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1-2 変質したダンジョンを、殴りに行きます
レアイテムの仕組み
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魔物たちが地上に現れて数世紀、都市機能はマヒし、人類は大半が壊滅している。
これら魔物を撃退して人間的な生活を取り戻すのが、ハンター結成の主目的だった。
しかし、電力などの機能などはほぼ死に絶えては、都市復活も見込めない。
さらにモンスターからレアアイテムなどが手に入るとわかると、ハンターは狩りだけに専念し始めた。
ギルドがあっても、統率が取れないままでいる。
ハンターたちはわざと、魔物との戦いを戦いを長引かせていた。
王国などの一部地域しか、都市機能を果たしていない。
クリムのように、街の再生を目的としているハンターは稀なのだ。
今日は流石に、オーガ亜種などは現れていない。
小さなスライム相手に奮闘する冒険者のチビたちを横目に、ダンジョンを目指す。
再び、サピィがフードをかぶる。
角を出すと、魔力が安定するらしい。角を变化させるのは、魔力を抑え込む役割もある。
「むうううう」
スライムと戦うちびっこたちを、サピィは複雑な眼差しで眺めていた。
「ランバート、私は、どっちを応援すればいいのでしょうか?」
「スキな方でいいって」
チビ冒険者たちが、スライム相手に勝利した。
悪いスライムが、小銭を落とす。
「まあ、健闘した方ですわね」
サピィは、相手スライムをそう評価した。
「やはり、同族が殺されたりすると気になるか?」
「ええ、まあ」と、サピィは返す。
「とはいえ、それを言ってしまうと、人間も殺し合ったりするので」
スライムと言っても、個体によって故郷も環境も違う。従っている戒律さえ個体によっては異なる。
そこは、人間と同じだ。
同じ種族だからといって、精神や感覚まで共有しているわけではないらしい。
魔物の頂点であるロードといえども。
「ランバートだって、盗賊が出てきたらやっつけるでしょう?」
「まあな。こんな風に」
俺たちを、ゴロツキ風の男どもが取り囲む。
ここで俺たちが無視して逃げても、ターゲットがチビッ子どもに移るだけ。
ここで仕留めないと。
つっても、新武器は威力が高すぎて試せない。盗賊が粉々になってしまう。
「疫病神相手にカツアゲか。飢えてるな」
「テメエに用はねえ。女を置いていけば見逃してやるぜグヘヘ」
盗賊の頭が、舌なめずりをする。
「私のお客のようなので、参ります」
杖をシーデーに渡して、サピィが盗賊の頭に歩み寄った。まさか、こんなヤツの言いなりになんてなるまい。
「へへ、そうこなくっちゃあべし!?」
サピィが腰を落とし、盗賊頭のみぞおちに一発叩き込む。目にも留まらぬ速さで、腕をスライム状にして土手っ腹に打撃を見舞った。
盗賊頭が、何もできずに吹っ飛ぶ。
恐ろしく早いボディブローだった。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
体術だけでも、サピィは強いらしい。そりゃあ、魔族だからな。
「金的でも良かったのですが、タッチしたくなかったので」
「ひいいい!」
気絶した頭を抱えて、盗賊団が一目散に逃げ出した。
「朝の運動にもなりませんでした」
「急ごうか。ムダな時間を過ごした」
さっきの出来事などなかったかのように、俺たちは歩き出す。
「魔族にひとつ聞いてみたかったんだが、なんでモンスターは、アイテムを落とすんだ?」
「アイテムだけではありません。お金なども落としますね」
ほとんどの魔物は、倒すとアイテムをドロップする。強いモンスターほど、魔力を帯びたアイテムを持っている可能性が高い。その魔力に影響されて、凶暴化したり知識を持ったりする。
奴らがどうしてこういった強い装備品を手に入れたのか。その経緯はまったく不明だ。拾ってきたのか、魔王などの上位存在から手渡されたのか。未だに誰にもわからない。
「モンスターは、アイテムを食べて強くなるのです」
アイテムの持つパワーを、体内に吸収しているのだとか。
「強いモンスターの割に、アイテムがしょっぱい場合は?」
こんなケースは、割と多い。苦労して倒したのに、経験値以外は割と実入りが少ないことがあった。
そのせいで、俺は追い出されたのだが。
「モンスターの方が魔力を取り込みすぎたのでしょう。逆にいいアイテムだと、強いモンスターに食べられても力を維持します」
また、アイテムのほうが魔物の魔力を吸うケースもあるという。
「それが、俗に言う【レア】なのでしょうね。私自身、アイテムに力を吸われた経験はありませんが」
アイテムと魔物に、そんな相互関係があったとは。
話しているうちに、洞窟に到着した。
何の変哲もない洞窟だ。
が、各所に人の手の入った痕跡がある。
調査団によると、古代文明の遺跡なのではという説が高い。
「そうですわ、あなたにはこちらを」
サピィから、二つのブレスレットを受け取った。どちらも金でできており、穴が四つ開いている。
「フィーンド・ジュエルを吸収するブレスレットです。敵を倒すと、これがジュエルを吸い込んでくれます」
貯めたジュエルは、このブレス内に回収できるしい。
「また、フィーンド・ジュエルは武器だけにはめ込むものではありません。防具などにも装着できます」
他にも緑は素早さが、赤は体力が上がるらしい。
「ありがとう。大切に使わせてもらう」
「ごめんなさい。結構な数の敵を倒したんですが、力が弱くてそのくらいしか在庫が」
ブレスレットには、大量の宝石が。
「いやあ、大した数だよ。使ってもいいか?」
「お気になさらず」
実験的に使いつつ、色んなことを試していくか。
これら魔物を撃退して人間的な生活を取り戻すのが、ハンター結成の主目的だった。
しかし、電力などの機能などはほぼ死に絶えては、都市復活も見込めない。
さらにモンスターからレアアイテムなどが手に入るとわかると、ハンターは狩りだけに専念し始めた。
ギルドがあっても、統率が取れないままでいる。
ハンターたちはわざと、魔物との戦いを戦いを長引かせていた。
王国などの一部地域しか、都市機能を果たしていない。
クリムのように、街の再生を目的としているハンターは稀なのだ。
今日は流石に、オーガ亜種などは現れていない。
小さなスライム相手に奮闘する冒険者のチビたちを横目に、ダンジョンを目指す。
再び、サピィがフードをかぶる。
角を出すと、魔力が安定するらしい。角を变化させるのは、魔力を抑え込む役割もある。
「むうううう」
スライムと戦うちびっこたちを、サピィは複雑な眼差しで眺めていた。
「ランバート、私は、どっちを応援すればいいのでしょうか?」
「スキな方でいいって」
チビ冒険者たちが、スライム相手に勝利した。
悪いスライムが、小銭を落とす。
「まあ、健闘した方ですわね」
サピィは、相手スライムをそう評価した。
「やはり、同族が殺されたりすると気になるか?」
「ええ、まあ」と、サピィは返す。
「とはいえ、それを言ってしまうと、人間も殺し合ったりするので」
スライムと言っても、個体によって故郷も環境も違う。従っている戒律さえ個体によっては異なる。
そこは、人間と同じだ。
同じ種族だからといって、精神や感覚まで共有しているわけではないらしい。
魔物の頂点であるロードといえども。
「ランバートだって、盗賊が出てきたらやっつけるでしょう?」
「まあな。こんな風に」
俺たちを、ゴロツキ風の男どもが取り囲む。
ここで俺たちが無視して逃げても、ターゲットがチビッ子どもに移るだけ。
ここで仕留めないと。
つっても、新武器は威力が高すぎて試せない。盗賊が粉々になってしまう。
「疫病神相手にカツアゲか。飢えてるな」
「テメエに用はねえ。女を置いていけば見逃してやるぜグヘヘ」
盗賊の頭が、舌なめずりをする。
「私のお客のようなので、参ります」
杖をシーデーに渡して、サピィが盗賊の頭に歩み寄った。まさか、こんなヤツの言いなりになんてなるまい。
「へへ、そうこなくっちゃあべし!?」
サピィが腰を落とし、盗賊頭のみぞおちに一発叩き込む。目にも留まらぬ速さで、腕をスライム状にして土手っ腹に打撃を見舞った。
盗賊頭が、何もできずに吹っ飛ぶ。
恐ろしく早いボディブローだった。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
体術だけでも、サピィは強いらしい。そりゃあ、魔族だからな。
「金的でも良かったのですが、タッチしたくなかったので」
「ひいいい!」
気絶した頭を抱えて、盗賊団が一目散に逃げ出した。
「朝の運動にもなりませんでした」
「急ごうか。ムダな時間を過ごした」
さっきの出来事などなかったかのように、俺たちは歩き出す。
「魔族にひとつ聞いてみたかったんだが、なんでモンスターは、アイテムを落とすんだ?」
「アイテムだけではありません。お金なども落としますね」
ほとんどの魔物は、倒すとアイテムをドロップする。強いモンスターほど、魔力を帯びたアイテムを持っている可能性が高い。その魔力に影響されて、凶暴化したり知識を持ったりする。
奴らがどうしてこういった強い装備品を手に入れたのか。その経緯はまったく不明だ。拾ってきたのか、魔王などの上位存在から手渡されたのか。未だに誰にもわからない。
「モンスターは、アイテムを食べて強くなるのです」
アイテムの持つパワーを、体内に吸収しているのだとか。
「強いモンスターの割に、アイテムがしょっぱい場合は?」
こんなケースは、割と多い。苦労して倒したのに、経験値以外は割と実入りが少ないことがあった。
そのせいで、俺は追い出されたのだが。
「モンスターの方が魔力を取り込みすぎたのでしょう。逆にいいアイテムだと、強いモンスターに食べられても力を維持します」
また、アイテムのほうが魔物の魔力を吸うケースもあるという。
「それが、俗に言う【レア】なのでしょうね。私自身、アイテムに力を吸われた経験はありませんが」
アイテムと魔物に、そんな相互関係があったとは。
話しているうちに、洞窟に到着した。
何の変哲もない洞窟だ。
が、各所に人の手の入った痕跡がある。
調査団によると、古代文明の遺跡なのではという説が高い。
「そうですわ、あなたにはこちらを」
サピィから、二つのブレスレットを受け取った。どちらも金でできており、穴が四つ開いている。
「フィーンド・ジュエルを吸収するブレスレットです。敵を倒すと、これがジュエルを吸い込んでくれます」
貯めたジュエルは、このブレス内に回収できるしい。
「また、フィーンド・ジュエルは武器だけにはめ込むものではありません。防具などにも装着できます」
他にも緑は素早さが、赤は体力が上がるらしい。
「ありがとう。大切に使わせてもらう」
「ごめんなさい。結構な数の敵を倒したんですが、力が弱くてそのくらいしか在庫が」
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「いやあ、大した数だよ。使ってもいいか?」
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追記:2025/09/20
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