18 / 80
第二章 姫に頼まれ、魔剣を作る
第18話 伝説の痕跡
しおりを挟む
翌朝ギルドに向かうと、歓迎ムードで出迎えてもらった。
「キャルさん、クレアさん。トリカン村と、ファッパの街を救ってくれてありがとう。あなたがたの貢献度を吟味し、ギルドとしてはランクアップを検討しています」
「いいんですか?」
「ギルマスがダメって言っても、私が口利きしてあげるんだから!」
エルフおねえさんが、カウンターから奥へ引っ込む。ギルマスと話し込むつもりだろう。
「今日はどうしましょう? ワタクシは、フワルーさんに稽古をつけてもらおうかと考えていますが?」
「わたしは、錬成の練度を磨くよ」
クレアさんの武器を作るには、まず自分の鍛錬をしないと。
いい素材も手に入れたし、もらった魔法石で魔剣も錬成したい。
といっても、まだ先だ。わたしは、クレアさんの眼鏡にかなう武器は作れない。
クレアさんは、フワルー先輩から特訓のメニューをもらっていた。着ているジャージに、【魔力の放出を抑える機能】を仕込まれている。
ちなみに、わたしも着せられた。そのため、錬成に三倍の魔力を使うことに。でも、これくらいやらないとね。
「日課のジョギングをしているだけで、汗がこんなに」
クレアさんが、ジャージのファスナーを下ろす。
ムワッと、熱気が漏れた。
「日常生活を送るだけでも、常人の三倍疲れるよ」
わたしは、朝食を作っていただけで汗だくに。
朝ごはんを終えて、クレアさんはジャージの上から装備を着込む。鉱山の探索に向かうという。
「これを持って行ってください」
クレアさんに、棒切れを渡した。
「スパルトイ……わたしが引き連れているガイコツを操る棒です。これを持っていれば、あなたがガイコツの所持者になれます」
戦闘はクレアさんに任せ、薬草取りや鉱物採掘は彼らに任せる。
「ありがとう、キャルさん。行ってまいります」
七〇体以上のガイコツ軍団を連れて、クレアさんは鉱山へ。
わたしの方は、レア度の低い素材で錬成をしまくる。ヒクイドリとの戦いで、魔物からも大量の素材を手に入れていた。これを錬成の練習台にする。
お客さんが来たら、必要なアイテムの生成はなるべくわたしが担当した。お客さんの要望に答えることが、クレアさんの武器作りに役立つと思うから。
『精が出るねえ、キャル』
戦闘用スパルトイの身体を借りて、レベッカちゃんが語りかけてくる。レベッカちゃんは、庭で戦闘要員のコーチをしているのだ。
「これくらいやらないと、【熟練度】は上がらないから」
冒険者には、レベルの他に【熟練度】というステータスがある。どれだけ練習したかも、ちゃんと自身のスキル性能に反映するのだ。
たしかに、レベルでスキルポイントに振ったほうが、確実に上達する。だが、レベルが高くなると要求される経験値も高くなってしまう。
農民や鉱夫、鍛冶屋などが、戦闘をしなくても仕事が早いのは、熟練度の性能が高いからだ。
レベッカちゃんには、戦闘以外のスキルも振る。スパルトイ軍団にも、役割を振ることにしたからだ。
「でもいいの? 戦闘以外のスキルも振って。大丈夫?」
戦闘要員はもちろん、薬草採取、鉱石採掘、鍛冶・裁縫、アイテム掘りなど。わたしだけではどうしても頭打ちになりそうなことを、スパルトイたちに担当してもらうのだ。クレアさんが連れいてるのは、戦闘員以外である。
門番さんに頼んで、ガイコツ軍団による村の出入りも、許可してもらえたし。
街へ行くまでの道中で、色々とレアな素材が見つかるといいな。
『構わないさ。アタシ様をどうやって使うかは、アンタ次第だろ?』
朝はガイコツたちに、採掘や採取の指示を出す。昼はお客さん相手に商売をし、夕方にガイコツたちが持ち帰った素材でひたすら錬成をした。数日作業場にこもって、錬成を繰り返す。
「また魔王城から、ガイコツが出入りしているわ」
「でも、大根を抜く作業も手伝ってくださるから、ありがてえや」
わたしはすっかり魔王呼ばわりだが、村の手伝いをすることで、ウワサの密度を下げている。
クレアさんの方も、フワルー先輩が出したメニューを着実にこなしているみたい。
三日後、わたしたちの冒険者ランクが、【F】から【E】に上がった。
村を救ったことで、大幅に冒険者のランクが上がっている。
「どうにか、ギルドからお許しが出ました。というか、出させました!」
エルフおねえさん、ギルドでは結構実力者なのかなぁ。かなり強引な手段で、わたしたちを推したみたいだけど。
ギルドから信頼を得たことで、割と大きな仕事も回ってくるぞー。
「といっても、クレアさん。具体的にどういうことが、できるようになるんでしょう?」
「大きなランクともなれば、それこそ調査隊に加わるとかですわ」
さっき言っていたことか。
ある程度ランクが上がると、要人警護なんかも仕事に含まれるらしい。
「これで、ようやく我々も冒険者として――」
「大変だ!」
鉱山で調査を進めていた冒険者が、飛んで帰ってきた。フワルー先輩のご友人だ。
「妖刀使いが現れた痕跡を、鉱山で見つけたぞ!」
先日話していた【氷の妖刀】が、鉱山地帯に現れたっぽい。
「氷の妖刀伝説って、東の国の話じゃないですか! どうして、我がトリカン村近隣に?」
エルフおねえさんも、信じられないって顔になった。
だよね。この大陸って、西の端っこの方だもん。
「あの、キャルさん方、あなたたちも、調査に向かってください。私も、一緒に行きましょう」
おねえさんを連れて、鉱山に。
鉱山にあるという【氷の妖刀】の痕跡は、トリカン村の反対側に出たらしい。
「たしかに、氷属性持ちがヒクイドリと交戦した形跡があります。ほら、ここに」
クレアさんが、戦場の岩を確認した。
わずかながらも、岩の切り口に霜が立っている。氷そのもので、切ったのか?
「でもさ、妖刀だなんて、わかんないよね?」
『こんな火山で、霜が立った切り口が見つかるなんてさ。間違いなく、妖刀の仕業だよ』
同じ魔剣であるレベッカちゃんがいうなら、本当なんだろうね。
「ですが妖刀伝説なんて、勇者伝説より遥か昔の話ですわよ? それが、どうして今頃になって」
なんか、ヤバイことになっちゃったっぽい?
『アタシ様の知る限りではないね。王都を滅ぼしても、まだ血を求めてさまよっているのか、清い心を持つ所持者の手に渡って、世直しの旅をしているのか』
「ですが、トリカン村に怪しい魔力の流れはありませんでした。おそらく、別の地域に向かった可能性が高いです。あちらに」
クレアさんが、ファッパの港がある方角を指差す。
帰宅すると、フワルー先輩が荷物をまとめていた。
「ほな、出発しよか?」
「ですね」
最後に、ギルドへあいさつをしに行く。
「ファッパの街に妖刀使いが出現したとなると、一大事ですね。といっても目的は不明なので、害が及ぶことはないと思いますが」
用心したほうがいいだろうとのこと。
「気にしたほうが、ええかもしれんな」
フワルー先輩も、引き締まった面持ちになる。
「あなたがいなくなると、この村も活気が弱まりますね。またお会いできますか?」
「あっちで、店が潰れたらな」
「一生なさそうですね! ああ!」
おねえさんが、頭を抱える。
「フワルー。あなたのことだから大丈夫だと思いますが、お気をつけて」
「おおきに」
ギルドにサヨナラをして、馬車に乗って旅立つ。
護衛なのか、馬車の両隣にはゴーレムが。
巨大なストーンゴーレムと、数体のウッドゴーレムが並ぶ。ウッドゴーレムの頭が、瓦屋根の形をしていた。
「ところで、お家は?」
マジックアイテムのショップは、元々あったエリアだけを残して、きれいになくなっている。魔王城は、消えたのだ。そんな大容量のアイテムボックスなんて、先輩は持っていたっけ?
「家て、両隣に立っとるやん?」
馬車を守るゴーレムを、フワルー先輩が指差す。
『アタシ様が提案して、ゴーレムに錬成したのさ! 勇ましいだろ? アッハハ!』
「まさか、このゴーレムたちが、家!?」
また、変な伝説が生まれちゃわない?
「キャルさん、クレアさん。トリカン村と、ファッパの街を救ってくれてありがとう。あなたがたの貢献度を吟味し、ギルドとしてはランクアップを検討しています」
「いいんですか?」
「ギルマスがダメって言っても、私が口利きしてあげるんだから!」
エルフおねえさんが、カウンターから奥へ引っ込む。ギルマスと話し込むつもりだろう。
「今日はどうしましょう? ワタクシは、フワルーさんに稽古をつけてもらおうかと考えていますが?」
「わたしは、錬成の練度を磨くよ」
クレアさんの武器を作るには、まず自分の鍛錬をしないと。
いい素材も手に入れたし、もらった魔法石で魔剣も錬成したい。
といっても、まだ先だ。わたしは、クレアさんの眼鏡にかなう武器は作れない。
クレアさんは、フワルー先輩から特訓のメニューをもらっていた。着ているジャージに、【魔力の放出を抑える機能】を仕込まれている。
ちなみに、わたしも着せられた。そのため、錬成に三倍の魔力を使うことに。でも、これくらいやらないとね。
「日課のジョギングをしているだけで、汗がこんなに」
クレアさんが、ジャージのファスナーを下ろす。
ムワッと、熱気が漏れた。
「日常生活を送るだけでも、常人の三倍疲れるよ」
わたしは、朝食を作っていただけで汗だくに。
朝ごはんを終えて、クレアさんはジャージの上から装備を着込む。鉱山の探索に向かうという。
「これを持って行ってください」
クレアさんに、棒切れを渡した。
「スパルトイ……わたしが引き連れているガイコツを操る棒です。これを持っていれば、あなたがガイコツの所持者になれます」
戦闘はクレアさんに任せ、薬草取りや鉱物採掘は彼らに任せる。
「ありがとう、キャルさん。行ってまいります」
七〇体以上のガイコツ軍団を連れて、クレアさんは鉱山へ。
わたしの方は、レア度の低い素材で錬成をしまくる。ヒクイドリとの戦いで、魔物からも大量の素材を手に入れていた。これを錬成の練習台にする。
お客さんが来たら、必要なアイテムの生成はなるべくわたしが担当した。お客さんの要望に答えることが、クレアさんの武器作りに役立つと思うから。
『精が出るねえ、キャル』
戦闘用スパルトイの身体を借りて、レベッカちゃんが語りかけてくる。レベッカちゃんは、庭で戦闘要員のコーチをしているのだ。
「これくらいやらないと、【熟練度】は上がらないから」
冒険者には、レベルの他に【熟練度】というステータスがある。どれだけ練習したかも、ちゃんと自身のスキル性能に反映するのだ。
たしかに、レベルでスキルポイントに振ったほうが、確実に上達する。だが、レベルが高くなると要求される経験値も高くなってしまう。
農民や鉱夫、鍛冶屋などが、戦闘をしなくても仕事が早いのは、熟練度の性能が高いからだ。
レベッカちゃんには、戦闘以外のスキルも振る。スパルトイ軍団にも、役割を振ることにしたからだ。
「でもいいの? 戦闘以外のスキルも振って。大丈夫?」
戦闘要員はもちろん、薬草採取、鉱石採掘、鍛冶・裁縫、アイテム掘りなど。わたしだけではどうしても頭打ちになりそうなことを、スパルトイたちに担当してもらうのだ。クレアさんが連れいてるのは、戦闘員以外である。
門番さんに頼んで、ガイコツ軍団による村の出入りも、許可してもらえたし。
街へ行くまでの道中で、色々とレアな素材が見つかるといいな。
『構わないさ。アタシ様をどうやって使うかは、アンタ次第だろ?』
朝はガイコツたちに、採掘や採取の指示を出す。昼はお客さん相手に商売をし、夕方にガイコツたちが持ち帰った素材でひたすら錬成をした。数日作業場にこもって、錬成を繰り返す。
「また魔王城から、ガイコツが出入りしているわ」
「でも、大根を抜く作業も手伝ってくださるから、ありがてえや」
わたしはすっかり魔王呼ばわりだが、村の手伝いをすることで、ウワサの密度を下げている。
クレアさんの方も、フワルー先輩が出したメニューを着実にこなしているみたい。
三日後、わたしたちの冒険者ランクが、【F】から【E】に上がった。
村を救ったことで、大幅に冒険者のランクが上がっている。
「どうにか、ギルドからお許しが出ました。というか、出させました!」
エルフおねえさん、ギルドでは結構実力者なのかなぁ。かなり強引な手段で、わたしたちを推したみたいだけど。
ギルドから信頼を得たことで、割と大きな仕事も回ってくるぞー。
「といっても、クレアさん。具体的にどういうことが、できるようになるんでしょう?」
「大きなランクともなれば、それこそ調査隊に加わるとかですわ」
さっき言っていたことか。
ある程度ランクが上がると、要人警護なんかも仕事に含まれるらしい。
「これで、ようやく我々も冒険者として――」
「大変だ!」
鉱山で調査を進めていた冒険者が、飛んで帰ってきた。フワルー先輩のご友人だ。
「妖刀使いが現れた痕跡を、鉱山で見つけたぞ!」
先日話していた【氷の妖刀】が、鉱山地帯に現れたっぽい。
「氷の妖刀伝説って、東の国の話じゃないですか! どうして、我がトリカン村近隣に?」
エルフおねえさんも、信じられないって顔になった。
だよね。この大陸って、西の端っこの方だもん。
「あの、キャルさん方、あなたたちも、調査に向かってください。私も、一緒に行きましょう」
おねえさんを連れて、鉱山に。
鉱山にあるという【氷の妖刀】の痕跡は、トリカン村の反対側に出たらしい。
「たしかに、氷属性持ちがヒクイドリと交戦した形跡があります。ほら、ここに」
クレアさんが、戦場の岩を確認した。
わずかながらも、岩の切り口に霜が立っている。氷そのもので、切ったのか?
「でもさ、妖刀だなんて、わかんないよね?」
『こんな火山で、霜が立った切り口が見つかるなんてさ。間違いなく、妖刀の仕業だよ』
同じ魔剣であるレベッカちゃんがいうなら、本当なんだろうね。
「ですが妖刀伝説なんて、勇者伝説より遥か昔の話ですわよ? それが、どうして今頃になって」
なんか、ヤバイことになっちゃったっぽい?
『アタシ様の知る限りではないね。王都を滅ぼしても、まだ血を求めてさまよっているのか、清い心を持つ所持者の手に渡って、世直しの旅をしているのか』
「ですが、トリカン村に怪しい魔力の流れはありませんでした。おそらく、別の地域に向かった可能性が高いです。あちらに」
クレアさんが、ファッパの港がある方角を指差す。
帰宅すると、フワルー先輩が荷物をまとめていた。
「ほな、出発しよか?」
「ですね」
最後に、ギルドへあいさつをしに行く。
「ファッパの街に妖刀使いが出現したとなると、一大事ですね。といっても目的は不明なので、害が及ぶことはないと思いますが」
用心したほうがいいだろうとのこと。
「気にしたほうが、ええかもしれんな」
フワルー先輩も、引き締まった面持ちになる。
「あなたがいなくなると、この村も活気が弱まりますね。またお会いできますか?」
「あっちで、店が潰れたらな」
「一生なさそうですね! ああ!」
おねえさんが、頭を抱える。
「フワルー。あなたのことだから大丈夫だと思いますが、お気をつけて」
「おおきに」
ギルドにサヨナラをして、馬車に乗って旅立つ。
護衛なのか、馬車の両隣にはゴーレムが。
巨大なストーンゴーレムと、数体のウッドゴーレムが並ぶ。ウッドゴーレムの頭が、瓦屋根の形をしていた。
「ところで、お家は?」
マジックアイテムのショップは、元々あったエリアだけを残して、きれいになくなっている。魔王城は、消えたのだ。そんな大容量のアイテムボックスなんて、先輩は持っていたっけ?
「家て、両隣に立っとるやん?」
馬車を守るゴーレムを、フワルー先輩が指差す。
『アタシ様が提案して、ゴーレムに錬成したのさ! 勇ましいだろ? アッハハ!』
「まさか、このゴーレムたちが、家!?」
また、変な伝説が生まれちゃわない?
30
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる