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本領発揮 ※R-18
しおりを挟む仕事から戻ってきた宗は、いつもの彼に戻っていた。
「俺の大事な大我君が、お前を抱いたと思うと、それはそれで興奮するな。」
仕事に行く前とは、まるで別人だ。
『お前が、好きだよ。』という彼の言葉を何度も反芻しときめいた、私の時間を返してほしい。
どんな風に愛されるのかとドキドキしていたのに、宗が変態要素丸出しの言葉を吐き出したので、私のトキメキは嫌悪感へと一気に変わっていく。
「宗さんって、本当に大我君のこと、大好きですよね。」
(この人黙ってたら超絶イケメンなのに、中身が酷すぎなんだよなぁ・・・・どうせ抱かれるなら、さっきの儚げオーラ全開の宗さんに抱かれたかった・・・・)
残念な目で彼を見ていると、そんなことを一気に吹き飛ばしてくれるくらいの、美しい微笑みが目の前に迫って驚く。
「大我君以外の人間に、執着なんてしたことなかったのにな。」
(切り替えが怖いくらい露骨なんですけど・・!この人の情緒ほんとに大丈夫・・・?!)
急に甘い視線で私を見ている彼は、多重人格なのかもしれない。
「好きだよ。ユミ。」
私の腰に腕を回した彼は、甘い声で迫る。
どんな手入れをしたら、これほど美しい黒髪が維持できるのだろう。
私をベッドに押し倒した彼の髪が、サラリと音を立てるのが聞こえた気がした。
「俺が本気出して女抱こうなんて・・・お前くらいだよ。お前といると、気持ちがかき乱されて、最高にイライラする。」
最高にイライラしているはずの彼は、恐ろしいほど美しい微笑みを浮かべながら、私を見下ろしていた。
本気を出した宗を見てみたいと思うのは、ただの怖いもの見たさだ。
そうに違いない、と自分に言い聞かせるように呟く。
「覚悟出来てるよね?お前が泣き喚いても、俺は辞める気ゼロだから。」
「・・・宗さんって、ドSですよね?」
これからどんなことをされて泣き喚くことになるのか、確認しておきたかった。
以前彼にイかされた時の記憶が蘇って、身体が急激に熱くなる。
「お前はドMでしょ。俺に拷問されたくてたまらないって顔してるよ。」
耳元で囁かれた彼のセリフにゾクゾクと背筋が震えるのは、ドMだからではない。
拷問、という言葉に対する、純粋な恐怖心だと思いたかった。
彼があまりにイケメンすぎて、私はそのルックスに騙されているのだ。
ただそれだけ。
私を殺そうとしたこの悪い男に、好意を持っているわけではない。
いちいち自分に言い聞かせなければ一瞬にして落とされてしまいそうなほど、彼は魅力的だった。
何だか悔しい。
「俺のがこんなになってるの・・・全部お前のせいだよ?しゃぶってくれるよね?」
私の太ももにソレを押し当てるように、彼は腰を動かした。
「宗さん・・・っ・・・」
つい先日、男を知ったばかりの女には、あまりに荷が重い。
(しゃ・・・しゃぶる・・・・!?これを・・・・!?)
スーツの上からでも明らかに大きいとわかる、彼の下半身の膨らみ。
「物欲しそうに見てないで、ベルト外して、早くしゃぶれよ?」
彼の表情がみるみるうちにドSの本領を発揮していくのを、私は信じられない気持ちで見つめていた
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