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出会い編
クパァ?
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「ナナ………ナナ………」
繰り返し、呼ばれる。
ゆっくりと、薄目を開けた。
「…………………ん………?」
「ナナ、平気?」
「………?…………タケル…さん?」
何か慌ててる…?
大きなため息が聞こえた。
「あー、よかった」
凄くほっとした声。どうしたんだろう。
「突然返事しなくなるから焦った」
「え……?」
パチパチと目を瞬く。
「大丈夫?ナナ」
「えっと……?」
「気分悪くない?」
「うん…平気」
ちょっと肌寒い気はするけど平気。
「水飲んでおいで」
「?」
「喘がせすぎちゃったから」
クスリと笑われて顔が赤くなる。
「うん……」
言われてみると、確かに喉がカラカラだった。
起き上がってキッチンに向かう。蛇口をひねってコップに水を汲んで、何となく揺れる水の表面を眺めた。
ちょっとぼーっとする。
何か、身体がふわふわするー。
コップに口をつけたら美味しくて、一気に半分くらい飲んでしまった。
大きく息を吐いてコップを脇に置く。
少し意識がはっきりした。
そして思い出した。
…さっき私、意識飛ぶほどイった…?
シンクに両手をついて、赤くなった顔を俯いて隠した。シンクの縁をつかんだ手が目に入る。
この手を使って…中を弄られて…凄くて…でも、止めてもらえなくて……
思い出したら、あそこからトロリと蜜が溢れ出て、慌てて手で押さえた。そのまま自然と指を動かしそうになって我に返る。
何してるの!
慌てて離して、汚れてしまった手を洗う。
落ちつけ…落ちつけ私……。
手を洗っている間に、少しだけ冷静になれた気がした。
コップいっぱいに水を汲み直して部屋に戻る。
ギシリとベッドに座ると、置きっ放しにしてしまっていた電話からタケルさんの声がした。
「おかえり」
「うん…ただいま」
何か変な気分。
でも嫌じゃない。ちょっとくすぐったい。
「落ちついた?」
「うん」
タケルさんがクスクスと笑った。
「さっき凄かったね?」
カアっと赤くなる。
「別に…そんなことは……」
恥ずかしくて思わず否定する。
「へー?ナナはいつもオナニーの時あんな感じなの?」
「違っ!違うからね!?」
でも、続けられた言葉は、それこそ大慌てで否定した。
何でそういう風にとるかな!?
オナニーで、あんな…あんな凄いことになる訳がない。
タケルさんは、まだクスクス笑っている。
「…気持ちよかった?」
「…………うん」
「ふふっ。よかった」
満足そうな声に、肩から力が抜ける。
「身体、今どんな感じ?」
身体……
意識した途端、お腹の奥の熱さが消えていなかったことに気づいた。
お腹の中心が熱くて、そこ…触って欲しがってる…。
知らず呼吸が荒くなる。
ゴクリと唾を飲み込んだ。
さっきの指の動きを身体が思い出してしまう。
中を執拗に繰り返しトントントントントントン…
凄くて……
蜜が溢れてシーツを濡らした。
「……タケル…さん…」
媚びるような甘い声で名前を呼んだ。
「うん…ナナ……横になって」
タケルさんが、優しい声で返してくれた。
「うん…」
言われるまま、背中をベッドに横たえる。
「膝立てて」
「うん…」
「脚、開いてね?」
「うん…」
「開けた?」
「うん…っ…」
「ちゃんと大きく?」
言われて、もう少し大きめに開いた。
脚の間に置いた電話からタケルさんの声が聞こえてくると、まるで彼がそこにいるようで、そこにいる彼に向けて脚を開いているようで、お腹の奥がきゅうっとなる。
「うん…開いた…」
「いい子だね」
ちゅっとキスされた。
これ、タケルさんの癖なのかも。
優しい声に嬉しくなりつつ、言葉と行為を受け入れる。
「両手は空いてるよね?」
「うん……」
何も持ってない。
「じゃあそしたら……」
タケルさんが言葉を切った。
何だろう?
耳に意識を集中した。
「………ナナの可愛いあそこを両手で左右に引っ張るようにして、おっきくクパァ」
「…っ…!??」
めちゃくちゃ動揺して、飛び起きた。
「え…?ええ…!??」
タケルさんがクスクスと笑う。とっても楽しそうに。
「これはダメかー」
悪戯っぽい声。
「ダ、ダメに決まって…!」
なんてことさせようとするの!
パクパクと声もなく口を動かす。
誰も見てないとはいえそんなこと…!
「じゃあちょっと、違うことしよっか」
タケルさんは、まだ笑ってる。
笑いすぎ!
でも話題が変わったのでノる。
「違うこと?」
「うん。ナナ、口でしたことってある?」
繰り返し、呼ばれる。
ゆっくりと、薄目を開けた。
「…………………ん………?」
「ナナ、平気?」
「………?…………タケル…さん?」
何か慌ててる…?
大きなため息が聞こえた。
「あー、よかった」
凄くほっとした声。どうしたんだろう。
「突然返事しなくなるから焦った」
「え……?」
パチパチと目を瞬く。
「大丈夫?ナナ」
「えっと……?」
「気分悪くない?」
「うん…平気」
ちょっと肌寒い気はするけど平気。
「水飲んでおいで」
「?」
「喘がせすぎちゃったから」
クスリと笑われて顔が赤くなる。
「うん……」
言われてみると、確かに喉がカラカラだった。
起き上がってキッチンに向かう。蛇口をひねってコップに水を汲んで、何となく揺れる水の表面を眺めた。
ちょっとぼーっとする。
何か、身体がふわふわするー。
コップに口をつけたら美味しくて、一気に半分くらい飲んでしまった。
大きく息を吐いてコップを脇に置く。
少し意識がはっきりした。
そして思い出した。
…さっき私、意識飛ぶほどイった…?
シンクに両手をついて、赤くなった顔を俯いて隠した。シンクの縁をつかんだ手が目に入る。
この手を使って…中を弄られて…凄くて…でも、止めてもらえなくて……
思い出したら、あそこからトロリと蜜が溢れ出て、慌てて手で押さえた。そのまま自然と指を動かしそうになって我に返る。
何してるの!
慌てて離して、汚れてしまった手を洗う。
落ちつけ…落ちつけ私……。
手を洗っている間に、少しだけ冷静になれた気がした。
コップいっぱいに水を汲み直して部屋に戻る。
ギシリとベッドに座ると、置きっ放しにしてしまっていた電話からタケルさんの声がした。
「おかえり」
「うん…ただいま」
何か変な気分。
でも嫌じゃない。ちょっとくすぐったい。
「落ちついた?」
「うん」
タケルさんがクスクスと笑った。
「さっき凄かったね?」
カアっと赤くなる。
「別に…そんなことは……」
恥ずかしくて思わず否定する。
「へー?ナナはいつもオナニーの時あんな感じなの?」
「違っ!違うからね!?」
でも、続けられた言葉は、それこそ大慌てで否定した。
何でそういう風にとるかな!?
オナニーで、あんな…あんな凄いことになる訳がない。
タケルさんは、まだクスクス笑っている。
「…気持ちよかった?」
「…………うん」
「ふふっ。よかった」
満足そうな声に、肩から力が抜ける。
「身体、今どんな感じ?」
身体……
意識した途端、お腹の奥の熱さが消えていなかったことに気づいた。
お腹の中心が熱くて、そこ…触って欲しがってる…。
知らず呼吸が荒くなる。
ゴクリと唾を飲み込んだ。
さっきの指の動きを身体が思い出してしまう。
中を執拗に繰り返しトントントントントントン…
凄くて……
蜜が溢れてシーツを濡らした。
「……タケル…さん…」
媚びるような甘い声で名前を呼んだ。
「うん…ナナ……横になって」
タケルさんが、優しい声で返してくれた。
「うん…」
言われるまま、背中をベッドに横たえる。
「膝立てて」
「うん…」
「脚、開いてね?」
「うん…」
「開けた?」
「うん…っ…」
「ちゃんと大きく?」
言われて、もう少し大きめに開いた。
脚の間に置いた電話からタケルさんの声が聞こえてくると、まるで彼がそこにいるようで、そこにいる彼に向けて脚を開いているようで、お腹の奥がきゅうっとなる。
「うん…開いた…」
「いい子だね」
ちゅっとキスされた。
これ、タケルさんの癖なのかも。
優しい声に嬉しくなりつつ、言葉と行為を受け入れる。
「両手は空いてるよね?」
「うん……」
何も持ってない。
「じゃあそしたら……」
タケルさんが言葉を切った。
何だろう?
耳に意識を集中した。
「………ナナの可愛いあそこを両手で左右に引っ張るようにして、おっきくクパァ」
「…っ…!??」
めちゃくちゃ動揺して、飛び起きた。
「え…?ええ…!??」
タケルさんがクスクスと笑う。とっても楽しそうに。
「これはダメかー」
悪戯っぽい声。
「ダ、ダメに決まって…!」
なんてことさせようとするの!
パクパクと声もなく口を動かす。
誰も見てないとはいえそんなこと…!
「じゃあちょっと、違うことしよっか」
タケルさんは、まだ笑ってる。
笑いすぎ!
でも話題が変わったのでノる。
「違うこと?」
「うん。ナナ、口でしたことってある?」
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