35 / 80
第四章 魔剣 VS 妖刀
第35話 一〇番の魔剣
しおりを挟む
クレアはトートから、魔剣の一〇番を受け取る。
「この刀身なき剣こそ、魔剣【地獄極楽右衛門】の、真髄ですわ」
「バカには見えない刀身ですって? バカはアンタの方じゃん。丸腰で私に勝とうっての?」
魔王カリュブディスが笑うのも、ムリはない。
この魔剣が強いのか、クレア自身でさえ半信半疑だった。
「試してみれば、わかりますわ」
「ハン。試すも何も、そんな武器が私に通用するわけ――」
何かをいいかけて、魔王が黙る。
クレアが、カリュブディスの腕を奪ったからだ。
胴体を真っ二つにしたかったが、さすがにかわされてしまう。
復活したばかりで本調子でなくても、そこは魔王か。簡単には、倒れてくれない。
「アンタ、それは」
魔剣が、稲妻の刀身を放つ。
「一〇番の刀身は、ワタクシ自身ですわ」
クレアの魔力自体を、刀身に使っているのである。
「バカな!? たしかに魔力を実体化することは、不可能じゃない。けれど、魔王クラスの魔力がなければ、絶対に安定なんてしないはず」
「おっしゃるとおり、この剣だってさして安定はしていませんわ」
すぐにクレアは、稲妻の刀身を消す。
つい最近まで、一〇番は未完成品だった。しかし、クラーケンの魔石を扱ったことで、ようやく魔剣の安定性が上がったのである。
カリュブディスから魔石を得れば、さらに強くなるだろう。
フワルー氏からは、一本の剣にこだわった方がいいと言われている。
しかし貪欲なクレアは、一〇本の武器を存分に扱いたかった。
ここまで多面的な戦闘を好んでいたのかと、自分でも驚いている。自分がどこまでやれるのか、やれることは全部試したい。
結果、単身で魔王に挑むという、暴挙に出たのだが。血がたぎって、しょうがない。
「魔力を実体化して剣に変える、たいした実力ね。けど、どこまでもつかしら?」
「やってみなければ、わかりませんわ」
またカリュブディスが、切れた腕から触手を生やす。
「深海魚のエサにしてあげるわ!」
触手が、クレアに襲いかかってきた。
柱や壁を、触手は破壊し続ける。クレアが回避する地点に、先回りされる。
「トートさん、六番を!」
触手を切らねば、魔剣を試すどころではない。
一旦、武器を交換する。
しかし、投げた六番が触手に取られてしまった。
「武器がなければ、アンタは何もできない!」
魔剣を奪われて、クレアは回避行動ばかりになる。
やはり、魔王を少し舐めすぎていた。召喚獣に武器を投げてもらう戦法は、修正が必要だ。
「【雷霆蹴り】!」
電撃を帯びたハイキックで、触手を撃墜する。ついでに電流を魔王の身体に流し込んで……。
「ざっけんじゃないわよ!」
と思ったが、魔王は自ら触手を切り捨てた。
「ですが、魔剣は回収しましたわ」
両手斧を取り戻し、触手攻撃を切断していく。
尻尾で、魔王が攻撃してきた。
クレアは両手斧を地面に突き刺す。
魔王は尻尾を減速できず、両手斧に衝突した。ドン、と尻尾がちぎれる。
両手斧から、クレアは九番であるレイピアを抜き取った。魔王の心臓に向けて、レイピアを突き出す。
魔王が、口から魔力の濁流を吐き出した。
濁流に飲まれ、クレアは壁に叩きつけられる。
「ふううう!」
どうにか、クレアは立ち上がった。
「クソが。まだ生きているなんて!」
ダメージは、たしかに大きい。だが、自分はまだ飛べる。
「これくらいのハンデは、ご必要でしょ?」
「まだ言うか! この死にぞこないが!」
魔力を口に溜め、魔王カリュブディスが濁流の渦を作り出す。ガレキをも吸い込んで、確実にダメージを与えるつもりだ。
「一〇番!」
ここで、クレアは一〇番を選択する。ここが、魔剣の使いどころだ。
「フルパワーですわ!」
全力を出すなんて、いつ以来だろう? 父を相手にしたとこでさえ、全力だったかわからない。
とにかく、クレアに並ぶ相手は、いつの間にかいなくなっていた。キャルが現れるまでは。
きっとキャルは、無事だろう。必ず、最悪の局面を切り抜けてくれるに違いない。
だからこそ、信頼できる。だからこそ、自分は全力でこのゴミを始末できるのだ。
「あなたの顔も、見飽きましたわ」
「こっちは、とっくに飽きてるのよ! たかがニンゲンが、この魔王に歯向かうなんて!」
「魔王ごときが、ニンゲンに勝てると思わないことですわね」
実際、この魔王はかつて人間に負けている。その事実を忘却し、いいように解釈しているだけだ。
「今度こそ完全なる復活を遂げて、最強の座をほしいままにするのよ!」
「その愚かな願い、ここで断ち切らせていただきます!」
両足で、クレアは大地を踏みしめた。
「バカね! 自分から渦に飛び込んでいくなんて! 喰らいなさい、【ファイナル・テンペスト】!」
跳躍しながら、一〇番をヒザにセットする。
クレアのレッグガードには、魔剣を装着する仕掛けが施されていた。クラーケン戦の後、キャルがクレアの要望を聞いてくれたのである。
「な!?」
「……雷霆蹴り」
魔剣を突き出した飛びヒザ蹴りを、魔王の口内に食らわせた。
飛び込んでのヒザ蹴りをモロに喰らい、魔王は感電する。
倒れ込んだ魔王の顔面を、さらにヒザで押しつぶした。
魔王の肉体が、ガラスのように砕け散る。
「ふう……。さすがに、立てませんわね」
クレアは、自身の状況を嘲笑した。自分のヒザが、笑うとは。こんな状況まで、自分を追い詰めたことはなかった。
「キャルさん、あとは、頼みました」
本当はすぐにでも、キャルの元へ駆けつけたい。
が、少々休むことにする。
*
ヤトが、邪教の末裔だったとは。
「どうして、そんなことに?」
「いわゆる、勢力争いってやつでヤンスよ」
神の力で国が栄えたが、国が巫女たちから権利を取り上げたのだ。権力争いに魂を奪われた国王が、代々王妃を配してきた巫女の一族を、勢力争いから分離したのである。
「我は国に見限られて、邪神となった」
「語弊でヤンス」
リンタローが、反論した。
「邪神徒は、刀を作ったヤツだけでヤンス。巫女が政権を持てなくなったのも、権力争いから巫女たちを退けさせるための安全策でヤンスよ」
当時は、巫女が暗殺される事件などが続発したという。
巫女の力を失いかねない事情を察し、時の国王が巫女から権力を取り上げた。
「それに、邪教を祀っていたのは分家でヤンス」
「どういうこと?」
「コイツはヤトが祀っていた神とは、まったく違う神でやんす」
妖刀を信仰していたグループが、ヤトの一族から外されたらしい。
当時の国王は、ヤトたちの先祖だけは守り通そうとした。しかし、連帯責任でひいきはできなかったらしい。
「邪教化も、全部そいつの仕業でヤンスから。調べはついてるでヤンス。テメエで居場所をなくしておいて、責任転嫁も甚だしいでヤンスよ!」
「黙れ! 我は今こそ権力を取り戻し、東洋の地を再び手中に収めようぞ!」
「どうやら、言っても聞かねえでヤンスね」
リンタローが、身構える。
「素手じゃ、キツイよね? 錬成!」
わたしは錬成で、リンタローの鉄扇を修理する。
「これ、結構精製に時間がかかったでヤンスよ? それを一瞬で。フワルーじゃあるまいし」
フワルー先輩のことを、知っているのか? リンタローは。
「もしかして、フワルー先輩が言っていたガチの格闘家って、リンタローのこと?」
「そんなことを吹いて回ってたでヤンスか? フワルーが」
リンタローが、苦笑する。
「ご期待に答えられるかわからないでヤンスが、スキくらいは作るでヤンス」
鉄扇をもって、リンタローが突撃した。
「作戦を考えるので、ちょっと時間をちょうだい」
「OKOK、キャル殿。ソレガシが、時間を稼ぐでヤンス」
ひとまず、リンタローには無理せず戦ってもらう。
『ヤトを止める。見込みはあるのかい?』
「手は、あるよ」
わたしは、妖刀が捨てた釣り竿に目を向ける。
「この刀身なき剣こそ、魔剣【地獄極楽右衛門】の、真髄ですわ」
「バカには見えない刀身ですって? バカはアンタの方じゃん。丸腰で私に勝とうっての?」
魔王カリュブディスが笑うのも、ムリはない。
この魔剣が強いのか、クレア自身でさえ半信半疑だった。
「試してみれば、わかりますわ」
「ハン。試すも何も、そんな武器が私に通用するわけ――」
何かをいいかけて、魔王が黙る。
クレアが、カリュブディスの腕を奪ったからだ。
胴体を真っ二つにしたかったが、さすがにかわされてしまう。
復活したばかりで本調子でなくても、そこは魔王か。簡単には、倒れてくれない。
「アンタ、それは」
魔剣が、稲妻の刀身を放つ。
「一〇番の刀身は、ワタクシ自身ですわ」
クレアの魔力自体を、刀身に使っているのである。
「バカな!? たしかに魔力を実体化することは、不可能じゃない。けれど、魔王クラスの魔力がなければ、絶対に安定なんてしないはず」
「おっしゃるとおり、この剣だってさして安定はしていませんわ」
すぐにクレアは、稲妻の刀身を消す。
つい最近まで、一〇番は未完成品だった。しかし、クラーケンの魔石を扱ったことで、ようやく魔剣の安定性が上がったのである。
カリュブディスから魔石を得れば、さらに強くなるだろう。
フワルー氏からは、一本の剣にこだわった方がいいと言われている。
しかし貪欲なクレアは、一〇本の武器を存分に扱いたかった。
ここまで多面的な戦闘を好んでいたのかと、自分でも驚いている。自分がどこまでやれるのか、やれることは全部試したい。
結果、単身で魔王に挑むという、暴挙に出たのだが。血がたぎって、しょうがない。
「魔力を実体化して剣に変える、たいした実力ね。けど、どこまでもつかしら?」
「やってみなければ、わかりませんわ」
またカリュブディスが、切れた腕から触手を生やす。
「深海魚のエサにしてあげるわ!」
触手が、クレアに襲いかかってきた。
柱や壁を、触手は破壊し続ける。クレアが回避する地点に、先回りされる。
「トートさん、六番を!」
触手を切らねば、魔剣を試すどころではない。
一旦、武器を交換する。
しかし、投げた六番が触手に取られてしまった。
「武器がなければ、アンタは何もできない!」
魔剣を奪われて、クレアは回避行動ばかりになる。
やはり、魔王を少し舐めすぎていた。召喚獣に武器を投げてもらう戦法は、修正が必要だ。
「【雷霆蹴り】!」
電撃を帯びたハイキックで、触手を撃墜する。ついでに電流を魔王の身体に流し込んで……。
「ざっけんじゃないわよ!」
と思ったが、魔王は自ら触手を切り捨てた。
「ですが、魔剣は回収しましたわ」
両手斧を取り戻し、触手攻撃を切断していく。
尻尾で、魔王が攻撃してきた。
クレアは両手斧を地面に突き刺す。
魔王は尻尾を減速できず、両手斧に衝突した。ドン、と尻尾がちぎれる。
両手斧から、クレアは九番であるレイピアを抜き取った。魔王の心臓に向けて、レイピアを突き出す。
魔王が、口から魔力の濁流を吐き出した。
濁流に飲まれ、クレアは壁に叩きつけられる。
「ふううう!」
どうにか、クレアは立ち上がった。
「クソが。まだ生きているなんて!」
ダメージは、たしかに大きい。だが、自分はまだ飛べる。
「これくらいのハンデは、ご必要でしょ?」
「まだ言うか! この死にぞこないが!」
魔力を口に溜め、魔王カリュブディスが濁流の渦を作り出す。ガレキをも吸い込んで、確実にダメージを与えるつもりだ。
「一〇番!」
ここで、クレアは一〇番を選択する。ここが、魔剣の使いどころだ。
「フルパワーですわ!」
全力を出すなんて、いつ以来だろう? 父を相手にしたとこでさえ、全力だったかわからない。
とにかく、クレアに並ぶ相手は、いつの間にかいなくなっていた。キャルが現れるまでは。
きっとキャルは、無事だろう。必ず、最悪の局面を切り抜けてくれるに違いない。
だからこそ、信頼できる。だからこそ、自分は全力でこのゴミを始末できるのだ。
「あなたの顔も、見飽きましたわ」
「こっちは、とっくに飽きてるのよ! たかがニンゲンが、この魔王に歯向かうなんて!」
「魔王ごときが、ニンゲンに勝てると思わないことですわね」
実際、この魔王はかつて人間に負けている。その事実を忘却し、いいように解釈しているだけだ。
「今度こそ完全なる復活を遂げて、最強の座をほしいままにするのよ!」
「その愚かな願い、ここで断ち切らせていただきます!」
両足で、クレアは大地を踏みしめた。
「バカね! 自分から渦に飛び込んでいくなんて! 喰らいなさい、【ファイナル・テンペスト】!」
跳躍しながら、一〇番をヒザにセットする。
クレアのレッグガードには、魔剣を装着する仕掛けが施されていた。クラーケン戦の後、キャルがクレアの要望を聞いてくれたのである。
「な!?」
「……雷霆蹴り」
魔剣を突き出した飛びヒザ蹴りを、魔王の口内に食らわせた。
飛び込んでのヒザ蹴りをモロに喰らい、魔王は感電する。
倒れ込んだ魔王の顔面を、さらにヒザで押しつぶした。
魔王の肉体が、ガラスのように砕け散る。
「ふう……。さすがに、立てませんわね」
クレアは、自身の状況を嘲笑した。自分のヒザが、笑うとは。こんな状況まで、自分を追い詰めたことはなかった。
「キャルさん、あとは、頼みました」
本当はすぐにでも、キャルの元へ駆けつけたい。
が、少々休むことにする。
*
ヤトが、邪教の末裔だったとは。
「どうして、そんなことに?」
「いわゆる、勢力争いってやつでヤンスよ」
神の力で国が栄えたが、国が巫女たちから権利を取り上げたのだ。権力争いに魂を奪われた国王が、代々王妃を配してきた巫女の一族を、勢力争いから分離したのである。
「我は国に見限られて、邪神となった」
「語弊でヤンス」
リンタローが、反論した。
「邪神徒は、刀を作ったヤツだけでヤンス。巫女が政権を持てなくなったのも、権力争いから巫女たちを退けさせるための安全策でヤンスよ」
当時は、巫女が暗殺される事件などが続発したという。
巫女の力を失いかねない事情を察し、時の国王が巫女から権力を取り上げた。
「それに、邪教を祀っていたのは分家でヤンス」
「どういうこと?」
「コイツはヤトが祀っていた神とは、まったく違う神でやんす」
妖刀を信仰していたグループが、ヤトの一族から外されたらしい。
当時の国王は、ヤトたちの先祖だけは守り通そうとした。しかし、連帯責任でひいきはできなかったらしい。
「邪教化も、全部そいつの仕業でヤンスから。調べはついてるでヤンス。テメエで居場所をなくしておいて、責任転嫁も甚だしいでヤンスよ!」
「黙れ! 我は今こそ権力を取り戻し、東洋の地を再び手中に収めようぞ!」
「どうやら、言っても聞かねえでヤンスね」
リンタローが、身構える。
「素手じゃ、キツイよね? 錬成!」
わたしは錬成で、リンタローの鉄扇を修理する。
「これ、結構精製に時間がかかったでヤンスよ? それを一瞬で。フワルーじゃあるまいし」
フワルー先輩のことを、知っているのか? リンタローは。
「もしかして、フワルー先輩が言っていたガチの格闘家って、リンタローのこと?」
「そんなことを吹いて回ってたでヤンスか? フワルーが」
リンタローが、苦笑する。
「ご期待に答えられるかわからないでヤンスが、スキくらいは作るでヤンス」
鉄扇をもって、リンタローが突撃した。
「作戦を考えるので、ちょっと時間をちょうだい」
「OKOK、キャル殿。ソレガシが、時間を稼ぐでヤンス」
ひとまず、リンタローには無理せず戦ってもらう。
『ヤトを止める。見込みはあるのかい?』
「手は、あるよ」
わたしは、妖刀が捨てた釣り竿に目を向ける。
20
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる