27 / 47
第三章 狂乱の魔術師のダンジョン
第27話 エレオノル姫との会談
しおりを挟む
翌日、ボクたちはお城に呼ばれた。
「なあヒューゴ。オレもついてきて、よかったのか?」
ヘッテピさんが、あちこちをキョロキョロしながら廊下を歩く。慣れないタキシードなんて着ながら、ちょこまかと歩いていた。
「関係者は、なるべく全員連れてこいってさ。あきらめな」
ワインレッドのスカート型の軍服に身を包んだセーコさんが、ヘッテピさんの肩に手を置く。
「大丈夫かね? オイラ。風呂は入ってきたが、タキシードはずっとしまっておいたやつだから、臭うかも」
「心配ありませんよ。ヘッテピさん。問題はありません」
ボクたちも一応、ドレスコードに反しない衣装を身にまとっていた。
まさか、ソーニャさんに仕立ててもらった洋服が、こんなところで役に立つなんて。
「ほら見なさい。あたしが指摘したとおりじゃない。王都では、なにがあるかわからないのよ。備えあれば憂いなし。偉大なる祖父ボーゲンが、異国で拾ってきた言葉よ」
ソーニャさんが、鼻を鳴らす。さすが貴族だね。こういう場でも、堂々としている。一応格式張ってはいるが、必要以上に緊張なんてしていない。
純度一〇〇%の農民出身なボクとは、大違いだ。
「ついたよー」
もっとリラックスしている騎士キルシュが、「おじゃまー」と応接間のドアを開いた。
なんて、あぶなっかしいんだろう?
「キルシュネライトッ。あなたね」
ザスキアさんがキルシュを咎めようとする。やっぱりこの二人は、バチバチなんだな。
エレオノル王女が、ザスキアさんを静止する。
だよね、このまま二人が争っていると、話が進まないもんね。
「それでは、席についてください。お茶をお持ちしますわ」
メイドさんが、ボクたちの席にお茶とお菓子を置く。
「ありがとうございます。召し上がっても?」
「どうぞ。ヒューゴさん」
「いただきます」
一応、断りを入れてから、手を付けることに。
うん、おいしい。どこで食べたお菓子より、上品な味わいだ。個人的には、そのへんで売っている駄菓子のほうが食べやすい。人の目を気にしなくていいからだ。
高貴な人の前では、お菓子一つ食べるにしても緊張するね。
キルシュは「いただきまーす」とクッキーを手づかみで食べ始め、またザスキアさんからたしなめられていた。
ソーニャさんは慣れたもので、ちゃんとマナーを守って食べている。
他の面々は、どこをどう攻めていいのかわかっていない様子。ボクも、例に漏れず。
「ところでエレオノル姫様、お話とは?」
「実はみなさんに、ダンジョンの探索に同行していただきたいのです」
現在、姫様は最下層を攻略中である。しかし、ダンジョンの最下層には魔物しかいなかったらしい。
「ですが、面白いことが」
「調べた結果、ギソが九層にいることが判明した」
全ルートを回れるだけ回ってみたが、どこにもギソはいなかったという。
だがギソの魔力反応が、九層に現れたというのだ。
「たしか、八層から一〇層への移動は、エレベーターでの移動なんですよね?」
「はい」
だが、九層はスルーされるという。九層の案内はあるが、素通りしてしまうのだ。
「ですから、あなた方にはひとまず、八層攻略していただきます」
「これは、みなさんへの試練でもある。心してかかるように」
八層を軽々と探索できる実力でなければ、ついてこさせないとのこと。
「お願いしているのに、試験するってこと?」
「他の騎士団が、黙っていないのだ。わかってもらいたい」
「ふーん。まあ、どうせ強くならないといけないんだ。やったろうじゃんね。ヒューゴ」
もちろんだ。ギソを退治するなら、どのみち強くなる必要はある。
「我々は、九層に続く道を探しておきます。いまだ、九層の入口がわからないのです」
ハズレ中のハズレといわれている九層は、そのエリア自体が土に埋もれている。
「いわゆる『石の中にいる!』ってやつじゃね? あのままギソが死んでくれていたら、ラッキーじゃん」
「だとよかったのですが、ギソの魔力はいまだ健在だと、うちの魔道士が指摘しております」
キルシュが楽観的な意見を言うも、エレオノル王女に否定された。
「埋まったまま、生きてるんじゃないの?」
「それも込みで、調査中です」
なお、フロアの壁や天井の破壊も試みたという。しかし奇妙な力が働いて、ダンジョンに傷一つつけられないという。
「九層を攻略するには、兄が追い求めていた、遺跡のアイテムが必要だったらしく。ところが、そのアイテムはなかなか見つからないどころか、遺跡自体が汚染されていて」
「遺跡の探索だったら、私の力がお役に立つかもね」
トラップ解除能力の高いセーコさんが、席を立つ。
「そうなんです。ニンジャであるあなたと、レアドロップに期待できるヒューゴさんに同行をお願いしたく」
「そうは言いますが、エレオノル姫様。件の遺跡に九層突破のアイテムがあるのはわかりました。ですが、あの遺跡は呪われています。解呪が必要なのに、解呪が可能なヒーラーが真っ先に命を落とすといいます。その呪いの対策は、ございますのでしょうか?」
ボクらのパーティにいるヒーラー、鳥人族のヴィクが、手を上げた。手というか、翼だけど。
「それと、どうしてヒューゴ殿の力が必要なのでしょうか? 遺跡に宝があるなら、セーコ氏のトラップ解除能力だけが必要のはずですが」
「呪いの解決法は、見つかっておりますわ」
ひとまず、すべては最下層にて説明するとのこと。
「準備ができ次第、八層へ向かいましょう」
「今でもいいよー」
キルシュに続き、ソーニャさんも、武装をした。
「いいんじゃないかしら? なら、お姫様についていくわ」
ソーニャさんも、同行に賛成した。
「お姫様、いつでもお手をどうぞ」
「頼もしい方々です。では、八層攻略後、最下層にて必要なアイテムがございます。それを手に入れましょう」
「なあヒューゴ。オレもついてきて、よかったのか?」
ヘッテピさんが、あちこちをキョロキョロしながら廊下を歩く。慣れないタキシードなんて着ながら、ちょこまかと歩いていた。
「関係者は、なるべく全員連れてこいってさ。あきらめな」
ワインレッドのスカート型の軍服に身を包んだセーコさんが、ヘッテピさんの肩に手を置く。
「大丈夫かね? オイラ。風呂は入ってきたが、タキシードはずっとしまっておいたやつだから、臭うかも」
「心配ありませんよ。ヘッテピさん。問題はありません」
ボクたちも一応、ドレスコードに反しない衣装を身にまとっていた。
まさか、ソーニャさんに仕立ててもらった洋服が、こんなところで役に立つなんて。
「ほら見なさい。あたしが指摘したとおりじゃない。王都では、なにがあるかわからないのよ。備えあれば憂いなし。偉大なる祖父ボーゲンが、異国で拾ってきた言葉よ」
ソーニャさんが、鼻を鳴らす。さすが貴族だね。こういう場でも、堂々としている。一応格式張ってはいるが、必要以上に緊張なんてしていない。
純度一〇〇%の農民出身なボクとは、大違いだ。
「ついたよー」
もっとリラックスしている騎士キルシュが、「おじゃまー」と応接間のドアを開いた。
なんて、あぶなっかしいんだろう?
「キルシュネライトッ。あなたね」
ザスキアさんがキルシュを咎めようとする。やっぱりこの二人は、バチバチなんだな。
エレオノル王女が、ザスキアさんを静止する。
だよね、このまま二人が争っていると、話が進まないもんね。
「それでは、席についてください。お茶をお持ちしますわ」
メイドさんが、ボクたちの席にお茶とお菓子を置く。
「ありがとうございます。召し上がっても?」
「どうぞ。ヒューゴさん」
「いただきます」
一応、断りを入れてから、手を付けることに。
うん、おいしい。どこで食べたお菓子より、上品な味わいだ。個人的には、そのへんで売っている駄菓子のほうが食べやすい。人の目を気にしなくていいからだ。
高貴な人の前では、お菓子一つ食べるにしても緊張するね。
キルシュは「いただきまーす」とクッキーを手づかみで食べ始め、またザスキアさんからたしなめられていた。
ソーニャさんは慣れたもので、ちゃんとマナーを守って食べている。
他の面々は、どこをどう攻めていいのかわかっていない様子。ボクも、例に漏れず。
「ところでエレオノル姫様、お話とは?」
「実はみなさんに、ダンジョンの探索に同行していただきたいのです」
現在、姫様は最下層を攻略中である。しかし、ダンジョンの最下層には魔物しかいなかったらしい。
「ですが、面白いことが」
「調べた結果、ギソが九層にいることが判明した」
全ルートを回れるだけ回ってみたが、どこにもギソはいなかったという。
だがギソの魔力反応が、九層に現れたというのだ。
「たしか、八層から一〇層への移動は、エレベーターでの移動なんですよね?」
「はい」
だが、九層はスルーされるという。九層の案内はあるが、素通りしてしまうのだ。
「ですから、あなた方にはひとまず、八層攻略していただきます」
「これは、みなさんへの試練でもある。心してかかるように」
八層を軽々と探索できる実力でなければ、ついてこさせないとのこと。
「お願いしているのに、試験するってこと?」
「他の騎士団が、黙っていないのだ。わかってもらいたい」
「ふーん。まあ、どうせ強くならないといけないんだ。やったろうじゃんね。ヒューゴ」
もちろんだ。ギソを退治するなら、どのみち強くなる必要はある。
「我々は、九層に続く道を探しておきます。いまだ、九層の入口がわからないのです」
ハズレ中のハズレといわれている九層は、そのエリア自体が土に埋もれている。
「いわゆる『石の中にいる!』ってやつじゃね? あのままギソが死んでくれていたら、ラッキーじゃん」
「だとよかったのですが、ギソの魔力はいまだ健在だと、うちの魔道士が指摘しております」
キルシュが楽観的な意見を言うも、エレオノル王女に否定された。
「埋まったまま、生きてるんじゃないの?」
「それも込みで、調査中です」
なお、フロアの壁や天井の破壊も試みたという。しかし奇妙な力が働いて、ダンジョンに傷一つつけられないという。
「九層を攻略するには、兄が追い求めていた、遺跡のアイテムが必要だったらしく。ところが、そのアイテムはなかなか見つからないどころか、遺跡自体が汚染されていて」
「遺跡の探索だったら、私の力がお役に立つかもね」
トラップ解除能力の高いセーコさんが、席を立つ。
「そうなんです。ニンジャであるあなたと、レアドロップに期待できるヒューゴさんに同行をお願いしたく」
「そうは言いますが、エレオノル姫様。件の遺跡に九層突破のアイテムがあるのはわかりました。ですが、あの遺跡は呪われています。解呪が必要なのに、解呪が可能なヒーラーが真っ先に命を落とすといいます。その呪いの対策は、ございますのでしょうか?」
ボクらのパーティにいるヒーラー、鳥人族のヴィクが、手を上げた。手というか、翼だけど。
「それと、どうしてヒューゴ殿の力が必要なのでしょうか? 遺跡に宝があるなら、セーコ氏のトラップ解除能力だけが必要のはずですが」
「呪いの解決法は、見つかっておりますわ」
ひとまず、すべては最下層にて説明するとのこと。
「準備ができ次第、八層へ向かいましょう」
「今でもいいよー」
キルシュに続き、ソーニャさんも、武装をした。
「いいんじゃないかしら? なら、お姫様についていくわ」
ソーニャさんも、同行に賛成した。
「お姫様、いつでもお手をどうぞ」
「頼もしい方々です。では、八層攻略後、最下層にて必要なアイテムがございます。それを手に入れましょう」
43
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる