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第五十六話 手が震えて☆

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「指が震、えて」
入らないから、ほぐせない。ちょっと待ってと言おうとした。

「いつまで待たせんだ、よ!」
ズンッという衝撃と、ビリッとした快感が全身を駆け巡る。
そして、今まで欲しかったものがそこに届いたような感覚に襲われる。

「はっ、ほぐす必要も、濡らす必要もなかったみてぇだな」
媚薬のせいだから!!

間違いなくリクの凶器が穴に埋められているのだろう。
リクの配慮か、慣れるまで動かないつもりなのか。せっかく満たされた気がしたのに、動かないのがすごくもどかしい。

「早く動いて」
もう自分でも何を言っているかわからない。

「ほう?そんな余裕があったとは。後で泣いても知らねぇからな?」
リクが一度カリのところまで引き抜く。せっかく満たされていた物がなくなった虚無感も束の間、再びリクのペニスが打ち込まれる。

「ヒンっ」
突然腰を打ちつけられた衝撃で謎の快感が走った。

今度はゆっくりと引き抜き、ゆっくりと体に埋めてくる。まるで何かを探すかのように。

「ひゃっ!あぁ」
我慢できないほどの快感の電撃が流れ、声が出てしまう。

「ここか」
ただ腸壁に亀頭が擦れていただけなのが、ある一点を掠めると信じられない快感が走る。これが前立腺なのだろう。

「やめっ、ダメっ。壊れるぅ」
リクが執念深く前立腺を攻める。

「本当に壊れるかもな?ここ、既に壊れてるんじゃないか?」
いきなり俺のペニスの先端を触る。

「あぅっ。え、、」
リクが前立腺目掛けて腰を打ち付けるたびに、何度も出してもう空っぽのはずの白濁が射精感を伴わずに溢れ出る。そして、溢れ出る精液を亀頭に塗り込まれる。

「媚薬のせいか?それともオレのせいか?」
「どっちでもいいや、なぁ、まだまだ出そうだな」
リクは自分の手についた白濁を舐めとると意地悪そうに言う。

「ムリっ、もうむりっ!おか、しくぅなりゅ」
反論しようとしたが突然三点から快感に襲われる。

「あっああぁ、だ、んぁあぁ、めっ」
前立腺と、亀頭、乳首までもが刺激され、一気に射精感が込み上げる。

「ダメじゃねぇだろ、、、っ」
リクが最奥に、俺はリクの手に熱を吐き出す。

「あっん、、、ん、んん」
お互いが達する瞬間にお互いの唇を奪う。
リクのペニスが脈打つのがわかる。そして、それすらも快感に変わる。
熱湯にも感じられる熱さの液体が注ぎ込まれる。体がリクのペニスからそれを搾り取ろうと吸い込んでいる。

長い射精が終わり、快感の余韻に浸る。身体はまだリクの熱を欲しているのか、穴に意図せず力が入りヒクついてしまう。リクもそれに負けじと、何度も奥に最後の一滴を注いでくる。
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