7 / 53
盗んだバイクで走りだした
しおりを挟む
フラれたよ。十七人どころか百人切り達成しちゃったよ。まぁバッサリ切り捨て御免されたのは僕の方なわけだけども。
途中告白した女の子の彼氏を名乗る男に殺されそうになるというアクシデントが発生したが、どうにか十分間耐え抜いてこと無しを得た。むしろ恥を捨てて教師にすら手を伸ばしたものの、ことごとく全滅だったということの方がが何よりもアクシデントである。
完全にブロークンマイハートだ。というわけで僕の心は今ささくれ立っている。
今なら死んでもループは起こるのか検証できるかもしれないレベルで心が荒んでいる。しかし一時の気分で死ぬのはどうかと思う。
そこで、代行案として、そんなささくれ立った心の欲求に従って、盗んだバイクで走り出すことにした。ストレス解消には持ってこいだろう。
素手で松永先生の車を叩き壊すというのも考えたが、手や足が痛みそうなので断念した。
僕は今、白い原付のハンドルを握っている。社会への反抗心を表す為ノーヘルである。しかし何故田舎の奴らはこうも鍵を差しっぱなしにするのだろうか。松永先生に至っては高級車だぞ。流石に鍵はちゃんとかけろよ。つーか通勤に使うな。
心の中で松永先生の悪態つきながら、盗んだバイク(原付)をぶるんぶるんと吹かせて、ゆっくり発進した。いやスピード出すのは怖いよね。バイクって事故した時の死亡率が自動車の比じゃないらしいし。
死んでもループはされるのかが分からない以上安全運転を心がけた。
それでもバイクには乗るあたり、僕もループの中で現実感、危機感、色々と麻痺してきているらしい。
「パラリラパラリラー。風は気持ちいいけども。」
気持ち良いんだけども。……原付で安全運転すると、速度ほぼ自転車とかわんねぇのな。
高校生でも原付の免許は取得できるらしいがもちろん僕は無免許運転だ。しかし実際乗ってみたものの、僕は自転車で十分かもしれない。
そりゃこれだけチンタラしてれば後ろの車がイライラするのは必然だ。
結果、ストレス解消の引き換えに、背後からのあおり運転の恐怖を思い知ることとなった。
途中告白した女の子の彼氏を名乗る男に殺されそうになるというアクシデントが発生したが、どうにか十分間耐え抜いてこと無しを得た。むしろ恥を捨てて教師にすら手を伸ばしたものの、ことごとく全滅だったということの方がが何よりもアクシデントである。
完全にブロークンマイハートだ。というわけで僕の心は今ささくれ立っている。
今なら死んでもループは起こるのか検証できるかもしれないレベルで心が荒んでいる。しかし一時の気分で死ぬのはどうかと思う。
そこで、代行案として、そんなささくれ立った心の欲求に従って、盗んだバイクで走り出すことにした。ストレス解消には持ってこいだろう。
素手で松永先生の車を叩き壊すというのも考えたが、手や足が痛みそうなので断念した。
僕は今、白い原付のハンドルを握っている。社会への反抗心を表す為ノーヘルである。しかし何故田舎の奴らはこうも鍵を差しっぱなしにするのだろうか。松永先生に至っては高級車だぞ。流石に鍵はちゃんとかけろよ。つーか通勤に使うな。
心の中で松永先生の悪態つきながら、盗んだバイク(原付)をぶるんぶるんと吹かせて、ゆっくり発進した。いやスピード出すのは怖いよね。バイクって事故した時の死亡率が自動車の比じゃないらしいし。
死んでもループはされるのかが分からない以上安全運転を心がけた。
それでもバイクには乗るあたり、僕もループの中で現実感、危機感、色々と麻痺してきているらしい。
「パラリラパラリラー。風は気持ちいいけども。」
気持ち良いんだけども。……原付で安全運転すると、速度ほぼ自転車とかわんねぇのな。
高校生でも原付の免許は取得できるらしいがもちろん僕は無免許運転だ。しかし実際乗ってみたものの、僕は自転車で十分かもしれない。
そりゃこれだけチンタラしてれば後ろの車がイライラするのは必然だ。
結果、ストレス解消の引き換えに、背後からのあおり運転の恐怖を思い知ることとなった。
1
あなたにおすすめの小説
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わり、転校してきたのは、初恋の相手だった——。
鬱々とした気分で二学期の初日を迎えた高須明希は、忘れかけていた記憶と向き合うことになる。
名前を変えて戻ってきたかつての幼馴染、立石麻美。そして、昔から気になっていたクラスメイト、河西栞。
親友の田中浩大が麻美に一目惚れしたことで、この再会が静かに波紋を広げていく。
性と欲の狭間で、歪み出す日常。
無邪気な笑顔の裏に隠された想いと、揺れ動く心。
そのすべてに触れたとき、明希は何を守り、何を選ぶのか。
青春の光と影を描く、"遅れてきた"ひと夏の物語。
前編 「恋愛譚」 : 序章〜第5章
後編 「青春譚」 : 第6章〜
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
初恋♡リベンジャーズ
遊馬友仁
青春
【第五部開始】
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
第二部からは、さらに登場人物たちも増え、コメディ要素が多めとなります(予定)
強制ハーレムな世界で元囚人の彼は今日もマイペースです。
きゅりおす
SF
ハーレム主人公は元囚人?!ハーレム風SFアクション開幕!
突如として男性の殆どが消滅する事件が発生。
そんな人口ピラミッド崩壊な世界で女子生徒が待ち望んでいる中、現れる男子生徒、ハーレムの予感(?)
異色すぎる主人公が周りを巻き込みこの世界を駆ける!
陰キャの俺、なぜか文芸部の白髪美少女とバスケ部の黒髪美少女に好かれてるっぽい。
沢田美
恋愛
この世の中には、勝者と敗者がいる。
――恋人がいて、青春を謳歌し、学校生活をカラフルに染める勝者。
そしてその反対側、モブのように生きる俺・高一賢聖(たかいちけんせい)。
高校入学初日、ぼっちを貫くつもりだった俺の前に、
“二人の女王”が現れた。
ひとりは――雪のように白い髪を持つ、文芸部の女神・瀬良由良(せらゆら)。
もうひとりは――バスケ部の全国エースにして完璧超人、不知火優花(しらぬいゆうか)。
陰キャ代表の俺が、なんでこの二人に関わることになるんだ!?
「文芸部、入らない?」
「由良先輩、また新入生をたぶらかしてる〜!」
平凡で静かな高校生活を夢見ていたのに――
気づけば俺の毎日は、ラブコメと混乱で埋め尽くされていた。
青春なんて関係ないと思ってた。
だけど、この春だけは違うらしい。
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
訳あって学年の三大美少女達とメイドカフェで働くことになったら懐かれたようです。クラスメイトに言えない「秘密」も知ってしまいました。
亜瑠真白
青春
「このことは2人だけの秘密だよ?」彼女達は俺にそう言った―――
高校2年の鳥屋野亮太は従姉に「とあるバイト」を持ちかけられた。
従姉はメイドカフェを開店することになったらしい。
彼女は言った。
「亮太には美少女をスカウトしてきてほしいんだ。一人につき一万でどうだ?」
亮太は学年の三大美少女の一人である「一ノ瀬深恋」に思い切って声をかけた。2人で話している最中、明るくて社交的でクラスの人気者の彼女は、あることをきっかけに様子を変える。
赤くなった顔。ハの字になった眉。そして上目遣いで見上げる潤んだ瞳。
「ほ、本当の私を、か、かかか、可愛いって……!?」
彼女をスカウトしたことをきっかけに、なぜか「あざと系美少女」や「正体不明のクール系美少女」もメイドカフェで働くことに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる