117 / 142
ライム先輩との冬
ケビンの伝えたい事
しおりを挟む
「アーロン様大丈夫?」
どんどんと部屋の扉を叩く音と、心配したイアンの声が外からした。それ以外の生徒の声もする。
「ちっ、野次馬が居そうだな」
とケビンは乱暴に椅子から立つと、ずかずかと歩いていって、勢い良く扉を開けた。そこには「うわ」とアーロン達と目があって気まずそうにする男爵家一年生の生徒達。
「お前等、とっとと食堂に行け。夕食の時間だろ?」
「でも、アーロン様も」
追い払うケビンにイアンが言い募るが、きっぱり言い切られた。
「こいつ等の夕食の心配は無用。リバーに手配を頼んで貰うから、下で食う」
そして自分の耳に付けている耳飾りを弄ると、リバーと通話し出した。それが終わると、
「ここから先は防音の魔道具使うからもう盗み聞きはできねえぞ!」
と扉を閉めてしまった。更に耳飾りを弄っているケビンにキースが話し掛ける。
「先生のそれ、リバー先生からの贈り物? お揃いだよね?」
「え、ああ、まあな。性能が良いから着けてやってる」
言い方は悪いが、満更でも無い顔をしている所を見ると、リバーとの関係は上手くいっているのだろう。ケビンは戻って来るとどんと椅子に腰を下ろし、「で?」とアーロンを見た。
「見た所、アーロンちゃんは一回も此の箱の中身、試して無い様だけどだいじょぶなのか?」
にやにやとしている兄が憎たらしい。
「何でそんな事、兄上に心配されなくちゃならないの……」
真っ赤な顔のまま、不貞腐れてアーロンは言い返したが、つんつんとケビンにおでこを指で突っつかれてしまう。
「あのなあ、これでも兄として心配してるんだぞ! そりゃあ初めてだし、アーロンちゃんはマグロで良いんだろうけど、万が一ライムの息子がとんだ変態さんだった時どうする? うちの可愛いアーロンちゃんに間違った知識を正しいもんとして教え込まれたりしたら?」
「ライム先輩はそんな人じゃ無いもん」
言い返すとまたおでこをつんつんされ、
「ばっかだなあ、どんなに普段が真面目だって、お綺麗な顔してたって、男なんて一皮剥けばどエロい事しか考えてねえっての!」
と言われてしまう。アーロンは、「ライム先輩だって初めてだって言ってたもん」と言い返したかったが、それは流石に先輩の個人情報を晒す事になってしまうので言うのを我慢した。代わりに別の事を言う。
「兄上が、実家に居る時に、聞きたくも無いのに勝手に沢山、色々話して来たから、大体の事は分かってるもん」
アーロンの返事に両側の二人が興奮した様に「ひゃあ」と声を上げる。
「ん? まあ、色々話したけどよ、アーロンちゃん恥ずかしがってあんまちゃんと聞いてなかったじゃん? ちゃんと分かってるのかなあ、ってお兄たまは心配でさあ。だから、流れ言ってみ?」
「は?」
とアーロンは両側の二人を見た。此の二人の前で?と混乱していると、キースとアレックスが期待する様にこちらを覗き込んでより密着して来る。
「あ、待って! 先生、まぐろって何ですか?」
急にアレックスが手を挙げて、ケビンに質問した。
「お? マグロってのは魚の名前で、そいつがまあでっけえ魚なんだけど、まな板の上で捌かれる時は、こうどーんと転がったまんまだから、火の国では、ヤってる最中にされるがまんまで、自分からは何もしねえ奴の事を言うんだ」
とケビンが両腕を広げて魚の大きさを伝える様にしながら話す。それを聞いて、アレックスは「ふうん」とアーロンを見てから、頷いた。
「そうだねえ。積極的なアーロン様も見てみたいけど、やっぱり初めての時は初心な感じで、今みたいに真っ赤になって、いつも元気なアーロン様が、こうやってすっごく恥ずかしそうにしてるのが、ライム様は可愛いって思われそうだもんね!」
「だろ? やっぱ、アレックスはアーロンの事良く分かってんな!」
アレックスとケビンが盛り上がっているのに、アーロンは顔を上げていられなくなる。膝に顔を埋めてしまいたい。しかしアレックスはキースも巻き込んで更に苦手な話題を続けていく。
「ねえ、キース先輩の初めての時はどうだったの?」
「え、僕? うーんとね!って、だめだめ! 話さないよ!」
「えー」
「アレちゃんもアーロンちゃんも、初体験を済ませたら一緒に恋話しよ。今はだめ、僕だけが話すのって不公平だよ!」
「え、そういうもの?」
「そうです!」
「えー、え~。ねえ、アーロン様もキース先輩の初体験の話、聞きたいよね?」
とアレックスがアーロンの腕を強請る様に揺すってくるが、アーロンはもう消えてしまいたい。
「だめだめ、絶対だめ!」
とキースが声を張り上げる。アーロンは、ああこのまま終わってくれないかな、と期待したが、そうは問屋が許さなかった。
「おお、確かにそうだな。アレックスもあんまりしつこくキースに聞くのはマナー違反だぞ。キースが話したいってんならじゃんじゃん聞いてもいいが、そうで無いなら止めとけ」
「はーい」
「で、話を戻すが、大体は分かってるアーロンちゃんは、なんか、不安な事とか、経験者に聞いておきたい事はねえのか? 恥ずかしいのかも知んねえけど、結構貴重な時間だぞ、今」
ケビンの言葉に、両側の二人が「そうだよー」「アーロン様大丈夫?」と揺すって来るが、アーロンは話したく無い。暫く、ケビンはアーロンの返事を待っていたが、諦めた様だ。
「うーん。だめそうだな。こうなったら、アーロンちゃん、意地でも口を開かなくなるからな」
「えー、そうなのー?」
「アーロン様ー」
確かにアーロンはもう顔を上げるつもりは無かった。此の恥ずかしい時間を何とかこのままやり過ごしたい一心だった。
「分かったから、そのまんまで良いから、これから大事な事を言うから、耳の穴かっぽじって良く聞いとけよ」
ケビンが言うのに、アレックスが手を挙げて、「大丈夫! 僕が代わりにちゃんと聞いときます!」と言うのに、キースが「はい!僕も、僕も! 二人の先輩だからね」と応える。
「おお、アーロンちゃんは、良い友達と先輩を持ったな」
ケビンが嬉しそうにアーロンの頭をわしゃわしゃと撫でると、話し出した。
「もし嫌な事を強要されたら、ちゃんと嫌だって言うんだぞ! 我慢すんなよ。変な事されても何がおかしいのか、分かんねえんじゃねえかと思って、此の時間を作ったんだけどな、アーロンちゃんは話したくねえみたいなんで、何処迄分かってんのか確認するのは止めとく。もしどうしても止めてくれなかったら、本気で暴れてもいいからな! 賠償金の事は心配すんな!」
ケビンの手がアーロンの肩に掛かる。本気と言うからには、力任せに暴れてもいいという意味だろう。
(そんな大金なんて持ってない癖に、兄上ったら)
「仕事だからって変態プレイを我慢する必要なんて全然ねえからな、そう言うのがアーロンちゃんのお好みなら話は別だが、いや、もしそうなら兄は色々アドバイス出来るが。えへん」
下を向いたままのアーロンが銀の髪の隙間から、睨んでいるのに気が付いたケビンは慌てて咳払いすると真面目な顔を作った。
「まあ、俺の言いたい事はだな、セックスってのはいいもんだって事だ。俺は大好きだから、アーロンちゃんにも大好きになって貰いたいって」
「もー! 兄上!」
アーロンは聞いていられなくなって、兄の口を手で押さえた。
どんどんと部屋の扉を叩く音と、心配したイアンの声が外からした。それ以外の生徒の声もする。
「ちっ、野次馬が居そうだな」
とケビンは乱暴に椅子から立つと、ずかずかと歩いていって、勢い良く扉を開けた。そこには「うわ」とアーロン達と目があって気まずそうにする男爵家一年生の生徒達。
「お前等、とっとと食堂に行け。夕食の時間だろ?」
「でも、アーロン様も」
追い払うケビンにイアンが言い募るが、きっぱり言い切られた。
「こいつ等の夕食の心配は無用。リバーに手配を頼んで貰うから、下で食う」
そして自分の耳に付けている耳飾りを弄ると、リバーと通話し出した。それが終わると、
「ここから先は防音の魔道具使うからもう盗み聞きはできねえぞ!」
と扉を閉めてしまった。更に耳飾りを弄っているケビンにキースが話し掛ける。
「先生のそれ、リバー先生からの贈り物? お揃いだよね?」
「え、ああ、まあな。性能が良いから着けてやってる」
言い方は悪いが、満更でも無い顔をしている所を見ると、リバーとの関係は上手くいっているのだろう。ケビンは戻って来るとどんと椅子に腰を下ろし、「で?」とアーロンを見た。
「見た所、アーロンちゃんは一回も此の箱の中身、試して無い様だけどだいじょぶなのか?」
にやにやとしている兄が憎たらしい。
「何でそんな事、兄上に心配されなくちゃならないの……」
真っ赤な顔のまま、不貞腐れてアーロンは言い返したが、つんつんとケビンにおでこを指で突っつかれてしまう。
「あのなあ、これでも兄として心配してるんだぞ! そりゃあ初めてだし、アーロンちゃんはマグロで良いんだろうけど、万が一ライムの息子がとんだ変態さんだった時どうする? うちの可愛いアーロンちゃんに間違った知識を正しいもんとして教え込まれたりしたら?」
「ライム先輩はそんな人じゃ無いもん」
言い返すとまたおでこをつんつんされ、
「ばっかだなあ、どんなに普段が真面目だって、お綺麗な顔してたって、男なんて一皮剥けばどエロい事しか考えてねえっての!」
と言われてしまう。アーロンは、「ライム先輩だって初めてだって言ってたもん」と言い返したかったが、それは流石に先輩の個人情報を晒す事になってしまうので言うのを我慢した。代わりに別の事を言う。
「兄上が、実家に居る時に、聞きたくも無いのに勝手に沢山、色々話して来たから、大体の事は分かってるもん」
アーロンの返事に両側の二人が興奮した様に「ひゃあ」と声を上げる。
「ん? まあ、色々話したけどよ、アーロンちゃん恥ずかしがってあんまちゃんと聞いてなかったじゃん? ちゃんと分かってるのかなあ、ってお兄たまは心配でさあ。だから、流れ言ってみ?」
「は?」
とアーロンは両側の二人を見た。此の二人の前で?と混乱していると、キースとアレックスが期待する様にこちらを覗き込んでより密着して来る。
「あ、待って! 先生、まぐろって何ですか?」
急にアレックスが手を挙げて、ケビンに質問した。
「お? マグロってのは魚の名前で、そいつがまあでっけえ魚なんだけど、まな板の上で捌かれる時は、こうどーんと転がったまんまだから、火の国では、ヤってる最中にされるがまんまで、自分からは何もしねえ奴の事を言うんだ」
とケビンが両腕を広げて魚の大きさを伝える様にしながら話す。それを聞いて、アレックスは「ふうん」とアーロンを見てから、頷いた。
「そうだねえ。積極的なアーロン様も見てみたいけど、やっぱり初めての時は初心な感じで、今みたいに真っ赤になって、いつも元気なアーロン様が、こうやってすっごく恥ずかしそうにしてるのが、ライム様は可愛いって思われそうだもんね!」
「だろ? やっぱ、アレックスはアーロンの事良く分かってんな!」
アレックスとケビンが盛り上がっているのに、アーロンは顔を上げていられなくなる。膝に顔を埋めてしまいたい。しかしアレックスはキースも巻き込んで更に苦手な話題を続けていく。
「ねえ、キース先輩の初めての時はどうだったの?」
「え、僕? うーんとね!って、だめだめ! 話さないよ!」
「えー」
「アレちゃんもアーロンちゃんも、初体験を済ませたら一緒に恋話しよ。今はだめ、僕だけが話すのって不公平だよ!」
「え、そういうもの?」
「そうです!」
「えー、え~。ねえ、アーロン様もキース先輩の初体験の話、聞きたいよね?」
とアレックスがアーロンの腕を強請る様に揺すってくるが、アーロンはもう消えてしまいたい。
「だめだめ、絶対だめ!」
とキースが声を張り上げる。アーロンは、ああこのまま終わってくれないかな、と期待したが、そうは問屋が許さなかった。
「おお、確かにそうだな。アレックスもあんまりしつこくキースに聞くのはマナー違反だぞ。キースが話したいってんならじゃんじゃん聞いてもいいが、そうで無いなら止めとけ」
「はーい」
「で、話を戻すが、大体は分かってるアーロンちゃんは、なんか、不安な事とか、経験者に聞いておきたい事はねえのか? 恥ずかしいのかも知んねえけど、結構貴重な時間だぞ、今」
ケビンの言葉に、両側の二人が「そうだよー」「アーロン様大丈夫?」と揺すって来るが、アーロンは話したく無い。暫く、ケビンはアーロンの返事を待っていたが、諦めた様だ。
「うーん。だめそうだな。こうなったら、アーロンちゃん、意地でも口を開かなくなるからな」
「えー、そうなのー?」
「アーロン様ー」
確かにアーロンはもう顔を上げるつもりは無かった。此の恥ずかしい時間を何とかこのままやり過ごしたい一心だった。
「分かったから、そのまんまで良いから、これから大事な事を言うから、耳の穴かっぽじって良く聞いとけよ」
ケビンが言うのに、アレックスが手を挙げて、「大丈夫! 僕が代わりにちゃんと聞いときます!」と言うのに、キースが「はい!僕も、僕も! 二人の先輩だからね」と応える。
「おお、アーロンちゃんは、良い友達と先輩を持ったな」
ケビンが嬉しそうにアーロンの頭をわしゃわしゃと撫でると、話し出した。
「もし嫌な事を強要されたら、ちゃんと嫌だって言うんだぞ! 我慢すんなよ。変な事されても何がおかしいのか、分かんねえんじゃねえかと思って、此の時間を作ったんだけどな、アーロンちゃんは話したくねえみたいなんで、何処迄分かってんのか確認するのは止めとく。もしどうしても止めてくれなかったら、本気で暴れてもいいからな! 賠償金の事は心配すんな!」
ケビンの手がアーロンの肩に掛かる。本気と言うからには、力任せに暴れてもいいという意味だろう。
(そんな大金なんて持ってない癖に、兄上ったら)
「仕事だからって変態プレイを我慢する必要なんて全然ねえからな、そう言うのがアーロンちゃんのお好みなら話は別だが、いや、もしそうなら兄は色々アドバイス出来るが。えへん」
下を向いたままのアーロンが銀の髪の隙間から、睨んでいるのに気が付いたケビンは慌てて咳払いすると真面目な顔を作った。
「まあ、俺の言いたい事はだな、セックスってのはいいもんだって事だ。俺は大好きだから、アーロンちゃんにも大好きになって貰いたいって」
「もー! 兄上!」
アーロンは聞いていられなくなって、兄の口を手で押さえた。
0
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる