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第7章 レインの不可思議な行動
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結局、先日の話は、ユミルが魔法局に行くことで落ち着いた。
当日、レインは忙しいらしく、送迎はもちろん、研究員との打合せの場にも同席が難しいらしい。
「やや!ユミル氏ですね!僕はハパドア・ギギといいます!」
魔法局に着くと、まん丸の便底眼鏡をかけた天然パーマの男性が待っていた。
魔法局の制服の上に白衣を纏っているので、どうやらこの人が研究員のようだ。
「初めまして、ユミル・アッシャーです。本日はよろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします!あの気難しいレイン部隊長のご紹介と聞いたうえに、修復魔法に特別な効果が付与されるのですから!それはもう、首を長くして会える日を待っておりました!!」
(レイン様がいないから、心配していたけれど…歓迎されているようで良かった。)
ユミルは笑顔でハパドアから差し出された手を握り、握手を交わした。
ハパドアはすぐにユミルを研究室へと案内してくれるので、ユミルはその後に続いたが、ユミルの後ろから付いてくるエイドリアンはいつもより表情が固い。きっとレインから口酸っぱく何か護衛について言われているのだろう。
「今日は、こちらの杖を修復してください。それから、まず、貴女の修復道具一式を見せてもらえますか?」
修復道具に何か魔法が付与されていないか、確認することは予めレインから聞いていたため、ユミルは一式をハパドアに預ける。
ユミルは代わりに修復する杖を手に取ると、しげしげとそれを観察した。
全体的には綺麗だが、人差し指1本分ほど、表面が剥がれそうになっている箇所がある。
ほぼ脱離しかけているので、取り除いて材木を足した方がよさそうだ。
「修復道具は、いたって普通の修復道具のようですね。」
ハパドアは調べ終わったのか、ユミルの修復道具を研究室内に設置してあった作業台の上に置いた。周りには魔法道具なのか、大きな装置がいくつか置いてある。
「それでは、早速ですが始めてください。少し周りに装置があって圧迫感があると思いますが、大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。ただ、恐らく魔法局の杖修復士であれば10分程度で修復できるでしょうけれど、私は1時間程度かかってしまうと思います。」
「時間がかかることは聞いています。ユミルさんはいつも通りに作業してください。」
「はい、わかりました。」
ユミルは黙々と作業を進めたが、周りの装置から光が出たり、音が鳴ったりするので、多少集中がそがれた。しかし、複雑な内容ではなかったため、予定どおり1時間ほどで作業は無事終わった。
「できました。」
ユミルが修復した杖をハパドアに渡すと、彼は強度を測る魔法道具なのか、そこに杖をセットすると、その道具を動かし始めた。
「やっぱり、今回は修復魔法をかけた辺りの強度が1.8倍くらいになっています!不思議だ!!工程を見ていましたが、特に通常と異なる点は見受けられませんでした。一度に注ぐ魔力が少ないせいか、あまり装置も反応していなかったみたいだからなぁ,,,結果はすぐにわからなそうです…。」
(やっぱり、私の魔力量は塵のようだからね。上手く反応しなかったんだわ。)
ユミルは残念がるハパドアに苦笑した。
「まぁ、多少のデータは残っているだろうから、あとでじっくり解析します。
それはそうと、ユミル氏。」
残念そうな表情から一転、ハパドアはユミルにニコニコと笑いかけてきた。
「はい。」
「よろしければ、なのですが…、治癒魔法についても試してもらえないでしょうか?」
ユミルは想定外のお願いに目をぱちくりとさせる。
「治癒魔法、ですか…?私は専門ではないのですが…。」
「レイン部隊長から、ユミル氏は治癒魔法でも残痕をほぼ残さないと聞きました。
治癒魔法と修復魔法は根幹が似ていますし、治癒魔法の方にも何かしらの効果が表れるのではないかと、気になって夜も眠れません!!!」
ハパドアはよほど研究熱心なのか、ユミルを研究対象として調べつくしたいらしい。
ぐいぐいと前のめりで聞いてくるので、ユミルは思わずのけぞった。
「ええと…、構いませんけれど、治癒した箇所が強化される?とかよく意味がわかりませんし、杖と同じようにはいかないと思いますよ…?」
「やってみなければ、何が起こるかわかりません!」
「はぁ、わかりました。」
「ありがとうございます!」
ユミルが勢いに押されるがままOKをすると、ハパドアは大袈裟に喜ぶ。
そして、研究室の扉を開けて意気揚々と出て行くので、ユミルはその後に続く。
どうやら、丁度いい怪我人…いや、被検体がいるらしい。
当日、レインは忙しいらしく、送迎はもちろん、研究員との打合せの場にも同席が難しいらしい。
「やや!ユミル氏ですね!僕はハパドア・ギギといいます!」
魔法局に着くと、まん丸の便底眼鏡をかけた天然パーマの男性が待っていた。
魔法局の制服の上に白衣を纏っているので、どうやらこの人が研究員のようだ。
「初めまして、ユミル・アッシャーです。本日はよろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします!あの気難しいレイン部隊長のご紹介と聞いたうえに、修復魔法に特別な効果が付与されるのですから!それはもう、首を長くして会える日を待っておりました!!」
(レイン様がいないから、心配していたけれど…歓迎されているようで良かった。)
ユミルは笑顔でハパドアから差し出された手を握り、握手を交わした。
ハパドアはすぐにユミルを研究室へと案内してくれるので、ユミルはその後に続いたが、ユミルの後ろから付いてくるエイドリアンはいつもより表情が固い。きっとレインから口酸っぱく何か護衛について言われているのだろう。
「今日は、こちらの杖を修復してください。それから、まず、貴女の修復道具一式を見せてもらえますか?」
修復道具に何か魔法が付与されていないか、確認することは予めレインから聞いていたため、ユミルは一式をハパドアに預ける。
ユミルは代わりに修復する杖を手に取ると、しげしげとそれを観察した。
全体的には綺麗だが、人差し指1本分ほど、表面が剥がれそうになっている箇所がある。
ほぼ脱離しかけているので、取り除いて材木を足した方がよさそうだ。
「修復道具は、いたって普通の修復道具のようですね。」
ハパドアは調べ終わったのか、ユミルの修復道具を研究室内に設置してあった作業台の上に置いた。周りには魔法道具なのか、大きな装置がいくつか置いてある。
「それでは、早速ですが始めてください。少し周りに装置があって圧迫感があると思いますが、大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。ただ、恐らく魔法局の杖修復士であれば10分程度で修復できるでしょうけれど、私は1時間程度かかってしまうと思います。」
「時間がかかることは聞いています。ユミルさんはいつも通りに作業してください。」
「はい、わかりました。」
ユミルは黙々と作業を進めたが、周りの装置から光が出たり、音が鳴ったりするので、多少集中がそがれた。しかし、複雑な内容ではなかったため、予定どおり1時間ほどで作業は無事終わった。
「できました。」
ユミルが修復した杖をハパドアに渡すと、彼は強度を測る魔法道具なのか、そこに杖をセットすると、その道具を動かし始めた。
「やっぱり、今回は修復魔法をかけた辺りの強度が1.8倍くらいになっています!不思議だ!!工程を見ていましたが、特に通常と異なる点は見受けられませんでした。一度に注ぐ魔力が少ないせいか、あまり装置も反応していなかったみたいだからなぁ,,,結果はすぐにわからなそうです…。」
(やっぱり、私の魔力量は塵のようだからね。上手く反応しなかったんだわ。)
ユミルは残念がるハパドアに苦笑した。
「まぁ、多少のデータは残っているだろうから、あとでじっくり解析します。
それはそうと、ユミル氏。」
残念そうな表情から一転、ハパドアはユミルにニコニコと笑いかけてきた。
「はい。」
「よろしければ、なのですが…、治癒魔法についても試してもらえないでしょうか?」
ユミルは想定外のお願いに目をぱちくりとさせる。
「治癒魔法、ですか…?私は専門ではないのですが…。」
「レイン部隊長から、ユミル氏は治癒魔法でも残痕をほぼ残さないと聞きました。
治癒魔法と修復魔法は根幹が似ていますし、治癒魔法の方にも何かしらの効果が表れるのではないかと、気になって夜も眠れません!!!」
ハパドアはよほど研究熱心なのか、ユミルを研究対象として調べつくしたいらしい。
ぐいぐいと前のめりで聞いてくるので、ユミルは思わずのけぞった。
「ええと…、構いませんけれど、治癒した箇所が強化される?とかよく意味がわかりませんし、杖と同じようにはいかないと思いますよ…?」
「やってみなければ、何が起こるかわかりません!」
「はぁ、わかりました。」
「ありがとうございます!」
ユミルが勢いに押されるがままOKをすると、ハパドアは大袈裟に喜ぶ。
そして、研究室の扉を開けて意気揚々と出て行くので、ユミルはその後に続く。
どうやら、丁度いい怪我人…いや、被検体がいるらしい。
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