31 / 68
第二章 アーサーを追って
031 魔女の血
しおりを挟む
初めて入ったスイートルームは、異次元空間に呑まれたようだった。
カーテンで仕切られた寝室に、寝ころんでも寝心地がよさそうなソファー、テーブルには英語で書かれた本が数冊。読みかけなので、直前まで読んでいたのだろう。
夜景が一望できる大きな窓からは、無数の光が遠くまで見える。
「カーテン閉めていい? いろいろ心配なんでね」
「はい」
フィンリーは高級スーツの上着を適当にかけると、フロントへ電話を入れる。
コーヒーと二段重ねのホットケーキが届いた。
「とりあえず食べようか。その様子だとろくにご飯も食べてなさそうだから」
「……いただきます」
分厚いホットケーキを切ると、蜂蜜と溶けたバターが中まで染み込んでいく。あふれて皿に残る蜂蜜をたっぷりとつけた。
「美味しい……甘い」
「それはよかった」
蜂蜜も残らないほど平らげた後は、フィンリーはお代わりのコーヒーを注文してくれた。
「アーティーがいなくてがっかりした?」
「いるとは思ってませんでした」
「あ、そう。どこにいるか予想はつく?」
「もしかしたら……イギリスかスリランカ」
「どうしてスリランカ?」
「スリランカはおばあさまの出身国なんですよね。アーサーさんから聞きました」
「僕らは異母兄弟。母親が違うんだ。僕は母親の元で育ったから、ほとんど祖母のことは分からない」
「そうだったんですか。アーサーさんは、家族の話題はあまり触れてほしくなさそうでしたが、おばあさまの話はたまにしてくれました」
「ふふ、まあ僕みたいなお兄ちゃんじゃあ、話したくはないだろうね」
フィンリーは足を組み、前髪を邪魔そうに持ち上げる。
「何が起こっているのか教えて下さい」
「知ってどうしたいの?」
「アーサーさんを取り戻したいです」
「取り戻す? 彼は自分の足で日本を出たんだよ。まるで僕らが攫ったみたいな言い方だ」
「自分たちの足で? そんな、ありえない」
何よりも大切な店を捨ててまで、彼は去った。
「ありえないって言うけどさ、君はアーティーの何を知っているわけ? 特別な関係かと思っていろいろ聞いてみたけど、まるで他人同士じゃないか」
「僕が彼を好き。それじゃあいけませんか?」
「そういう人はごまんといるんだって。前に君は新妻さんという男性と会ったね。彼もその一人だ。わざわざ遠回りしてアーサーがいるかどうか確認して、家に帰った日もある」
「そんなことまで調べているんですか」
「言っただろう? 君たちの回りは埃が舞う数ほど細かく見ている。アーティーが君を心から信頼していた証拠でもない限り、話すことはできないんだよ」
フィンリーは胸元のボタンを緩めた。
何か首から下げている。リングが三つついていて、それぞれに宝石が埋め込まれていた。
ふと彼方は思い出す。あの箱だ。
「証拠になるか分からないんですが……預かっていたものならあります」
「何を?」
「この前、アーサーさんから宅配が届いたんです。中には正方形の箱があって、指輪がありました。内側にはスタッフォードの名字があって、」
「なんだって?」
フィンリーはソファーに座り直し、少し前屈みになる。
「けっこう年季の入った箱でした」
「ほかには?」
「あとはメッセージカードです。預かってほしいって。それだけですけど……」
「……………………」
フィンリーは黙りこくってしまった。
静寂が訪れると、いかにフィンリーが話し好きか分かる。それに話すのが上手い。すでに二時間が経過していた。
「うーん……難しいよ、月森君。まさか……いやあの子が仕組んだのか? そうとしか思えない、うん」
独り言を呟くと、フィンリーは急に立ち上がる。
「シャワー浴びてくる」
それだけを言い残すと、返事も待たずにリビングを出た。
嵐のような人だ。けれど彼と話して分かったこともある。
彼方はまぶたをゆっくりと開けた。いつの間にか眠っていたらしい。柔らかなソファーの上で横たわり、毛布がいくつもかけられている。不思議な優しさを兼ね備えた人だ。
彼方はシャワーを借りて、ミネラルウォーターを冷蔵庫から出した。
彼はアーサーの異母兄弟で、アーサーから離れろと何度も警告をした人。話せば話すほど、解決どころかもやもやしたものが溜まっていく。
「起きた?」
フィンリーは携帯端末をテーブルに置いて、彼もミネラルウォーターを取り出す。
「仕事の電話は待ってくれないんだよ」
「毛布、ありがとうございます」
「どういたしまして。起きたついでにちょっと話でもする? 今なら質問を受けつけるよ」
「黒いスーツの男性は、何者ですか? どうしてアーサーさんを追っているんですか?」
「アーサーねえ……。目的がふたつに増えた。君も対象なんだよ。巻き込まれる前に身を引けと忠告した理由だ。弟はとある血を引いている」
「魔女の血ですか」
「聞いてたの? 根絶やしにしたい連中さ。僕らの祖母がそういう血を引いている。祖母と一番仲のよかったアーティーは、祖母から何かを受け継いでいる。これは僕の予想だかどね。だからこそ白羽の矢は弟に立つんだ。連中は僕らに対し、アーティーを引き渡せと幼い頃から何度も忠告してきている。僕から言わせたら、魔女の血なんて馬鹿げたものだけどね。本来の目的は別にある」
「本来の目的?」
「ドラッグだよ。スリランカのご先祖様は、薬を作っていたんだ。その中にも今は違法な薬が含まれている。とある宗教の資金源になっていて、アーティーはそれに利用されようとしているんだ」
「でもアーサーさんは、作り方を知らないんですよね?」
「多分ね。そこら辺は秘密主義だし、僕らの知らないことも抱えている可能性は捨て切れないけど。ちなみに僕は本当に知らないよ。祖母とはほとんど一緒に過ごさなかったし、顔も思い出せないくらいだ。占星術や様々な知識を教えてもらったアーティーだから、魔女だと思い込んでいるんだろう。彼らはアーティーが作り方を知らなくても、利用して作らせようとしている。幽閉してお薬製造マシーンってやつ」
「なに……それ……」
「君がショックを受けるなんておかしな話だ。だから関わるなと何度も言った。けれど君は聞かなかった」
フィンリーは早口で言い切ると、ペットボトルを空にした。
「分かれ目は二十五歳の誕生日。クリスマスだ。奴らとアーティーはとある賭けをした。アーティーの願いは初恋の人を見つけ、もう一度会うこと。それなら、二十五歳までに見つけられなかったら幽閉確定、見つかったらアーティーは自由の身」
言葉が出てこなかった。とんでもない話だ。人権なんて、初めからなかった。きっと生まれたときから、自由とは無縁の生活を強いられてきた。
「その涙をアーティーが見たら、なんて言うだろうね」
拭いても拭いても、溢れるものが止まらない。乾いたバスタオルはまた乾かさないといけない。
「地球に何十億人いる中で、初恋の人を見つけるなんて無理だと踏んだんだろうね。アーティーは諦めずに海を越えた。そして見つけた」
「それは、僕も聞きました。でも、誰かは分からないんです。結局教えてくれないし……何も言わずにいなくなった。僕だけが好きで、アーサーさんは、僕を何とも……」
「それはもし会えたら、聞いたらいい。悪いが、簡単には居場所を教えられない。そうだな……二択にしよう。君が思う、スリランカかイギリス。どちらかを選ぶんだ。元旦までにチケットを用意する。もし当てたら、アーティーにたどり着ける可能性はある。もちろん、会いたくないのならこのままフェードアウトしてもらってもいい。賭けに乗るか、乗らないか」
答えは一つしかなかった。大粒の涙を拭い、腹筋に力を込める。
「愛で国境を乗り越えてみせてよ」
カーテンで仕切られた寝室に、寝ころんでも寝心地がよさそうなソファー、テーブルには英語で書かれた本が数冊。読みかけなので、直前まで読んでいたのだろう。
夜景が一望できる大きな窓からは、無数の光が遠くまで見える。
「カーテン閉めていい? いろいろ心配なんでね」
「はい」
フィンリーは高級スーツの上着を適当にかけると、フロントへ電話を入れる。
コーヒーと二段重ねのホットケーキが届いた。
「とりあえず食べようか。その様子だとろくにご飯も食べてなさそうだから」
「……いただきます」
分厚いホットケーキを切ると、蜂蜜と溶けたバターが中まで染み込んでいく。あふれて皿に残る蜂蜜をたっぷりとつけた。
「美味しい……甘い」
「それはよかった」
蜂蜜も残らないほど平らげた後は、フィンリーはお代わりのコーヒーを注文してくれた。
「アーティーがいなくてがっかりした?」
「いるとは思ってませんでした」
「あ、そう。どこにいるか予想はつく?」
「もしかしたら……イギリスかスリランカ」
「どうしてスリランカ?」
「スリランカはおばあさまの出身国なんですよね。アーサーさんから聞きました」
「僕らは異母兄弟。母親が違うんだ。僕は母親の元で育ったから、ほとんど祖母のことは分からない」
「そうだったんですか。アーサーさんは、家族の話題はあまり触れてほしくなさそうでしたが、おばあさまの話はたまにしてくれました」
「ふふ、まあ僕みたいなお兄ちゃんじゃあ、話したくはないだろうね」
フィンリーは足を組み、前髪を邪魔そうに持ち上げる。
「何が起こっているのか教えて下さい」
「知ってどうしたいの?」
「アーサーさんを取り戻したいです」
「取り戻す? 彼は自分の足で日本を出たんだよ。まるで僕らが攫ったみたいな言い方だ」
「自分たちの足で? そんな、ありえない」
何よりも大切な店を捨ててまで、彼は去った。
「ありえないって言うけどさ、君はアーティーの何を知っているわけ? 特別な関係かと思っていろいろ聞いてみたけど、まるで他人同士じゃないか」
「僕が彼を好き。それじゃあいけませんか?」
「そういう人はごまんといるんだって。前に君は新妻さんという男性と会ったね。彼もその一人だ。わざわざ遠回りしてアーサーがいるかどうか確認して、家に帰った日もある」
「そんなことまで調べているんですか」
「言っただろう? 君たちの回りは埃が舞う数ほど細かく見ている。アーティーが君を心から信頼していた証拠でもない限り、話すことはできないんだよ」
フィンリーは胸元のボタンを緩めた。
何か首から下げている。リングが三つついていて、それぞれに宝石が埋め込まれていた。
ふと彼方は思い出す。あの箱だ。
「証拠になるか分からないんですが……預かっていたものならあります」
「何を?」
「この前、アーサーさんから宅配が届いたんです。中には正方形の箱があって、指輪がありました。内側にはスタッフォードの名字があって、」
「なんだって?」
フィンリーはソファーに座り直し、少し前屈みになる。
「けっこう年季の入った箱でした」
「ほかには?」
「あとはメッセージカードです。預かってほしいって。それだけですけど……」
「……………………」
フィンリーは黙りこくってしまった。
静寂が訪れると、いかにフィンリーが話し好きか分かる。それに話すのが上手い。すでに二時間が経過していた。
「うーん……難しいよ、月森君。まさか……いやあの子が仕組んだのか? そうとしか思えない、うん」
独り言を呟くと、フィンリーは急に立ち上がる。
「シャワー浴びてくる」
それだけを言い残すと、返事も待たずにリビングを出た。
嵐のような人だ。けれど彼と話して分かったこともある。
彼方はまぶたをゆっくりと開けた。いつの間にか眠っていたらしい。柔らかなソファーの上で横たわり、毛布がいくつもかけられている。不思議な優しさを兼ね備えた人だ。
彼方はシャワーを借りて、ミネラルウォーターを冷蔵庫から出した。
彼はアーサーの異母兄弟で、アーサーから離れろと何度も警告をした人。話せば話すほど、解決どころかもやもやしたものが溜まっていく。
「起きた?」
フィンリーは携帯端末をテーブルに置いて、彼もミネラルウォーターを取り出す。
「仕事の電話は待ってくれないんだよ」
「毛布、ありがとうございます」
「どういたしまして。起きたついでにちょっと話でもする? 今なら質問を受けつけるよ」
「黒いスーツの男性は、何者ですか? どうしてアーサーさんを追っているんですか?」
「アーサーねえ……。目的がふたつに増えた。君も対象なんだよ。巻き込まれる前に身を引けと忠告した理由だ。弟はとある血を引いている」
「魔女の血ですか」
「聞いてたの? 根絶やしにしたい連中さ。僕らの祖母がそういう血を引いている。祖母と一番仲のよかったアーティーは、祖母から何かを受け継いでいる。これは僕の予想だかどね。だからこそ白羽の矢は弟に立つんだ。連中は僕らに対し、アーティーを引き渡せと幼い頃から何度も忠告してきている。僕から言わせたら、魔女の血なんて馬鹿げたものだけどね。本来の目的は別にある」
「本来の目的?」
「ドラッグだよ。スリランカのご先祖様は、薬を作っていたんだ。その中にも今は違法な薬が含まれている。とある宗教の資金源になっていて、アーティーはそれに利用されようとしているんだ」
「でもアーサーさんは、作り方を知らないんですよね?」
「多分ね。そこら辺は秘密主義だし、僕らの知らないことも抱えている可能性は捨て切れないけど。ちなみに僕は本当に知らないよ。祖母とはほとんど一緒に過ごさなかったし、顔も思い出せないくらいだ。占星術や様々な知識を教えてもらったアーティーだから、魔女だと思い込んでいるんだろう。彼らはアーティーが作り方を知らなくても、利用して作らせようとしている。幽閉してお薬製造マシーンってやつ」
「なに……それ……」
「君がショックを受けるなんておかしな話だ。だから関わるなと何度も言った。けれど君は聞かなかった」
フィンリーは早口で言い切ると、ペットボトルを空にした。
「分かれ目は二十五歳の誕生日。クリスマスだ。奴らとアーティーはとある賭けをした。アーティーの願いは初恋の人を見つけ、もう一度会うこと。それなら、二十五歳までに見つけられなかったら幽閉確定、見つかったらアーティーは自由の身」
言葉が出てこなかった。とんでもない話だ。人権なんて、初めからなかった。きっと生まれたときから、自由とは無縁の生活を強いられてきた。
「その涙をアーティーが見たら、なんて言うだろうね」
拭いても拭いても、溢れるものが止まらない。乾いたバスタオルはまた乾かさないといけない。
「地球に何十億人いる中で、初恋の人を見つけるなんて無理だと踏んだんだろうね。アーティーは諦めずに海を越えた。そして見つけた」
「それは、僕も聞きました。でも、誰かは分からないんです。結局教えてくれないし……何も言わずにいなくなった。僕だけが好きで、アーサーさんは、僕を何とも……」
「それはもし会えたら、聞いたらいい。悪いが、簡単には居場所を教えられない。そうだな……二択にしよう。君が思う、スリランカかイギリス。どちらかを選ぶんだ。元旦までにチケットを用意する。もし当てたら、アーティーにたどり着ける可能性はある。もちろん、会いたくないのならこのままフェードアウトしてもらってもいい。賭けに乗るか、乗らないか」
答えは一つしかなかった。大粒の涙を拭い、腹筋に力を込める。
「愛で国境を乗り越えてみせてよ」
11
あなたにおすすめの小説
丘の上の王様とお妃様
よしき
恋愛
木崎珠子(35才)は、大学を卒業後、帝国財閥の子会社に勤めていた、ごくごく平凡なOLだった。しかし、同じ職場の彼に二股をかけられ、職場にも居づらくなり、あげくに両親が交通事故でいっぺんに他界。結局会社を退職し、両親がやっていた喫茶店「坂の上」を引き継ごうと、地元へ帰ってくる。喫茶店の仕事は、会社務めに比べると、珠子にはなんとなくあっているようで...ご近所さんを相手にユルくやっていた。そんな珠子が地元へ戻ってから半年ほどして、喫茶店「坂の上」の隣にある、通称「お化け屋敷」と呼ばれる大豪邸に、帝国財閥の偉い人が越してくると話題になる。珠子は、「別の世界の人間」だからと、あまり意識をしていなかったのだか...
「お化け屋敷」の噂からひと月後。いつもは見ない紳士が、喫茶「坂の上」によってきて。そこから始まる現代シンデレラ物語
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
魅了持ちの執事と侯爵令嬢【完結済】
tii
恋愛
あらすじ
――その執事は、完璧にして美しき存在。
だが、彼が仕えるのは、”魅了の魔”に抗う血を継ぐ、高貴なる侯爵令嬢だった。
舞踏会、陰謀、政略の渦巻く宮廷で、誰もが心を奪われる彼の「美」は、決して無害なものではない。
その美貌に隠された秘密が、ひとりの少女を、ひとりの弟を、そして侯爵家、はたまた国家の運命さえも狂わせていく。
愛とは何か。忠誠とは、自由とは――
これは、決して交わることを許されぬ者たちが、禁忌に触れながらも惹かれ合う、宮廷幻想譚。
モース10
藤谷 郁
恋愛
慧一はモテるが、特定の女と長く続かない。
ある日、同じ会社に勤める地味な事務員三原峰子が、彼をネタに同人誌を作る『腐女子』だと知る。
慧一は興味津々で接近するが……
※表紙画像/【イラストAC】NORIMA様
※他サイトに投稿済み
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
雨降る朔日
ゆきか
キャラ文芸
母が云いました。祭礼の後に降る雨は、子供たちを憐れむ蛇神様の涙だと。
せめて一夜の話し相手となりましょう。
御物語り候へ。
---------
珠白は、たおやかなる峰々の慈愛に恵まれ豊かな雨の降りそそぐ、農業と医学の国。
薬師の少年、霜辻朔夜は、ひと雨ごとに冬が近付く季節の薬草園の六畳間で、蛇神の悲しい物語に耳を傾けます。
白の霊峰、氷室の祭礼、身代わりの少年たち。
心優しい少年が人ならざるものたちの抱えた思いに寄り添い慰撫する中で成長してゆく物語です。
創作「Galleria60.08」のシリーズ作品となります。
2024.11.25〜12.8 この物語の世界を体験する展示を、箱の中のお店(名古屋)で開催します。
絵:ゆきか
題字:渡邊野乃香
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる