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第三章 領土拡大と、崖の下の難関ダンジョン
第36話 思わぬデートに
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「そ、そうね。ボクも見たいところがあるのよ」
ピエラも、ルイと話を合わせる。
なぜか、二人がニヤニヤしながら話し合う。「ねー」とか言いながら。
「ギルドまでは一緒についていくわ。そこからは、個別で行動しましょう」
「あとクニミツは当日、モモコとずっと一緒にいてやれ」
ルイが、オレを指差す。
「あ、オイラもここでのんびりお留守番しているモジャ。領地のチェックがしたいモジャ」
ウニボーまで。
ひとまず、当日は各々で別行動することに。
朝早くから、モモコはシャワーを浴びていた。水シャワーでサッと身体を流し、「よし」と言いつつまた温かいシャワーに切り替える。はじめからホットのシャワーを使えばいいのに。
ワントープの街へ戻って、ギルドに報告をした。
「スキュラなんて大型の魔族がいたんですね。それで、あのエリア一帯のモンスターが凶暴化していたと。例の巨大ウミガメも、そこから来たのでしょう」
ギルドが、改めて調査隊を出してくれることに。
「ではワタシはここで」
ルイは寺院経由の依頼を掲示板から剥がして、持っていく。
「ボクも、これに用事があったんだよね」
錬金術関連の素材集めのため、ピエラもギルドを後にした。
さて、この後は自由時間だが。
「クエストでも、適当にこなすか? それか、銃の調整か」
「戦闘ばっかりだったから、違うことがしたい」
「じゃあ、領地の整備とか」
「領地の人がしてくれるし、モジャモジャが見てくれてる」
まいったな。仕事がなくなったサラリーマンみたいになっちまった。
「手頃なところを回る。クニミツ、ついてきて」
モモコに連れられて、街を見て回る。
「水着が売ってる。入ろう」
洋服売り場に、水着が置いてあった。港町で海が近いからだろうか。海水浴ができるとは。
「庶民的な値段だな」
価格もお手頃だ。
「ちょっといいか?」
店員を呼び、海水浴について聞く。
「ここの海は、泳いでもいいのか? たとえば、貴族などのVIPのプライベートビーチだから、ヘタに入ると怒られるとか」
「とんでもございません。ちゃんと身分ごとに区切られていますので、トラブルの心配はございません」
ならいいか。
「クニミツは、どの水着がいい?」
モモコがオレに、二着の水着を見せてきた。
「ヒモだけってのは、ヤバくねえか?」
一着は、ほぼ布面積がない。
「せっかく異世界に来たんだから、ちょっと大胆になりたい」
知り合いなんて、誰もいないからな。
「オレは、オーソドックスな方がいいかな。これもこれで、際どいし」
普通のビキニを、オレは指差す。変に冒険されても、目のやり場に困るだけだ。
「じゃあ、こっちにする」
案外あっさりと、モモコは折れる。
「いいのか?」
「ホントは、こっちが限界だったり」
モモコは、赤面した。
ムリしていたのかよ。
水着を買って、海へ向かう。
一般向けの海水浴場だからか、家族連れが多い。カップルなどもチラホラいて、オレはついついモモコを意識してしまう。
「いいのか?」
「私たちは夫婦だから、問題ない」
そうだったな。冒険ばかりで、ついつい忘れてしまいがちだが。
オレはすぐに着替え終わったが、モモコはまだのようだ。
今のうちに、海水浴場でパラソルや水分を買っておく。
店頭の屋台で、魚介を焼いているではないか。
酒こそ飲まないが、オレは焼いたエビやホタテに興味をそそられた。
「ホタテをくれ」
「あいよ」
焼き加減のちょうどいいホタテに、しょうゆをかけて、と。
うん。最高だ。味付けがしょうゆだけなのに、ホタテに味が染みていて満足できる。
これくらい気持ちを反らしておかないと、モモコの水着姿なんてマトモに見られない。ヒモなんて着られた日には。
「おまたせ」
「おう。先に始めさせてえええええ!?」
現れたモモコは、選ばなかったはずのヒモビキニを着ていた。
ピエラも、ルイと話を合わせる。
なぜか、二人がニヤニヤしながら話し合う。「ねー」とか言いながら。
「ギルドまでは一緒についていくわ。そこからは、個別で行動しましょう」
「あとクニミツは当日、モモコとずっと一緒にいてやれ」
ルイが、オレを指差す。
「あ、オイラもここでのんびりお留守番しているモジャ。領地のチェックがしたいモジャ」
ウニボーまで。
ひとまず、当日は各々で別行動することに。
朝早くから、モモコはシャワーを浴びていた。水シャワーでサッと身体を流し、「よし」と言いつつまた温かいシャワーに切り替える。はじめからホットのシャワーを使えばいいのに。
ワントープの街へ戻って、ギルドに報告をした。
「スキュラなんて大型の魔族がいたんですね。それで、あのエリア一帯のモンスターが凶暴化していたと。例の巨大ウミガメも、そこから来たのでしょう」
ギルドが、改めて調査隊を出してくれることに。
「ではワタシはここで」
ルイは寺院経由の依頼を掲示板から剥がして、持っていく。
「ボクも、これに用事があったんだよね」
錬金術関連の素材集めのため、ピエラもギルドを後にした。
さて、この後は自由時間だが。
「クエストでも、適当にこなすか? それか、銃の調整か」
「戦闘ばっかりだったから、違うことがしたい」
「じゃあ、領地の整備とか」
「領地の人がしてくれるし、モジャモジャが見てくれてる」
まいったな。仕事がなくなったサラリーマンみたいになっちまった。
「手頃なところを回る。クニミツ、ついてきて」
モモコに連れられて、街を見て回る。
「水着が売ってる。入ろう」
洋服売り場に、水着が置いてあった。港町で海が近いからだろうか。海水浴ができるとは。
「庶民的な値段だな」
価格もお手頃だ。
「ちょっといいか?」
店員を呼び、海水浴について聞く。
「ここの海は、泳いでもいいのか? たとえば、貴族などのVIPのプライベートビーチだから、ヘタに入ると怒られるとか」
「とんでもございません。ちゃんと身分ごとに区切られていますので、トラブルの心配はございません」
ならいいか。
「クニミツは、どの水着がいい?」
モモコがオレに、二着の水着を見せてきた。
「ヒモだけってのは、ヤバくねえか?」
一着は、ほぼ布面積がない。
「せっかく異世界に来たんだから、ちょっと大胆になりたい」
知り合いなんて、誰もいないからな。
「オレは、オーソドックスな方がいいかな。これもこれで、際どいし」
普通のビキニを、オレは指差す。変に冒険されても、目のやり場に困るだけだ。
「じゃあ、こっちにする」
案外あっさりと、モモコは折れる。
「いいのか?」
「ホントは、こっちが限界だったり」
モモコは、赤面した。
ムリしていたのかよ。
水着を買って、海へ向かう。
一般向けの海水浴場だからか、家族連れが多い。カップルなどもチラホラいて、オレはついついモモコを意識してしまう。
「いいのか?」
「私たちは夫婦だから、問題ない」
そうだったな。冒険ばかりで、ついつい忘れてしまいがちだが。
オレはすぐに着替え終わったが、モモコはまだのようだ。
今のうちに、海水浴場でパラソルや水分を買っておく。
店頭の屋台で、魚介を焼いているではないか。
酒こそ飲まないが、オレは焼いたエビやホタテに興味をそそられた。
「ホタテをくれ」
「あいよ」
焼き加減のちょうどいいホタテに、しょうゆをかけて、と。
うん。最高だ。味付けがしょうゆだけなのに、ホタテに味が染みていて満足できる。
これくらい気持ちを反らしておかないと、モモコの水着姿なんてマトモに見られない。ヒモなんて着られた日には。
「おまたせ」
「おう。先に始めさせてえええええ!?」
現れたモモコは、選ばなかったはずのヒモビキニを着ていた。
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