ある日世界がタイムループしてることに気づいて歓喜したのだが、なんか思ってたのと違う

ジェロニモ

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ビッチ裁判、閉廷

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  無事タイムループを終えた後、初対面であるヤンキー二人組による「あ?」の威圧をなんとか笑わずに耐え、金髪ヤンキー改め金髪芸人、加藤菜々子を呼び出して告白した。

「あのさー」

 彼女は髪をくるくると指で遊ばせ

「おまえ、私の噂知ってんだろ」

言いづらそうに少し小声で、眉を八の字に曲げて言った。

「あ、聴いた聴いた」

だいたい10分ほど前にあなた自身の口から。

「じゃあ普通告白なんてしてこねぇだろ。てっきりまたヤらせてくれって言われるのかと思ったわ。」
「いや、そんなこと言ったらぶっ飛ばされるし。」
「当たり前だろ!」

 そう怒鳴った後、彼女は真剣な顔持ちになって、頭を下げてきた。

「……悪りぃ。気持ちは嬉しいけど、私は名前も知らないような奴と付き合うとかは無理だ。ホントに悪りぃ。」

 そう言って深く頭を下げた後、彼女は教室に戻っていった。

……ヤンキー女が今までで1番誠実さを感じるお断りをしてきたので正直意外であった。なんていうか、本気で申し訳なさそうにされると罪悪感が半端ないということがわかった。
 今までの奴らは別に罪悪感とか湧かなかったんだけどな。以下にもテンプレな言い分を建前にして、適当に断っとこうっていうのが見え見えだったからだろうか。うん。なんだか今胸がすごく苦しいけど次行こう次。


「てっきりヤらせてくれって言われるかと思ったわー。」

 あんたもかよ。

 次のループ、加賀恵も呼び出して同じように告白したところ、加藤菜々子と全く同じ反応が返ってきた。しかし、彼女の場合はニヤつきながら答えるという違いはあったが。

「んー。私の場合彼氏に求めるのは貢いでくれるかとある程度のルックスだから。今の彼氏結構お金持ちでルックスもそこそこだから君じゃちょっと無理かなー。ま、しこたまバイトして金でも稼いでから出直してきなよ。」

 エグいことを言いながらぽんぽんと僕の肩を叩いて彼女は去っていった。
 僕は呆然とその場に立ち尽くす。なんだろう。さっきの加藤菜々子の時とは別の意味で心が痛い。まるで鋭利なナイフで心をグサグサと刺されたかのようだ。これが精神攻撃というやつか。

 加賀恵、やつは本物のビッチだったのか。このビッチ裁判、最後の最後で本物のビッチを見つけてしまった。そしてやっぱり告白成功率はゼロのままになってしまったか。

 これは本格的に他学年にも手を伸ばすべきだろうか。いや、いっそのこと教師も視野に……でもそこまで必死になると逆に自分が惨めになってくる。どうしたもんか……。
 
 とりあえず僕のクラスの女子に告白しても付き合えないということがわかった。ちくしょう。
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