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さらに奥さまはモンバス姉さん編
78 あるモンスターバスターの日記 (なぜか人生相談その4)
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◎月X日 K.Hさん「モンバスお姉さん、とっても真剣な悩みがあります。
以前の自分にいろいろ欠点があったせいか、もてもて状態から一転、付き合っていた女の子たちから総スカンを食う状態になってしまいました。
反省して日夜『男性力』を鍛えていますが、以前付き合っていた女の子たちに声を掛けても酷い拒否反応に会っています。
やはり、『同時に』女の子に声をかけるのがまずいのでしょうか?」
モンバス姉さん「反省するところを間違えています。というより、その『二股、三股かける』のが根本的な間違いだと気づかんかい!!!
ハーレムや逆ハーが許されるのは漫画や小説の中だけじゃい!!!」
「瀬利亜はん、そんなに怒ってどないしてん?」
「そうよね。瀬利亜ちゃんらしくないわよ?」
失礼しました。平岡く…げふんげふん、反省しない三股男・K.Hさんに思わず激怒してしまいました。
光ちゃんとアルさんに相談メールの内容を伝えると、光ちゃんはあきれ顔になり、アルさんは目が笑っていない笑顔になりました。
…アルさんが静かに激怒されています…。この状態のアルさんは怖すぎです…。
「…ええと…本当に充実した恋愛をしたいんやったら、一対一の誠実な恋愛をすることが基本やと思うんや…。」
アルさんが激怒しているのに気付いて、光ちゃんがすごくアルさんを気にしながらコメントしているね…。
「まあ、自分が何をやらかしたのかわからず、まったく反省しないまま、『暴挙を繰り返して』いるわけなのね…。『一年くらい女性を見ても起たない』ように魔法を掛けて反省を促すくらいした方がいいかしら。」
ねえ、アルさん!何が起たないようにするわけ?!!
光ちゃんが話を聞いて完全に震え上がっているよ!!!
「アルさん、落ち着いて!!これは平岡…げふんげふん!!K.Hさんの『人生の中の大切な学び』なのだわ!!
そりゃあ、K.Hさんが狼おと…ごほんごほん!!腕力で力づくで女の子に言うことを聞かせようとしているのだったら『実力行使』するのもやむを得ないと思うけど、K.Hさんが単なる『勘違い野郎』で、マナーをわきまえていないだけの話だから、『たくさん降られる体験』をすることで、気付いてくれるのを待つしかないのじゃないかしら?」
「…そうね。瀬利亜ちゃん、ごめんね。おかげで冷静さを取り戻せたわ。
周りの女の子にちょっと迷惑行為をしてしまう…それだけで、『一年間も起たない』のはちょっとかわいそうすぎるよね。」
アルさんの目が普通に戻ってくれた。よかった、よかった。
「では、1年間『サイズが半分になる』というのはいかがでしょうか?」
「望海はん!!!そんな『残酷な提案』をするのはやめてあげて!!!起たへんことより何倍もダメージがおおきゅうなるかんね!!!」
望海ちゃんの提案に光ちゃんが真っ青になって抗議している。
…ううむ、新婚旅行の時も『サイズ問題が持ち上がった』よね…。
これは男性にとっては非常に大切でデリケートな問題なのだね…。
「わかりました!!以後間違ってもアルテアさんに提案したり、私自身もそういう魔法を『決して使わない』よう配慮することにします。」
光ちゃんの反応を見て、望海ちゃんがことの重大性に気付いたようだ。
「じゃあ、とりあえず、モンバス姉さんの威厳を崩さず、厳しすぎない回答をしておくね。」
同時に『サイズの話題』はなるべくしないようにしようと心に決める。
◎月X日 K.Hさん「モンバスお姉さん、とっても真剣な悩みがあります。
以前の自分にいろいろ欠点があったせいか、もてもて状態から一転、付き合っていた女の子たちから総スカンを食う状態になってしまいました。
反省して日夜『男性力』を鍛えていますが、以前付き合っていた女の子たちに声を掛けても酷い拒否反応に会っています。
やはり、『同時に』女の子に声をかけるのがまずいのでしょうか?」
モンバス姉さん「女の子は基本、『自分一人だけを大切にしてくれる』白馬の王子様を待っているものです。
中には待たずに白馬の王子様を力づくでゲットするたくましい女性も増えてきてますが、それでも王子様に五人も六人も側室や愛人がいたら、『王子だからって、好き放題してんじゃねえ!!女の子の気持ちを考えろ!!』と幻滅してしまうことは避けがたいと思います。
『ちょっとぐらいいい顔しているからと言って、二股や三股を掛けて許されるなんて思うなよ!!この◎◎野郎!!』とか言って振られたくなければ、付きあう人は一人に絞った誠実な男女交際をされることをお奨めしますね♪」
返答を見せたら、アルさんと望海ちゃんは笑顔でうんうん言ってましたが、光ちゃんはちょっとだけ顔色が悪かったようですが、何とかうなずいてくれました。
◎月X日 R.Hさん「モンバスお姉さん、とっても真剣な悩みがあります。
僕はこれまで『年齢=彼女いない歴』でした。
最近になって周りに素敵な女の子たちがいてくれる環境になり、なんとかその状態を脱したいと思っています。
しかし、親しい女の子の友達は増えてくれましたが、残念ながらほとんど全員『いいお友達でいましょうね♪』みたいな雰囲気の話にしかなりません。
これでは前世と…げほんげほん、見た目も中身も素敵な女の子が周りに何人もいてくれるのに、全員『唯のお友達』というのでは『生殺しにされた』ような気分になります。
たった一人素敵なガールフレンドが出来れば文句はありませんので、『運命の赤い糸の女性』とお付き合いできるいい方法はないものでしょうか?」
モンバス姉さん「言い寄ってくる相手に女性が『いいお友達でいましょうね♪』という場合は、その男性が本当にいい人の場合がほとんどです。まずはあなた自身が『いい人』であることをむしろ誇りに思いましょう。
恋するには『危ない人』がスリリングでいい…らしいのですが、愛するには『いい人』の方が絶対にいいです!
結婚してから『危ない旦那が浮気しているかもしれない』なんていう日常を送っていたら、心が疲弊してきて結婚生活が破たんしてしまいます。
『誠実ないい人』であることは結婚生活を送るうえで非常に大切なことです!!」
「瀬利亜はん!!落ち着いて!!瀬利亜はんの恋愛観自体は素晴らしいんや。
そしてこれは『結婚を視野に入れた人』に対する回答としてならええねんけんど、『恋をしたい』という良太はん…ごほんごほん!!R.Hはんにはピンときいへん回答になる思うんや。」
「…確かに光ちゃんの言うことはもっともだわね…。でも、『運命の赤い糸の女性』とまでコメントがあるということは『結婚も視野に入れた恋愛』を念頭に置いているわね。
ということは、『好きな相手が出来たら一途』ということでもあるわね!!
良太君!やるじゃない!!」
「瀬利亜さん!R.Hさんですから…。」
「望海ちゃん、ごめんごめん!」
望海ちゃんの指摘に私は頭を下げる。
「まあ、実際私が結婚適齢期で、R.Hさんがお見合いの席に出てきたら、『お付き合いしてみてもいいかな』と思わせてくれるようないい人ではあるとは感じます。」
「ええええ?!!望海ちゃん、良太君に気が?!」
「…とはいえ、兄弟に近い感覚で、まったくときめかないのですよね…。
今のような恋愛フリーの時期でしたら、瀬利亜さんくらい見た目も内面も男前で、実は素朴で、世話好きで、案外ドジで、『ギャップ萌え』を感じるような素敵な相手と恋愛してみたいものです♪」
望海ちゃんおかしい!!どうして私が比較対象になるの?!!
「そうなんや♪ギャップ萌えが最高なんや♪」
「そうよね♪すごくカッコいいけど、すごくドジで優しいところがいいのよね♪」
光ちゃんも、アルさんも望海ちゃんを焚き付けないでください!!
「ただ、良太君はすでに赤い糸の一本がだんだん形にはなってきているんだよね…。」
「「「なんですと?!!!」」」
アルさんの話に私たち三人はアルさんの方をガン見する。
「で、その赤い糸の人は??」
「望海ちゃん、ごめんねえ。その話は瀬利亜ちゃんにも出来ないのです。まあ、望海ちゃんも瀬利亜ちゃんも遠からず『透視できるようになる』と思うから、その時に『予想ゲーム』して楽しもうね♪…もっともそれくらいの時期にはカップルになっているかもしれないけど♪」
アルさんの返答に私たち三人は顔を突き合わせる。
「オーソドックスにトラミちゃんの可能性が高いと思います♪」
「わてはアリス姫やないか思うんや♪」
「んんん、意表をついてサーヤさんとかアリじゃないかしら♪」
「……ええと、本命当てゲームは面白いと思うのだけれど、返答はどうするの?」
アルさんのツッコミに私たちはさらに悩む…。
◎月X日 R.Hさん「モンバスお姉さん、とっても真剣な悩みがあります。
僕はこれまで『年齢=彼女いない歴』でした。
最近になって周りに素敵な女の子たちがいてくれる環境になり、なんとかその状態を脱したいと思っています。
しかし、親しい女の子の友達は増えてくれましたが、残念ながらほとんど全員『いいお友達でいましょうね♪』みたいな雰囲気の話にしかなりません。
これでは前世と…げほんげほん、見た目も中身も素敵な女の子が周りに何人もいてくれるのに、全員『唯のお友達』というのでは『生殺しにされた』ような気分になります。
たった一人素敵なガールフレンドが出来れば文句はありませんので、『運命の赤い糸の女性』とお付き合いできるいい方法はないものでしょうか?」
モンバス姉さん「恋人ができる前から、『運命の赤い糸の人』を求められる…つまり、あなたは生涯に一人の女性を愛そうという非常に一途な男性であることがわかります。
幸せな恋愛・結婚をするには『誠実な一途さ』というのはとても大切なことです。
あなたがすでにその大切さを身に付けておられることは喜びましょう。
そして、肝心の『運命の赤い糸の人』に付いてですが、『運命の赤い糸の人と出会ったらわかる』という人もたくさんいます……が、残念ながらR.Hさんは『直観力が鈍そう』なので、そのケースには当てはまらないようです。
直観力が磨かれるように努力……努力する方法がわからなければ、ググってみてください。
そして、モンバス姉さんが『すてきなパートナーが見つかるように祈ります』ので、適当に自分を磨きながら、探してみてください。
そのうち何とかなると思います……多分。」
「瀬利亜はん!!最後がすごく投げやりになってるやん!!」
「……本当は『自分磨きをしながら待ってください』とか書こうと思ったんだけど、どう考えても今の良太君に『自分磨き』とか伝えたら『危険な男系の自分磨き』と勘違いしそうだよね?」
「……確かに…。それは大いにありそうやね…。」
「 おおっと、そろそろ仕事に出る時間だわ!!じゃあ、良太君、ガンバ!!」
…今回の日記(人生相談)は『質問者以外』にはおおむね好評でした。
以前の自分にいろいろ欠点があったせいか、もてもて状態から一転、付き合っていた女の子たちから総スカンを食う状態になってしまいました。
反省して日夜『男性力』を鍛えていますが、以前付き合っていた女の子たちに声を掛けても酷い拒否反応に会っています。
やはり、『同時に』女の子に声をかけるのがまずいのでしょうか?」
モンバス姉さん「反省するところを間違えています。というより、その『二股、三股かける』のが根本的な間違いだと気づかんかい!!!
ハーレムや逆ハーが許されるのは漫画や小説の中だけじゃい!!!」
「瀬利亜はん、そんなに怒ってどないしてん?」
「そうよね。瀬利亜ちゃんらしくないわよ?」
失礼しました。平岡く…げふんげふん、反省しない三股男・K.Hさんに思わず激怒してしまいました。
光ちゃんとアルさんに相談メールの内容を伝えると、光ちゃんはあきれ顔になり、アルさんは目が笑っていない笑顔になりました。
…アルさんが静かに激怒されています…。この状態のアルさんは怖すぎです…。
「…ええと…本当に充実した恋愛をしたいんやったら、一対一の誠実な恋愛をすることが基本やと思うんや…。」
アルさんが激怒しているのに気付いて、光ちゃんがすごくアルさんを気にしながらコメントしているね…。
「まあ、自分が何をやらかしたのかわからず、まったく反省しないまま、『暴挙を繰り返して』いるわけなのね…。『一年くらい女性を見ても起たない』ように魔法を掛けて反省を促すくらいした方がいいかしら。」
ねえ、アルさん!何が起たないようにするわけ?!!
光ちゃんが話を聞いて完全に震え上がっているよ!!!
「アルさん、落ち着いて!!これは平岡…げふんげふん!!K.Hさんの『人生の中の大切な学び』なのだわ!!
そりゃあ、K.Hさんが狼おと…ごほんごほん!!腕力で力づくで女の子に言うことを聞かせようとしているのだったら『実力行使』するのもやむを得ないと思うけど、K.Hさんが単なる『勘違い野郎』で、マナーをわきまえていないだけの話だから、『たくさん降られる体験』をすることで、気付いてくれるのを待つしかないのじゃないかしら?」
「…そうね。瀬利亜ちゃん、ごめんね。おかげで冷静さを取り戻せたわ。
周りの女の子にちょっと迷惑行為をしてしまう…それだけで、『一年間も起たない』のはちょっとかわいそうすぎるよね。」
アルさんの目が普通に戻ってくれた。よかった、よかった。
「では、1年間『サイズが半分になる』というのはいかがでしょうか?」
「望海はん!!!そんな『残酷な提案』をするのはやめてあげて!!!起たへんことより何倍もダメージがおおきゅうなるかんね!!!」
望海ちゃんの提案に光ちゃんが真っ青になって抗議している。
…ううむ、新婚旅行の時も『サイズ問題が持ち上がった』よね…。
これは男性にとっては非常に大切でデリケートな問題なのだね…。
「わかりました!!以後間違ってもアルテアさんに提案したり、私自身もそういう魔法を『決して使わない』よう配慮することにします。」
光ちゃんの反応を見て、望海ちゃんがことの重大性に気付いたようだ。
「じゃあ、とりあえず、モンバス姉さんの威厳を崩さず、厳しすぎない回答をしておくね。」
同時に『サイズの話題』はなるべくしないようにしようと心に決める。
◎月X日 K.Hさん「モンバスお姉さん、とっても真剣な悩みがあります。
以前の自分にいろいろ欠点があったせいか、もてもて状態から一転、付き合っていた女の子たちから総スカンを食う状態になってしまいました。
反省して日夜『男性力』を鍛えていますが、以前付き合っていた女の子たちに声を掛けても酷い拒否反応に会っています。
やはり、『同時に』女の子に声をかけるのがまずいのでしょうか?」
モンバス姉さん「女の子は基本、『自分一人だけを大切にしてくれる』白馬の王子様を待っているものです。
中には待たずに白馬の王子様を力づくでゲットするたくましい女性も増えてきてますが、それでも王子様に五人も六人も側室や愛人がいたら、『王子だからって、好き放題してんじゃねえ!!女の子の気持ちを考えろ!!』と幻滅してしまうことは避けがたいと思います。
『ちょっとぐらいいい顔しているからと言って、二股や三股を掛けて許されるなんて思うなよ!!この◎◎野郎!!』とか言って振られたくなければ、付きあう人は一人に絞った誠実な男女交際をされることをお奨めしますね♪」
返答を見せたら、アルさんと望海ちゃんは笑顔でうんうん言ってましたが、光ちゃんはちょっとだけ顔色が悪かったようですが、何とかうなずいてくれました。
◎月X日 R.Hさん「モンバスお姉さん、とっても真剣な悩みがあります。
僕はこれまで『年齢=彼女いない歴』でした。
最近になって周りに素敵な女の子たちがいてくれる環境になり、なんとかその状態を脱したいと思っています。
しかし、親しい女の子の友達は増えてくれましたが、残念ながらほとんど全員『いいお友達でいましょうね♪』みたいな雰囲気の話にしかなりません。
これでは前世と…げほんげほん、見た目も中身も素敵な女の子が周りに何人もいてくれるのに、全員『唯のお友達』というのでは『生殺しにされた』ような気分になります。
たった一人素敵なガールフレンドが出来れば文句はありませんので、『運命の赤い糸の女性』とお付き合いできるいい方法はないものでしょうか?」
モンバス姉さん「言い寄ってくる相手に女性が『いいお友達でいましょうね♪』という場合は、その男性が本当にいい人の場合がほとんどです。まずはあなた自身が『いい人』であることをむしろ誇りに思いましょう。
恋するには『危ない人』がスリリングでいい…らしいのですが、愛するには『いい人』の方が絶対にいいです!
結婚してから『危ない旦那が浮気しているかもしれない』なんていう日常を送っていたら、心が疲弊してきて結婚生活が破たんしてしまいます。
『誠実ないい人』であることは結婚生活を送るうえで非常に大切なことです!!」
「瀬利亜はん!!落ち着いて!!瀬利亜はんの恋愛観自体は素晴らしいんや。
そしてこれは『結婚を視野に入れた人』に対する回答としてならええねんけんど、『恋をしたい』という良太はん…ごほんごほん!!R.Hはんにはピンときいへん回答になる思うんや。」
「…確かに光ちゃんの言うことはもっともだわね…。でも、『運命の赤い糸の女性』とまでコメントがあるということは『結婚も視野に入れた恋愛』を念頭に置いているわね。
ということは、『好きな相手が出来たら一途』ということでもあるわね!!
良太君!やるじゃない!!」
「瀬利亜さん!R.Hさんですから…。」
「望海ちゃん、ごめんごめん!」
望海ちゃんの指摘に私は頭を下げる。
「まあ、実際私が結婚適齢期で、R.Hさんがお見合いの席に出てきたら、『お付き合いしてみてもいいかな』と思わせてくれるようないい人ではあるとは感じます。」
「ええええ?!!望海ちゃん、良太君に気が?!」
「…とはいえ、兄弟に近い感覚で、まったくときめかないのですよね…。
今のような恋愛フリーの時期でしたら、瀬利亜さんくらい見た目も内面も男前で、実は素朴で、世話好きで、案外ドジで、『ギャップ萌え』を感じるような素敵な相手と恋愛してみたいものです♪」
望海ちゃんおかしい!!どうして私が比較対象になるの?!!
「そうなんや♪ギャップ萌えが最高なんや♪」
「そうよね♪すごくカッコいいけど、すごくドジで優しいところがいいのよね♪」
光ちゃんも、アルさんも望海ちゃんを焚き付けないでください!!
「ただ、良太君はすでに赤い糸の一本がだんだん形にはなってきているんだよね…。」
「「「なんですと?!!!」」」
アルさんの話に私たち三人はアルさんの方をガン見する。
「で、その赤い糸の人は??」
「望海ちゃん、ごめんねえ。その話は瀬利亜ちゃんにも出来ないのです。まあ、望海ちゃんも瀬利亜ちゃんも遠からず『透視できるようになる』と思うから、その時に『予想ゲーム』して楽しもうね♪…もっともそれくらいの時期にはカップルになっているかもしれないけど♪」
アルさんの返答に私たち三人は顔を突き合わせる。
「オーソドックスにトラミちゃんの可能性が高いと思います♪」
「わてはアリス姫やないか思うんや♪」
「んんん、意表をついてサーヤさんとかアリじゃないかしら♪」
「……ええと、本命当てゲームは面白いと思うのだけれど、返答はどうするの?」
アルさんのツッコミに私たちはさらに悩む…。
◎月X日 R.Hさん「モンバスお姉さん、とっても真剣な悩みがあります。
僕はこれまで『年齢=彼女いない歴』でした。
最近になって周りに素敵な女の子たちがいてくれる環境になり、なんとかその状態を脱したいと思っています。
しかし、親しい女の子の友達は増えてくれましたが、残念ながらほとんど全員『いいお友達でいましょうね♪』みたいな雰囲気の話にしかなりません。
これでは前世と…げほんげほん、見た目も中身も素敵な女の子が周りに何人もいてくれるのに、全員『唯のお友達』というのでは『生殺しにされた』ような気分になります。
たった一人素敵なガールフレンドが出来れば文句はありませんので、『運命の赤い糸の女性』とお付き合いできるいい方法はないものでしょうか?」
モンバス姉さん「恋人ができる前から、『運命の赤い糸の人』を求められる…つまり、あなたは生涯に一人の女性を愛そうという非常に一途な男性であることがわかります。
幸せな恋愛・結婚をするには『誠実な一途さ』というのはとても大切なことです。
あなたがすでにその大切さを身に付けておられることは喜びましょう。
そして、肝心の『運命の赤い糸の人』に付いてですが、『運命の赤い糸の人と出会ったらわかる』という人もたくさんいます……が、残念ながらR.Hさんは『直観力が鈍そう』なので、そのケースには当てはまらないようです。
直観力が磨かれるように努力……努力する方法がわからなければ、ググってみてください。
そして、モンバス姉さんが『すてきなパートナーが見つかるように祈ります』ので、適当に自分を磨きながら、探してみてください。
そのうち何とかなると思います……多分。」
「瀬利亜はん!!最後がすごく投げやりになってるやん!!」
「……本当は『自分磨きをしながら待ってください』とか書こうと思ったんだけど、どう考えても今の良太君に『自分磨き』とか伝えたら『危険な男系の自分磨き』と勘違いしそうだよね?」
「……確かに…。それは大いにありそうやね…。」
「 おおっと、そろそろ仕事に出る時間だわ!!じゃあ、良太君、ガンバ!!」
…今回の日記(人生相談)は『質問者以外』にはおおむね好評でした。
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気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
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