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4-5 風雲魔王城天守閣 魔王と邪神、親子対決!

キスで回復

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 チサちゃんの柔らかい口唇が、ボクの口周りを這いずり回る。とてもチサちゃんらしからぬ行動だが、チサちゃんはしっかりと成熟した女性なんだと思わされた。

 子供扱いしていたのは、ボクの方だ。

 チサちゃんは、いつだってボクを受け入れるつもりだったのに。

 ボクに、度胸がなかった。

 だからチサちゃんは身をもって、ボクに密着してくれている。

 根性なしのボクに。

 嫌われたくない。大事にしたいと言っておきながら、本質は、度胸がなかっただけ。チサちゃんを壊してしまうのが、怖いんじゃない。ボクがチサちゃんの本気に恐れをなしていたんだ。

 自分の求めているチサちゃんと、かけ離れているから。

 理想を押し付け、ウブな子をチサちゃんに演じさせていたのは、ボクのせいだ。

「○ックスしないと出られない部屋」で、ボクはまざまざと心の弱さを思い知らされた。

 チサちゃんは、幼くてカワイイだけのマスコットじゃない。世界を包み込む、魔王なんだ。

 自分の度胸のなさと、ボクは受け入れなければならない。

「こんなのチサちゃんっぽくない」なんてワガママは、もう通じないんだ。
「チサちゃん。ありがとう」

 ボクも、チサちゃんの愛情に応える。

 ここまで、チサちゃんはボクを信じてくれていた。

 なら、ボクは逃げちゃいけない。

 目の前には、チサちゃんがオトナな眼差しを向けている。その視線は、ボクの口元にターゲットを絞っていた。

 ボクの方から、チサちゃんを迎え入れる。舌まで絡ませて。

「ダイキ、ダイキ」

 チサちゃんが、ボクの名前を呼ぶ。もっとねだるように、求めるように。

「よくできました。ごほうびあげますねー」
「な、なんでも、どうぞ」

 ロイリさんの忠告を無視して、ボクはチサちゃんの口唇を貪る。

 こんな関係に、なったって構わないんだ。恐れることはない。

 この子を、幼さのフィルターの中に閉じ込めるのは、もうヤメだ。



 そう感じたら、いつの間にかボクは小さくなっていた。




「あ、あれ?」


 マスクも、なくなってる。

「ダイキ、小さくなった。かわいい」
「え、キミは、チサちゃん!?」

 目の前に、チサちゃんの格好をした「大人の女性」がいる。服装も胸やお尻が突き出ていて、パッツンパッツンになっていた。

「オネショタ・ボーナスタイムでぇす。今のダイキさんは、精通寸前の時に戻っています。対するチサは、オトナの状態になってもらいました。これで触手を攻撃すると、一気に二つ倒せちゃいます。ただし、快感は精通時の状態ですっ」

 え、精通ってヤバ――。

「んんんんんんんんんっ!」


 精通、した……。
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