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4-5 風雲魔王城天守閣 魔王と邪神、親子対決!
ロイリ、最終形態
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ボクたちの戦闘フィールドが、宇宙へと変化した。
「ダイキ見て! 地球よ!」
マミちゃんが、ボクの背後を指差す。
背中には、青い地球が見える。
「邪神、完全殲滅形態」
ロイリさんが、全裸になった。玉座となった邪神に座って、腕で胸を隠して足を組む。
その邪神玉座は、星を覆い尽くすほどの大きさになっていた。まるで、男根の形になった巨大戦艦である。先端が、槍となっていた。
邪神と完全に融合し、巨大戦艦となった邪神が、地球へと突っ込んでいく。地球を貫く気だ。
「させるか!」
ボクは、巨大戦艦を押し戻す。
「ダイキ、ママの狙いは、地球の破壊」
「違います。この世界すべての破壊です」
ロイリさんの役目は、魔王候補となる子どもたちを取り込んで、世界の安定をはかることだった。未熟な魔王に頼むより、自分で管理したほうがいいと。
マルチな世界線を維持するためには、自分のような『柱』的な存在が必要なのだと。世界は、邪神クラスでなければ支えきれないそうだ。
「あなたたちは、もう世界を支えなくていいのです。あとは、わたしに任せなさい」
「そんなのエゴじゃないですか!」
押し返しながら、ボクはロイリさんに反論した。
「なんと言われようと、かわいい子どもたちに世界までは任せられません」
「この子たちの存在意義は!? 魔王候補者たちは、どうなるんです?」
勝負に負けた子どもたちは、別の世界線で普通の子として育つという。だから、安心しろといい出した。
ヨアンさんの母親みたいな感じかな?
「ご安心を、また産み直しますので」
「子どもたちから未来を奪う権利は、親たちにはない!」
「それで世界が崩壊してしまったら?」
ロイリさんが、冷たく言い放つ。
「世界を安定させるという重圧に耐えきれず、結局は親に頼ってきた世界線もありました。何度も」
重い話を、ロイリさんが子どもたちに言って聞かせる。
「……ボクは、チサちゃんを信じます!」
どうあがいても、絶望的な状況だ。
戦艦は大気圏を突破しそうな勢い。
かたやボクは、魔力に守られているとはいえ戦艦を宇宙へ押し出せず。
それでも、ボクは戦艦を押し返すのをやめない。
「子どもたちにだって、自分たちの世界があるでしょうが!」
今、チサちゃんたちは自分たちの力で羽ばたこうとしている。
すぐそこにある快楽に身を委ねず、踏ん張っていた。
それは、ボクたちだけじゃない。
「力を貸すわ、ダイキ!」
「一人ではイカせません、ダイキさん」
マミちゃんとケイスさんが、手を貸してくれた。
「ぼくだって、まだチサとの勝負で決着がついていないからな」
「あらあら、こんなにイキイキしたネウロータくんって、お城でも見たことがないわね。ダイキくんに触発されたのかしら?」
トシコさんが、ネウロータくんの変化に驚いている。
「チサとダイキを支えるぞ、クク! 一緒にぶっ飛ばすぜ!」
「ええ。お供しますわ、魔王ヨアン!」
ククちゃんとヨアンさんが、ボクの背中を押してくれた。
魔王と玉座が六人いれば、なんだって怖くない!
邪神戦艦が、わずかに後ろへ下がった。
「ダイキ見て! 地球よ!」
マミちゃんが、ボクの背後を指差す。
背中には、青い地球が見える。
「邪神、完全殲滅形態」
ロイリさんが、全裸になった。玉座となった邪神に座って、腕で胸を隠して足を組む。
その邪神玉座は、星を覆い尽くすほどの大きさになっていた。まるで、男根の形になった巨大戦艦である。先端が、槍となっていた。
邪神と完全に融合し、巨大戦艦となった邪神が、地球へと突っ込んでいく。地球を貫く気だ。
「させるか!」
ボクは、巨大戦艦を押し戻す。
「ダイキ、ママの狙いは、地球の破壊」
「違います。この世界すべての破壊です」
ロイリさんの役目は、魔王候補となる子どもたちを取り込んで、世界の安定をはかることだった。未熟な魔王に頼むより、自分で管理したほうがいいと。
マルチな世界線を維持するためには、自分のような『柱』的な存在が必要なのだと。世界は、邪神クラスでなければ支えきれないそうだ。
「あなたたちは、もう世界を支えなくていいのです。あとは、わたしに任せなさい」
「そんなのエゴじゃないですか!」
押し返しながら、ボクはロイリさんに反論した。
「なんと言われようと、かわいい子どもたちに世界までは任せられません」
「この子たちの存在意義は!? 魔王候補者たちは、どうなるんです?」
勝負に負けた子どもたちは、別の世界線で普通の子として育つという。だから、安心しろといい出した。
ヨアンさんの母親みたいな感じかな?
「ご安心を、また産み直しますので」
「子どもたちから未来を奪う権利は、親たちにはない!」
「それで世界が崩壊してしまったら?」
ロイリさんが、冷たく言い放つ。
「世界を安定させるという重圧に耐えきれず、結局は親に頼ってきた世界線もありました。何度も」
重い話を、ロイリさんが子どもたちに言って聞かせる。
「……ボクは、チサちゃんを信じます!」
どうあがいても、絶望的な状況だ。
戦艦は大気圏を突破しそうな勢い。
かたやボクは、魔力に守られているとはいえ戦艦を宇宙へ押し出せず。
それでも、ボクは戦艦を押し返すのをやめない。
「子どもたちにだって、自分たちの世界があるでしょうが!」
今、チサちゃんたちは自分たちの力で羽ばたこうとしている。
すぐそこにある快楽に身を委ねず、踏ん張っていた。
それは、ボクたちだけじゃない。
「力を貸すわ、ダイキ!」
「一人ではイカせません、ダイキさん」
マミちゃんとケイスさんが、手を貸してくれた。
「ぼくだって、まだチサとの勝負で決着がついていないからな」
「あらあら、こんなにイキイキしたネウロータくんって、お城でも見たことがないわね。ダイキくんに触発されたのかしら?」
トシコさんが、ネウロータくんの変化に驚いている。
「チサとダイキを支えるぞ、クク! 一緒にぶっ飛ばすぜ!」
「ええ。お供しますわ、魔王ヨアン!」
ククちゃんとヨアンさんが、ボクの背中を押してくれた。
魔王と玉座が六人いれば、なんだって怖くない!
邪神戦艦が、わずかに後ろへ下がった。
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