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第二章 鍛冶と鉱山の国トトリ
第二十八話
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「ふ~疲れた。」
モンスター退治の方が楽だよ、ミチルはボヤいてる。
家に戻ると、夕方になっていた。
「ミチルも疲れてるし、今日はちょっと早くご飯にしてのんびりしよう。」
侑はミチルに何が食べたいか聞いた。
「う~んとねぇ、麺類。」
ミチルは侑にパスタでも蕎麦でも何でも良いと言った。
「ちょっと待って。」
侑はインベントリに麺類があるか、スマステで確認した。
「うわっ、食材増えてる!」
侑はスマステに表示されている食材一覧の数がおかしくなってるのに驚いた。
「そういえば、ブラフマー様が足しとくって言っていたね。」
ミチルはブラフマーが言っていたのを思い出した。
「それは俺も聞いたけど、受け取ってないし。カバンも渡してないよ?」
侑は覚えていたけど、ブラフマーに悪いと思い聞き流していた。
「で、麺類は入ってる?」
ミチルは深く考えないで、夕飯を考えたい。
「無いね、小麦粉が有るからうどんでも作るか。」
侑はうどんを打つ気でいる。
「今から打つの?
いいよ、他の物にしよう。」
ミチルは侑を気遣ってか、早く食べたいのか諦めた。
「バトラさんがいれば、パスタの打ち方とか教えて貰えるんだけどな。」
侑はバトラがイタリアに居た事があり、パスタが好物な事を知っていた。
「その手があったか!!」
ミチルが羽根をバタバタして騒ぎ出した。
「何?どうしたの?」
侑はミチルが空腹で壊れたのかと思った。
「侑はミートソース作って、その間に私が飛んでいってメイさんにパスタ貰ってくるよ。」
ミチルは名案が浮かんだと胸を張っている。
「今から行くの?迷惑じゃない?
っていうか、家知ってるの?」
侑はさっき言われた事が頭を過る。
『周りをもっと頼る、か。』
「じゃ、美味しいミートソースを作っているからミチルはパスタを貰ってきて。
もし、夕飯の準備をしてなかったら誘ってきて。」
侑はミチルの首をさすりながらお願いした。
「うん、わかった~。」
首をさすられたミチルは蕩けていた。
侑はキッチンに移動しミートソースの材料を台の上に並べ始めた。
『一口にミートソースと言っても、色々あるんだよな。
ベースはトマトかな、挽肉は少し粗めにするかな。
ナスを入れるか、キノコを入れるか悩むな…
パスタだけじゃ寂しいな、付け合せは何にしようかな。
ポテトサラダをシンプルにして、残ったソースと絡めて食べても美味しそうだな。』
侑はキノコとナスで悩んでいたが、今回はキノコを選んだ。
ブロック肉を叩いて筋繊維を切り、包丁で挽肉を作る。
玉ねぎをみじん切りに、キノコは大きい物は賽の目にしめじの様なキノコはそのまま使う。
お湯の入った鍋に挽肉の半分と人参や玉ねぎの皮等を入れて煮る。
灰汁が出てきたら、丁寧に取る。
水分が半分位になり、黄金色になってきたら野菜の皮を取り除く。
火から下ろして冷ましておく。
「ただいま!」
ミチルが窓から入って来た。
「おかえり。」
『手ブラだから駄目だったかな。』
侑はミチルを肩に呼んだ。
「バトラさん達は、後で来るって。
折角だから今から生パスタを作って、持ってきてくれるって。
あと、一緒にピザを焼いて持ってくるからミートソースだけ準備しておいてってメイさんが言っていたよ。」
ミチルは侑に頬ずりして、褒めてアピールをしている。
「ご苦労様。」
侑はミチルの頭を撫でた。
「何を作ってるの?ミートソースじゃ無いの?」
ミチルは鍋を見て不思議そうにしている。
「ミートソースは今から作るよ。
ブイヨンとか、コンソメが無いから代用品を作ってた。」
侑は作業を再開した。
フライパンに油を引いて、挽肉と玉ねぎを炒める。
キノコを入れたら、塩・胡椒を入れて下味をつける。
火が通ったら、鍋の液体をそーっと掬いフライパンの中に入れてトマトを潰しながら入れる。
トマトの原形が無くなってきたら火を止める。
「出来たの?」
ミチルが火を止めた侑を見て声をかけた。
「まだだよ、一度冷ましてもう一度温めてそれから味を整えるんだ。
そうすると、味の角が無くなりまろやかになるんだよ。」
侑が説明していると玄関のドアがノックされた。
「こんばんは。」
メイさんがバスケットを持って挨拶をする。
後ろでバトラがラピスと喋っているように見えた。
二人を中に招くと、侑はミートソースの仕上げをした。
モンスター退治の方が楽だよ、ミチルはボヤいてる。
家に戻ると、夕方になっていた。
「ミチルも疲れてるし、今日はちょっと早くご飯にしてのんびりしよう。」
侑はミチルに何が食べたいか聞いた。
「う~んとねぇ、麺類。」
ミチルは侑にパスタでも蕎麦でも何でも良いと言った。
「ちょっと待って。」
侑はインベントリに麺類があるか、スマステで確認した。
「うわっ、食材増えてる!」
侑はスマステに表示されている食材一覧の数がおかしくなってるのに驚いた。
「そういえば、ブラフマー様が足しとくって言っていたね。」
ミチルはブラフマーが言っていたのを思い出した。
「それは俺も聞いたけど、受け取ってないし。カバンも渡してないよ?」
侑は覚えていたけど、ブラフマーに悪いと思い聞き流していた。
「で、麺類は入ってる?」
ミチルは深く考えないで、夕飯を考えたい。
「無いね、小麦粉が有るからうどんでも作るか。」
侑はうどんを打つ気でいる。
「今から打つの?
いいよ、他の物にしよう。」
ミチルは侑を気遣ってか、早く食べたいのか諦めた。
「バトラさんがいれば、パスタの打ち方とか教えて貰えるんだけどな。」
侑はバトラがイタリアに居た事があり、パスタが好物な事を知っていた。
「その手があったか!!」
ミチルが羽根をバタバタして騒ぎ出した。
「何?どうしたの?」
侑はミチルが空腹で壊れたのかと思った。
「侑はミートソース作って、その間に私が飛んでいってメイさんにパスタ貰ってくるよ。」
ミチルは名案が浮かんだと胸を張っている。
「今から行くの?迷惑じゃない?
っていうか、家知ってるの?」
侑はさっき言われた事が頭を過る。
『周りをもっと頼る、か。』
「じゃ、美味しいミートソースを作っているからミチルはパスタを貰ってきて。
もし、夕飯の準備をしてなかったら誘ってきて。」
侑はミチルの首をさすりながらお願いした。
「うん、わかった~。」
首をさすられたミチルは蕩けていた。
侑はキッチンに移動しミートソースの材料を台の上に並べ始めた。
『一口にミートソースと言っても、色々あるんだよな。
ベースはトマトかな、挽肉は少し粗めにするかな。
ナスを入れるか、キノコを入れるか悩むな…
パスタだけじゃ寂しいな、付け合せは何にしようかな。
ポテトサラダをシンプルにして、残ったソースと絡めて食べても美味しそうだな。』
侑はキノコとナスで悩んでいたが、今回はキノコを選んだ。
ブロック肉を叩いて筋繊維を切り、包丁で挽肉を作る。
玉ねぎをみじん切りに、キノコは大きい物は賽の目にしめじの様なキノコはそのまま使う。
お湯の入った鍋に挽肉の半分と人参や玉ねぎの皮等を入れて煮る。
灰汁が出てきたら、丁寧に取る。
水分が半分位になり、黄金色になってきたら野菜の皮を取り除く。
火から下ろして冷ましておく。
「ただいま!」
ミチルが窓から入って来た。
「おかえり。」
『手ブラだから駄目だったかな。』
侑はミチルを肩に呼んだ。
「バトラさん達は、後で来るって。
折角だから今から生パスタを作って、持ってきてくれるって。
あと、一緒にピザを焼いて持ってくるからミートソースだけ準備しておいてってメイさんが言っていたよ。」
ミチルは侑に頬ずりして、褒めてアピールをしている。
「ご苦労様。」
侑はミチルの頭を撫でた。
「何を作ってるの?ミートソースじゃ無いの?」
ミチルは鍋を見て不思議そうにしている。
「ミートソースは今から作るよ。
ブイヨンとか、コンソメが無いから代用品を作ってた。」
侑は作業を再開した。
フライパンに油を引いて、挽肉と玉ねぎを炒める。
キノコを入れたら、塩・胡椒を入れて下味をつける。
火が通ったら、鍋の液体をそーっと掬いフライパンの中に入れてトマトを潰しながら入れる。
トマトの原形が無くなってきたら火を止める。
「出来たの?」
ミチルが火を止めた侑を見て声をかけた。
「まだだよ、一度冷ましてもう一度温めてそれから味を整えるんだ。
そうすると、味の角が無くなりまろやかになるんだよ。」
侑が説明していると玄関のドアがノックされた。
「こんばんは。」
メイさんがバスケットを持って挨拶をする。
後ろでバトラがラピスと喋っているように見えた。
二人を中に招くと、侑はミートソースの仕上げをした。
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