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第一章
013 積み重なる愛─⑤
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「フィリのおかげで軽症で済んだ。アーディム兄様も口にする前に阻止できた」
「ジャミル王子は?」
「海藻のサラダは食べなかったそうだ」
片方だけ食べたのであれば、毒になることはない。
「正直……今回阻止できたからいいものの、食べ合わせによって毒になるものは、数多く存在する。また同じことがあった場合、止められるか不安だ」
「毒味役には数人で皿を分けるのではなく、全種類を口にしてもらう方向に変える。今は国王を決める大事な時期だからな。アイラ、アーディム王子の元へ行き、シェフの墓を建てるように俺から案が出たと伝えてもらえないか」
「御意」
アイラの声が震えていて、ふたりは息を呑んだ。
食材のすべてはシェフが責任を担っている。たとえ犯人がシェフでなくとも、責任は彼に向かってしまう。墓を建てられることはない。
これはヴァシリスにしかできないせめてもの情けだった。
数か月前に王が亡くなり、黒に染まった町が嘘のように今は歓声に包まれている。
新しい王が決まった。第一王子であるアーディムだ。フィリも后として議会へ手紙を出した。内容は、まだ花盛の儀を終えていないのにもかかわらず、ジャミル王子はヴァシリスの后である私へ会いにきた。しかも後宮の部屋に入ってきたこと。素行を考えるに、ジャミル王子は相応しくない、とはっきり書いた。
半人前の后の意見など通るはずもないが、結果的にアーディムが王となった。
国をあげて新しい王の誕生を祝い、宴は明け方まで続いた。
どさ、と音とともにフィリは目を覚ました。
宝石のネックレスや宝石を散布した羽織を着て、耳には大きな真珠のイヤリングだ。
寝室から顔を出すと、ヴァシリスはソファーへ横になっている。浅黒い肌がほんのりと赤い。
「起こしたか?」
「大丈夫。寝るならベッドで寝ていいぞ」
「今日は仕事が休みなんだ。ゆっくりここで過ごすさ」
ヴァシリスからはアルコールの香りが漂っている。
フィリは水をグラスに注いだ。
「どうした?」
「ほかの后がしているところなど見たことがない」
「お前だってアイラにイスを勧めたりしていただろう? 助け合うのに身分も何も関係ない」
「そうだ。その通りだと思う」
「どのくらい飲んだ?」
「グラスで三杯くらいだ。アーディム兄様はボトルを開けていた」
「そんなに? 一週間後の成人の儀でも、宴を行うんだろう?」
「少しだけ飲む。宴を開いてくれたアーディム兄様を立てる意味もあるし、派手にはしない。……水を飲ませてくれ」
ヴァシリスはグラスを受け取らない。
フィリはグラスに唇をつけ、口に含んだ。
唇を合わせ、少量ずつそっと流し込んでいく。
ヴァシリスの喉仏が動いた。
「…………もっと」
ヴァシリスはフィリの唇を吸う。
生暖かい舌が入ってきて、甘噛みした。
「んん……っ……ん……」
ヴァシリスはフィリの胸を弄り、ソファーへ押し倒した。
「吸いたい」
「成人を迎えたんじゃないのか? 赤子がすることだろう?」
フィリは目尻を下げると、ヴァシリスは胸元の羽織を横に開いた。
「まだ成人の儀は終えていない」
「ほう? なら儀式を終えたらしないんだな」
「そこからは大人の時間だ」
結局吸うのか、と笑いがこらえきれなかった。
「フィリ様? どうかなさいましたか?」
アイラの声が聞こえ、彼女は扉を叩いている。
フィリはそっと彼の胸を押し、乱れた羽織を直した。
「ヴァシリスが来ていて、話していただけだ」
「ヴァシリス様が? それは大変失礼いたしました。起床されているようですので、一時間後に朝餉をお持ちいたします」
アイラの足音が遠ざかると、ヴァシリスはフィリを軽々と抱き上げて自身の膝の上に乗せてしまった。
「随分、力をつけたんだな」
ヴァシリスは答えず、噛みつくように唇を吸った。
恋人同士の睦み合いというより、まるで獣だ。
臀部に当たるものが硬く、申し訳なさが生まれてくる。
十八歳になったばかりで、性欲も有り余っているだろう。発散できるものも少なく、早く時が過ぎればいいと願うが、それは花盛の儀が近づいている証だ。
「嫌だったか?」
心配そうに覗き込むヴァシリスに、笑みを浮かべて頬を撫でた。
「花盛の儀のことを思うと、憂鬱になってしまう。嫁いだ身としては乗り越えなければならないが。……こんなことを言っては叱られるな。悦んで儀式をしなければならないのに」
「そう思うのは無理はない。ファルーハ王国の王子たちは授業で習うが、后はそうではない。次の授業で習うと思う」
「しっかりと頭に入れて儀式に挑むよ」
外に出て耳を澄ますと、民衆の声が聞こえた。
成人を迎えたヴァシリスは滑舌の良い、通る声で演説を行っている。新しい王の誕生を祝い、タヌエルク神の愛と民への暖かさを語り、そのたびに「ヴァシリス様、万歳!」と、拍手が沸き起こる。
「大きな歓声ですね」
アイラはいつもより声が軽やかだ。
「フィリ様、フルーツティーはいかがですか?」
「それは飲んだことがないな。もらおうか」
「かしこまりました」
アイラは世話をするのが嬉しくて仕方ないと想いが溢れている。
ファルーハ王国がある地域では、タヌエルク神を奉っている。大地に草や花、水を与えた神であり、それは命の源だ。
アイラはよくタヌエルク神とフィリは似ていると話す。
大聖堂にタヌエルク神の像が建っているが、フィリからすれば似ているとは思えなかった。ブロンドヘアーに白い肌くらいだが、異国を探せばたくさんいるだろう。
数種類のフルーツで作ったジュースを受け取り、喉を潤す。甘酸っぱく、爽やかだ。
花盛の儀は明日だ。成人の儀から日も空けずに行うと、ヴァシリスは現国王で兄であるアーディムへ伝えた。
アーディムもこれを了承し、ヴァシリス自ら成人の儀の演説で話している。
早く真の后として迎え入れたいという思惑はあるだろうが、別の意味も込められている。
第二王子であるジャミルの存在だ。フィリを狙っている節があり、一刻も早く存在を知らしめる意味もある。
そして早めに儀式を行うことで、いかに后を愛しているかと国民や後宮に住まう者たちに、知らしめることができる。
だが花盛の儀までの数日間、食事を取ることができないのだ。
タヌエルク神へ祈りを捧げ続け、食事は飲み物のみ。ヴァシリスにも、アイラ以外の侍従にも会うことができない。
気分転換に泳ごうと思っていても、栄養が足りない身体ではそんな気にもなれなかった。
リリがパーチの上で鳴いている。
首のあたりを撫でてやると、気持ちよさそうに目を細めた。
ヴァシリスはフィリのことを考えて、早め行動を心がけている。フィリもそれに答えなければならないが、どうしたって儀式は受け入れられるものではない。人に見られながらの性行為など、とても考えられない。ヴァシリスは平気なのだろうか。
「ジャミル王子は?」
「海藻のサラダは食べなかったそうだ」
片方だけ食べたのであれば、毒になることはない。
「正直……今回阻止できたからいいものの、食べ合わせによって毒になるものは、数多く存在する。また同じことがあった場合、止められるか不安だ」
「毒味役には数人で皿を分けるのではなく、全種類を口にしてもらう方向に変える。今は国王を決める大事な時期だからな。アイラ、アーディム王子の元へ行き、シェフの墓を建てるように俺から案が出たと伝えてもらえないか」
「御意」
アイラの声が震えていて、ふたりは息を呑んだ。
食材のすべてはシェフが責任を担っている。たとえ犯人がシェフでなくとも、責任は彼に向かってしまう。墓を建てられることはない。
これはヴァシリスにしかできないせめてもの情けだった。
数か月前に王が亡くなり、黒に染まった町が嘘のように今は歓声に包まれている。
新しい王が決まった。第一王子であるアーディムだ。フィリも后として議会へ手紙を出した。内容は、まだ花盛の儀を終えていないのにもかかわらず、ジャミル王子はヴァシリスの后である私へ会いにきた。しかも後宮の部屋に入ってきたこと。素行を考えるに、ジャミル王子は相応しくない、とはっきり書いた。
半人前の后の意見など通るはずもないが、結果的にアーディムが王となった。
国をあげて新しい王の誕生を祝い、宴は明け方まで続いた。
どさ、と音とともにフィリは目を覚ました。
宝石のネックレスや宝石を散布した羽織を着て、耳には大きな真珠のイヤリングだ。
寝室から顔を出すと、ヴァシリスはソファーへ横になっている。浅黒い肌がほんのりと赤い。
「起こしたか?」
「大丈夫。寝るならベッドで寝ていいぞ」
「今日は仕事が休みなんだ。ゆっくりここで過ごすさ」
ヴァシリスからはアルコールの香りが漂っている。
フィリは水をグラスに注いだ。
「どうした?」
「ほかの后がしているところなど見たことがない」
「お前だってアイラにイスを勧めたりしていただろう? 助け合うのに身分も何も関係ない」
「そうだ。その通りだと思う」
「どのくらい飲んだ?」
「グラスで三杯くらいだ。アーディム兄様はボトルを開けていた」
「そんなに? 一週間後の成人の儀でも、宴を行うんだろう?」
「少しだけ飲む。宴を開いてくれたアーディム兄様を立てる意味もあるし、派手にはしない。……水を飲ませてくれ」
ヴァシリスはグラスを受け取らない。
フィリはグラスに唇をつけ、口に含んだ。
唇を合わせ、少量ずつそっと流し込んでいく。
ヴァシリスの喉仏が動いた。
「…………もっと」
ヴァシリスはフィリの唇を吸う。
生暖かい舌が入ってきて、甘噛みした。
「んん……っ……ん……」
ヴァシリスはフィリの胸を弄り、ソファーへ押し倒した。
「吸いたい」
「成人を迎えたんじゃないのか? 赤子がすることだろう?」
フィリは目尻を下げると、ヴァシリスは胸元の羽織を横に開いた。
「まだ成人の儀は終えていない」
「ほう? なら儀式を終えたらしないんだな」
「そこからは大人の時間だ」
結局吸うのか、と笑いがこらえきれなかった。
「フィリ様? どうかなさいましたか?」
アイラの声が聞こえ、彼女は扉を叩いている。
フィリはそっと彼の胸を押し、乱れた羽織を直した。
「ヴァシリスが来ていて、話していただけだ」
「ヴァシリス様が? それは大変失礼いたしました。起床されているようですので、一時間後に朝餉をお持ちいたします」
アイラの足音が遠ざかると、ヴァシリスはフィリを軽々と抱き上げて自身の膝の上に乗せてしまった。
「随分、力をつけたんだな」
ヴァシリスは答えず、噛みつくように唇を吸った。
恋人同士の睦み合いというより、まるで獣だ。
臀部に当たるものが硬く、申し訳なさが生まれてくる。
十八歳になったばかりで、性欲も有り余っているだろう。発散できるものも少なく、早く時が過ぎればいいと願うが、それは花盛の儀が近づいている証だ。
「嫌だったか?」
心配そうに覗き込むヴァシリスに、笑みを浮かべて頬を撫でた。
「花盛の儀のことを思うと、憂鬱になってしまう。嫁いだ身としては乗り越えなければならないが。……こんなことを言っては叱られるな。悦んで儀式をしなければならないのに」
「そう思うのは無理はない。ファルーハ王国の王子たちは授業で習うが、后はそうではない。次の授業で習うと思う」
「しっかりと頭に入れて儀式に挑むよ」
外に出て耳を澄ますと、民衆の声が聞こえた。
成人を迎えたヴァシリスは滑舌の良い、通る声で演説を行っている。新しい王の誕生を祝い、タヌエルク神の愛と民への暖かさを語り、そのたびに「ヴァシリス様、万歳!」と、拍手が沸き起こる。
「大きな歓声ですね」
アイラはいつもより声が軽やかだ。
「フィリ様、フルーツティーはいかがですか?」
「それは飲んだことがないな。もらおうか」
「かしこまりました」
アイラは世話をするのが嬉しくて仕方ないと想いが溢れている。
ファルーハ王国がある地域では、タヌエルク神を奉っている。大地に草や花、水を与えた神であり、それは命の源だ。
アイラはよくタヌエルク神とフィリは似ていると話す。
大聖堂にタヌエルク神の像が建っているが、フィリからすれば似ているとは思えなかった。ブロンドヘアーに白い肌くらいだが、異国を探せばたくさんいるだろう。
数種類のフルーツで作ったジュースを受け取り、喉を潤す。甘酸っぱく、爽やかだ。
花盛の儀は明日だ。成人の儀から日も空けずに行うと、ヴァシリスは現国王で兄であるアーディムへ伝えた。
アーディムもこれを了承し、ヴァシリス自ら成人の儀の演説で話している。
早く真の后として迎え入れたいという思惑はあるだろうが、別の意味も込められている。
第二王子であるジャミルの存在だ。フィリを狙っている節があり、一刻も早く存在を知らしめる意味もある。
そして早めに儀式を行うことで、いかに后を愛しているかと国民や後宮に住まう者たちに、知らしめることができる。
だが花盛の儀までの数日間、食事を取ることができないのだ。
タヌエルク神へ祈りを捧げ続け、食事は飲み物のみ。ヴァシリスにも、アイラ以外の侍従にも会うことができない。
気分転換に泳ごうと思っていても、栄養が足りない身体ではそんな気にもなれなかった。
リリがパーチの上で鳴いている。
首のあたりを撫でてやると、気持ちよさそうに目を細めた。
ヴァシリスはフィリのことを考えて、早め行動を心がけている。フィリもそれに答えなければならないが、どうしたって儀式は受け入れられるものではない。人に見られながらの性行為など、とても考えられない。ヴァシリスは平気なのだろうか。
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