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4-3 ラストダンジョンへ!

センシティブなワナ

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「ダイキ」

 ボクの両手をギュッと握ったまま、チサちゃんはチサちゃんはボクと向かい合う。吐息がずっと荒い。彼女の視線は、ずっとボクの大事なトコロに向けられていた。

 もう隠すこともできないくらい、ボクのは張り裂けそうになっている。

 それでもチサちゃんは、ボクにソレを隠させようとしていない。

 チサちゃんを抱きかかえ、視線をモノからそらす。でも、かえってやばい。抱き上げるだけで、理性が失われそうになる。顔が近くなった分、キスしたい衝動にかられてしまう。

 チサちゃんも同じようだ。ボクの首に手をかけて、目をつむった。ボクに唇を寄せようとする。ボクが顔をそらすと、ホッペタや首筋をずっとチュッチュしてくる。

 サキュバスの本領を発揮したチサちゃんの理性破壊力は、すさまじい。脳がとろけそうになる。

「一つだけお教えしましょう。カギは二つあります」

 セイさんが、指を二本立てた。

「その一つが、やっぱり」
「ええ。セックスです」

 つまり、ボクとチサちゃんが男女の関係になったら、ここから脱出できると。

「しかも、このガスを吸った状態で行うセックスは、極上の快感を得られるそうです」

 サキュバスの呪いがかかっていて、一生病みつきになっちゃうらしい。

「つまり、脱出できたとしても」
「はい。性のトリコになってしまって、魔王としての業務を放棄してしまいます。子宝には恵まれますが」

 仕事そっちのけだから、待っているのは地獄ですよね、それ。 

「このガスは、ボクたちをエッチさせるために誘導していると?」
「はい。ロイリ様だって、孫の顔が見たいそうでして」

 気が早いな、あの魔王は!

「では、スタートです」

 生殺し状態での、脱出方探しが始まった。

「チサちゃん、なんだと思う?」
「ダイキとわたしがくっつけっこする」

 話しかけてみたが、チサちゃんのエッチ度はかなり重症だ。

 今ボクの頭は、チサちゃんをベッドに押し倒したい気持ちでいっぱいだ。

 今までそんな話なんか、少しもしたことはなかったのに。

 目がハートになってしまったチサちゃんは、もはやエッチなこと以外考えられないみたいである。

 こんなにも、すまさじい作用があるとは。

「今までずっと、ダイキとこうなることをガマンしてきた。だから、ずっとこうしていたい」

 ボクの足にへばりついて、離れようとしない。

「ガマンをしすぎて、チサ様の潜在意識が表に出始めていますね」

 そうか。チサちゃんは寂しかったんだな。本当は、性的な知識はあったんだろう。

 ボクに意気地がなかったばかりに。変に、子供扱いしちゃってた。

「ごめんね、チサちゃん。そんなこと言わせちゃって」

 ボクは、チサちゃんの頭を撫でる。

 ここでムリに引き剥がして、関係を悪化させたくない。

「ボク一人で脱出方法を探すから、チサちゃんは応援して。くっついてていいからね」
「わかった」

 まずは、ベッドにかけてあった靴下を取る。英語で「ソックス」だ。

「これを、足に」
「靴下を穿いたまま、エッチなことするのが好きなの?」
「違う違う」
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