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第十二話 ザスベエリ真教会とドルイダス
静かな王宮の書庫の中で、アドレー王子は、自分の至った考えを、整理するために、マリアに、国教の成り立ちを話し、はじめる……
「今から約三百二十年前、イデアルの巨木のある森から、一人の魔導師が王宮にやった来た。王宮の歴史書には、その魔導師が王を惑わせ、国を混乱に陥れたとある。そして、原因となった魔導師がドルイダスであったことから、この国からすべてのドルイダスを排除するために、組織された団体が今の真教会の前進団体ザスベエリ教なんだ。」
「はい。」
マリアが、真剣な顔で話に聞き入る。
「そして、さっき目を通した歴史書には、当時の皇太后が教会の設立と、運営に関わり、そして、初代法皇に就いている。」
「皇太后がですか?」
「そうなんだ、皇太后は、その夫である、王が亡くなるとすぐに、教会を設立し、ドルイダス排除に動いているんだ。」
「国王が亡くなった後、となると、国王がドルイダスを擁護していた……と言った感じでしょうか?」
「それもあるかもな、そして、ここでいくつかの疑問がわいてくる。それは、ドルイダスは本来、治癒魔法に長けた森の民の女性で、王宮との関わりがそれまで無かった。なのに、なぜ突然、王宮に入る事になったのか?そして、そんな経緯があるのに、王宮に入れるような人物が、国を混乱に陥れるようなことをするだろうか…」
「ドルイダスにはそんな気は無かった……もしくは、そう仕立てられた……とか?」
「そうだ!それに、真教会を皇太后が設立させた時期が、国王が亡くなった後というのは、おかしな話だ。」
「そ、そうですね。国王が生きていた方が、ドルイダスを排除をするにも影響力は大きいでしょうし……。」
「まだある、王宮にいたドルイダスと、その国王との間には子供がいたんだ。」
「お子様が……。」
「そうだ、その子は教会設立と同じ時期に地方の貴族にあずけられている。」
「こ、これは…」
「ああ、ここからは、完全に臆測だが、国王がドルイダスを妾として招き入れ、寵愛、間に子をもうけた事に当時の王妃は気を悪くしたんだろう……王が亡くなると、ドルイダス排除のために教会設立、さすがに王の子供を殺すことは出来ないために、地方の貴族へ……。」
「そ、そんな過去が……。」
「ただ、これは臆測に過ぎない、だから誰にも言うなよ。」
いつになく真剣な表情のアドレー王子に圧倒されるマリア、
「も、もちろんです。」
「ふぅ、疲れたな、さっランチにしようか!」
「はい。すぐに、ご用意を。」
「ありがとう。」
「今から約三百二十年前、イデアルの巨木のある森から、一人の魔導師が王宮にやった来た。王宮の歴史書には、その魔導師が王を惑わせ、国を混乱に陥れたとある。そして、原因となった魔導師がドルイダスであったことから、この国からすべてのドルイダスを排除するために、組織された団体が今の真教会の前進団体ザスベエリ教なんだ。」
「はい。」
マリアが、真剣な顔で話に聞き入る。
「そして、さっき目を通した歴史書には、当時の皇太后が教会の設立と、運営に関わり、そして、初代法皇に就いている。」
「皇太后がですか?」
「そうなんだ、皇太后は、その夫である、王が亡くなるとすぐに、教会を設立し、ドルイダス排除に動いているんだ。」
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「こ、これは…」
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「ただ、これは臆測に過ぎない、だから誰にも言うなよ。」
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