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不毛な恋

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ヤリチンノンケ×健気

ゲスい攻め、諦めの悪い受け。
愛のないセッ◯ス

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 俺が、あいつとこんな関係になれたこと自体、奇跡みたいなもんだから。



 俺の友達、敬斗はイケメンだ。めちゃくちゃモテる。告白されて付き合って……でも長続きしない。ただし、別れるとすぐ次の彼女ができる。そんな敬斗が突然、
「あー、ヤりてぇ……」
なんてことを言い出したので、俺は驚いた。

「は?」
「セックスしたい」
「は?どうした?」
「いや、だからセックスしたいんだよ」
「いや、むしろなんで?お前彼女いるじゃん」
「んー、そうなんだけどさ。なんていうか、ヤリたいなぁってなって、『ヤらせて?』って言うと怒られるじゃん?」
「ん、お、おう……ん?んん?」
「けど、オレはヤりたいのであって、そのために彼女の機嫌取るとか面倒だし、機嫌取ってたら萎える。けど、オナニーすんのはむなしいし、だるいだろ?んで、ヤりてぇ。ってわけだ。」
「お、おぅ?わからん。」
「あー、そうな。彼女いない歴=年齢の童貞くんにはわかんないよなぁ……あー、ヤりてぇ……」

俺は、言われた通り、彼女いない歴=年齢の童貞だが、非処女のゲイである。しかもどんなわけか、このモテモテで彼女の途切れないノンケ男に絶賛片思い中である。そんな俺が、この場で言うべき一言は………
「じゃあ、俺とやってみねぇ?」
ん?ちょっと待て。今何言った?俺!いくら酒に酔ってるとしても、言っていいことと悪いことがあるだろう。今のは、「確かにわかんねーよ!悪かったな!」とか言って笑う場面だろ。

「まじかー、オレ男とは初めてだわ……やれんの?」

お前も何でちょっと乗り気なんだよ!

「準備すればいけるぜ。試してみる?」
「おー、んじゃ、お前んちでいい?」
「おう。」


 おかしい。友達と居酒屋で飲んでいたはずなのに、気づいたら自宅でケツに友達のブツを突っ込む準備をしている……いや、まぁ、うん。正直嬉しい、かもしれない。片想いの相手と、性欲処理とは言え、セックスできるんだもんな。そうだ。それに、もしかしたら次が、あるかもしれんし……ちゃんと気持ちよくなってもらわないと……。

風呂で入念に準備をして、ローションも仕込んで、敬斗の待つ部屋へ行く。ワンルームのアパート。ベッドの上に敬斗が寝っ転がってマンガを読んでいる。

「お、準備できたん?」
「ん。たぶん、すぐ入れれるわ。」
「まじかー、いいね。前戯とかめんどくさいし、でも、男って濡れないだろ?どうすんの?」
「ローション仕込んである。」
「へぇ……えろー。んじゃ、ちょっと四つん這いになって。」

敬斗は、へらへら笑いながら、起き上がって、自分の隣のスペースをぽんぽんと叩いた。

「あ、オレの方にケツ向けて。」
「おう……」

言われた通り、敬斗の方にケツを向けて四つん這いになる。敬斗は、そんな俺のケツを撫でて言う。

「お前意外と肌白いのな。すべすべじゃん。ケツもいい感じに肉ついて、これならいけそうだわ」

そうして、膝立ちになって俺のケツを上から見下ろしながら、ズボンからちんこを取り出す。

「本当はフェラとかしてもらいてぇけど、顔ならまだしも、ちんこ見たら萎えるかもしんねーし」

しゅっ、しゅと自分のちんこを擦った後、自分のちんこを俺の穴にあてがう。

「んじゃ、いくよ。」

ぐぐっ、ぐぷっ!ぬぷぷぷ……

「っ!ちょ、締め付けが、やば………わるくねぇわ、これ。」

散々慣らして、ローションもたっぷり仕込んだのに、久々にちんこを受け入れた俺のアナルは、ぎちぎちとほんの少し痛む。そんなのお構いなしに、敬斗が腰を振り始める。

ぐちゅ、ぐぶっ、ぐぷっ、ぬちゅ……
腰骨の所をつかまれて、やや乱暴にごちゅごちゅと奥をつかれる。

「すげー音。気持ちいい?」
「んっ!ふ……は…ぁ、うっ、い、いいっ、よ!」

まぁ、うん、気持ちよくはある。ちょっと、痛いけど。でも……

「っ、ぅん!ふ……けぇ、と、は?きもち、い?」
「はっ、はっ、いいぜ!まじでケツの穴も悪くねぇなっ。ハマり、そっ!」
「っ!…れなら、よかっ、た……」
「くっ、ふ……、い、くっ!出していい?」
「っ、い、いよ。」

腹の中で、敬斗のちんこがびくびくしてる。そこはかとなく腹が温かい。

「ふー……でたわ……ケツか……なるほどな。よかったわ。」

敬斗は、ベッドにうつ伏せでのびている俺のケツを撫でてそう言うと、「またヤりたくなったらヤらせてくんねぇ?」と続けた。

「ん。いいよ。」

声は、震えてなかっただろうか。俺の尻を撫でるのに飽きた敬斗は、風呂へ向かっている。シャワーを浴びたら出ていくんだろう。ほら、望んだ通り、「次」の約束もできたんだ。嬉しいはずだろ?


 ぼふんと枕に顔を埋めたまま、しばらくそのままの格好でいると、敬斗が戻ってきた。

「まだそのまんまだったんだ。んじゃ、俺帰るわ。」
「んー、むむむにー(ん、おやすみー)」

顔を上げないまま、そう返すと、敬斗はあっさりと帰っていった。

あーあ。やっちゃった。友達と、しかも、彼女のいる友達と、やっちゃったよ。ま、敬斗だし、言いふらしたりはしないだろうし……またって言ってたし……あぁー、やっぱちんこでかかったな……あと、たぶん、おれの…反応見て、突く場所変えてたわ……セックス、慣れて、ん、な……っ、く……


なんでか、涙が止まらない。あいつが、気にせず出てってくれてよかった……うん、よかった。こんな、みっともねぇ……

中出しされた精子が冷えて、腹が痛い。それよりも胸が痛い。好きなやつとセックスできたのに……次の機会もありそうなのに……なんで?


気付けば、声を上げて泣いていた。

嬉しい、悲しい、つらい、わからない。ぐちゃぐちゃで、いたい。



 ひとしきり泣いてすっきりしたら、やばい腹痛が襲ってきて、慌てトイレへ駆け込んだ。つらい。でも……やっぱ、あいつが好きだ。

顔、見られなくてよかった。それに、俺の身体で気持ちよくなってくれたんだ。まずは、それでいい。まだ、俺の恋は終わってない。

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