七精守護霊(ハーロウィーン)】を感知してから約1時間後に、師団長クラスを集めて行われた大会議でイシス王国に警戒の必要有り!との報告がなされた
「超極大魔法とは…1部の魔女だけが使うという禁呪級を除けば最強と言われる極大魔法を、世界に現存する七種類の属性魔法を全て集約して放つという、まさしく規格外の威力を誇る魔法です
万が一にも【消去の魔女 】である有栖様の驚異になるほどの魔法使いが居るとは思えませんが…その魔法の威力は、全ての魔法に打ち勝つほど強力だと聞いています。そんな魔法の使い手が居る敵と戦えば、我が軍の被害は甚大なモノになるでしょう」
「有栖様に匹敵する魔法使いがイシスに?」
「有栖様より強いとは思えんが…」
「2ヶ月前に散った先輩の仇を討つ機会が…」
「有栖様のチカラで今度こそ!と思ったのに…」
ベイの招集で集められた者の中には、ベイが危惧していた様に…【消去の魔女】の20年ぶりの帰還に、イシスに攻め込むべきだ!という声がかなり多く有る事が判明した
「次回は元勇者アイザーや、三賢者を排除して戦うことは不可能だろう。ソコに有栖に立ち向かえる魔法使いが加わったとあっては、迂闊に攻め込むべきではない!
幸い前回の戦いの時に停戦協定を結んであるので今は、はやる気持ちを抑えて各自来るべき日の為に鍛錬に励むのだ!以上、解散!!」
ベイはこの城でNo.2の魔道士アナンナの説明の後で、当分イシス王国との戦(イクサ)は避けるべきである!と配下の者たちに伝え、徳川有栖の非戦争行為の意図を汲み取った
【イシス王国】
「チェイム!リキュールさんとケチュアさんに、用意しておいた部屋まで案内してくれ」
リキュールの強さに圧倒されたアイザーは、娘のチェイムにふたり(特にリキュール)を、高待遇で接する様に指示した
「ケチュアさん。今日は道中の疲れを癒し、明日は1日稽古をしましょう。そして明後日からマリニウム地方に向けて出発する。この日程で如何(いかが)でしょうか?」
「はい。これほどの手厚い待遇、身に余る光栄です。その判断に従いますので、よろしくお願いします!」
ケチュアはスカートの端をつまみ、公爵令嬢らしく会釈をするとリキュールと共にチェイムの案内について行った
「さぁ、コチラです。案内しますっ!」
チェイムは2人を連れて、彼女たちの為に用意した部屋へと案内する
「アンネット。大丈夫だった?」
「姫様……正直なところ…判断を間違えたら、わたくし死んでいたと思います。それだけ彼女(リキュール)の魔法力(チカラ)は、凄まじいモノです」
「そうか、それ程か…何とかして我が国に腰を据えて欲しいものですな」
「えぇ、本当に。1日でも早く、戦争の憂いなしで国力回復に全力を注ぎたいわ。さてアイザー様、ケチュアから持ち込まれたマリニウム地方の件、対策を考えましょうか?」
国民たちの幸せな生活を第一に考える若き王女ユーカ・レアは、リキュールの動向が非常に気になっていた。アイザーと同じくリキュールに、この城の一員になって欲しいと強く願った
【アルバート家】
「もぉ!サーシャってば、いつまでヒイロとベタベタしてるのさっ!!今日はミャンジャムさんや、マリリンさん達と約束した、古代遺跡に再突入する日なんだよっ!?」
マリニウム地方で起ころうとしている騒動とは縁のない【ヘルメスの街】。その領内のアルバート家では、今日も三姉妹が仲良く騒いでいた。惑星神エリスアから言われた
「素肌のコミュニケーションが、ヒイロやアリスの寿命を効果的に伸ばすので仲良くしなさいね」
その言葉通り?……いや、それ以上にサーシャはヒイロとアリスへスキンシップを強要していた
「も~、アタシそんなベタベタされるとぉ、困っちゃうよぉ!(汗)」
普段はサーシャのスキンシップも姉妹の触れ合いと思い、かなり許容してくれるアリスでさえも、ここ2日間の食事中も入浴中も、就寝中も必要以上にサーシャにベタベタされ疲労が積もっていた。それはヒイロも同様だった
「そうだぞサーシャ。俺はまだ良いけど、お前たちは今日から再び古代遺跡に挑むんだから、これ以上の疲労は危険だろ?」
「そ、そうですわね。この辺にしておきます。ごめんなさいですの(汗)」
人並み外れた深い優しさを持つサーシャだが、好きな人とのエッチぃコミュニケーションには、まるで遠慮が無くなるのが問題だ
「全く…サーシャに大義名分を与えちゃったら、本当に収拾がつかなくなっちゃうよねwおかげで昨夜は…わたしも散々ヒイロに迫られて大変だったんだよ?」
「あらら~それは良かったんじゃありませんの?ヒイロお兄さまとイチャイチャ出来たのなら、サーシャに感謝してくれても良いと思いますの!」
「何言ってんのさ!サーシャがヒイロを誘惑し過ぎるから、我慢して溜まった欲情をマックスにするもんだから、わたしへぶつけられたのは凄かったんだよ!」
サーシャからの素肌コミュニケーションを必死に耐えたヒイロは、その反動を処理するため昨夜は溜め込まされた欲情を、カルーアにこれでもか!と吐き出していたのだ
「ピンポーン!」
その時チャイムが鳴りコハラコが応対に出ると…【聖騎士勇者隊】の3人が三姉妹たちを迎えに来たようだ
「やっほーヒイロくん!カルーアちゃん、約束通り来たわよ。古代遺跡への再突入、腕が鳴るわ!今回は突破出来る自信があるのよね?」
ミャンジャムの問い掛けはもっともだ!なにせ初回の突入した時には、文字通り生命カラガラ逃げ延びた!というのが正しい状況だったのだから…
「うーん、100%絶対に!とは言えないけどね。でも今回は、前回よりかは良い展開になると思ってるよ」
過去の世界のエルドラド王国跡で出逢ったミオランダの脅威を乗り越えたい気持ちは強いが、勝機も無しの無謀な再突入では無いようだ
「頼むぞカルーア。行くことには反対しないが、必ず生きて帰ってきてくれよ…」
「分かってるさヒイロ」
エリスア様の粋な計らいで寿命が伸びることになったヒイロとアリス。共有できる時間が伸びたのだから尚のこと、いつかは直面する驚異に打ち勝てるように鍛えておきたい!と言うカルーアの意志を尊重することにしたヒイロだが、彼女たちの無事を願わずにはいられなかった
続く
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