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2.プロローグ2
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ベー王国軍の到着は6月10日であった。すぐに陣を張ったようだが、本陣は川岸より少し後方に設けたようである。そしてすぐには襲ってこない。
この状況に俺は違和感を覚え、ジグムンド様に、情報が漏れているかもしれない。ノー川の堰が敵軍によって切られるとまずいので、こちらの兵を河川敷から引き上げるようにお願いした。
ジグムント様が命令してこちらの兵が河川敷から引き上げた後、濁流が付近一帯を襲った。その後、伝令からノー川の堰が敵軍によって切られたことが伝えられた。間一髪で間に合ったわけである。水は3日ほど引かなかった。さすが天然の要害。
6月14日の朝から敵軍が河岸に押し寄せてきた。遠距離魔法攻撃と火矢の攻撃も支援魔法で対岸まで届くようであったが、さすがに、これだけ敵軍の数が多いと、その効果は疑問であった。そのため、俺は早々に魔法士を河岸から後方に下がらせた。
敵軍が、こちら側の川岸に来た時点で、俺は2番目の堰を切るように指示した。なお、堰が2つであることは、朝ジグムント様から諸将に伝達済みである。
こちらの兵が河川敷から引き上げた後、濁流が辺り一面を襲った。この効果は絶大であった。
敵軍は、堰は1つだけという情報を得ていたため、全軍で渡河してきたようである。濁流に揉まれる兵や馬、特に重い鎧を着た多分貴族であろうと思われる兵は水にすぐ沈んでいくようであった。
「かわいそうだけど、これ戦争だから仕方ないよね、あんな軟弱地盤じゃ、どうにもならないし、多分これも水が引くのに3日ぐらいかかるのだろうな」そう思った。
そのあと軍議が開かれた。メンバーは前回と同じである。開始早々今回の策を褒められた。
今後の展望について聞かれたので、
「多分、今回も水が引くのに3日ぐらいかかると思うので、そうすると6月17日になり、そうなるとこちらの援軍がいつ到着してもおかしくない状況となるので、敵はこの場所での渡河をあきらめ、上流あるいは下流で渡河する場所を探すと思います。
もし、そのような場所がなければ敵は兵を引くと思います。
これより上流に大軍が渡河できる場所は、私が知る限りないと思います。仮橋を架けるとしても最低でも1週間ぐらいかかると思うので時間的には無理と思います。
また、下流では1か所だけ渡ろうとすれば渡れるような場所がありますが、渡河してもこのアーの丘周辺の水が引かない限り敵軍はこの丘に来られないので、実際は渡河しても動けない。そんな状況になると思います。
敵の指揮官がまともなら、たぶん兵を引くと思います。もし兵を引かなければ水が引いた6月18日朝から再度渡河してくる可能性があります。
敵軍の動きに注意する必要があります」
そう答えた。その後いくつかの疑義の後、結局敵軍の動きを見るということになった。
次の日俺は、血の混ざった、そして腐ったような泥のにおいのする河川敷を見下ろしていた。この泥の中にどれだけの人が埋もれているのだろうか。戦場を吹き抜けてくる風はまさしく人間の業であった。
その後、雨が降ったこともあり、川が増水したため、敵軍は兵を引き上げた。
その後、この戦争はアー川会戦と呼ばれた。
この状況に俺は違和感を覚え、ジグムンド様に、情報が漏れているかもしれない。ノー川の堰が敵軍によって切られるとまずいので、こちらの兵を河川敷から引き上げるようにお願いした。
ジグムント様が命令してこちらの兵が河川敷から引き上げた後、濁流が付近一帯を襲った。その後、伝令からノー川の堰が敵軍によって切られたことが伝えられた。間一髪で間に合ったわけである。水は3日ほど引かなかった。さすが天然の要害。
6月14日の朝から敵軍が河岸に押し寄せてきた。遠距離魔法攻撃と火矢の攻撃も支援魔法で対岸まで届くようであったが、さすがに、これだけ敵軍の数が多いと、その効果は疑問であった。そのため、俺は早々に魔法士を河岸から後方に下がらせた。
敵軍が、こちら側の川岸に来た時点で、俺は2番目の堰を切るように指示した。なお、堰が2つであることは、朝ジグムント様から諸将に伝達済みである。
こちらの兵が河川敷から引き上げた後、濁流が辺り一面を襲った。この効果は絶大であった。
敵軍は、堰は1つだけという情報を得ていたため、全軍で渡河してきたようである。濁流に揉まれる兵や馬、特に重い鎧を着た多分貴族であろうと思われる兵は水にすぐ沈んでいくようであった。
「かわいそうだけど、これ戦争だから仕方ないよね、あんな軟弱地盤じゃ、どうにもならないし、多分これも水が引くのに3日ぐらいかかるのだろうな」そう思った。
そのあと軍議が開かれた。メンバーは前回と同じである。開始早々今回の策を褒められた。
今後の展望について聞かれたので、
「多分、今回も水が引くのに3日ぐらいかかると思うので、そうすると6月17日になり、そうなるとこちらの援軍がいつ到着してもおかしくない状況となるので、敵はこの場所での渡河をあきらめ、上流あるいは下流で渡河する場所を探すと思います。
もし、そのような場所がなければ敵は兵を引くと思います。
これより上流に大軍が渡河できる場所は、私が知る限りないと思います。仮橋を架けるとしても最低でも1週間ぐらいかかると思うので時間的には無理と思います。
また、下流では1か所だけ渡ろうとすれば渡れるような場所がありますが、渡河してもこのアーの丘周辺の水が引かない限り敵軍はこの丘に来られないので、実際は渡河しても動けない。そんな状況になると思います。
敵の指揮官がまともなら、たぶん兵を引くと思います。もし兵を引かなければ水が引いた6月18日朝から再度渡河してくる可能性があります。
敵軍の動きに注意する必要があります」
そう答えた。その後いくつかの疑義の後、結局敵軍の動きを見るということになった。
次の日俺は、血の混ざった、そして腐ったような泥のにおいのする河川敷を見下ろしていた。この泥の中にどれだけの人が埋もれているのだろうか。戦場を吹き抜けてくる風はまさしく人間の業であった。
その後、雨が降ったこともあり、川が増水したため、敵軍は兵を引き上げた。
その後、この戦争はアー川会戦と呼ばれた。
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