転生者とバグでない異世界人の物語

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79.アンナとリタの出産と新領地の港湾整備

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 アンナとリタが出産した。ともに生まれた子は女子であった。アンナの子が先に生まれ、3日してリタが出産したとのこと。母子ともに元気である。
 アンナの子はマーサと名付けた。リタの子はルナと名付けた。次女と三女である。これで俺は4人の子持ちになった。
 マーサとルナはたぶん美人である。色白でマーサが金髪でルナが銀髪である。目の色はどちらも俺に似てスカイブルー、ザ・異世界人。そんな感じである。
クララに
「お前の妹だよ」
と言うと
「私の妹」
と言って、リヒトにしたように頬をつんつんしている。癒される。見ていて飽きない。

 親子は同じ部屋で寝る。これが俺の流儀である。それで、俺の土魔法で部屋を大きくして、アンナとマーサ、リタとルナも一緒に寝るようにした。
 レンが何か言いたそうだったが、
「これが俺の奴隷ハーレム計画だ」
と言ったら何も言わなかった。

 レンは相変わらず自分で育てている。それで、アンナとリタにも
「乳母は雇わない。」
と言った。これは納得していたようである。

 それはいいのだが、リヒトの夜泣きとマーサとルナの授乳で夜がよく眠れない。結局部屋の中に仕切りを作って防音の魔道具をセットした。これにはレンに笑われた。

 それから、12月に挨拶に行った時にユリアーネお義姉様が
「リヒトが女子だったら息子さんの嫁に欲しそうにしていた」
と言ったら
「3人目頑張る。」
と言い出した。元気である。
「お前に似ていたらどうする」
と言ったら、
「その時は私の男爵領を継がせる」
とのこと。
「それはそれでいいか」
と思った。

 今までアンナとリズのしていた仕事がすべて俺に来る。忙しすぎる。人を雇うことにした。従士の中で少し年を取った人を兵士から文官にして5人にヤマユリ商会の仕事をさせることにした。
「ほんとは若い娘さんがいいのだけど」
と言ったら
「却下」
これはレンだけでなくアンナとリタにも言われた。

 領主の仕事とヤマユリ商会の仕事で、なかなか、新領地フグ町の港湾整備ができない。そこで多少の事務仕事の遅滞には目をつむることにして、水曜と木曜は1泊2日で新領地に行って港湾整備をすることにした。

 今日は、新領地の港湾のあるフグ町に来ている。魔道馬車で寝泊まりするから、護衛はいらないと断った。護衛がいると転移魔法が使えない。時間は節約しないといけない。
 空に鳥型の監視装置を飛ばして空から眺めて、それをアイテムボックスの中の用紙に転写している。地形測量である。同時に立体模型も製作している。この測量図に計画を入れていく。

 フグ町の港はアンゼン川の河口にできた河川港である。そしてフグ町はアンゼン川の水運と外洋の帆船の交点として栄えた港町である。しかし、アンゼン川の堆積物で大型の喫水の深い船が接岸できず、最近は貨物の取扱量が減少傾向にあるとのこと。

 帆船の大型化に対応するためには、河川の浚渫をするか。しかし、毎年これをするのも疲れる。結局3kmほど離れた海岸に掘り込み港湾を作り、そこと既存の河川港との間を街道で結ぶことにした。
 しかし、外洋に面するということは絶えず吹いてくる偏西風により港内静穏度が確保できるのか。それも問題である。これについては山奥の大きな木をそのまま植えて樹林帯を作ることにした。

 1日目、外港を作る場所を周辺の村人に周知して立ち入り禁止にし、周りを柵で覆って、村人が入れないようにした。また、兵士が巡回するよう新領地の兵士に通達した。
 2日目、その区域の中の土砂を掘削して、外洋に面した場所に築山を作った。これで今週の作業は終わり。

 次の週の1日目、築山に山奥の木を植えて樹林帯を作る。
 2日目、掘削した泊地の護岸整備。これで今週の作業は終わり。

 次の週の1日目、外洋からの波が港内に侵入しないように防波堤を作る。
 2日目、泊地の後ろに荷物の積み下ろし用のエプロンを作った。これで今週の仕事は終わり。

 次の週の1日目、エプロンに倉庫を作った。
 2日目、護岸やエプロンの周りを柵で覆って船から降りた人が領民と接触できないようにした。これは疫病の感染対策である。船員に病気の感染者がいるとすぐに疫病が広まってしまう。
 俺の前世の記憶では中世ヨーロッパにペストが伝播したのは、ペストに感染した船員と船に紛れ込んだネズミが原因だったはず。これで今月の仕事は終わり。
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