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罪なき日々の終着
小さな星たちの戯れ はじめてのスターライトチェイス!
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流磨は自分の新たな役割、メンタルコーチとしての道を歩むことにワクワクしていた。
妹の玲緒菜がスターライトチェイスに興味を持ち始めたことは、流磨にとっても新たな挑戦だ。
玲緒菜は柳と共にトレーニングを始めた理由を問い、未知のスポーツへの質問を矢継ぎ早に投げかけてきた。ならばと、学校内の施設に使用申請を出したのだった。
スターライトチェイスの擬似トレーニング機器の前で、柳が玲緒菜に優しく説明を始める。
「これが小学生用の機器だよ。基本的には身体を鍛えれば、電脳世界上の身体に反映される。だから僕と流磨は一緒に走ったり、運動したりするようになったんだよ、れおちゃん」
「なんか、遊園地の乗り物みたい」
「ネオトラバースになると、繭っていう病院にある大きな機械に入ることになるんだよ。その練習みたいなことで、遊園地の乗り物みたいに見えるようにしてあるんだって。ネオトラバースはもっとずっと難しいから」
「乗っていい? シノ」
「いいよ。僕が後ろから見てるから」
「れおも?」
「ちょうどいいや。れお、お前が俺の最初の『メンタルコーチ』相手になればいいんだよ」
玲緒菜は少し戸惑いながらも、柳に向かって尋ねる。
「えっ? れおが自分で、他の人と競争するってこと?」
柳は穏やかに微笑みながら応じる。
「小学生は、みんな一緒にスターライトチェイスをやるんだ。この競技は身体と頭が成長した高校生相当年齢からを想定しているから、それまでは程度に応じて、このミニゲームを一つひとつクリアしていけるようにがんばるんだよ」
玲緒菜は不安そうに小さな声で言った。
「で、できるかなあ……」
柳は彼女を励ますように言う。
「僕が教えるよ。流磨も一緒にやってくれるだろ?」
流磨は元気よく返事をしてみせた。そして妹を鼓舞する。
「決まってる。俺がシノに教わって、れおが俺に教わるんだ。そうすれば俺も成長できるし、れおも強くなれる!」
玲緒菜は兄と柳の言葉に心を強く持ち直したようで、小さく頷いた。柳は彼女の横に立ち、温かい目で見守る。玲緒奈は小さな手に緊張を隠せずにいたが、柳は膝を曲げて彼女の目線に合わせた。
「れおちゃん、心配しなくていいよ。僕も最初はいつも泣いてばかりだったんだから……」
スターライトチェイスのプラットフォームに入った玲緒奈は、未来への一歩を踏み出そうとする心の揺れを感じている。
「うん……」
柳は隣に寄り添い、続けた。
「ほら、まずは楽しもうと思って。失敗を恐れないで」
玲緒奈の目には不安と期待が混ざり合い、ぎゅっと柳の手を握った。
「れお、がんばる!」
妹の玲緒菜がスターライトチェイスに興味を持ち始めたことは、流磨にとっても新たな挑戦だ。
玲緒菜は柳と共にトレーニングを始めた理由を問い、未知のスポーツへの質問を矢継ぎ早に投げかけてきた。ならばと、学校内の施設に使用申請を出したのだった。
スターライトチェイスの擬似トレーニング機器の前で、柳が玲緒菜に優しく説明を始める。
「これが小学生用の機器だよ。基本的には身体を鍛えれば、電脳世界上の身体に反映される。だから僕と流磨は一緒に走ったり、運動したりするようになったんだよ、れおちゃん」
「なんか、遊園地の乗り物みたい」
「ネオトラバースになると、繭っていう病院にある大きな機械に入ることになるんだよ。その練習みたいなことで、遊園地の乗り物みたいに見えるようにしてあるんだって。ネオトラバースはもっとずっと難しいから」
「乗っていい? シノ」
「いいよ。僕が後ろから見てるから」
「れおも?」
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玲緒菜は少し戸惑いながらも、柳に向かって尋ねる。
「えっ? れおが自分で、他の人と競争するってこと?」
柳は穏やかに微笑みながら応じる。
「小学生は、みんな一緒にスターライトチェイスをやるんだ。この競技は身体と頭が成長した高校生相当年齢からを想定しているから、それまでは程度に応じて、このミニゲームを一つひとつクリアしていけるようにがんばるんだよ」
玲緒菜は不安そうに小さな声で言った。
「で、できるかなあ……」
柳は彼女を励ますように言う。
「僕が教えるよ。流磨も一緒にやってくれるだろ?」
流磨は元気よく返事をしてみせた。そして妹を鼓舞する。
「決まってる。俺がシノに教わって、れおが俺に教わるんだ。そうすれば俺も成長できるし、れおも強くなれる!」
玲緒菜は兄と柳の言葉に心を強く持ち直したようで、小さく頷いた。柳は彼女の横に立ち、温かい目で見守る。玲緒奈は小さな手に緊張を隠せずにいたが、柳は膝を曲げて彼女の目線に合わせた。
「れおちゃん、心配しなくていいよ。僕も最初はいつも泣いてばかりだったんだから……」
スターライトチェイスのプラットフォームに入った玲緒奈は、未来への一歩を踏み出そうとする心の揺れを感じている。
「うん……」
柳は隣に寄り添い、続けた。
「ほら、まずは楽しもうと思って。失敗を恐れないで」
玲緒奈の目には不安と期待が混ざり合い、ぎゅっと柳の手を握った。
「れお、がんばる!」
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