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その後…とは限らない番外編
番外編3 栄冠は君に輝くか?! その2
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登場人物
如月 健人 : 瀬利亜の二つ年下の幼馴染。四年前に瀬利亜が引っ越したのを見送る。異世界に勇者として召喚されたが…。
エイムス :王女にして賢者。勇者パーティの一人。攻撃魔法も神官魔法も使いこなす。健人に魅かれている。黒髪で清楚系の美女。思慮深くしっかり者。
石川瀬利亜 地上最強のスーパーヒロインでモンスターバスター。ゴメラキラー、無敵のシードラゴンの異名を取る。
リディア アルテア サティスフィールド: 世界最高の魔法使い。ふわふわした優しい美女で瀬利亜はんを子供のころから溺愛。瀬利亜同様モンスターバスター最強メンバー一二星のメンバーにして、リーダー格。
錦織光一 :瀬利亜の旦那はん。関西弁を操るイケメンで、電子技術のエキスパートにして『サイバーヒーロー・電脳マジシャン』。瀬利亜はんを溺愛していて、『三日離れたら寂しゅうて死んでまうんや!』(確定)。
神那岐千早: 瀬利亜たちと同じモンスターバスター一二星の一人で、『対魔神剣・神那岐の太刀』を扱う、巫女剣士。瀬利亜の三つ年下で瀬利亜はんが大好き。
北川望海: 新鋭気鋭のモンスターバスター一二星の一人。見た目は優しげな完璧な美少女だが、戦闘時は冷静極まる完璧な兵士になる。魔法・銃器・トラップを自在に使うトリッキーな戦いが得意。
(SIDE健人)
俺たちはスーパーヒーローのコスチュームを着て、鏡の付いた部屋で佇んでいた。
俺は赤を基調とした、剣を携えた戦隊モノのヒーローのようなコスチュームを着ている。
二年、いや、異世界での滞在も含めて四年ほど前、テレビで放映されていたスーパーヒーローオリンピックを見ながら俺は思っていた。
すごいなあ。参加者全員人間を超越しちゃっているよね。一体どんな人達が参加してるんだろうな。参加者の気分てどんなんだろうな?
参加者の何人かが自分の幼馴染だとか、二年後に自分が参加するなんて夢にも思わなかったよ?! 光栄とかどうこうの前に頭が真っ白だよ!!何をどうすればいいのかぜんぜんわかんないんだけど?!!!
異世界に召喚された時より、今の方が現実離れしちゃってるよ!!
「あなたに託された戦隊モノのリーダーの色は赤なのよ!さあ、健人!勇者戦隊のリーダー、ブレイブレッドとして、大会で活躍するのだわ!!」
「瀬利亜、なにやっちゃってくれてんの?!!スーパーヒーローオリンピックで国代表のリーダーとかいきなり俺に務まるわけないじゃん!!」
「健人、何を言ってるのかしら。私はシードラゴンシルバー。戦隊モノで言えば、『クールなライバル』というところかしら。この中だと勇者である健人がリーダーなのは当然すぎる話だわ!!」
俺の着ているスーツを銀色にし、シードラゴンマスク風にしたスーツを瀬利亜が着ている。正体を隠す気は皆無だよね?!!というか、『暗黙の了解で別のヒーローをやってます』ということなのだろうけど…。
「これが、スーパーヒーローというものなのですね…。なんだか落ち着きません。」
クノイチピンクの扮装をしているエイムスは落ち着かないようだ。
「安心するにゃ♪こう見えても私はスーパーヒロイン歴はそれなりに長いのにゃ♪手取り足取り教えてあげるにゃ♪」
「そうです!私もスーパーヒーローもののビデオをたくさん見て勉強してきましたから、いろいろ助言できると思います♪」
この二人の言動を見ていると不安しかないんだけど?!!!
ちなみにトラミちゃんはゴールデンキャット、女神ちゃんはゴッデスイエローだ。
戦隊モノで五人中女性が四人というのはかなり斬新かもしれない。
そして俺たちは魔法でいろいろ強化された各スーツの特製になれるための合同訓練を行い、次の日の本番に備えたのであった。
翌日の本番、俺たちの出番を前にして、会場がものすごくどよめいている。
なにしろ、東京近郊のわくわくランドが会場なのに、日本チームのメンバーの中に一番有名で人気のあるシードラゴンマスクの名前が無かったのだから。
日本チームのメンバー自体は全員すごい実力者たちなのは見てすぐわかった…というか、二人は顔見知りだった。
勇者になってみて、他の強者の実力がある程度わかるようになるものだと体感した。
そして、会場が大きくざわめく中、アナウンスの関西弁が会場に鳴り響く。
「みなさん、おかしいと思うやろ!せやけど、ちょっと待ちいーや!
前回同様、紹介されてないチームがまだ二チームほど残っとるんや!!」
おおっと?!!解説の電脳マジシャンこと光一が会場を思い切り煽っている。
そして、会場もそのセリフに釣られて、期待のざわめきに変わっていく。
「さあ!私たちの出番だわ!!」
瀬利亜のセリフと共に俺を先頭にチームUの面々は会場に歩きだす。
「さあ、またまた優勝候補の会場入りや!!
今から『うさぎさんチーム』の紹介をするで!!」
…ちょっと待った!!!!!『うさぎさんチーム』てなに??!!!!
(SIDE瀬利亜)
二年前の第一回スーパーヒーローオリンピック開催も開催前にどんな基準でチームを作るとかそれなりにもめ…『大魔女アルさんの発言力』であまりもめなかったようですが、今回はかなり揉めました。
前回の大会で『世界最高の魔法使い』のアルさんが持ち駒の魔道人形を使った場合は、単体としてもとんでもなく強い上に、支援側に回るとさらにチートになることが判明したため、どう見てもアルさんが出場するとアルさんが入ったチームが圧倒的に強くなってオリンピック開催の意味がなくなる恐れが出てきたのです。
幸いアルさんはいわゆる名誉欲はゼロで、目立ちたがりどころか、『自称シャイでヒッキーなニート』なので、オリンピックに出ないこと自体には不満はありませんでした。
そこで、会場の設立や運営に全面協力してくれることになりました。
もう一つもめたのは他ならぬ私でした。
いろいろ反則ぽい技を使ったとは言え、世界最高の魔法使いと『ダブルノックダウンの引き分け』をするくらい強いので、パワーバランスが崩れる…ということで、今回は日本チームから外れて、新チームを結成することになったのでした。
普通の国の代表を集めたチームの他に私が集めた『うさぎさんチーム』と前回同様忍者さんたちが集まった『モモンガさんチーム』の二チームがゲスト参加することに会議で決まりました。
え?チーム名がおかしくないか?ですか?
会議が徹夜になってみんなのテンションがおかしくなっていた時にアルさんが『前回が少し幸は過ぎたから、今回はほのぼの路線で行くのはどうかしら?』と言われて、みんなが思い切り賛成してしまって、あっという間にアルさんが会場を『うさぎさんチーム』と『モモンガさんチーム』で調整してしまったのでした。
翌朝、まずいことをしたことに『アルさん以外』が気づいて、なんとか修正しようとしたのですが、非常に嬉しそうに可愛らしいうさぎさんグッズとモモンガさんグッズを作っていたアルさんを見て、誰も修正を言い出せなかったのです。
さらに私はチームメンバー集めに苦労しました。
前回は特別チームとして『マジカルキングダムチーム』がありましたが、今回は早々と不参加が決まっていたので、何人かが日本チームに参加することで、日本チームがさらに精鋭がそろうことになりそうだったのですが…。
急遽私が日本チームから外れることになったので、日本チームに外部からの助っ人を招聘するとともに、私もうさぎさんチームのメンバーをかき集めることになったのですが…。
トラミちゃんと女神ちゃんをメンバーに入れたところで、行き詰りました。
雪女の琴美さんとか、魔法使いの楓さんとかは基本的な実力は高いのですが、実戦経験が乏しいのでどうしようかと迷っていたところ…ちょうどうまい具合に実戦経験豊富で二人よりさらに実力が上手な健人とエイムスちゃんの仕上がり具合いがとてもいいことに気付きました!
本人たちも『鍛え上げた後の実践を体験したい』とのことなので、まさに渡りに船です!
お二人の『快諾』を頂いて、無事にうさぎさんチームが揃ったのでした。
大会当日、各チームが登場し、参加メンバーたちが次々と紹介されていきます。
優勝候補となるチームですが、ロシアチーム、アメリカチーム、日本チームの順にメンバーが紹介されていきました。
ロシアチームは双子のスーパーヒロイン・ツインスワンを中心としたチームで、「ロシアの重戦士」ビッグマン、「青い目の雪女」アイス・クイーン、「幻影の戦士」クリスタル・シャドウのメンツは実は前回と全く同じだ。
ツインスワンは私と同じモンスターバスター一二星のメンバーのパザロヴァ姉妹で、姉のアナスタシア(愛称ナースチャ)が巧さんとも並ぶくらいの剣の達人で、妹のエレーナが強力極まりない精霊魔法の使い手だ。
二人が揃って創りあげる『不死の騎士』は私のシードラゴンモードでも勝てるかどうかわからない戦闘力を誇っている。
ビッグマンはマルクと同じくらい筋骨隆々の全身黒ずくめのロシアの軍人で、超能力で全身を強化し、卓越した格闘術と様々な武器も併用し、同じくマルクとためを張るくらいの戦闘力を誇っている。
アイス・クイーンは仮面をつけたロシア風の美女で、冷気や雪・氷の魔術を操る巧みさは琴美さんを大きく上回っており、ビッグマンとともに一二星クラスの実力者と目されている。
全身を銀色…といいますか、光が乱反射する衣装に身を包んだ細マッチョのヒーロー『クリスタルシャドウ』は幻影を駆使した非常にトリッキーな戦いをするらしい…詳細情報が入ってこないので詳しくはわからないのですが、やはり一二星に近い実力者らしい。
アメリカチームは前回と若干メンバーを変えて、さらに強くなったと噂されています。
リーダーのライトニングレディは隙のない格闘術と強烈な雷撃や神速の動きを併用したオールラウンドの戦いができる実力者だ。アメリカ最強のスーパーヒーロー三人『アメリカ三銃士』の一人で、『アメリカ最強』と言われている。
サムライファイターは強化スーツと電磁剣を駆使して闘う、アメリカ三銃士の一人だ。
『青い目の侍』は間違いなく侍の魂を持っている。
ネイティブアメリカンのヒーローで鷲の仮面を被っているグレートホークはアメリカ最強の超能力者で、やはりアメリカ三銃士の一人にして、ライトニングレディの師匠でもある。
ヤングホークは小柄な鷲の仮面を被ったヒーローだが、正体はグレートホークこと、ケツアルコアトルのお孫さんのアロくんだ。いつの間にかじいちゃんに近いくらいの実力者になってました。
そして最後の一人はグレートマッスルこと、宇宙からの超人・マルクさんだ。特に特殊能力はないものの、圧倒的なパワーと強靭過ぎる肉体はやはり脅威だ。
アメリカチームはグレートホークと孫のアロくんの参戦で、さらに隙のないチームとなったみたいだ。
そして日本チーム…の前にモモンガさんチームこと、忍者さんたちのチームの紹介です。
地球防衛軍・日本支部の隊長で、世界最強の忍者である、風魔自来也さんが扮するスーパージライヤを筆頭に、異世界でも時々活躍してくれる雷電忍者や、わくわくランドのテーマパークでおなじみの闇忍者、サムライ忍者、テコンドー忍者でチーム編成されている。
メンバーは前回と同じだが、実力は…全員底上げしてきているようで、こちらのチームも油断ができない。
最後の日本チームだが、こちらもメンバーの入れ替えが激しく、しかも全員実力者ぞろいだ。
マジカルファイター・プリーステスカンナギと、マジカルコンバットガール……ちーちゃんと望海ちゃんです。二人とも前回の大会から大きく実力を底上げしてきています。特に望海ちゃんはアロくんと一緒に一二星に昇格し、敵に廻したら非常に厄介な相手です。
それからブリザードレディとミラクルファイターです。先ほど名を上げた雪女の琴美ちゃんは日本チームに参加が決まりました。そして、『奇跡の超人』ミラクルファイターは私の武術の師匠で、格闘バカです。『今の俺の技はキレッキレッだぜ!』と自慢こいてましたから、間違ってもつかまって関節技を喰らうとかなりヤバイです。師匠はほぼ一二星並の相手と思っていた方がいいでしょう。
そして、日本チームのキャプテンがマジカルマザー……子連れでスーパーヒーロー…どころか、オリンピックに参加された選手は初めてでしょう…。
地球防衛軍日本支部副隊長で、世界最強の陰陽師の土御門美夜さんです。一歳そこそこの双子のお子さんを背中に抱えて参加されてますが、お子さん方がおられることでただでさえ桁違いの霊力が倍以上に底上げされてますから、子供たちがいることが弱点どころかさらに実力を大きくアップさせているといういろいろな意味で規格外の人です。
式神を扱っての直接の攻撃力も全参加メンバー中最強ですが、サポート能力も非常に高いという……アルさん引込めてもこの人出したんじゃ意味ないじゃん?!!
やはり、会議を徹夜でやって、『参加メンバーの顔触れを豪華に!!』と会議参加者が全員テンションが上がりすぎていたのが敗因でしょうか?!!
まあ、やってしまったことは仕方ないので、なんとか競技を盛り上げるのに全力を尽くしましょう。
そして、私たちのチーム・うさぎさんチームが入場すると会場が大いに盛り上がります。
ふっふっふ!!それではこれからさらに盛り上げる仕掛けをご覧じろ!!
(SIDE健人)
うさぎさんチームてどういうことだ?!!
と入場後、俺が疑問に思っていると、不意に俺たちが閃光に包まれた。
しばし、会場中が光に包まれた後、光が消えた俺たちは……ええええええええ?!!!!!
五人のスーツがうさぎさんライクにデザインが変わってるんだけど???!!!
「これが、ウサギさんチームの雄姿や!!!!
単にかっこいいだけでのうて、可愛さも兼ねた、『カッコかわいい』ヒーロー・ヒロインの爆延や!!」
光一!!なにを言ってんの?!!!!
他の四人はカッコかわいいでいいかもしれないけど、俺がカッコかわいいとかいいわけないだろ?!!!これ、どうすんの?!!!!!
(続く)
如月 健人 : 瀬利亜の二つ年下の幼馴染。四年前に瀬利亜が引っ越したのを見送る。異世界に勇者として召喚されたが…。
エイムス :王女にして賢者。勇者パーティの一人。攻撃魔法も神官魔法も使いこなす。健人に魅かれている。黒髪で清楚系の美女。思慮深くしっかり者。
石川瀬利亜 地上最強のスーパーヒロインでモンスターバスター。ゴメラキラー、無敵のシードラゴンの異名を取る。
リディア アルテア サティスフィールド: 世界最高の魔法使い。ふわふわした優しい美女で瀬利亜はんを子供のころから溺愛。瀬利亜同様モンスターバスター最強メンバー一二星のメンバーにして、リーダー格。
錦織光一 :瀬利亜の旦那はん。関西弁を操るイケメンで、電子技術のエキスパートにして『サイバーヒーロー・電脳マジシャン』。瀬利亜はんを溺愛していて、『三日離れたら寂しゅうて死んでまうんや!』(確定)。
神那岐千早: 瀬利亜たちと同じモンスターバスター一二星の一人で、『対魔神剣・神那岐の太刀』を扱う、巫女剣士。瀬利亜の三つ年下で瀬利亜はんが大好き。
北川望海: 新鋭気鋭のモンスターバスター一二星の一人。見た目は優しげな完璧な美少女だが、戦闘時は冷静極まる完璧な兵士になる。魔法・銃器・トラップを自在に使うトリッキーな戦いが得意。
(SIDE健人)
俺たちはスーパーヒーローのコスチュームを着て、鏡の付いた部屋で佇んでいた。
俺は赤を基調とした、剣を携えた戦隊モノのヒーローのようなコスチュームを着ている。
二年、いや、異世界での滞在も含めて四年ほど前、テレビで放映されていたスーパーヒーローオリンピックを見ながら俺は思っていた。
すごいなあ。参加者全員人間を超越しちゃっているよね。一体どんな人達が参加してるんだろうな。参加者の気分てどんなんだろうな?
参加者の何人かが自分の幼馴染だとか、二年後に自分が参加するなんて夢にも思わなかったよ?! 光栄とかどうこうの前に頭が真っ白だよ!!何をどうすればいいのかぜんぜんわかんないんだけど?!!!
異世界に召喚された時より、今の方が現実離れしちゃってるよ!!
「あなたに託された戦隊モノのリーダーの色は赤なのよ!さあ、健人!勇者戦隊のリーダー、ブレイブレッドとして、大会で活躍するのだわ!!」
「瀬利亜、なにやっちゃってくれてんの?!!スーパーヒーローオリンピックで国代表のリーダーとかいきなり俺に務まるわけないじゃん!!」
「健人、何を言ってるのかしら。私はシードラゴンシルバー。戦隊モノで言えば、『クールなライバル』というところかしら。この中だと勇者である健人がリーダーなのは当然すぎる話だわ!!」
俺の着ているスーツを銀色にし、シードラゴンマスク風にしたスーツを瀬利亜が着ている。正体を隠す気は皆無だよね?!!というか、『暗黙の了解で別のヒーローをやってます』ということなのだろうけど…。
「これが、スーパーヒーローというものなのですね…。なんだか落ち着きません。」
クノイチピンクの扮装をしているエイムスは落ち着かないようだ。
「安心するにゃ♪こう見えても私はスーパーヒロイン歴はそれなりに長いのにゃ♪手取り足取り教えてあげるにゃ♪」
「そうです!私もスーパーヒーローもののビデオをたくさん見て勉強してきましたから、いろいろ助言できると思います♪」
この二人の言動を見ていると不安しかないんだけど?!!!
ちなみにトラミちゃんはゴールデンキャット、女神ちゃんはゴッデスイエローだ。
戦隊モノで五人中女性が四人というのはかなり斬新かもしれない。
そして俺たちは魔法でいろいろ強化された各スーツの特製になれるための合同訓練を行い、次の日の本番に備えたのであった。
翌日の本番、俺たちの出番を前にして、会場がものすごくどよめいている。
なにしろ、東京近郊のわくわくランドが会場なのに、日本チームのメンバーの中に一番有名で人気のあるシードラゴンマスクの名前が無かったのだから。
日本チームのメンバー自体は全員すごい実力者たちなのは見てすぐわかった…というか、二人は顔見知りだった。
勇者になってみて、他の強者の実力がある程度わかるようになるものだと体感した。
そして、会場が大きくざわめく中、アナウンスの関西弁が会場に鳴り響く。
「みなさん、おかしいと思うやろ!せやけど、ちょっと待ちいーや!
前回同様、紹介されてないチームがまだ二チームほど残っとるんや!!」
おおっと?!!解説の電脳マジシャンこと光一が会場を思い切り煽っている。
そして、会場もそのセリフに釣られて、期待のざわめきに変わっていく。
「さあ!私たちの出番だわ!!」
瀬利亜のセリフと共に俺を先頭にチームUの面々は会場に歩きだす。
「さあ、またまた優勝候補の会場入りや!!
今から『うさぎさんチーム』の紹介をするで!!」
…ちょっと待った!!!!!『うさぎさんチーム』てなに??!!!!
(SIDE瀬利亜)
二年前の第一回スーパーヒーローオリンピック開催も開催前にどんな基準でチームを作るとかそれなりにもめ…『大魔女アルさんの発言力』であまりもめなかったようですが、今回はかなり揉めました。
前回の大会で『世界最高の魔法使い』のアルさんが持ち駒の魔道人形を使った場合は、単体としてもとんでもなく強い上に、支援側に回るとさらにチートになることが判明したため、どう見てもアルさんが出場するとアルさんが入ったチームが圧倒的に強くなってオリンピック開催の意味がなくなる恐れが出てきたのです。
幸いアルさんはいわゆる名誉欲はゼロで、目立ちたがりどころか、『自称シャイでヒッキーなニート』なので、オリンピックに出ないこと自体には不満はありませんでした。
そこで、会場の設立や運営に全面協力してくれることになりました。
もう一つもめたのは他ならぬ私でした。
いろいろ反則ぽい技を使ったとは言え、世界最高の魔法使いと『ダブルノックダウンの引き分け』をするくらい強いので、パワーバランスが崩れる…ということで、今回は日本チームから外れて、新チームを結成することになったのでした。
普通の国の代表を集めたチームの他に私が集めた『うさぎさんチーム』と前回同様忍者さんたちが集まった『モモンガさんチーム』の二チームがゲスト参加することに会議で決まりました。
え?チーム名がおかしくないか?ですか?
会議が徹夜になってみんなのテンションがおかしくなっていた時にアルさんが『前回が少し幸は過ぎたから、今回はほのぼの路線で行くのはどうかしら?』と言われて、みんなが思い切り賛成してしまって、あっという間にアルさんが会場を『うさぎさんチーム』と『モモンガさんチーム』で調整してしまったのでした。
翌朝、まずいことをしたことに『アルさん以外』が気づいて、なんとか修正しようとしたのですが、非常に嬉しそうに可愛らしいうさぎさんグッズとモモンガさんグッズを作っていたアルさんを見て、誰も修正を言い出せなかったのです。
さらに私はチームメンバー集めに苦労しました。
前回は特別チームとして『マジカルキングダムチーム』がありましたが、今回は早々と不参加が決まっていたので、何人かが日本チームに参加することで、日本チームがさらに精鋭がそろうことになりそうだったのですが…。
急遽私が日本チームから外れることになったので、日本チームに外部からの助っ人を招聘するとともに、私もうさぎさんチームのメンバーをかき集めることになったのですが…。
トラミちゃんと女神ちゃんをメンバーに入れたところで、行き詰りました。
雪女の琴美さんとか、魔法使いの楓さんとかは基本的な実力は高いのですが、実戦経験が乏しいのでどうしようかと迷っていたところ…ちょうどうまい具合に実戦経験豊富で二人よりさらに実力が上手な健人とエイムスちゃんの仕上がり具合いがとてもいいことに気付きました!
本人たちも『鍛え上げた後の実践を体験したい』とのことなので、まさに渡りに船です!
お二人の『快諾』を頂いて、無事にうさぎさんチームが揃ったのでした。
大会当日、各チームが登場し、参加メンバーたちが次々と紹介されていきます。
優勝候補となるチームですが、ロシアチーム、アメリカチーム、日本チームの順にメンバーが紹介されていきました。
ロシアチームは双子のスーパーヒロイン・ツインスワンを中心としたチームで、「ロシアの重戦士」ビッグマン、「青い目の雪女」アイス・クイーン、「幻影の戦士」クリスタル・シャドウのメンツは実は前回と全く同じだ。
ツインスワンは私と同じモンスターバスター一二星のメンバーのパザロヴァ姉妹で、姉のアナスタシア(愛称ナースチャ)が巧さんとも並ぶくらいの剣の達人で、妹のエレーナが強力極まりない精霊魔法の使い手だ。
二人が揃って創りあげる『不死の騎士』は私のシードラゴンモードでも勝てるかどうかわからない戦闘力を誇っている。
ビッグマンはマルクと同じくらい筋骨隆々の全身黒ずくめのロシアの軍人で、超能力で全身を強化し、卓越した格闘術と様々な武器も併用し、同じくマルクとためを張るくらいの戦闘力を誇っている。
アイス・クイーンは仮面をつけたロシア風の美女で、冷気や雪・氷の魔術を操る巧みさは琴美さんを大きく上回っており、ビッグマンとともに一二星クラスの実力者と目されている。
全身を銀色…といいますか、光が乱反射する衣装に身を包んだ細マッチョのヒーロー『クリスタルシャドウ』は幻影を駆使した非常にトリッキーな戦いをするらしい…詳細情報が入ってこないので詳しくはわからないのですが、やはり一二星に近い実力者らしい。
アメリカチームは前回と若干メンバーを変えて、さらに強くなったと噂されています。
リーダーのライトニングレディは隙のない格闘術と強烈な雷撃や神速の動きを併用したオールラウンドの戦いができる実力者だ。アメリカ最強のスーパーヒーロー三人『アメリカ三銃士』の一人で、『アメリカ最強』と言われている。
サムライファイターは強化スーツと電磁剣を駆使して闘う、アメリカ三銃士の一人だ。
『青い目の侍』は間違いなく侍の魂を持っている。
ネイティブアメリカンのヒーローで鷲の仮面を被っているグレートホークはアメリカ最強の超能力者で、やはりアメリカ三銃士の一人にして、ライトニングレディの師匠でもある。
ヤングホークは小柄な鷲の仮面を被ったヒーローだが、正体はグレートホークこと、ケツアルコアトルのお孫さんのアロくんだ。いつの間にかじいちゃんに近いくらいの実力者になってました。
そして最後の一人はグレートマッスルこと、宇宙からの超人・マルクさんだ。特に特殊能力はないものの、圧倒的なパワーと強靭過ぎる肉体はやはり脅威だ。
アメリカチームはグレートホークと孫のアロくんの参戦で、さらに隙のないチームとなったみたいだ。
そして日本チーム…の前にモモンガさんチームこと、忍者さんたちのチームの紹介です。
地球防衛軍・日本支部の隊長で、世界最強の忍者である、風魔自来也さんが扮するスーパージライヤを筆頭に、異世界でも時々活躍してくれる雷電忍者や、わくわくランドのテーマパークでおなじみの闇忍者、サムライ忍者、テコンドー忍者でチーム編成されている。
メンバーは前回と同じだが、実力は…全員底上げしてきているようで、こちらのチームも油断ができない。
最後の日本チームだが、こちらもメンバーの入れ替えが激しく、しかも全員実力者ぞろいだ。
マジカルファイター・プリーステスカンナギと、マジカルコンバットガール……ちーちゃんと望海ちゃんです。二人とも前回の大会から大きく実力を底上げしてきています。特に望海ちゃんはアロくんと一緒に一二星に昇格し、敵に廻したら非常に厄介な相手です。
それからブリザードレディとミラクルファイターです。先ほど名を上げた雪女の琴美ちゃんは日本チームに参加が決まりました。そして、『奇跡の超人』ミラクルファイターは私の武術の師匠で、格闘バカです。『今の俺の技はキレッキレッだぜ!』と自慢こいてましたから、間違ってもつかまって関節技を喰らうとかなりヤバイです。師匠はほぼ一二星並の相手と思っていた方がいいでしょう。
そして、日本チームのキャプテンがマジカルマザー……子連れでスーパーヒーロー…どころか、オリンピックに参加された選手は初めてでしょう…。
地球防衛軍日本支部副隊長で、世界最強の陰陽師の土御門美夜さんです。一歳そこそこの双子のお子さんを背中に抱えて参加されてますが、お子さん方がおられることでただでさえ桁違いの霊力が倍以上に底上げされてますから、子供たちがいることが弱点どころかさらに実力を大きくアップさせているといういろいろな意味で規格外の人です。
式神を扱っての直接の攻撃力も全参加メンバー中最強ですが、サポート能力も非常に高いという……アルさん引込めてもこの人出したんじゃ意味ないじゃん?!!
やはり、会議を徹夜でやって、『参加メンバーの顔触れを豪華に!!』と会議参加者が全員テンションが上がりすぎていたのが敗因でしょうか?!!
まあ、やってしまったことは仕方ないので、なんとか競技を盛り上げるのに全力を尽くしましょう。
そして、私たちのチーム・うさぎさんチームが入場すると会場が大いに盛り上がります。
ふっふっふ!!それではこれからさらに盛り上げる仕掛けをご覧じろ!!
(SIDE健人)
うさぎさんチームてどういうことだ?!!
と入場後、俺が疑問に思っていると、不意に俺たちが閃光に包まれた。
しばし、会場中が光に包まれた後、光が消えた俺たちは……ええええええええ?!!!!!
五人のスーツがうさぎさんライクにデザインが変わってるんだけど???!!!
「これが、ウサギさんチームの雄姿や!!!!
単にかっこいいだけでのうて、可愛さも兼ねた、『カッコかわいい』ヒーロー・ヒロインの爆延や!!」
光一!!なにを言ってんの?!!!!
他の四人はカッコかわいいでいいかもしれないけど、俺がカッコかわいいとかいいわけないだろ?!!!これ、どうすんの?!!!!!
(続く)
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勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
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