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少女たちとの出会い
ア・イヤン・メイデン
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【工房前の攻防】
ようやく救出に来たヒイロは、魔族の男に渾身の一撃を放つ
「ギィィン!」
魔族の男は左手のソードでガードするが、弾かれて大きく体制を崩した。素早く追撃に移るヒイロ
「兄さん、避けて!」
虫の息のカルーアが叫んだ
魔族の男の右腕の装置からチェーンロッドが放たれ、ヒイロの首筋を掠(かす)めた
「グオッ…魔法力で動く暗器か!?」
「妹の声があったとは言えよくかわしたな。お前の父親はこの暗器で仕留めれたんだがなぁ…」
「まさか、お前か?父親(オヤジ)を殺ったのは…」
「俺は本来、右利きなんだ。お前の父親は強すぎた。剣には自信があったんだがな…お前の父親には及ばなかったよ
奴は俺の右腕を切り落とした。それで勝利を確信したのが失敗だ。その時、左手に装着していたこのロッドで、奴の心臓を穿(つらぬ)いた」
「なるほどな、リーダー格だった父親(オヤジ)を失って、パーティーはそのまま全滅したと…」
父親の死に際の話を初めて語られていたが、ヒイロは妙に冷静だった
(この男が父親の…パーティーの仇なんだ…コイツを殺れば妹達も癒されるハズだ!)
ヒイロは目の前の男を殺すと決めて攻撃を繰り返した!左手のソードと右腕のロッドを上手く使われ、ダメージを与えられない
右腕のロッドが厄介だった
魔力で自在に動かせる鉄のチェーンは、絡まれたら動きを封じられてしまう
しかし、ロッドを操る魔力がいつまでも途切れない。何故だ!?
「兄さん…サーシャを捉えてる…あの装置だよ…あれが…吸い上げた魔力を…ソイツに送ってるんだ…」
カルーアの話では仇の男が魔力切れをするという事は、サーシャが魔力切れになると言う事だ。持久戦は良くない
「ちんたら戦ってると、あの娘の魔力が枯渇して生命が危なくなるぞ、もっとだ。もっと来いよ!」
「苦しいか?待ってろ、サーシャ!」
【ア・イヤン・メイデン】に囚われ魔力を吸われているサーシャ
「あはぁん!良い、良いですの!サーシャ、こんな強い刺激は初めてですのぉ!こんなの…クセになりそうですの…あ、新しい世界に…行ってしまい…そう…ですのぉ!」
サーシャは【ア・イヤン・メイデン】の中で、無数のゲル状の触手に身体中、触られているのだが苦悶の表情などではなく、蕩けた笑顔を浮かべていた…予想外の反応に戦っている2人は呆然とした
「喜んじゃってるよ……うん、まぁ、サーシャだからねwわたしは多分そうだろうなと分かってたよ…」
先程までエッチぃ責めでカルーアを苦しめていた拷問器具に囚われているサーシャは、カルーアとは違い喜びに振るえていたw
その事をカルーアはある程度、予想通りといった感想だった
突然チェーンロッドがヒイロの顔面を目掛けて伸びて来た!紙一重でかわしたロッドは、ヒイロの後頭部で進路を変え、ヒイロの首に巻き付きに来た
「チィィ!」
前屈みになってかわしたヒイロ
男の左手の剣が更に襲って来た
「なんとぉ!」
ヒイロは避けずに前進し、体重を乗せてその剣を叩き折った!
「はぁはぁ…よし!やれたぁ!」
緋色の目に緋を灯し、ソードにエネルギーを乗せて更に切りかかったが…ロッドを器用に動かし捌(さば)かれてしまう
(ソードは叩き折ったが…あのロッドが厄介すぎる!それに【ア・イヤン・メイデン】を何とかして、魔力供給を絶たないと…勝ち目が…)
「紅の剣士、アリス参上!…十字斬!」
男の死角から走りこんで来たアリスが【ア・イヤン・メイデン】を十字に切り裂き、中に手を突っ込んでサーシャを引っ張り出した
「お兄ちゃん、今だよぉ!」
「アリス、早く逃げろ!」
捕獲対象を奪われた【ア・イヤン・メイデン】は次にアリスを捕獲しようと、触手を伸ばし襲いかかった!アリスはソレが、生物兵器だと知らなかった…
続く
ようやく救出に来たヒイロは、魔族の男に渾身の一撃を放つ
「ギィィン!」
魔族の男は左手のソードでガードするが、弾かれて大きく体制を崩した。素早く追撃に移るヒイロ
「兄さん、避けて!」
虫の息のカルーアが叫んだ
魔族の男の右腕の装置からチェーンロッドが放たれ、ヒイロの首筋を掠(かす)めた
「グオッ…魔法力で動く暗器か!?」
「妹の声があったとは言えよくかわしたな。お前の父親はこの暗器で仕留めれたんだがなぁ…」
「まさか、お前か?父親(オヤジ)を殺ったのは…」
「俺は本来、右利きなんだ。お前の父親は強すぎた。剣には自信があったんだがな…お前の父親には及ばなかったよ
奴は俺の右腕を切り落とした。それで勝利を確信したのが失敗だ。その時、左手に装着していたこのロッドで、奴の心臓を穿(つらぬ)いた」
「なるほどな、リーダー格だった父親(オヤジ)を失って、パーティーはそのまま全滅したと…」
父親の死に際の話を初めて語られていたが、ヒイロは妙に冷静だった
(この男が父親の…パーティーの仇なんだ…コイツを殺れば妹達も癒されるハズだ!)
ヒイロは目の前の男を殺すと決めて攻撃を繰り返した!左手のソードと右腕のロッドを上手く使われ、ダメージを与えられない
右腕のロッドが厄介だった
魔力で自在に動かせる鉄のチェーンは、絡まれたら動きを封じられてしまう
しかし、ロッドを操る魔力がいつまでも途切れない。何故だ!?
「兄さん…サーシャを捉えてる…あの装置だよ…あれが…吸い上げた魔力を…ソイツに送ってるんだ…」
カルーアの話では仇の男が魔力切れをするという事は、サーシャが魔力切れになると言う事だ。持久戦は良くない
「ちんたら戦ってると、あの娘の魔力が枯渇して生命が危なくなるぞ、もっとだ。もっと来いよ!」
「苦しいか?待ってろ、サーシャ!」
【ア・イヤン・メイデン】に囚われ魔力を吸われているサーシャ
「あはぁん!良い、良いですの!サーシャ、こんな強い刺激は初めてですのぉ!こんなの…クセになりそうですの…あ、新しい世界に…行ってしまい…そう…ですのぉ!」
サーシャは【ア・イヤン・メイデン】の中で、無数のゲル状の触手に身体中、触られているのだが苦悶の表情などではなく、蕩けた笑顔を浮かべていた…予想外の反応に戦っている2人は呆然とした
「喜んじゃってるよ……うん、まぁ、サーシャだからねwわたしは多分そうだろうなと分かってたよ…」
先程までエッチぃ責めでカルーアを苦しめていた拷問器具に囚われているサーシャは、カルーアとは違い喜びに振るえていたw
その事をカルーアはある程度、予想通りといった感想だった
突然チェーンロッドがヒイロの顔面を目掛けて伸びて来た!紙一重でかわしたロッドは、ヒイロの後頭部で進路を変え、ヒイロの首に巻き付きに来た
「チィィ!」
前屈みになってかわしたヒイロ
男の左手の剣が更に襲って来た
「なんとぉ!」
ヒイロは避けずに前進し、体重を乗せてその剣を叩き折った!
「はぁはぁ…よし!やれたぁ!」
緋色の目に緋を灯し、ソードにエネルギーを乗せて更に切りかかったが…ロッドを器用に動かし捌(さば)かれてしまう
(ソードは叩き折ったが…あのロッドが厄介すぎる!それに【ア・イヤン・メイデン】を何とかして、魔力供給を絶たないと…勝ち目が…)
「紅の剣士、アリス参上!…十字斬!」
男の死角から走りこんで来たアリスが【ア・イヤン・メイデン】を十字に切り裂き、中に手を突っ込んでサーシャを引っ張り出した
「お兄ちゃん、今だよぉ!」
「アリス、早く逃げろ!」
捕獲対象を奪われた【ア・イヤン・メイデン】は次にアリスを捕獲しようと、触手を伸ばし襲いかかった!アリスはソレが、生物兵器だと知らなかった…
続く
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