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入浴
しおりを挟む「真美様、お呼びいただきありがとうございます。」
褐色肌の美少年は金髪の髪をサラリと靡かせ、私のベッドの前で跪いた。
『今夜は僕をベッドに呼んでくれない?』
私にこっそり耳打ちした、彼の声が蘇る。
(あんな耳打ちされちゃあね・・・彼はどんな風に愛してくれるのかしら・・・)
私の胸はいやらしい妄想でパンパンに膨れ上がっていた。
午後のお茶の時間、カラムはアザトの目を盗んで私に何度も目配せしてきた。
含みのある彼の熱い視線。
あんな瞳で見つめられたら、彼がどんな風に私に触れるのか知りたくてたまらなくなってしまった。
「真美様、こちらにお着替えください。」
アザトが私の寝巻きを用意してくれる。
夜部屋に誰を招くにしても、衣類や身の回りの世話は彼が丁寧にこなしてくれていた。
先日アザトに初めて抱かれたこのベッドに、他の男性を呼ぶのは少し後ろめたい。
アザトを見ると、彼はいつもと変わらない様子で私ににっこりと笑顔を見せた。
♢♢♢
「やっと二人きりになれたね。」
二人きりになると、カラムの口調が変わる。
自信ありげな彼の立ち振る舞い。いちいちかっこよくて、鼓動が高鳴る。
「一緒に清めようか。」
彼は距離が近い。ピッタリと私の身体に寄り添って、腰に手を置くとプール並みに大きな内湯へと導いていった。
(一緒にお風呂入るってこと・・・?!)
最近まで処女だった腐女子の私にはいささか荷が重い。
(美少年と一緒にお風呂なんてどんな顔して入りゃいいのよ・・・?!)
カラムは躊躇なく次々に衣服を脱ぎ捨てる。ジャラッとゴールドのアクセサリーが床に落ちる音がした。
一糸纏わぬ彼の姿に、息を飲む。
(美しい・・・カラムの身体・・・)
まるで芸術品のような彼の身体。
少年らしさを残したアザトの身体も魅力的だったけれど、彼は少年と大人の男性の中間という印象だ。スラリと伸びた手足には程よく筋肉がつき、太ももからお尻にかけては大人の男のゴツさを感じる。
少年と青年の中間。彼の身体の美しさに、私は圧倒されていた。
「もしかして僕の身体に、見惚れてる?」
「あ・・ごめんなさい・・・そんなつもりじゃ・・・」
そんなつもりしかなかったけれど、一応恥じらいを見せる。
「今から君を抱く身体だよ。」
彼の下半身が大きくなっているのを見て、ハッと目を逸らした。
(カラムのアレが・・・私の中に・・・・?!)
「ねぇ、こっちにおいでよ。一緒に入ろう。」
彼は私の方へ、手を伸ばした。その手を取りたいけれど、彼の前でこの醜い身体を晒すのは少し勇気がいる。
私の身体は「美しい」とは程遠い。彼の肉体美を見せつけられた後で、裸になるのは恥ずかしかった。
羽織を脱げずに背を向けていると、彼が私の上着に手を掛ける。
「あ・・・・」
ストン、と羽織が床に落ちたかと思うと、彼が薄く大きな布を体に巻き付けてくれた。
「これなら恥ずかしくないでしょう?」
彼に手を引かれて、内湯の中へ足を進める。
美少年のエスコートは何度味わっても最高に気分が高揚した。
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