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第一章
032 后の揺るぎない決断─①
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雪を見ることのないラティとリリは大喜びで、馬車の中に入れてもすぐに外へ出たがり、しばらく飛び回っていた。
侍従はたちはもう一台の馬車に乗り、今はヴァシリスとふたりきりだ。
手を取り合い、何度も唇を交わし、時折ジョークを交えながら会えなかった数週間について語り合った。
「昔と違い、今はヴァシリスもいてくれる。信じていたさ。生きることは絶対に諦めなかった」
「アイラが言っていたが、客人のように扱ってもらえたと」
「そうだったかもな。食事も十分すぎるほど美味しいものだった。……逃げようと思えば逃げられたんだ。カーペットの下に非常口があって一度降りてみたが、地上へ繋がっていた。しかも見張りもいない」
「あの部屋を選んだのは義父上だろう?」
「そうだ。サウリ兄様から言われるがまま、いつもの地下室へ閉じ込められた。けれどすぐに国王が違う部屋に案内しろと命じたんだ」
「義父上はお前とアイラを助け、国を滅ぼそうとしていた。義父上からすれば母を失い、息子のお前までも焚刑に処されたかもしれないんだ。俺の立場では義父上を許してほしいとは言えない。けれど、ほんの少しずつでいいから歩み寄ってほしい。父が亡くなった俺としては、親子の会話はすべきだったと思う部分がある」
「……できるだろうか」
「なんだ、珍しく弱気だな。少なくとも義父上は歩み寄りたいと思っている。でなければあんなに贈り物はくれないだろう?」
馬車へ積み上げた荷物は倍以上に膨れ上がっていた。名産の果実酒や厚手の羽織、毛布などたくさんだ。
「帰ったら、お礼の手紙を書くといい。きっと義父上は喜ぶ」
「そうだな……気が向いたら」
なんとなく気恥ずかしくて、窓の外を見た。ラティとリリは窓の縁で羽を休めている。
窓を開けると、二頭仲良く入ってきた。
ファルーハ王国へ戻ってから、届いていた手紙に返事を書いた。
国王の上后であるサーリャからも来ていて、惚れ惚れするほどの達筆だ。
「なんだ? これは」
手紙の送り主は間違いなくサーリャであり、過去の手紙と見比べてみても時も間違いなく彼女である。なのに、何か違和感を感じた。
違和感の正体は、文章の書き方だと気づいた。ところどころ文字が空いていたり、空けなくていいところに改行がある。
「フィリ様、ヴァシリス様がお部屋にいらっしゃいます。お食事をお持ちしますね」
「ああ、頼む」
ヴァシリスと抱擁を交わしていると、
「浮かない顔をしているな」
と頬を包まれた。
「ルロ国から帰ってきたら、サーリャ様から手紙が届いていたんだ。それが……ちょっとおかしい文章で、何か意図があるようなんだが、僕には解けなくて」
「読んでも問題ないか?」
内緒事はないか、という意味だろう。
「お互いの近状報告くらいだよ。……今思うとそれも当たり障りのないことしか書いていない。普段ならもう少し突っ込んだ内容を書いていたりするんだが。それに一枚なんだ。サーリャ様から頂いた手紙の中で、一枚なんて今までありえなかった」
天気や今の季節の美味しいもの、体調を気遣う内容だ。
ヴァシリスに手紙を渡した。
手紙の文字を目で追っているが、ときどき止まる。
「ヴァシリス様、そろそろ夕餉のお時間です」
「ああ。アイラ、一つ頼みがある。蝋燭を持ってきてくれないか?」
「かしこまりました」
「蝋燭? 何に使うんだ?」
「俺の勘が正しければ、の話だが」
ヴァシリスはアイラから蝋燭を受け取り、火をつける。
サーリャからの手紙を火の近くで炙った。
すると空いた隙間からみるみるうちに文字が浮かび上がっていく。
「兄様と幼少の頃、遊んだことがあるんだ。酸のある柑橘類の汁で文字を書き、火で炙るとこうして隠れた文字が浮かぶ。酸は焦げやすいからな」
「知らなかった。そんなことができるんだ」
紙に鼻を近づけると、レモンのような香りがした。
「サーリャ様が元から知っていたか兄様に聞いたかは判らないが……気づいてほしくてわざと間隔を空けたんだ」
「これは、侍従……?」
「歪んでいるが、そう書いているように見える。あとは『助けて』」
ヴァシリスと顔を見交わした。
「悪い意味にしかとらえられないな。侍従に狙われているのか見張られているのか、サーリャ様は身動きが取れない状況ということか」
「他に相談ができる相手がいないのかもしれない。国王陛下は今、アヤの件も含めて仕事に追われていて、夜はお一人で過ごすことだって多い。それに上后の側でずっと過ごされるわけじゃない。下后たちだっている。もし下后の元へ行くように言われているなら、サーリャ様は誰にも相談できずに一人でお過ごしになっているだろう」
「このタイミングでお茶会のお誘いをしたらまずいだろうか」
「侍従も必ずついてくる。もしサーリャ様の侍従に何かあるのだとしたら、会ってみるのもいいかもしれない」
フィリはさっそくサーリャ宛に手紙を書いた。手紙の意図に気づいたとは書かず、返事とお茶会の誘いのみだ。
二週間後、春の香りが漂う庭にてお茶会が開かれた。
サーリャの好みは事前によく聞いている。お茶にジャムを入れるのを好む彼女のために十種類ほど準備し、お茶菓子も干菓子や春の花を添えたゼリーやプチケーキなどを用意した。
サーリャは前回とは異なる侍従を連れてきた。上背のある女性で、肩幅も広い。何か武術を習っているかのような印象を受ける。唇を真一文字に結び、冷厳な雰囲気を醸し出している。
サーリャはいつもの落ち着いた雰囲気だが、幾分か肩が上がり、緊張しているようにも見える。
フィリと対面すると、サーリャの頬は少しだけ緩んだ。
「急なお誘いでご迷惑ではありませんでしたか?」
「いいえ。フィリ様とまたお茶を頂きたく思っておりましたの。とても嬉しいです」
「そちらの侍従の方はお会いするのは初めてですね」
フィリはサーリャの斜め後ろで控えている従者に触れた。
「え、ええ……。彼女は……」
「初めましてフィリ様。サーリャ様の侍従のペシェと申します。今、ファルーハ王国はこのように大変な状況ですのに、上后へお茶会の誘いは些か疑問を感じざるを得ないかと存じます」
緊張の糸が弦のように張り、お茶会とは真逆の雰囲気となった。低めの声が脳を支配しようと木霊する。
後ろで控えていたアイラが動く。だがフィリは手で制した。
「ご多忙の中、お時間を調整して頂き誠に感謝を申し上げます。サーリャ様とは切っても切れないような、長く続く関係を築きたいと思っております。ファルーハ王国が大変な状況なのは私も把握していますが、少しでも気分転換になればとお誘いした次第です。サーリャ様、本日は楽しんで頂けたら幸甚の至りです」
心の中でペシェ、ペシェと呟く。
どこかで聞いたことのある名前だと思ったが、ペシェとは異国の言葉で罪を表す。偽名だと察した。
「サーリャ様、こちらは蜂蜜のケーキで、レモンのジェルをかけて食べると大変美味しいのですよ」
レモン、という言葉にサーリャは反応した。聡明な彼女は気づいているだろう。パティシエにお願いして作ってもらったものだ。
フィリは先にジェルをかけ、ケーキを頬張った。毒など入っていないとアピールにも繋がる。
「何やら楽しそうだな」
ヴァシリスがこちらへ近づいてきた。剣の稽古中なのか、ラフな格好のままだ。
「ヴァシリス様、お付きの者もつけずに物騒ですよ。それに今は上后たちのお茶会の最中です」
「すまない。楽しそうだったものでつい、な」
「つい、じゃないだろう。サーリャ様とのお茶会だぞ」
アイラとフィリに叱られ、ヴァシリスは子供のように落ち込んでしまった。
「ふふ……良いのですよ。仲が良くて羨ましいです。最近、お忙しいのか陛下に会えない日々が続いていました。気分転換にもなりますし、こうしてお茶会に呼んで頂けてとても楽しいですわ」
やはり思った通りだった。サーリャは誰にも相談できずにいた。縋るような目を向けてくる彼女に、同情心が芽生える。
フィリは脇に置いていた袋を彼女へ差し出した。
「お帰りになられるときにお渡ししようかと思っていたのですが、こちらは我が夫と私からの贈り物です」
「まあ、素敵。中身は何かしら?」
ペシェは前に出て袋を受け取ろうとするが、サーリャが止めた。
彼女からの信頼の証だ。
「中身はお香です。使い方は中に入っている紙に書いてあります」
「ヴァシリス様もありがとうございます。とても心に残るお茶会です」
サーリャの表情とは対照的に、ペシェは無表情を必死に保とうとしているように見えた。
漆黒の蝶が緩やかな風に揺られて飛んでいる。フィリは見たことがあった。けれどそれが何なのかはっきりと思い出せない。
罪をまとうペシェの後ろを、漆黒の蝶は追いかけていく。
「小汚い蝶ですね」
ペシェは憎悪を隠さず声に出し、蝶を追い払った。
侍従はたちはもう一台の馬車に乗り、今はヴァシリスとふたりきりだ。
手を取り合い、何度も唇を交わし、時折ジョークを交えながら会えなかった数週間について語り合った。
「昔と違い、今はヴァシリスもいてくれる。信じていたさ。生きることは絶対に諦めなかった」
「アイラが言っていたが、客人のように扱ってもらえたと」
「そうだったかもな。食事も十分すぎるほど美味しいものだった。……逃げようと思えば逃げられたんだ。カーペットの下に非常口があって一度降りてみたが、地上へ繋がっていた。しかも見張りもいない」
「あの部屋を選んだのは義父上だろう?」
「そうだ。サウリ兄様から言われるがまま、いつもの地下室へ閉じ込められた。けれどすぐに国王が違う部屋に案内しろと命じたんだ」
「義父上はお前とアイラを助け、国を滅ぼそうとしていた。義父上からすれば母を失い、息子のお前までも焚刑に処されたかもしれないんだ。俺の立場では義父上を許してほしいとは言えない。けれど、ほんの少しずつでいいから歩み寄ってほしい。父が亡くなった俺としては、親子の会話はすべきだったと思う部分がある」
「……できるだろうか」
「なんだ、珍しく弱気だな。少なくとも義父上は歩み寄りたいと思っている。でなければあんなに贈り物はくれないだろう?」
馬車へ積み上げた荷物は倍以上に膨れ上がっていた。名産の果実酒や厚手の羽織、毛布などたくさんだ。
「帰ったら、お礼の手紙を書くといい。きっと義父上は喜ぶ」
「そうだな……気が向いたら」
なんとなく気恥ずかしくて、窓の外を見た。ラティとリリは窓の縁で羽を休めている。
窓を開けると、二頭仲良く入ってきた。
ファルーハ王国へ戻ってから、届いていた手紙に返事を書いた。
国王の上后であるサーリャからも来ていて、惚れ惚れするほどの達筆だ。
「なんだ? これは」
手紙の送り主は間違いなくサーリャであり、過去の手紙と見比べてみても時も間違いなく彼女である。なのに、何か違和感を感じた。
違和感の正体は、文章の書き方だと気づいた。ところどころ文字が空いていたり、空けなくていいところに改行がある。
「フィリ様、ヴァシリス様がお部屋にいらっしゃいます。お食事をお持ちしますね」
「ああ、頼む」
ヴァシリスと抱擁を交わしていると、
「浮かない顔をしているな」
と頬を包まれた。
「ルロ国から帰ってきたら、サーリャ様から手紙が届いていたんだ。それが……ちょっとおかしい文章で、何か意図があるようなんだが、僕には解けなくて」
「読んでも問題ないか?」
内緒事はないか、という意味だろう。
「お互いの近状報告くらいだよ。……今思うとそれも当たり障りのないことしか書いていない。普段ならもう少し突っ込んだ内容を書いていたりするんだが。それに一枚なんだ。サーリャ様から頂いた手紙の中で、一枚なんて今までありえなかった」
天気や今の季節の美味しいもの、体調を気遣う内容だ。
ヴァシリスに手紙を渡した。
手紙の文字を目で追っているが、ときどき止まる。
「ヴァシリス様、そろそろ夕餉のお時間です」
「ああ。アイラ、一つ頼みがある。蝋燭を持ってきてくれないか?」
「かしこまりました」
「蝋燭? 何に使うんだ?」
「俺の勘が正しければ、の話だが」
ヴァシリスはアイラから蝋燭を受け取り、火をつける。
サーリャからの手紙を火の近くで炙った。
すると空いた隙間からみるみるうちに文字が浮かび上がっていく。
「兄様と幼少の頃、遊んだことがあるんだ。酸のある柑橘類の汁で文字を書き、火で炙るとこうして隠れた文字が浮かぶ。酸は焦げやすいからな」
「知らなかった。そんなことができるんだ」
紙に鼻を近づけると、レモンのような香りがした。
「サーリャ様が元から知っていたか兄様に聞いたかは判らないが……気づいてほしくてわざと間隔を空けたんだ」
「これは、侍従……?」
「歪んでいるが、そう書いているように見える。あとは『助けて』」
ヴァシリスと顔を見交わした。
「悪い意味にしかとらえられないな。侍従に狙われているのか見張られているのか、サーリャ様は身動きが取れない状況ということか」
「他に相談ができる相手がいないのかもしれない。国王陛下は今、アヤの件も含めて仕事に追われていて、夜はお一人で過ごすことだって多い。それに上后の側でずっと過ごされるわけじゃない。下后たちだっている。もし下后の元へ行くように言われているなら、サーリャ様は誰にも相談できずに一人でお過ごしになっているだろう」
「このタイミングでお茶会のお誘いをしたらまずいだろうか」
「侍従も必ずついてくる。もしサーリャ様の侍従に何かあるのだとしたら、会ってみるのもいいかもしれない」
フィリはさっそくサーリャ宛に手紙を書いた。手紙の意図に気づいたとは書かず、返事とお茶会の誘いのみだ。
二週間後、春の香りが漂う庭にてお茶会が開かれた。
サーリャの好みは事前によく聞いている。お茶にジャムを入れるのを好む彼女のために十種類ほど準備し、お茶菓子も干菓子や春の花を添えたゼリーやプチケーキなどを用意した。
サーリャは前回とは異なる侍従を連れてきた。上背のある女性で、肩幅も広い。何か武術を習っているかのような印象を受ける。唇を真一文字に結び、冷厳な雰囲気を醸し出している。
サーリャはいつもの落ち着いた雰囲気だが、幾分か肩が上がり、緊張しているようにも見える。
フィリと対面すると、サーリャの頬は少しだけ緩んだ。
「急なお誘いでご迷惑ではありませんでしたか?」
「いいえ。フィリ様とまたお茶を頂きたく思っておりましたの。とても嬉しいです」
「そちらの侍従の方はお会いするのは初めてですね」
フィリはサーリャの斜め後ろで控えている従者に触れた。
「え、ええ……。彼女は……」
「初めましてフィリ様。サーリャ様の侍従のペシェと申します。今、ファルーハ王国はこのように大変な状況ですのに、上后へお茶会の誘いは些か疑問を感じざるを得ないかと存じます」
緊張の糸が弦のように張り、お茶会とは真逆の雰囲気となった。低めの声が脳を支配しようと木霊する。
後ろで控えていたアイラが動く。だがフィリは手で制した。
「ご多忙の中、お時間を調整して頂き誠に感謝を申し上げます。サーリャ様とは切っても切れないような、長く続く関係を築きたいと思っております。ファルーハ王国が大変な状況なのは私も把握していますが、少しでも気分転換になればとお誘いした次第です。サーリャ様、本日は楽しんで頂けたら幸甚の至りです」
心の中でペシェ、ペシェと呟く。
どこかで聞いたことのある名前だと思ったが、ペシェとは異国の言葉で罪を表す。偽名だと察した。
「サーリャ様、こちらは蜂蜜のケーキで、レモンのジェルをかけて食べると大変美味しいのですよ」
レモン、という言葉にサーリャは反応した。聡明な彼女は気づいているだろう。パティシエにお願いして作ってもらったものだ。
フィリは先にジェルをかけ、ケーキを頬張った。毒など入っていないとアピールにも繋がる。
「何やら楽しそうだな」
ヴァシリスがこちらへ近づいてきた。剣の稽古中なのか、ラフな格好のままだ。
「ヴァシリス様、お付きの者もつけずに物騒ですよ。それに今は上后たちのお茶会の最中です」
「すまない。楽しそうだったものでつい、な」
「つい、じゃないだろう。サーリャ様とのお茶会だぞ」
アイラとフィリに叱られ、ヴァシリスは子供のように落ち込んでしまった。
「ふふ……良いのですよ。仲が良くて羨ましいです。最近、お忙しいのか陛下に会えない日々が続いていました。気分転換にもなりますし、こうしてお茶会に呼んで頂けてとても楽しいですわ」
やはり思った通りだった。サーリャは誰にも相談できずにいた。縋るような目を向けてくる彼女に、同情心が芽生える。
フィリは脇に置いていた袋を彼女へ差し出した。
「お帰りになられるときにお渡ししようかと思っていたのですが、こちらは我が夫と私からの贈り物です」
「まあ、素敵。中身は何かしら?」
ペシェは前に出て袋を受け取ろうとするが、サーリャが止めた。
彼女からの信頼の証だ。
「中身はお香です。使い方は中に入っている紙に書いてあります」
「ヴァシリス様もありがとうございます。とても心に残るお茶会です」
サーリャの表情とは対照的に、ペシェは無表情を必死に保とうとしているように見えた。
漆黒の蝶が緩やかな風に揺られて飛んでいる。フィリは見たことがあった。けれどそれが何なのかはっきりと思い出せない。
罪をまとうペシェの後ろを、漆黒の蝶は追いかけていく。
「小汚い蝶ですね」
ペシェは憎悪を隠さず声に出し、蝶を追い払った。
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