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4-5 風雲魔王城天守閣 魔王と邪神、親子対決!
チサとロイリの違い
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「チサ、自分の魔力でわたしの遠隔操作を遮断しましたね?」
「そう。わたしたちが気持ちよくなっていたのは、全部ママの仕業」
自分の身を犠牲にしながら、チサちゃんは突破口を開いていたのだ。ボクを完全に篭絡しようとしたのが、アダになったのだろう。チサちゃんは、ようやくロイリさんのスキを見つけたのである。
「でも、呪縛を解いたのは、ダイキ自身の力。ダイキが、わたしを選んだ。わたしが、ダイキを選んだように」
買いかぶり過ぎだよ、チサちゃん。
「ボクはただ、チサちゃんの力以外で気持ちよくなんかなりたくなかっただけなんだ」
単にボクは、いやしくていやらしいだけの男にすぎない。軽蔑されても、仕方ない人間なんだ。
「そんなダイキだから、好きになった」
けれども、チサちゃんはそんなボクでも好意を寄せてくれる。
「ボクは、そんなだいそれたことなんて」
「ダイキ、あなたは自分で思っているよりすごい。わたしが認めた相手だから。普通、サキュバスに蕩けさせられたら、堕ちちゃう。でもダイキは、わたしへの思いを捨てなかった。それがあったから、わたしも希望を捨てずに済んだ」
これ以上ない賛美に、ボクは奮い立つ。
「チサちゃん。今のボクは、その言葉だけでも立ち上がれるよ」
今まで快感でフヌケになっていた身体に、力がみなぎってきた。
「また、気持ちよくしてあげますよ」
ロイリさんが、手をかざしてくる。
「その攻撃は、もう通じません」
ボクとチサちゃんが障壁を作って、ロイリさんの性感誘導魔法を遮断した。
「バカな。人間にどうして、そんな力が」
観念したのか、ロイリさんが手を引っ込める。
「あ、もうなんともないわ。ケイス!」
「賢者タイムとは、この状態を言うのですね。ありがとうございます、ダイキさん」
マミちゃんたちも、元に戻ったみたい。
「達した分、頭が冴えているな」
「えーでも、放したくないなぁ」
「それは、ガマンしろ。トシコ」
トシコさんとネウロータくんが、口づけをかわす。
「ククさま。反撃しましょうね」
「もうちょっとだけ、余韻に浸らせてくださいまし」
闘争本能をむき出しにするヨアンさんに対し、ククちゃんはヨアンさんのオッパイが恋しいみたい。
「しょうがねえな。じゃあちょっとだけ、甘えてていいぞ」
「はい」
ヨアンさんも、イケメン女子っぷりを発揮した。
「すばらしいです。わたしは、人間とここまで心を通わせられるなんて。人間の力に限界を感じて、邪神と手を組んだわたしとは違いますね」
天を見上げながら、ヨアンさんはつぶやく。
「だからこそ、このパワーを感じるからこそ、わたしたちは世界を間引きしなくては」
「そう。わたしたちが気持ちよくなっていたのは、全部ママの仕業」
自分の身を犠牲にしながら、チサちゃんは突破口を開いていたのだ。ボクを完全に篭絡しようとしたのが、アダになったのだろう。チサちゃんは、ようやくロイリさんのスキを見つけたのである。
「でも、呪縛を解いたのは、ダイキ自身の力。ダイキが、わたしを選んだ。わたしが、ダイキを選んだように」
買いかぶり過ぎだよ、チサちゃん。
「ボクはただ、チサちゃんの力以外で気持ちよくなんかなりたくなかっただけなんだ」
単にボクは、いやしくていやらしいだけの男にすぎない。軽蔑されても、仕方ない人間なんだ。
「そんなダイキだから、好きになった」
けれども、チサちゃんはそんなボクでも好意を寄せてくれる。
「ボクは、そんなだいそれたことなんて」
「ダイキ、あなたは自分で思っているよりすごい。わたしが認めた相手だから。普通、サキュバスに蕩けさせられたら、堕ちちゃう。でもダイキは、わたしへの思いを捨てなかった。それがあったから、わたしも希望を捨てずに済んだ」
これ以上ない賛美に、ボクは奮い立つ。
「チサちゃん。今のボクは、その言葉だけでも立ち上がれるよ」
今まで快感でフヌケになっていた身体に、力がみなぎってきた。
「また、気持ちよくしてあげますよ」
ロイリさんが、手をかざしてくる。
「その攻撃は、もう通じません」
ボクとチサちゃんが障壁を作って、ロイリさんの性感誘導魔法を遮断した。
「バカな。人間にどうして、そんな力が」
観念したのか、ロイリさんが手を引っ込める。
「あ、もうなんともないわ。ケイス!」
「賢者タイムとは、この状態を言うのですね。ありがとうございます、ダイキさん」
マミちゃんたちも、元に戻ったみたい。
「達した分、頭が冴えているな」
「えーでも、放したくないなぁ」
「それは、ガマンしろ。トシコ」
トシコさんとネウロータくんが、口づけをかわす。
「ククさま。反撃しましょうね」
「もうちょっとだけ、余韻に浸らせてくださいまし」
闘争本能をむき出しにするヨアンさんに対し、ククちゃんはヨアンさんのオッパイが恋しいみたい。
「しょうがねえな。じゃあちょっとだけ、甘えてていいぞ」
「はい」
ヨアンさんも、イケメン女子っぷりを発揮した。
「すばらしいです。わたしは、人間とここまで心を通わせられるなんて。人間の力に限界を感じて、邪神と手を組んだわたしとは違いますね」
天を見上げながら、ヨアンさんはつぶやく。
「だからこそ、このパワーを感じるからこそ、わたしたちは世界を間引きしなくては」
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