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第3章 魔術覚醒編
第150話 それは宇宙開発によって発見された。
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「教育か……。人に物を教えられるような人間じゃないんだがな、僕は」
ドイルは顔を歪めた。
「そしたら、人に物を教えられる人間てどんな人間だッペ?」
「それは、やっぱり人格のしっかりした優れた人間だろう」
「先ず、おめェさんは『優れてる』ナ。大した学者様なんだッペ?」
「はい。間違いありません!」
ドイルが何か言う前に、ステファノが胸を張って言い切った。
「ほらな? ネルソンの旦那さんもおめェさんの学識って奴を買ってるんだッペ。そうでなきゃ無理サこいてまで側に置く必要あんめぇ?」
「僕には学問しかないというだけのことだ」
「ふふ。立派なもんだッペヨ」
「後は『人格』って奴な?」
ヨシズミは右手の人差し指と親指で鼻毛を抜きながら言った。
「教えることが正しければいいんでねェの?」
「それは乱暴だろう……」
「だってヨ? 事魔術に関しては、あんたから見て嘘ばっかり教えてんだッペ?」
「その通りだ!」
「だったら、本当のことを教えようっていうアンタの方がよっぽどマシだッペヨ」
「他人は……そうは見ない」
ドイルは目を落とした。
「そうケ? 少なくともステファノはアンタを立派な学者様だって言ってッペ」
「はい。間違いありません」
「ナ?」
ほらみろとヨシズミは言う。
「『立派な人格者』ってどこにいんの? 人格が高いと言ってることが『正しく』なンの?」
「関係あんめェ?」
ヨシズミはざっくりと切って捨てた。
「おめェの知ってる『真実』を教えたらいかッペ? それが本物ならステファノみてェに弟子は残るベナ。そンだけの話」
「僕は師を名乗って良いのだろうか?」
ドイルは目を泳がせた。
「馬鹿だナ、おめェは?」
ヨシズミは笑い飛ばす。
「そこに弟子がいンだから、師匠に違いなかッペヨ? なあ、ステファノ?」
「はい!」
わははははと、迷い人の魔法師と飯屋のせがれが笑った。
つられてドイルも頬をひきつらせた。
◆◆◆
そして話はヨシズミの世界における魔法のことになった。
「魔法とはどうやって身につけるんだ、そっちの世界では?」
「学校の科目になってンのヨ。義務教育でナ」
「国民全員が習うということだな?」
「ああ。そうダ」
「そうしねェと、魔法使えねェ人らが迷惑被ッペ」
魔法は暴力にもなるし、人を欺く手段としても使える。相手だけが魔法を使える状態では身を守ることができない。
「だから全員に教えんノ。中学校ってところで13の年からナ」
「家庭では教えんのか? 親から子へ」
全員が魔法を使えるなら、親が子に教えることもできるはずだ。ドイルはそう思った。
「それは法律で禁止されてんの。子供同士で事故が起きっと危ねェかンな。まあ、隠れてそっと教える親もいンだッペが、そうそう無茶なことはできねェヨ」
「そうか。では、魔法教育では先ず初めに何を教えるんだ?」
「先ずはイドを認識するところから始める」
「それはどうやる?」
「装置を使う」
「装置だと?」
「600年の科学が創り出したからくりのことだ。我々はそれを『魔視鏡』と呼んでいた」
「どういうからくりなんだ?」
「魔視鏡を装着するとイドを可視化することができる」
「目に見えるようになるんだな?」
それは宇宙開発によって発見された。
長期間宇宙に滞在した飛行士の中に、「人のオーラが見える」という人間が出現したのだ。
当初は精神の失調を疑われ、隠していた飛行士もいたが、研究目的で宇宙ステーションに長期滞在した脳科学者がこの特殊な知覚に目覚め、本格的な研究がスタートした。
自らを実験台に脳波測定を繰り返し、ついにオーラの視覚化の際に活発化している脳のエリアを特定した。
「なぜ宇宙で生活するとイドが見えるようになるんだ?」
「宇宙線の影響だ。大気やオゾン層に阻まれて地表には届かない微粒子が宇宙には存在する」
「それを浴びると脳が変化するのか?」
「正確に言うと、機能が目覚めるのだ」
まるで目隠しが外されたように、今まで見えなかったイドが見えるようになる。
さらに研究が進むと、宇宙線による刺激を電気的に再現することができるようになった。
「それが『魔視鏡』か」
「特定された脳の領域は『魔視脳』と名づけられた」
魔視脳への刺激を研究し続けた結果、視覚化はイドだけではなくイデアにも及ぶことがわかった。
「まるで人間とはイデア界を認識すべく造られた存在であるかのようだった。我々は本来備わっていた機能を取り戻したのだ」
世界はそれを「ヌーベル・ルネッサンス」と呼んだ。
「順番が悪かったと言ったな?」
ドイルは苦しそうに言った。
「この世界の魔術の話ケ?」
「君たちは先ず科学を得て、次に魔法を得たのだな?」
「まるで用意されていたようにな。宇宙を研究し始めた我々は魔法を得た。魔法を使えるようになった我々は、魔法を利用して宇宙に進出した」
人類にとってはまたとない福音であった。人口増加と資源枯渇、地球温暖化に悩む人類への解が宇宙にあった。
引力を操れるようになった人類は、月を開拓した。
「月に……人が住んだのか」
「ああ。オレの時代には月の人口が1千万人を越えていた」
「途方もない話だな」
「信じられないかね」
遠い、遠い世界の夢の話。そう受け止められても仕方がなかった。
それほどこの世界の「現実」とは隔たりがあった。
「信じるさ。いや、信じたいのだな、僕は」
さっぱりとつき物が落ちたような声で、ドイルは言った。
「科学と人間の可能性を信じたいのだ」
だからこそ……。
「僕は科学の可能性に蓋をした者を許すことはできない」
「となると、『神様』を相手にすることになるんだろうなあ」
「何? どういうことだ?」
ヨシズミの言葉はドイルを惑わせた。
「この国では『神様』がギフトを授けてくれるんだッペ?」
「そうだ。神と対面するわけでも声を聴くわけでもないが、聖堂で恩寵を頂く儀式でギフトを授かる」
「それを取り持つのが聖教会ケ?」
「その通りだ。聖教会の神父が儀式を執り行う」
「オレの聞いたところでは、神父には神より与えられたギフトの名前がわかるって話ダ」
「その通りだ。僕のギフト『タイム・スライシング』も神父に名前を告げられた覚えがある」
「アンタのそのギフトな? こっちの人には意味わかんねェベ?」
「うむ。聞いたことのない言葉であった。ギフト名を唱えて心に問えば、使い方と能力を知ることができるのだ」
うーんと、ヨシズミは眉間を押さえた。
「それだ! 頭ン中で答えサくれるのはいってェ誰だッペ? 本当に神様なのか、神様の振りをした何かなのか?」
「俺は教会には行ってませんが、やっぱりギフトの説明は頭の中で聞こえましたよ」
ステファノが自分がギフトを得た際の経験を告げる。
「うん、そうらしいナ。ステファノのように教会サ行かねェでギフトを得るケースもある。そうなると、聖教会を超えたもっと大きな仕掛けがあると考えねばなんねぇ」
「教会の規模を超えるとなると、正に神の領域ということだな?」
「そういうこッた。どこの誰だか知らねえが、教会よりもでっかい仕掛けをこの世界に作った奴がいる。それは『神様』くらいの力を持った奴だと考えとく必要があるッて話サ」
ヨシズミはドイルにさらなる覚悟を促した。
「僕の覚悟は変わらないさ。たとえ『神』を敵に回そうとも、科学を人の手に取り戻して見せる」
「長い戦いになッペナ。下手すりゃ2代、3代と代替わりしてもまだ足りねェかも」
「それでもだ。君の言う通り人を育て、戦いの輪を広げて行くさ。いつかは人間の思いが実を結ぶはずだ」
「うん。オレの世界ではそうだったヨ」
ヨシズミは静かに頷いて見せた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第151話 ドイル先生、腹をくくる。」
「ふふふ。それを言われては、僕が尻尾を巻いて逃げ出すわけにはいかないね」
「先生!」
「大丈夫だ、ステファノ。正しく問題を定義できれば、それは80%解決したのも同じことだ。アカデミーで教鞭を執ることなど、君がアカデミーに入学することに比べれば容易いことじゃないか」
ドイルにいつもの調子が戻って来た。
「そうなると、やはりネルソンさんの態度ひとつに懸かっているな」
ヨシズミは腕を組んで言った。
……
◆お楽しみに。
ドイルは顔を歪めた。
「そしたら、人に物を教えられる人間てどんな人間だッペ?」
「それは、やっぱり人格のしっかりした優れた人間だろう」
「先ず、おめェさんは『優れてる』ナ。大した学者様なんだッペ?」
「はい。間違いありません!」
ドイルが何か言う前に、ステファノが胸を張って言い切った。
「ほらな? ネルソンの旦那さんもおめェさんの学識って奴を買ってるんだッペ。そうでなきゃ無理サこいてまで側に置く必要あんめぇ?」
「僕には学問しかないというだけのことだ」
「ふふ。立派なもんだッペヨ」
「後は『人格』って奴な?」
ヨシズミは右手の人差し指と親指で鼻毛を抜きながら言った。
「教えることが正しければいいんでねェの?」
「それは乱暴だろう……」
「だってヨ? 事魔術に関しては、あんたから見て嘘ばっかり教えてんだッペ?」
「その通りだ!」
「だったら、本当のことを教えようっていうアンタの方がよっぽどマシだッペヨ」
「他人は……そうは見ない」
ドイルは目を落とした。
「そうケ? 少なくともステファノはアンタを立派な学者様だって言ってッペ」
「はい。間違いありません」
「ナ?」
ほらみろとヨシズミは言う。
「『立派な人格者』ってどこにいんの? 人格が高いと言ってることが『正しく』なンの?」
「関係あんめェ?」
ヨシズミはざっくりと切って捨てた。
「おめェの知ってる『真実』を教えたらいかッペ? それが本物ならステファノみてェに弟子は残るベナ。そンだけの話」
「僕は師を名乗って良いのだろうか?」
ドイルは目を泳がせた。
「馬鹿だナ、おめェは?」
ヨシズミは笑い飛ばす。
「そこに弟子がいンだから、師匠に違いなかッペヨ? なあ、ステファノ?」
「はい!」
わははははと、迷い人の魔法師と飯屋のせがれが笑った。
つられてドイルも頬をひきつらせた。
◆◆◆
そして話はヨシズミの世界における魔法のことになった。
「魔法とはどうやって身につけるんだ、そっちの世界では?」
「学校の科目になってンのヨ。義務教育でナ」
「国民全員が習うということだな?」
「ああ。そうダ」
「そうしねェと、魔法使えねェ人らが迷惑被ッペ」
魔法は暴力にもなるし、人を欺く手段としても使える。相手だけが魔法を使える状態では身を守ることができない。
「だから全員に教えんノ。中学校ってところで13の年からナ」
「家庭では教えんのか? 親から子へ」
全員が魔法を使えるなら、親が子に教えることもできるはずだ。ドイルはそう思った。
「それは法律で禁止されてんの。子供同士で事故が起きっと危ねェかンな。まあ、隠れてそっと教える親もいンだッペが、そうそう無茶なことはできねェヨ」
「そうか。では、魔法教育では先ず初めに何を教えるんだ?」
「先ずはイドを認識するところから始める」
「それはどうやる?」
「装置を使う」
「装置だと?」
「600年の科学が創り出したからくりのことだ。我々はそれを『魔視鏡』と呼んでいた」
「どういうからくりなんだ?」
「魔視鏡を装着するとイドを可視化することができる」
「目に見えるようになるんだな?」
それは宇宙開発によって発見された。
長期間宇宙に滞在した飛行士の中に、「人のオーラが見える」という人間が出現したのだ。
当初は精神の失調を疑われ、隠していた飛行士もいたが、研究目的で宇宙ステーションに長期滞在した脳科学者がこの特殊な知覚に目覚め、本格的な研究がスタートした。
自らを実験台に脳波測定を繰り返し、ついにオーラの視覚化の際に活発化している脳のエリアを特定した。
「なぜ宇宙で生活するとイドが見えるようになるんだ?」
「宇宙線の影響だ。大気やオゾン層に阻まれて地表には届かない微粒子が宇宙には存在する」
「それを浴びると脳が変化するのか?」
「正確に言うと、機能が目覚めるのだ」
まるで目隠しが外されたように、今まで見えなかったイドが見えるようになる。
さらに研究が進むと、宇宙線による刺激を電気的に再現することができるようになった。
「それが『魔視鏡』か」
「特定された脳の領域は『魔視脳』と名づけられた」
魔視脳への刺激を研究し続けた結果、視覚化はイドだけではなくイデアにも及ぶことがわかった。
「まるで人間とはイデア界を認識すべく造られた存在であるかのようだった。我々は本来備わっていた機能を取り戻したのだ」
世界はそれを「ヌーベル・ルネッサンス」と呼んだ。
「順番が悪かったと言ったな?」
ドイルは苦しそうに言った。
「この世界の魔術の話ケ?」
「君たちは先ず科学を得て、次に魔法を得たのだな?」
「まるで用意されていたようにな。宇宙を研究し始めた我々は魔法を得た。魔法を使えるようになった我々は、魔法を利用して宇宙に進出した」
人類にとってはまたとない福音であった。人口増加と資源枯渇、地球温暖化に悩む人類への解が宇宙にあった。
引力を操れるようになった人類は、月を開拓した。
「月に……人が住んだのか」
「ああ。オレの時代には月の人口が1千万人を越えていた」
「途方もない話だな」
「信じられないかね」
遠い、遠い世界の夢の話。そう受け止められても仕方がなかった。
それほどこの世界の「現実」とは隔たりがあった。
「信じるさ。いや、信じたいのだな、僕は」
さっぱりとつき物が落ちたような声で、ドイルは言った。
「科学と人間の可能性を信じたいのだ」
だからこそ……。
「僕は科学の可能性に蓋をした者を許すことはできない」
「となると、『神様』を相手にすることになるんだろうなあ」
「何? どういうことだ?」
ヨシズミの言葉はドイルを惑わせた。
「この国では『神様』がギフトを授けてくれるんだッペ?」
「そうだ。神と対面するわけでも声を聴くわけでもないが、聖堂で恩寵を頂く儀式でギフトを授かる」
「それを取り持つのが聖教会ケ?」
「その通りだ。聖教会の神父が儀式を執り行う」
「オレの聞いたところでは、神父には神より与えられたギフトの名前がわかるって話ダ」
「その通りだ。僕のギフト『タイム・スライシング』も神父に名前を告げられた覚えがある」
「アンタのそのギフトな? こっちの人には意味わかんねェベ?」
「うむ。聞いたことのない言葉であった。ギフト名を唱えて心に問えば、使い方と能力を知ることができるのだ」
うーんと、ヨシズミは眉間を押さえた。
「それだ! 頭ン中で答えサくれるのはいってェ誰だッペ? 本当に神様なのか、神様の振りをした何かなのか?」
「俺は教会には行ってませんが、やっぱりギフトの説明は頭の中で聞こえましたよ」
ステファノが自分がギフトを得た際の経験を告げる。
「うん、そうらしいナ。ステファノのように教会サ行かねェでギフトを得るケースもある。そうなると、聖教会を超えたもっと大きな仕掛けがあると考えねばなんねぇ」
「教会の規模を超えるとなると、正に神の領域ということだな?」
「そういうこッた。どこの誰だか知らねえが、教会よりもでっかい仕掛けをこの世界に作った奴がいる。それは『神様』くらいの力を持った奴だと考えとく必要があるッて話サ」
ヨシズミはドイルにさらなる覚悟を促した。
「僕の覚悟は変わらないさ。たとえ『神』を敵に回そうとも、科学を人の手に取り戻して見せる」
「長い戦いになッペナ。下手すりゃ2代、3代と代替わりしてもまだ足りねェかも」
「それでもだ。君の言う通り人を育て、戦いの輪を広げて行くさ。いつかは人間の思いが実を結ぶはずだ」
「うん。オレの世界ではそうだったヨ」
ヨシズミは静かに頷いて見せた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第151話 ドイル先生、腹をくくる。」
「ふふふ。それを言われては、僕が尻尾を巻いて逃げ出すわけにはいかないね」
「先生!」
「大丈夫だ、ステファノ。正しく問題を定義できれば、それは80%解決したのも同じことだ。アカデミーで教鞭を執ることなど、君がアカデミーに入学することに比べれば容易いことじゃないか」
ドイルにいつもの調子が戻って来た。
「そうなると、やはりネルソンさんの態度ひとつに懸かっているな」
ヨシズミは腕を組んで言った。
……
◆お楽しみに。
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