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2-6 海底神殿のボスとは?
分断されていく仲間
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海底神殿の内部は、驚くほど静かだ。
ヌシ様が兵隊を全て、引き受けてくれたからかも知れない。
「このまま一直線に、ボスのところへ急ごう」
ボクは、速度を上げようとした。
「待ってダイキ。ストップ!」
チサちゃんの声が掛かって、ボクは急ブレーキをかける。
「うわあ!」
次の瞬間、目の前で火柱が上がった。
壁にへばりついているホタテ貝が、火を噴いたのである。一定のリズムで、開閉をするようだ。
「タイミングよく切り抜ける、一、二、三!」
チサちゃんの合図で、ボクたちはホタテの火炎放射を抜けた。
「危なかった。ありがとうチサちゃん」
「ここから先も、手強い敵が来る」
次のエリアも、ホタテ貝が火炎放射を放ってくる。
「これも、タイミングで抜けるタイプ?」
「違う。これは、こっちに撃ってくる!」
ボクはとっさに火炎放射をよけた。
「ダイキ殿、吾輩の後ろへ!」
ゼーゼマンが、魔法で防いでくれた。
「キリがない。この場は行くのである!」
「ありがとうゼーゼマン」
ここをゼーゼマンに任せて、先を急ぐ。
◇ * ◇ * ◇ * ◇
狭い通路に当たる。
三体のハリセンボンが、ボクたちの行く手を遮った。
「この!」
不用意にボクは槍でつついてしまう。
槍の先に触れると、ハリセンボンが爆発した。他の二体も誘爆する。
「下がってダイキ。ここはアタシに任せて!」
オンコが投げナイフを取り出し、ハリセンボンに向けて放った。
ナイフは見事、ハリセンボンの導火線になっている針にヒット、無力化する。
「うわ、こっちはトラップだらけだね!」
ハリセンボンの地雷原トラップが、ボクたちの行く手を阻む。
「バブルリングなら!」
ベルガが泡の輪っかで追い払おうとするが、狭い通路では誘爆してしまうだけだ。天井が崩れ、パーティが分散しかける。
「ダメダメ、ベルガ。これじゃ建物が崩れるよ!」
「ごめんなさい!」
「ここの解除はアタシがやる。だから、先へ進んで」
この場を、オンコが引き受けた。
オンコが道を作ってくれたが、ハリセンボンはなおも増えていく。
「お願い。でも無茶はしないでね」
「アタシってばリスクジャンキーっつっても臆病だからさ。引き際は弁えてるって」
ウインクで、オンコは見送ってくれる。
◇ * ◇ * ◇ * ◇
開けた場所に出た。
「どうやら、私にも出番が来たようだ」
唐突に、エィハスが剣を抜く。
二足歩行のザリガニ型モンスターが、紳士らしく身構えていた。
「オルエーのダンジョンにいたクワガタより、ちょっと強いくらいだな。ザコは引き受けた。チサはボスの下へ」
「わかった。気をつけてエィハス」
「平気だ。これまでお前と、修羅場をくぐり抜けてきたからな」
最深部へ向けて、ボクは泳ぎ出す。
後ろでエィハスの剣と、ザリガニのハサミがぶつかり合う音が鳴った。
ヌシ様が兵隊を全て、引き受けてくれたからかも知れない。
「このまま一直線に、ボスのところへ急ごう」
ボクは、速度を上げようとした。
「待ってダイキ。ストップ!」
チサちゃんの声が掛かって、ボクは急ブレーキをかける。
「うわあ!」
次の瞬間、目の前で火柱が上がった。
壁にへばりついているホタテ貝が、火を噴いたのである。一定のリズムで、開閉をするようだ。
「タイミングよく切り抜ける、一、二、三!」
チサちゃんの合図で、ボクたちはホタテの火炎放射を抜けた。
「危なかった。ありがとうチサちゃん」
「ここから先も、手強い敵が来る」
次のエリアも、ホタテ貝が火炎放射を放ってくる。
「これも、タイミングで抜けるタイプ?」
「違う。これは、こっちに撃ってくる!」
ボクはとっさに火炎放射をよけた。
「ダイキ殿、吾輩の後ろへ!」
ゼーゼマンが、魔法で防いでくれた。
「キリがない。この場は行くのである!」
「ありがとうゼーゼマン」
ここをゼーゼマンに任せて、先を急ぐ。
◇ * ◇ * ◇ * ◇
狭い通路に当たる。
三体のハリセンボンが、ボクたちの行く手を遮った。
「この!」
不用意にボクは槍でつついてしまう。
槍の先に触れると、ハリセンボンが爆発した。他の二体も誘爆する。
「下がってダイキ。ここはアタシに任せて!」
オンコが投げナイフを取り出し、ハリセンボンに向けて放った。
ナイフは見事、ハリセンボンの導火線になっている針にヒット、無力化する。
「うわ、こっちはトラップだらけだね!」
ハリセンボンの地雷原トラップが、ボクたちの行く手を阻む。
「バブルリングなら!」
ベルガが泡の輪っかで追い払おうとするが、狭い通路では誘爆してしまうだけだ。天井が崩れ、パーティが分散しかける。
「ダメダメ、ベルガ。これじゃ建物が崩れるよ!」
「ごめんなさい!」
「ここの解除はアタシがやる。だから、先へ進んで」
この場を、オンコが引き受けた。
オンコが道を作ってくれたが、ハリセンボンはなおも増えていく。
「お願い。でも無茶はしないでね」
「アタシってばリスクジャンキーっつっても臆病だからさ。引き際は弁えてるって」
ウインクで、オンコは見送ってくれる。
◇ * ◇ * ◇ * ◇
開けた場所に出た。
「どうやら、私にも出番が来たようだ」
唐突に、エィハスが剣を抜く。
二足歩行のザリガニ型モンスターが、紳士らしく身構えていた。
「オルエーのダンジョンにいたクワガタより、ちょっと強いくらいだな。ザコは引き受けた。チサはボスの下へ」
「わかった。気をつけてエィハス」
「平気だ。これまでお前と、修羅場をくぐり抜けてきたからな」
最深部へ向けて、ボクは泳ぎ出す。
後ろでエィハスの剣と、ザリガニのハサミがぶつかり合う音が鳴った。
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