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第1章
サイラスと秘密ができてしまいました
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(1章、目隠しより前の話)
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何か物音が聞こえた気がして目を覚ました。
薄暗い室内。
自分の寝室ではないことに驚いて、何度か瞬きをする。
どうやらサロンのソファでうたた寝をしてしまったようだった。変な寝方をした所為で、少し肩が痛い。
明かりのない室内に、黒い人影が一つ。
「………サイラス?」
ゆっくり体を起こそうとすると、近づいてきた彼に上から肩を押さえられた。
「サイラス…?」
サイラスは、殿下の訪れる夜に見せる、欲情を湛えた瞳を向けてきた。
「母上…」
彼のその視線と声に、逃げなければと思った。
けれど、成人したサイラスに上から押さえつけられては、そこから抜け出す力など私にはない。
「サイラス…退いて…」
「嫌だよ」
もがく私の言葉を即座に拒否して、サイラスの口端が上がった。
殿下によく似た笑い方。
「…ぁ」
体に怯えが走る。
「兄上は、今日はもうここには来ないと思うよ。最近忙しそうにしてるからね」
私の思考を読んだかのように、サイラスが囁く。
「ドアの鍵は閉めたから、使用人は入っては来れない。主人の邪魔、するわけないもんね?」
「だから二人で楽しもう?」
逃げ場などないと告げるその笑顔に、ぞくりとした。
嫌。
嫌…。
サイラスが首に口付ける。
「僕だって、一度くらい母上と二人きりで楽しみたかったんだ。いつも父上や兄上と一緒だったからさ」
突然、普通の子どもが甘えるような口調が混ざって混乱する。小さな子どもが、ただ、母親に甘えたがっているような。
「だからいいでしょ?僕とも、ね?」
でも続けられた言葉は、完全に欲望に染まったもので。そう囁かれて耳たぶを吸われ、力が抜けてしまった。
サイラスは、クスクス笑いながら私の耳を唇と舌で弄ぶ。
「母上ってば本当、感じやすいよね」
力が抜けて抵抗できないまま胸元をはだけられ、思いがけず優しい指使いで乳首を下から上へと扱かれて、喘ぎ声が出てしまった。
慌てて口を閉じようとしても、
「母上のこういう時の声、僕好きだよ」
そんな言葉とともに、もう一度さっきより少し強めに扱かれて、それだけで声をあげて達してしまった。
「ふふふっ…本当、快楽に弱くて可愛いよ。母上…」
サイラスが、楽しそうに私の目元にキスを繰り返す。
与えられる刺激に、快楽に慣らされた体は高ぶってしまい、下が疼き始めていた。
早く、触って欲しい
そんな願望が頭をよぎったけれど、サイラスに言うわけにはいかなくて。
眉を寄せて、快感に耐える。
「いいよ。僕は母上に言わせることには、こだわらないから」
優しい口調とともに、サイラスの指が中にするりと挿入ってきた。
バレてしまっていた。
サイラスに。
中に触って欲しがっていたことを。
もっと、快楽を与えてもらいたがっていることを…。
そんな焦燥も、サイラスの指の動きに溶かされていく。
声を、止めることができない。
「母上、可愛いよ」
サイラスが与えてくれる快感に、飲み込まれそうになる。
不意に、サイラスに足をつかまれた。右足を折りたたむように曲げられる。
何?
と思う間もなく、足の裏に熱く脈打つモノが押し当てられた。
「っ!?」
「ふふっ…母上、目を開けて…」
嫌な予感にぎゅっと目を瞑った私の首すじを、サイラスが噛んだ。
「痛っ!」
痛みに思わず目を開けた私の視界に飛び込んできたのは、サイラスのモノを踏みつぶすように押しつけられた自分の足だった。
思いもしなかった光景に、硬直する。すぐに足を退けようとしたけれど、サイラスの腕に阻まれて外側へは動かせず、上からのしかかられているせいで他の方向にも思うように動かせない。
「ねぇ、母上。足退かしたら、多分僕のこれ、母上の中に挿入っちゃうと思うな?甘い蜜でたっぷり濡れてる、母上の前の穴に…」
脅すように耳元でそう囁かれて、動けなくなった。
「ねぇ、母上の足で僕のコレ、撫で撫でして?」
熱のこもった瞳と戯けた口調で、倒錯的な要求を突きつけるサイラス。
「僕のこと、可愛がってよ」
また、子どもが甘えるような声音が混ざった。
どこか本気の口調でそう言ったサイラスが、少し体重をかけてきた。よりはっきりと、ソレの存在を足の裏に感じる。
サイラスのモノから滲み出た液体で、足の裏がぬめる。気持ち悪くて、反射的に足の指をぎゅっと握ってしまった。
途端にサイラスが、気持ちよさそうな声をあげる。
「んっ…気持ちいいよ、母上…」
その言葉に驚いて体が震え、その振動で更なる刺激をサイラスのモノに与えてしまう。
「はあっ…気持ちいい…気持ちいいよ…母上…っ…母上…っ…」
素直に喘ぐサイラスは珍しい。
いつも、どこか面白そうな、余裕のある態度でいるから。
私に触れる手を止めて。ただ、モノと頭を私に擦りつけて、私にしがみついてサイラスは喘ぐ。
「母上…もっと…気持ちよく…して…」
甘えるように囁きながら、サイラスが腰を揺らす。足の裏にも指にもサイラスの熱と興奮が伝わってくる。
でも
「母上…母上…」
そこ以外は、まるで小さな子どものようで。
幼子にかえったように甘えた声をあげるサイラスを、つい愛おしいと思ってしまった。小さい頃から、あまり素直に甘えるということをしなかったサイラス。その彼が、今こんなにも甘えて縋っている。
そのことに動揺していた。
もっと、甘やかしてあげたいと、そう思ってしまった。
サイラスの髪をそっと撫でる。
サイラスが私の首すじに擦り付けていた頭をあげた。
その額に、そっとキスをした。
小さな子どもにするように。
小さな子どもを甘やかすときのように。
普段からもっと甘えていいのよ
そんな思いを込めて。
サイラスは、最初は驚いたように目を見開いていたけれど、何度も繰り返すうちにその表情は解けて、見たこともないほど柔らかく微笑んだ。
「母上、僕、母上のこと好きだよ」
幼い子どものような声で囁いて、サイラスは果てた。
そのまま眠ってしまったサイラスの下から抜け出す。ぐっすり眠っているサイラスは起きない。
おそらく、明日になればまたいつも通りの斜に構えた態度をみせるのだろう。
そんな素直じゃない二番目の息子の額に、そっとキスをした。
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何か物音が聞こえた気がして目を覚ました。
薄暗い室内。
自分の寝室ではないことに驚いて、何度か瞬きをする。
どうやらサロンのソファでうたた寝をしてしまったようだった。変な寝方をした所為で、少し肩が痛い。
明かりのない室内に、黒い人影が一つ。
「………サイラス?」
ゆっくり体を起こそうとすると、近づいてきた彼に上から肩を押さえられた。
「サイラス…?」
サイラスは、殿下の訪れる夜に見せる、欲情を湛えた瞳を向けてきた。
「母上…」
彼のその視線と声に、逃げなければと思った。
けれど、成人したサイラスに上から押さえつけられては、そこから抜け出す力など私にはない。
「サイラス…退いて…」
「嫌だよ」
もがく私の言葉を即座に拒否して、サイラスの口端が上がった。
殿下によく似た笑い方。
「…ぁ」
体に怯えが走る。
「兄上は、今日はもうここには来ないと思うよ。最近忙しそうにしてるからね」
私の思考を読んだかのように、サイラスが囁く。
「ドアの鍵は閉めたから、使用人は入っては来れない。主人の邪魔、するわけないもんね?」
「だから二人で楽しもう?」
逃げ場などないと告げるその笑顔に、ぞくりとした。
嫌。
嫌…。
サイラスが首に口付ける。
「僕だって、一度くらい母上と二人きりで楽しみたかったんだ。いつも父上や兄上と一緒だったからさ」
突然、普通の子どもが甘えるような口調が混ざって混乱する。小さな子どもが、ただ、母親に甘えたがっているような。
「だからいいでしょ?僕とも、ね?」
でも続けられた言葉は、完全に欲望に染まったもので。そう囁かれて耳たぶを吸われ、力が抜けてしまった。
サイラスは、クスクス笑いながら私の耳を唇と舌で弄ぶ。
「母上ってば本当、感じやすいよね」
力が抜けて抵抗できないまま胸元をはだけられ、思いがけず優しい指使いで乳首を下から上へと扱かれて、喘ぎ声が出てしまった。
慌てて口を閉じようとしても、
「母上のこういう時の声、僕好きだよ」
そんな言葉とともに、もう一度さっきより少し強めに扱かれて、それだけで声をあげて達してしまった。
「ふふふっ…本当、快楽に弱くて可愛いよ。母上…」
サイラスが、楽しそうに私の目元にキスを繰り返す。
与えられる刺激に、快楽に慣らされた体は高ぶってしまい、下が疼き始めていた。
早く、触って欲しい
そんな願望が頭をよぎったけれど、サイラスに言うわけにはいかなくて。
眉を寄せて、快感に耐える。
「いいよ。僕は母上に言わせることには、こだわらないから」
優しい口調とともに、サイラスの指が中にするりと挿入ってきた。
バレてしまっていた。
サイラスに。
中に触って欲しがっていたことを。
もっと、快楽を与えてもらいたがっていることを…。
そんな焦燥も、サイラスの指の動きに溶かされていく。
声を、止めることができない。
「母上、可愛いよ」
サイラスが与えてくれる快感に、飲み込まれそうになる。
不意に、サイラスに足をつかまれた。右足を折りたたむように曲げられる。
何?
と思う間もなく、足の裏に熱く脈打つモノが押し当てられた。
「っ!?」
「ふふっ…母上、目を開けて…」
嫌な予感にぎゅっと目を瞑った私の首すじを、サイラスが噛んだ。
「痛っ!」
痛みに思わず目を開けた私の視界に飛び込んできたのは、サイラスのモノを踏みつぶすように押しつけられた自分の足だった。
思いもしなかった光景に、硬直する。すぐに足を退けようとしたけれど、サイラスの腕に阻まれて外側へは動かせず、上からのしかかられているせいで他の方向にも思うように動かせない。
「ねぇ、母上。足退かしたら、多分僕のこれ、母上の中に挿入っちゃうと思うな?甘い蜜でたっぷり濡れてる、母上の前の穴に…」
脅すように耳元でそう囁かれて、動けなくなった。
「ねぇ、母上の足で僕のコレ、撫で撫でして?」
熱のこもった瞳と戯けた口調で、倒錯的な要求を突きつけるサイラス。
「僕のこと、可愛がってよ」
また、子どもが甘えるような声音が混ざった。
どこか本気の口調でそう言ったサイラスが、少し体重をかけてきた。よりはっきりと、ソレの存在を足の裏に感じる。
サイラスのモノから滲み出た液体で、足の裏がぬめる。気持ち悪くて、反射的に足の指をぎゅっと握ってしまった。
途端にサイラスが、気持ちよさそうな声をあげる。
「んっ…気持ちいいよ、母上…」
その言葉に驚いて体が震え、その振動で更なる刺激をサイラスのモノに与えてしまう。
「はあっ…気持ちいい…気持ちいいよ…母上…っ…母上…っ…」
素直に喘ぐサイラスは珍しい。
いつも、どこか面白そうな、余裕のある態度でいるから。
私に触れる手を止めて。ただ、モノと頭を私に擦りつけて、私にしがみついてサイラスは喘ぐ。
「母上…もっと…気持ちよく…して…」
甘えるように囁きながら、サイラスが腰を揺らす。足の裏にも指にもサイラスの熱と興奮が伝わってくる。
でも
「母上…母上…」
そこ以外は、まるで小さな子どものようで。
幼子にかえったように甘えた声をあげるサイラスを、つい愛おしいと思ってしまった。小さい頃から、あまり素直に甘えるということをしなかったサイラス。その彼が、今こんなにも甘えて縋っている。
そのことに動揺していた。
もっと、甘やかしてあげたいと、そう思ってしまった。
サイラスの髪をそっと撫でる。
サイラスが私の首すじに擦り付けていた頭をあげた。
その額に、そっとキスをした。
小さな子どもにするように。
小さな子どもを甘やかすときのように。
普段からもっと甘えていいのよ
そんな思いを込めて。
サイラスは、最初は驚いたように目を見開いていたけれど、何度も繰り返すうちにその表情は解けて、見たこともないほど柔らかく微笑んだ。
「母上、僕、母上のこと好きだよ」
幼い子どものような声で囁いて、サイラスは果てた。
そのまま眠ってしまったサイラスの下から抜け出す。ぐっすり眠っているサイラスは起きない。
おそらく、明日になればまたいつも通りの斜に構えた態度をみせるのだろう。
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