31 / 34
ダンジョンの入り口から帰宅する幽鬼
お菓子の家
しおりを挟む
「すっごぉーい!」
目を輝かせ、口の端から涎を垂らすショコラ。
彼女の見つめる先には一件の家がある。
鬱々とした森の中に建つ、場違いにカラフルなその家は、お菓子の家だ。
「ちょっとまて、ショコラ」
彼女を呼び止め、俺が最後の月煌石を地面に落とした。
ここは二人で協力しなければならないエリアだ。
エリアの入り口に落ちている貴重な月煌石は、全てこうやって土に落として帰りの目印にしなければならない。ひとつでもネコババすると、この森から出られなくなる仕様だ。餓死するまで彷徨う羽目になる。
そしてこのお菓子の家の中にいる魔女を殺して、鍵をゲットし、落としておいた月煌石を辿って戻るのがミッションだ。
お菓子の家では一人が魔女に捕まり、もう一人が魔女と対峙することになる。
魔女を騙して窯に押し込み、外側から窯の扉に閂を下ろさなければならない。魔女はくっそ強いので、タイマンで勝つのは、ほぼ無理だ。
魔女が焼き上がる(?)と窯からパンが出てきて、その中に鍵が入っている。
と、まぁ大変凝った造りの階層なのだ。ダンマスの創作欲が高まっていた時の気分で作られた。
「――私、このお話知ってますよ? 男の子と女の子がお菓子の家に行くあれですよね? だとすると、男の子役のディーゼルさんが捕まって、女の子役の私が魔女を騙して窯に誘導すれば良いんですね? まっかせてください! ディーゼルさんを魔女に食べさせたりなんて、そうは問屋が卸しませんよ!」
グッと力こぶを作って見せたショコラ。
「いや、捕まるのはお前だ」
「ええ……」
無慈悲な通告に、彼女が困惑の眼差しを送ってくる。
「要するに、魔女を登場させるための鍵として、もう一人どうしても必要なだけだ。だから、お前が捕まって魔女をおびき出しさえすれば、後は俺がぶった切る。魔女はかなり高位のリッチーなので、本来ここで力任せに斃すのは困難だが、俺は統べる幽鬼だ。造作もない」
「そんな、お話が一番盛り上がるところを力で……」
「お前みたいなポンコツに俺の命を預けると思ったか?」
「ひどーい!」
拗ねた顔になったショコラの背中を押し、お菓子のドアへと促す。
「――さぁ、行ってこい。言っておくが、お菓子は全部モンスターだ。食べようとすれば逆にお前が食われる結末が待っている。すぐに出してやるから間違っても手を出すなよ? お前、なんか甘味に目がなさそうだからな」
「さすがにこんな怪しいのは食べません」
まぁ、魔女さえ出した後なら死んでくれても構わんがな。
と内心で付け加えている間に、ガチャリとドアが開き、ショコラがその中に恐る恐る身体を滑り込ませた。
その背中を見送って、ひと息つく。タバコ……は切らしていた。イライラ。
鉄靴で地面をザッザッと掘り、ストレスを散らしながら待つ。
「さて、と――」
しばらくしたら、俺を呼ぶために中から魔女が顔を出すはずだ。即刻、叩き切ってしまおう。時間が惜しい。セオリーになんて従っていられるか。
タバコがないというのは、割と危機だったりする。なにもただの趣味趣向だけで年がら年中タバコを吸っているわけではないからだ。タバコは俺にとって色々と重要な役割を果たしている。だからダンマスだって禁煙ではなく分煙を持ち出したのだ。
これを抜けたら、またショートカットを行くしかなさそうだな……。
あそこは、ショコラがまた拗ねるかも知れんな……。
そんなことを考えていると、カチャ……と控えめにドアが開いた。
背中の〈闇黒に絶る大瀑布〉を抜いて、薪割りフォームで振りかぶる。
中から顔を出したのは――ショコラ。
「な――⁉」
まさかの光景にギョッとなる。振り下ろしかけた斧の軌道を慌てて逸らした。
ゴォンッ‼
ショコラの前髪と鼻先を掠め、大戦斧が地面を叩き割った。
「……? ――ひっ⁉」
ショコラが一拍遅れて悲鳴を上げた。
「――なんでお前が出てくる。危うく脳味噌をぶちまけるところだったぞ」
「でぃ、ディーゼルさんこそ! 何で誰が出てきたのか確認もせずに脳天かち割ろうとしてるんですか⁉ 殺人鬼の所業ですよ、それ‼」
「実際、殺人鬼だからな……で、どうしたんだ? 魔女はどうした? 中に入ったらすぐにお前を拘束するはずだが?」
「もー、役に入れ込み過ぎなんですよぉ……」と文句を垂れつつ、ちょいちょいと手で俺を招くショコラ。「なんだ?」と訝しくもドアの中を覗く俺。
お菓子の家の中は、人形だらけになっていた。
「なん、だ……これは……」
薄気味悪い人形ばかりではあるが、その中でも群を抜いて、うす気味悪い人影があった。
ドルトンだ。
ドルトンは部屋の隅で突っ立っているのだが、ざんばら髪の奥に得体の知れない笑みを能面のように張り付かせ、ピクリとも動かない。
服装がオーバーオールに変わっており、手に持った包丁にインパクトがある。辛い愛別離苦を経て、幼児退行を起こした憐れなおっさん、といった雰囲気だ。
本来、魔女が焼かれるべき窯には、ごうごうと燃える恨めしそうな人形がたくさん詰まっていた。
「私では処理しきれません……ディーゼルさんお願いします」
「ああ。このパターンだと――」
俺がお菓子の家に入ると、「やや!」というかけ声と共にドルトンが滑り込んできた。息が既に荒いのはデブだからか、あるいは変態だからか。こいつに詰め寄られると、どうしても一歩引いてしまう。
「ディーゼル師匠! このようなところでお目にかかれるとは‼」
「――ああ、元気そうだなドルトン。ここでなにをしている」
予想はつく。でもあえて確認する。
「小生、このお菓子の家で〈ファッキー〉のコスプレに勤しんでおり申した!」
元気よく言ったドルトンに、うんうんと頷いてみせる。
「おお、確かにな。雰囲気は良く伝わってくるが……どうしたんだ? これまでのやけに細かい設定のコスプレとは違って、今回はシンプルじゃないか」
ドルトンはこれまで、かなり回りくどい、モンスターの被害者側のコスプレをしていた。ところが今はどうだ、奴の装いはモンスターそのものだ。
ドルトンが床にひれ伏す。
「ははぁ……。小生、師匠の暴力的コスプレを目の当たりにして、目が覚め申した。小生は如何にオリジナリティを出すかというところに拘りすぎて、コスプレの本質を見失っておったのです」
「ほーう?」
「なりたいものになる。心の底からなりきる。それこそがコスプレ。小生は師匠の背中にその真理を垣間見申した。下手にこねくりまわすよりも、シンプルにモンスターになる。誰も手を出せなかった危険領域で好きなモンスターになりきる。前衛的悪夢レイヤーとして小生、一歩前進いたしましたぞ」
「その、前衛的悪夢レイヤーについてもう少し詳しく頼む――」
「それってぇ、もうコスプレというか、擬態に近いですよね?」
俺の不安げな問いかけを遮って、ショコラが背後ろから顔を出した。
「……なんだ、ジェーンドゥ。貴様、まだ師匠の金魚の糞をしておるのか。なんのコスプレもせずに、かの偉大な師匠の隣にあるという幸運と貴重な時間をドブに捨てておる愚かな小娘が、儂に気軽く話しかけるでない」
細い眉をギッと吊り上げ、急に鬼の形相に変貌したドルトン。器用な顔芸だ。実際、ファッキーによく似ている。
目を輝かせ、口の端から涎を垂らすショコラ。
彼女の見つめる先には一件の家がある。
鬱々とした森の中に建つ、場違いにカラフルなその家は、お菓子の家だ。
「ちょっとまて、ショコラ」
彼女を呼び止め、俺が最後の月煌石を地面に落とした。
ここは二人で協力しなければならないエリアだ。
エリアの入り口に落ちている貴重な月煌石は、全てこうやって土に落として帰りの目印にしなければならない。ひとつでもネコババすると、この森から出られなくなる仕様だ。餓死するまで彷徨う羽目になる。
そしてこのお菓子の家の中にいる魔女を殺して、鍵をゲットし、落としておいた月煌石を辿って戻るのがミッションだ。
お菓子の家では一人が魔女に捕まり、もう一人が魔女と対峙することになる。
魔女を騙して窯に押し込み、外側から窯の扉に閂を下ろさなければならない。魔女はくっそ強いので、タイマンで勝つのは、ほぼ無理だ。
魔女が焼き上がる(?)と窯からパンが出てきて、その中に鍵が入っている。
と、まぁ大変凝った造りの階層なのだ。ダンマスの創作欲が高まっていた時の気分で作られた。
「――私、このお話知ってますよ? 男の子と女の子がお菓子の家に行くあれですよね? だとすると、男の子役のディーゼルさんが捕まって、女の子役の私が魔女を騙して窯に誘導すれば良いんですね? まっかせてください! ディーゼルさんを魔女に食べさせたりなんて、そうは問屋が卸しませんよ!」
グッと力こぶを作って見せたショコラ。
「いや、捕まるのはお前だ」
「ええ……」
無慈悲な通告に、彼女が困惑の眼差しを送ってくる。
「要するに、魔女を登場させるための鍵として、もう一人どうしても必要なだけだ。だから、お前が捕まって魔女をおびき出しさえすれば、後は俺がぶった切る。魔女はかなり高位のリッチーなので、本来ここで力任せに斃すのは困難だが、俺は統べる幽鬼だ。造作もない」
「そんな、お話が一番盛り上がるところを力で……」
「お前みたいなポンコツに俺の命を預けると思ったか?」
「ひどーい!」
拗ねた顔になったショコラの背中を押し、お菓子のドアへと促す。
「――さぁ、行ってこい。言っておくが、お菓子は全部モンスターだ。食べようとすれば逆にお前が食われる結末が待っている。すぐに出してやるから間違っても手を出すなよ? お前、なんか甘味に目がなさそうだからな」
「さすがにこんな怪しいのは食べません」
まぁ、魔女さえ出した後なら死んでくれても構わんがな。
と内心で付け加えている間に、ガチャリとドアが開き、ショコラがその中に恐る恐る身体を滑り込ませた。
その背中を見送って、ひと息つく。タバコ……は切らしていた。イライラ。
鉄靴で地面をザッザッと掘り、ストレスを散らしながら待つ。
「さて、と――」
しばらくしたら、俺を呼ぶために中から魔女が顔を出すはずだ。即刻、叩き切ってしまおう。時間が惜しい。セオリーになんて従っていられるか。
タバコがないというのは、割と危機だったりする。なにもただの趣味趣向だけで年がら年中タバコを吸っているわけではないからだ。タバコは俺にとって色々と重要な役割を果たしている。だからダンマスだって禁煙ではなく分煙を持ち出したのだ。
これを抜けたら、またショートカットを行くしかなさそうだな……。
あそこは、ショコラがまた拗ねるかも知れんな……。
そんなことを考えていると、カチャ……と控えめにドアが開いた。
背中の〈闇黒に絶る大瀑布〉を抜いて、薪割りフォームで振りかぶる。
中から顔を出したのは――ショコラ。
「な――⁉」
まさかの光景にギョッとなる。振り下ろしかけた斧の軌道を慌てて逸らした。
ゴォンッ‼
ショコラの前髪と鼻先を掠め、大戦斧が地面を叩き割った。
「……? ――ひっ⁉」
ショコラが一拍遅れて悲鳴を上げた。
「――なんでお前が出てくる。危うく脳味噌をぶちまけるところだったぞ」
「でぃ、ディーゼルさんこそ! 何で誰が出てきたのか確認もせずに脳天かち割ろうとしてるんですか⁉ 殺人鬼の所業ですよ、それ‼」
「実際、殺人鬼だからな……で、どうしたんだ? 魔女はどうした? 中に入ったらすぐにお前を拘束するはずだが?」
「もー、役に入れ込み過ぎなんですよぉ……」と文句を垂れつつ、ちょいちょいと手で俺を招くショコラ。「なんだ?」と訝しくもドアの中を覗く俺。
お菓子の家の中は、人形だらけになっていた。
「なん、だ……これは……」
薄気味悪い人形ばかりではあるが、その中でも群を抜いて、うす気味悪い人影があった。
ドルトンだ。
ドルトンは部屋の隅で突っ立っているのだが、ざんばら髪の奥に得体の知れない笑みを能面のように張り付かせ、ピクリとも動かない。
服装がオーバーオールに変わっており、手に持った包丁にインパクトがある。辛い愛別離苦を経て、幼児退行を起こした憐れなおっさん、といった雰囲気だ。
本来、魔女が焼かれるべき窯には、ごうごうと燃える恨めしそうな人形がたくさん詰まっていた。
「私では処理しきれません……ディーゼルさんお願いします」
「ああ。このパターンだと――」
俺がお菓子の家に入ると、「やや!」というかけ声と共にドルトンが滑り込んできた。息が既に荒いのはデブだからか、あるいは変態だからか。こいつに詰め寄られると、どうしても一歩引いてしまう。
「ディーゼル師匠! このようなところでお目にかかれるとは‼」
「――ああ、元気そうだなドルトン。ここでなにをしている」
予想はつく。でもあえて確認する。
「小生、このお菓子の家で〈ファッキー〉のコスプレに勤しんでおり申した!」
元気よく言ったドルトンに、うんうんと頷いてみせる。
「おお、確かにな。雰囲気は良く伝わってくるが……どうしたんだ? これまでのやけに細かい設定のコスプレとは違って、今回はシンプルじゃないか」
ドルトンはこれまで、かなり回りくどい、モンスターの被害者側のコスプレをしていた。ところが今はどうだ、奴の装いはモンスターそのものだ。
ドルトンが床にひれ伏す。
「ははぁ……。小生、師匠の暴力的コスプレを目の当たりにして、目が覚め申した。小生は如何にオリジナリティを出すかというところに拘りすぎて、コスプレの本質を見失っておったのです」
「ほーう?」
「なりたいものになる。心の底からなりきる。それこそがコスプレ。小生は師匠の背中にその真理を垣間見申した。下手にこねくりまわすよりも、シンプルにモンスターになる。誰も手を出せなかった危険領域で好きなモンスターになりきる。前衛的悪夢レイヤーとして小生、一歩前進いたしましたぞ」
「その、前衛的悪夢レイヤーについてもう少し詳しく頼む――」
「それってぇ、もうコスプレというか、擬態に近いですよね?」
俺の不安げな問いかけを遮って、ショコラが背後ろから顔を出した。
「……なんだ、ジェーンドゥ。貴様、まだ師匠の金魚の糞をしておるのか。なんのコスプレもせずに、かの偉大な師匠の隣にあるという幸運と貴重な時間をドブに捨てておる愚かな小娘が、儂に気軽く話しかけるでない」
細い眉をギッと吊り上げ、急に鬼の形相に変貌したドルトン。器用な顔芸だ。実際、ファッキーによく似ている。
0
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる