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第二章 姫に頼まれ、魔剣を作る
第12話 フワルー先輩
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フワルー先輩が、門番さんと話をした。
「堪忍や。この子は、ウチの通ってた学校の後輩でな。キャラメ・ルージュちゃんいうんや。キャルちゃんをこの村に呼んだんは、ウチなんよ」
先輩が、わたしの説明をする。
「いくらあなたの顧客といえど、魔物を村に入れるわけにはいかんぞ」
「かまへんかまへん。この子ら、デコに召喚の紋章が付いてるやろ? あれはキャルちゃんと契約したモンスターや。襲ったりせえへんって」
さすが錬金術師である。ちゃんと魔物の識別も可能とは。
門番さんが確認をして、わたしたちは晴れてお咎めなしに。
「事情はわかった。ただ召喚モンスターとはいえ、この数では村の連中が怯えてしまう。悪いが、お嬢さん。差し支えがなかったら、モンスターを引っ込めていただけないだろうか?」
ああ。ですよね。
「すいません。消しますんで」
わたしは、スパルトイ軍団に「戻って」と指示した。
レベッカちゃんの中へ、スパルトイたちが吸い込まれていく。あとは、有事の際に召喚し直せばいいし。
「おおきに。ほなキャルちゃん、お店まで来てな」
「ありがとうございます、先輩」
馬車を駅舎へ帰し、わたしとクレアさんは先輩についていく。
フワルー先輩は、豊満な身体をユサユサと揺らしながら歩いた。生地の厚いジャンパースカートの上からでも、スタイルのよさがわかる。
街の男たちの視線を集めて……などいない。
男たちはみんな、先輩の女っ気のなさを知っているのだろう。
「ところでキャルちゃん? となりに連れてるべっぴんさんは、誰や?」
興味深そうに、先輩がクレアさんを見る。
「こちらの方は、おひ――」
「クレア・ナイフリートと申します。キャルさんとは、エクスカリオテ魔法学校の同級生でした」
当たり前のように、クレア姫は偽名を使う。だよね。お姫様ってバレたらヤバいもん。それこそ、スパルトイ軍団が村に入るより恐ろしいことが起きるよ。
「さよか。ウチは『コナモロッド村のフワルー』や。よろしゅうな」
フワルー先輩は、クレアさんの正体に気づいていないみたい。
よかったぁ。先輩が世情に疎くて。この人、研究以外にはまるで興味がないもん。
もっと社会勉強をしていたら、先輩だって大きな街でも成果を上げられるのに。
そんな先輩でさえ、クレアさんには興味を持つんだね。やっぱりクレアさんは、すごいんだ。
「あんたの魔剣も、大概やな」
「レベッカちゃんですか?」
「名前までつけとるんかいな! アンタらしいわ!」
フワルー先輩の視線が、レベッカちゃんに向けられる。
「アンタ、黙っとったら窮屈やろ? ウチの前では、しゃべってええさかい」
突然、フワルー先輩が、レベッカちゃんに語りかけた。
『アハハ! バレちまうとは! アタシ様はレベッカ。よろしくな』
「フワルーや。よろしゅうな」
レベッカちゃんが言葉を話すことが、わかるなんて。
『どうして、バレたかねえ?』
「魔剣には、息遣いがする個体が存在するんや。アンタは、そのタイプみたいやったから」
『随分と、魔剣に詳しいようだね』
そこまで勘がいいなら、クレアさんが王女様だってこともわかるはずなのになあ。
「せや。ギルド行かなアカンやん」
スタスタと、冒険者ギルドのある建物へ。
「いらっしゃい。あら、フワルーじゃないの」
カウンターには、耳の長いおねえさんが。この人、ウッドエルフだ。
「この子、ウチの後輩やねん。素材を取ってきたよってに、ちょっと頼むわな」
フワルー先輩は、エルフおねえさんにすべてを任せて、先に店へ戻るという。客を待たせているそうだ。
「じゃ、よろしくね。手を拝見するわ。見せてちょうだい」
「はい。お願いします」
ウッドエルフのおねえさんに、わたしは手を差し出す。
「承知しました」
エルフおねえさんが、わたしの手の甲に平べったい特殊な杖をかざした。記録された冒険者データを、杖を使って読み込む。
クレアさんの手も、同じように見る。
「お二人で、冒険者七人分のお仕事をなさったのね。まだお若いのに、すばらしいわ」
「どうも。それと、これを」
わたしはエルフおねえさんに、戦利品を見てもらう。
「ウフフ。上等な品ばかりだわ。フワルーの後輩なだけあるわね」
一部はギルドが買い取って、残りはフワルー先輩の元に行くそうだ。
「いやあ。おまちどうさん」
「あのおばあさん?」
「せやねん。孫が街へ出てもうたさかい、話し相手がほしいんやろうな。なかなか、話してくれへんかったんよ」
フワルー先輩が、ナハハと高らかに笑った。
「これが、依頼の品よ。いいものは、持って帰っていいわ」
「おおきにやで。依頼主は、ウチやもんな」
オウルベアのクチバシと目を手に、先輩がホクホク顔で家へと帰る。
「ついたで。ここがウチの店や」
先輩の家は、こじんまりとした木組みの家だ。ハンドメイド感が溢れている。ただ、あと二人が生活できるスペースはなさそう。
「二人もやってきてくれるなんて、思ってへんかったさかい。庭が余っとるから、増築増築っと」
フワルー先輩が、腕をまくる。
「お構いなく」
「そういうわけにも、いかへんて。キャルちゃんが木材も集めてくれとるさかい。すぐ終わるわ」
空いたスペースに、フワルー先輩が家を作り始めた。魔剣をガッツリ装備して。
「ええやろ?」
フワルー先輩の魔剣は特殊で、ただの魔法で動く工具だ。刃の周りにチェーンが取り付けられていて、魔力を流し込むとチェーンが刃の周りを回転する。丸太を切るのに、特化しているとか。
「これでゾンビをシバいたら、なんか爽快やねん。なんでやろ?」
ウイーンと轟音を立てながら、フワルー先輩は丸太を斬り続ける。片手で。
もう片方の手で魔法を操り、丸太を削って組み立てる。
「相変わらず、規格外ですね。先輩って」
「どうやろ? アンタこそ、こんなえげつない量の丸太を、アイテムボックスに仕込んできたやん。ウチからしたら、アンタのほうがよっぽどバケモンなんやが?」
そうだろうか? それを片手でバシバシ切り刻んでいるのは、先輩でしょ?
「お二人とも、バケモノですわ」
わたしたちのやり取りを見て、クレアさんがつぶやく。
「そうだ。お手伝いします。おいで、スパルトイ軍団」
スパルトイを召喚して、手伝ってもらった。ガイコツがウロつくと村人の視線が痛いので、カブトとヨロイを着てもらう。これで姿を隠して、作業してもらった。
斧使いが丸太を斬り、手の開いているガイコツが木を組み立てていく。
「器用やなあ。あんたの召喚したアンデッドは」
「わたしの腕が、反映されているのかも知れませんね」
柵も作っておくか。あとは薬草畑のお手入れと、部屋の中に入れる作業台の準備を。
「キャルさん、一階にキッチンを作ってくださいまし。わたくしは、お夕飯の材料を買ってきます」
「いいの、クレアさん?」
「はい。村の方ともお話がしたいので」
「ありがとうございます。じゃあ、お願いしちゃおっかな?」
「おまかせを」
買い物かごを持って、クレアさんが買い物へ。
わたしは、二階に取り掛かる。ベッドは、広めに作らせてもらった。
「先輩は、どこを作ってらっしゃるので?」
広い敷地に、先輩がやたらと岩や石を積み上げている。石窯は大量にあるし、クラフト用の設備ではないだろう。城壁ってわけでもなさそうだな。
「できてからのお楽しみや」
フフン、とフワルー先輩が不敵に笑う。
あっという間に、もう一軒の家が出来上がった。お店と地続きになっている。お店も新調されて、立派に。
「ま、魔王城だわ!」
「大変よ! 魔王の城ができているわ!」
わたしたちが作った家は、すっかり魔王城呼ばわりだった……。
「堪忍や。この子は、ウチの通ってた学校の後輩でな。キャラメ・ルージュちゃんいうんや。キャルちゃんをこの村に呼んだんは、ウチなんよ」
先輩が、わたしの説明をする。
「いくらあなたの顧客といえど、魔物を村に入れるわけにはいかんぞ」
「かまへんかまへん。この子ら、デコに召喚の紋章が付いてるやろ? あれはキャルちゃんと契約したモンスターや。襲ったりせえへんって」
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門番さんが確認をして、わたしたちは晴れてお咎めなしに。
「事情はわかった。ただ召喚モンスターとはいえ、この数では村の連中が怯えてしまう。悪いが、お嬢さん。差し支えがなかったら、モンスターを引っ込めていただけないだろうか?」
ああ。ですよね。
「すいません。消しますんで」
わたしは、スパルトイ軍団に「戻って」と指示した。
レベッカちゃんの中へ、スパルトイたちが吸い込まれていく。あとは、有事の際に召喚し直せばいいし。
「おおきに。ほなキャルちゃん、お店まで来てな」
「ありがとうございます、先輩」
馬車を駅舎へ帰し、わたしとクレアさんは先輩についていく。
フワルー先輩は、豊満な身体をユサユサと揺らしながら歩いた。生地の厚いジャンパースカートの上からでも、スタイルのよさがわかる。
街の男たちの視線を集めて……などいない。
男たちはみんな、先輩の女っ気のなさを知っているのだろう。
「ところでキャルちゃん? となりに連れてるべっぴんさんは、誰や?」
興味深そうに、先輩がクレアさんを見る。
「こちらの方は、おひ――」
「クレア・ナイフリートと申します。キャルさんとは、エクスカリオテ魔法学校の同級生でした」
当たり前のように、クレア姫は偽名を使う。だよね。お姫様ってバレたらヤバいもん。それこそ、スパルトイ軍団が村に入るより恐ろしいことが起きるよ。
「さよか。ウチは『コナモロッド村のフワルー』や。よろしゅうな」
フワルー先輩は、クレアさんの正体に気づいていないみたい。
よかったぁ。先輩が世情に疎くて。この人、研究以外にはまるで興味がないもん。
もっと社会勉強をしていたら、先輩だって大きな街でも成果を上げられるのに。
そんな先輩でさえ、クレアさんには興味を持つんだね。やっぱりクレアさんは、すごいんだ。
「あんたの魔剣も、大概やな」
「レベッカちゃんですか?」
「名前までつけとるんかいな! アンタらしいわ!」
フワルー先輩の視線が、レベッカちゃんに向けられる。
「アンタ、黙っとったら窮屈やろ? ウチの前では、しゃべってええさかい」
突然、フワルー先輩が、レベッカちゃんに語りかけた。
『アハハ! バレちまうとは! アタシ様はレベッカ。よろしくな』
「フワルーや。よろしゅうな」
レベッカちゃんが言葉を話すことが、わかるなんて。
『どうして、バレたかねえ?』
「魔剣には、息遣いがする個体が存在するんや。アンタは、そのタイプみたいやったから」
『随分と、魔剣に詳しいようだね』
そこまで勘がいいなら、クレアさんが王女様だってこともわかるはずなのになあ。
「せや。ギルド行かなアカンやん」
スタスタと、冒険者ギルドのある建物へ。
「いらっしゃい。あら、フワルーじゃないの」
カウンターには、耳の長いおねえさんが。この人、ウッドエルフだ。
「この子、ウチの後輩やねん。素材を取ってきたよってに、ちょっと頼むわな」
フワルー先輩は、エルフおねえさんにすべてを任せて、先に店へ戻るという。客を待たせているそうだ。
「じゃ、よろしくね。手を拝見するわ。見せてちょうだい」
「はい。お願いします」
ウッドエルフのおねえさんに、わたしは手を差し出す。
「承知しました」
エルフおねえさんが、わたしの手の甲に平べったい特殊な杖をかざした。記録された冒険者データを、杖を使って読み込む。
クレアさんの手も、同じように見る。
「お二人で、冒険者七人分のお仕事をなさったのね。まだお若いのに、すばらしいわ」
「どうも。それと、これを」
わたしはエルフおねえさんに、戦利品を見てもらう。
「ウフフ。上等な品ばかりだわ。フワルーの後輩なだけあるわね」
一部はギルドが買い取って、残りはフワルー先輩の元に行くそうだ。
「いやあ。おまちどうさん」
「あのおばあさん?」
「せやねん。孫が街へ出てもうたさかい、話し相手がほしいんやろうな。なかなか、話してくれへんかったんよ」
フワルー先輩が、ナハハと高らかに笑った。
「これが、依頼の品よ。いいものは、持って帰っていいわ」
「おおきにやで。依頼主は、ウチやもんな」
オウルベアのクチバシと目を手に、先輩がホクホク顔で家へと帰る。
「ついたで。ここがウチの店や」
先輩の家は、こじんまりとした木組みの家だ。ハンドメイド感が溢れている。ただ、あと二人が生活できるスペースはなさそう。
「二人もやってきてくれるなんて、思ってへんかったさかい。庭が余っとるから、増築増築っと」
フワルー先輩が、腕をまくる。
「お構いなく」
「そういうわけにも、いかへんて。キャルちゃんが木材も集めてくれとるさかい。すぐ終わるわ」
空いたスペースに、フワルー先輩が家を作り始めた。魔剣をガッツリ装備して。
「ええやろ?」
フワルー先輩の魔剣は特殊で、ただの魔法で動く工具だ。刃の周りにチェーンが取り付けられていて、魔力を流し込むとチェーンが刃の周りを回転する。丸太を切るのに、特化しているとか。
「これでゾンビをシバいたら、なんか爽快やねん。なんでやろ?」
ウイーンと轟音を立てながら、フワルー先輩は丸太を斬り続ける。片手で。
もう片方の手で魔法を操り、丸太を削って組み立てる。
「相変わらず、規格外ですね。先輩って」
「どうやろ? アンタこそ、こんなえげつない量の丸太を、アイテムボックスに仕込んできたやん。ウチからしたら、アンタのほうがよっぽどバケモンなんやが?」
そうだろうか? それを片手でバシバシ切り刻んでいるのは、先輩でしょ?
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「はい。村の方ともお話がしたいので」
「ありがとうございます。じゃあ、お願いしちゃおっかな?」
「おまかせを」
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わたしは、二階に取り掛かる。ベッドは、広めに作らせてもらった。
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広い敷地に、先輩がやたらと岩や石を積み上げている。石窯は大量にあるし、クラフト用の設備ではないだろう。城壁ってわけでもなさそうだな。
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フフン、とフワルー先輩が不敵に笑う。
あっという間に、もう一軒の家が出来上がった。お店と地続きになっている。お店も新調されて、立派に。
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「大変よ! 魔王の城ができているわ!」
わたしたちが作った家は、すっかり魔王城呼ばわりだった……。
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